アンテロープもセドナも!
ラスベガス発・赤い大地を巡りつくす旅
ホースシューベンドやモニュメントバレー、アメリカ西部の絶景を3日で網羅!
【旅行記】ラスベガス発・赤い大地を巡りつくす旅
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こんにちは!25卒・新入社員の伊尻です。
現在私は新人研修でメキシコ・カンクンに滞在中ですが、休暇を利用してラスベガス発の2泊3日ツアーに参加してきました。
今回メインの目的地は、ずっと憧れていたアンテロープキャニオン! そして、せっかくならSTWが支店を構えるセドナにも行きたいと思い、両方を巡れるツアーを探して申し込みました。
ちなみに、メキシコでの研修の様子は以下のリンクからご覧いただけます。
メキシコ新卒研修記一覧
第1回:カンクン概要
第2回:カンクンおすすめホテル7選
第3回:カンクン観光地7選
第4回:サンミゲル&グアナファト旅行記
第5回:グアナファト&メキシコシティ旅行記
第6回:カンクン生活ガイド
アンテロープもセドナも!ラスベガス発・赤い大地を巡りつくす旅もくじ
Day0
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まずはカンクンからラスベガスへ移動します。このフライトではサウスウエスト航空を利用しました。この航空会社はLCCにあたるのですが、これが想像以上に快適でした。機内持ち込み手荷物は2つまでOKで、ドリンクの提供あり。そして飛行機では珍しく自由席制で、早めにチェックインすれば前方窓側を確保しやすくなります。このおかげで私は、ラスベガス周辺の岩山が広がる景色を上空から眺めることができました。
到着予定時刻通りにラスベガスの空港に着くとすぐ、スロットマシンがお出迎え。空港内でもカジノを楽しめることに驚きました。まあこれは帰りの待ち時間用だなと思い、足を止めることなく空港からストリップまで移動。ここでは節約も兼ねてバス利用に挑戦しました。
しかし、多くの旅行者はUberを利用しているようで、実際バス利用はおすすめしません。空港のバス停には横になっている人やタバコを吸っている人がいて、治安の悪さを感じましたし、空港バスは1時間に1本ほどしか出ていません。その上ストリップまで真っすぐ行くのではなく遠回りするので、Uberで行くよりも2~3倍の時間がかかります。2ドルで乗れるというのは魅力的ですが、逆に魅力はそれだけです。
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そんなバスを使っていざ、ストリップへ!ラスベガスの街並みは、私の思い描く「アメリカそのもの」でした。広大な土地に延びる道路、圧倒的な車社会、「お金が全て」という価値観...見渡す景色すべてが煌びやかで、何度も立ち止まって写真を撮りました。ただし、暑さは砂漠特有のもの。日本のようなムシムシした暑さではなく、まるで高熱のときのような暑さで、汗はほとんどかかないのに体力が奪われていきました。
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ストリップにはカジノとホテルがたくさん。中でも印象的だったのがザ・ベネチアン・リゾートとベラージオです。ベネチアンはイタリアのヴェネツィアを模したホテルで、その中にあるグランド・キャナル・ショップスというショッピング施設には運河が流れています。この内装や外装はヴェネツィアそのもので、質の高さに驚かされました。ベラージオはなんといっても噴水ショー。5分ほどと短いながらも見応えがありました。時間帯によって演出が変わるらしく、別バージョンも見てみたくなります。
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ストリップからは離れていますが、ダウンタウンのフリーモント・ストリート・エクスペリエンスにも足を運びました。が、正直、人におすすめするほどの場所ではありませんでした。多少お土産は安く買えますが、魅力的に思ったのはそこくらいで、スクリーンショーは期待を大きく超えるものではありませんでした。さらにダウンタウンは治安が悪く、人通りも少ないため、そのリスクを抱えてまで行くような場所ではないと個人的には感じました。
ちなみにこの市内移動にはDEUCEバスを利用。24時間パスを8ドルで購入できました。
また、現金を多めに用意していましたが、会計は小数点が出ることが多く、結局クレジットカードがメインに。ただし、チップ文化があるため、現金も一定額は持っておくべきだと感じました。
Day1
ラスベガスのルクソールホテルから、いよいよツアーに出発しました。日本人参加者は私のほか、日本からの60代ご夫婦、そしてデトロイト在住のご家族の3組。ツアー車はルクソールホテルを出た後、トレジャーアイランドホテルにも立ち寄って他のお客様をピックアップしていきます。
このツアーはメインガイドの他、参加者の母国語に応じたサブガイドが付く形。私たちのためについてくださった日本語ガイドは60代くらいの日本人男性で、何人か在籍している日本人の契約社員が代わる代わるツアーに出ているそうです。その日最も多かったのはイタリア人のお客様だったため、メインガイドはイタリア語と英語で案内していました。また、通常期は20~30人規模のバスツアーですが、この日はなんと50~60人が参加。バスが2台出るほどの大所帯でした。
ちなみにバスにはトイレも充電コンセントもWi-Fiも完備。長距離移動でも快適です。
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最初の目的地はセリグマン。ルート66の聖地と呼ばれる小さな町です。車窓から広がる景色は、まさに映画『カーズ』の世界そのもの。ここでは20分だけ下車してお土産屋さんを散策しました。驚いたのは、ツアー全工程を通して、ここのお土産が一番安かったこと。最初の観光スポットということもあり何も買わなかったのですが、おしゃれな帽子やマグネットがあったので、購入すればよかったと少し後悔しています...
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続いて訪れたのは、今回の旅の楽しみのひとつだったセドナ。
まずは車窓からベルロックなどの有名なボルテックスを眺めながら、アップタウンと呼ばれるエリアへ向かいます。
アップタウンにはお土産屋やレストランがずらり。赤土で染めたTシャツやアート作品など、思わず手に取りたくなる一点物が多く並びます。価格はやや高めですが、ここでしか出会えない魅力がありました。中には、バイソンやヘビの肉を使ったソーセージが食べられるレストランまであり、思わず挑戦したくなるユニークさです。ここでの自由時間は2時間ありましたが、それだけでは物足りないと感じました。
その後ベルロック観光へ。正直、車窓から眺めるだけだった時点ではまったくパワーを感じず。写真で見るのと同じだ、とすら感じていましたが、降りて歩くと段違い。自然のパワーが渦巻いていました。
セドナのパワーを簡単に説明すると——この地の岩は赤く、鉄分を多く含んでいるため強いエネルギーを放っているといわれます。もともと海底だったためシリカも付着し、その影響で独特の輝きを放つのだとか。多くの芸術家がここで暮らし、インスピレーションを受けて作品を生み出しているのも頷けます。ディズニーのビッグサンダーマウンテンのモデルになった場所でもあり、ウォルト・ディズニー自身が暮らしていたこともあるそうです。
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実際にベルロックの麓に立ち、赤い大地に囲まれると、それまで感じなかった空気の違いを感じられました。言葉にするのは難しいのですが、身体の内側から少しずつ力が湧いてくるような感覚。まるで、英気が満ちていくような感覚。普段はパワースポットや運気といったものをあまり信じない私ですが、その時ばかりは不思議な安らぎに包まれていました。しかも有名なスポットだけでなく、名前も知らない岩山からさえも何かのパワーを感じました。
正直、訪れてみるまで弊社がラスベガスではなくセドナに支店を構えている理由が全く理解できていませんでした。しかし、確かにセドナを拠点にしてツアーを組み立てるべき魅力が、そこにはありました。いつかセドナに宿泊したいと強く思いつつ、ツアーはそのままアンテロープやホースシューベンドにほど近いページという町へ移動。ここで一泊し、翌日に備えました。
Day2
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ツアー2日目は、まずホースシューベンドへ。グランドキャニオン国立公園での落雷による火災の影響で、少しモヤがかかっていましたが、それでも目の前に広がる景色は圧巻でした。コロラド川が馬の蹄のように蛇行する姿は、自然が作り出した造形美そのもの。目で見る感動だけでなく、この水が乾燥地帯の厳しい環境で生活や観光を支えていることを思うと、自然の力強さを改めて感じました。
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その後向かったのは、モニュメントバレー。ここではジープに乗って、砂漠の中を駆け抜ける体験ができました。目の前に広がる赤土の岩山や壁画、そしてネイティブアメリカンの住居を見ながら、彼らの生活や文化を肌で感じられるのが何よりの魅力です。西部劇のロケ地として有名な場所ということもあり、映画好きや詳しい人ならより一層楽しめそう。個人的には、お土産屋さんでトイストーリーのキャラクター・ウッディが付けているような保安官バッジを見つけた瞬間、思わずテンションが上がりました。
Day3
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ツアー最終日。ついに旅の最大の目的、アンテロープキャニオンへ!
今回はアッパーやXではなく、ロウワーを訪れました。まさに「ここに来るために旅行を計画した」と言ってもいいほど、ずっと憧れていた場所。実際に足を踏み入れると、高揚感で胸がいっぱいになりました。
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写真があまりにも美しすぎて、実物を前にした時がっかりしてしまうのではないか。心の片隅にはそんな不安もありました。
でもその心配は、ほんの数秒で吹き飛びました。目の前に広がっていたのは、まさにあの“写真の世界”そのもの。光の差し込み具合や岩肌の曲線が幻想的で、カメラの設定を「vivid warm」にすると、その色彩が一層際立って映し出されました。
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アンテロープキャニオンはガイドがナバホ族しか入ることができず、ガイドへのチップは1組最低5ドルが目安です。内部は触れることができる一方で、持ち込みには厳しいルールがあります。水筒やバッグは不可で、私が持参したのはスマホとペットボトルの水だけ。自撮り棒や動画撮影も禁止です。が、その分、ガイドさんが要所で写真を撮ってくれます。タツノオトシゴの形に見えるスポットなども紹介してくれ、ただ歩くだけでは気づけない魅力を知ることができました。
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ツアー最後の目的地は、ネバダ州立公園のバレー・オブ・ファイア。正直、あまり期待していなかったのですが、ここが大当たりでした!炎のように赤い岩山には登ることもでき、その圧倒的なスケールと存在感に圧倒されます。国立公園ではないため注目度は低めらしいのですが、ラスベガスから1時間もかからない距離でこの絶景。もし「もう一度訪れたい場所」を一つ選べと言われたら、迷わずここを挙げたいと思うほどの感動でした。
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そして18時頃、ラスベガスに帰着。チップは3日分まとめて、ドライバー、メインガイド、日本語ガイドに合計120ドルを渡しました。
翌朝6時発のカンクン行きフライトに備え、この日は空港泊。22時半の最終バスまで夕食やカジノを楽しみ、ベラージオの噴水ショーをもう一度見てから空港へ向かいました。
まとめ
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念願だったアメリカ西部を堪能することができて、本当に楽しいツアーでした。
次に訪れる時には、今回行けなかったザイオンやグランドサークルを巡ってみたいですし、抽選で限られた人しか入れない「ザ・ウェーブ」にも挑戦したいです。
また、セドナやバレー・オブ・ファイアのように、写真だけでは魅力が伝わりきらない場所があると、改めて思いました。その場の空気感、光の揺らめき、圧倒的なスケール感は、実際に立ってみないと感じられないもの。「写真でいいじゃん」と言う人もいるけれど、こういう感動のためにこそ時間とお金をかける価値があると、心から思います。
あなたもぜひ、この大地のエネルギーを感じに行ってみてください!