バレンシア

マドリードやバルセロナから鉄道でアクセス可能な、地中海に面するスペイン東部の港町バレンシア。バレンシアオレンジやパエリアの発祥の地として知られるスペイン第三の都市です。そんなバレンシア市内の見どころは、14世紀末に完成したカテドラル（サンタ・マリア大聖堂）や、絹の商品取引所として15世紀末に建てられた世界遺産「ラ・ロンハ」、近年映画のロケ地にもなりこの街の新しいシンボルとなっている芸術科学都市などです。大聖堂に併設の宝物館には、イエス・キリストが最後の晩餐で使用したと言われる聖杯が納められていたり、芸術科学都市にはヨーロッパ最大級の水族館があったりと、各所に見どころ満載です。また食のイメージが強いこの街の中央市場も必見。スペインでも最大規模の市場で、肉や魚はもちろん、パエリア用のカタツムリなど珍しい食材も売られています。ちなみに、本場のパエリアを味わいたいなら、郊外の小さな村エル・パルマールがおすすめ。村のあるアルブフェラ湖周辺は日本で見るようなす水田が広がっているスペインきっての米どころなので、元祖パエリアを求めて、少し足をのばしてみてはいかがでしょうか。またバレンシアを語る上で欠かせないのは、毎年3月19日の聖ヨセフの日に行われる、スペインの三大祭りの一つ"ファジャ（falla）"と呼ばれる火祭り。その迫力満点の祭りの様子を一目みようと世界中から観光客が集まります。