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色彩とアートに出会う、
メキシコ3都市街歩きの旅・前編【研修記第4回】

メキシコシティ、サン・ミゲル・デ・アジェンデ、グアナファトの3都市を
高速バスで巡る―

色彩とアートに出会う、メキシコ3都市街歩きの旅・前編

【研修記第4回】色彩とアートに出会う、メキシコ3都市街歩きの旅・前編もくじ

Day1

5:45 カンクン空港出発

7:00 メキシコシティ空港到着

メキシコシティの空港からメトロで北バスターミナル(Central de Autobuses del Norte)へ移動し、そこからバスで約40分。テオティワカン遺跡に到着しました。

9:00-11:00 テオティワカン

この遺跡の見どころは、やはり太陽と月、2つのピラミッドです。
特に遺跡内最大の太陽のピラミッドは、近づくだけでその存在感に圧倒されました。
また今年から再び登頂可能となった月のピラミッドにも登ってみました。頂上から見下ろす「死者の大通り」の眺めは圧巻で、テオティワカンを思い返す時真っ先に思い浮かぶ景色となりました。
テオティワカンには熱気球に乗って空から遺跡全体を眺める人気ツアーもありますが、今回は日程の都合で参加できず。でも、月のピラミッドからの眺めは、その疑似体験とも言えるほど素晴らしいものでした。

ただ、個人的に最も印象に残ったのは、実はピラミッドではなく併設の博物館。人の下顎をアクセサリーにした装飾品など、思わず息を飲むような展示が並び、かつてここでどんな人々が暮らしていたのかと想像が膨らみました。規模こそ小さいですが、濃密な時間を過ごせる空間です。

総じて、ピラミッドの造形の美しさではチチェン・イッツァが、「当時の空気感」を感じ取るならテオティワカンに軍配が上がると思いました。
さらに今回はガイドなしで自力観光をしましたが、正直、帰りのバス乗り場が分かりづらかったり、壁画の意味が分からずモヤモヤしたりと、不便さを感じた場面も。次回はガイドをつけて自分自身もっと深く学びたいと思い、また、旅行にあまり慣れていない方にはメキシコシティ発着のツアー参加を強くおすすめします。

15:00 メキシコシティ バスターミナル出発

19:00 サンミゲルデアジェンデ バスターミナル到着

そんな大満足のバスに揺られること約4時間、サン・ミゲル・デ・アジェンデに到着。実はここ、アメリカの大手旅行雑誌『Travel + Leisure』で何度も「世界一の人気都市」に選ばれた街なんです。
バスターミナルから市街地までは、タクシー代をケチって30分かけて歩きました。(街はおしゃれな石畳でできているので、スーツケースを持っていく方はタクシーを使うことをおすすめします。)
道中に治安への不安を感じるような場所はなく、静けさと落ち着いた雰囲気の中、むしろ心地よさすら感じました。やがて目の前に現れたのは、ライトアップされたサンミゲル教区教会。幻想的に浮かび上がるその姿に、思わず見入ってしまいました。
その後、夕食を簡単に済ませ、移動も観光も盛りだくさんだった1日目が静かに終わりました。

Day2

8:00 サンミゲルデアジェンデ街歩き

そのあと、まだ街が眠っている間にホテルの視察へ。一観光客という立場では入りにくさや話しかけづらさを感じましたが、「旅行会社の人間です!」という小さな自信を胸に、勇気を出して5軒のホテルに突撃しました。中でも「Casa Mia Suites」は雰囲気もコスパも抜群で、一番のお気に入りに。そしてこのホテルは後日のマネージャー出張で新規契約が決定!これから日本のお客様にもたくさん泊まってほしい素敵なホテルです。

10時を過ぎると、街が少しずつ活気づいてきました。コラソン細工のお店やアルテサニアス市場のカラベラ(骸骨)細工を見て歩きながら、カラフルでどこか愛嬌のあるメキシコらしい雑貨に心が弾みます。
ここでふと、ここまでの旅でお土産をひとつも買っていなかったことに気づき、小さなカラベラをひとつだけ購入。ぎゅっと詰まったサンミゲルでの時間を名残惜しみながら、次の街・グアナファトへと向かうためバスターミナルへと向かいました。

11:30 サンミゲルデアジェンデ バスターミナル出発

13:00 グアナファト バスターミナル到着

グアナファトまではおよそ1時間の道のり。グアナファトのバスターミナルは市街地から少し離れているため、そこからはローカルバスで移動しました。私はバックパックひとつでの旅だったのでその選択をしましたが、スーツケースのこと等を考慮すると、通常の旅行者にはタクシー利用の方が快適かと思います。なお、市街地までは渋滞の影響もあり、移動に1時間弱かかりました。

14:00 グアナファト街歩き

イダルゴ市場を出てからは、ギャラリーや博物館を巡りながら、道すがらに並ぶお土産屋さんにも気ままに寄り道。グアナファト大学があるからか、街全体にどこか若々しいエネルギーが流れ、活気にあふれていました。

そんなグアナファトで、アートや文化に関心のある人にぜひ訪れてほしいのが「Alhóndiga de Granaditas Regional Museum」。ここはメキシコ各地の文明とその遺物を紹介する歴史博物館なのですが、なかでも圧倒されたのは壁画の力強さでした。正直、これまで壁画というものを鑑賞したことがほとんどなく、なぜか「心を揺らすほどのものではない」とすら思っていました。けれど、ここの壁画に出会って、その印象は一気に覆されました。本当に魂が宿っているようで、思わず立ち尽くしてしまうほどの迫力。メキシコの歴史を表現した壁画で、壁に描かれているからこその良さがありました。

18:30 ピピラの丘へ

そしてこの日最後の目的地はピピラの丘。日が沈む1時間前の18:30ごろ、その展望台へと向かいました。アクセスはケーブルカーが一般的ですが、私は徒歩を選択。徒歩ルートは治安が不安視される噂も聞きますが、実際には危険を感じることはなく(人通りは少ないので怖いと感じる人はいるかも)、カラフルな路地やウォールアートを眺めながらの道のりは、歩いて正解だったと思えるものでした。ただ、Googleマップ上での徒歩のルート案内は誤っていたので、注意してください(2025年6月時点)。
18:45には丘の上に到着し、日が完全に落ちる20時ごろまで、約1時間ほどグアナファトの“おもちゃ箱をひっくり返したような街並み”を眺めて過ごしました。長居した理由は、その移り変わる景色の美しさにうっとりしていたのも勿論ありますが、もうひとつ。自分の中で「グアナファトが一番きれいに見える時間帯はいつか」を調査する、というミッションを課していたのです。
街本来の色を少しずつ夕陽がオレンジ色に染め、日が落ちていくにつれて建物の色味がやわらかく変化していく様子。そして街灯が灯りはじめ、景色が完全に夜景に変わるまでを見届け、私の中での“暫定一位”は...「日が沈む30分前あたり」でした。

でも、本当にこれが一位でしょうか?
翌朝の日の出は5時半ごろ。せっかくなら、それも見届けなければ!
空気がひんやりしてきたこともあり、私はピピラの丘をあとにしました。
はたして翌朝、再び訪れた丘の上から見た朝焼けは、この夕景を超えることができたのか?Day3、再びピピラの丘へ登るところから後編に続きます。またそちらでおすすめの写真撮影スポットも紹介するので、こちらもぜひ、お楽しみに!

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