スペイン最後のイスラム王朝
【アルハンブラ宮殿】
アルハンブラ宮殿の入場チケット、市内バスも含まれる便利なグラナダカードを使ってグラナダ観光をしてきました!
こんにちは。山好き新入社員Mです。アンダルシア研修2日目。今日は昼過ぎにグラナダに到着したので、グラナダカードを利用しバスでハンブラ宮殿に行ってきました!グラナダカードの使い方も含めて、みなさんのグラナダ観光の参考になればうれしいです。
グラナダカードを使ってグラナダを観光してみた!もくじ
グラナダカードとは?
ほとんどの人のグラナダに行きたい最大の理由は、「アルハンブラ宮殿を見てみたいから!」ではありませんか?私も世界史の授業で出てきたあのアルハンブラ宮殿を見るためにグラナダにやって来ました。グラナダについてホテルの窓の隙間から、アルハンブラ宮殿が見えた時のワクワクは忘れられません。
とても有名な観光地なのでもちろん入場チケットの予約が必要になってきます。そこで登場するのが「グラナダカード」です。アルハンブラ宮殿の公式サイトでも入場チケットは購入できるのですが、問題はすぐ売り切れになってしまうということです。(公式ガイドツアーで回りたい方には公式サイトでの購入をおすすめします。)私たちも公式サイトでは売り切れになっていたので、グラナダカードについて調べたところ、とてもお得な特典が盛りだくさんだったので、今回はグラナダカードを使ってみることにしました!
グラナダカードを簡単に説明すると、
アルハンブラ宮殿を含むグラナダの観光地の入場チケット+市内バス9回+ツーリスト電車1回が含まれたグラナダお手軽観光カード
になります。
アルハンブラ宮殿の公式サイトよりかはもちろん値段が高いですが、他の観光地も楽しみたい人や、バスやその他の観光地の入場チケットを買う手間を考えるととてもお得なカードです!!
グラナダカードにも種類があり、24時間、48時間、72時間、Jardinesの4種類があります。それぞれ値段やカードを使える時間、アルハンブラ宮殿の入れる場所、その他の観光地の入場チケットの有無が違います。一番安いのは24時間ですが、こちらはナスル朝宮殿は夜間しか行けず、またその他のアルハンブラ宮殿の入場チケットは含まれていないということで、私たちは48時間のカードを購入しました。48時間カード、もしくはグラナダに2泊以上滞在する方は72時間カードの購入をおすすめします!
【※グラナダカード公式サイトは、日本のインターネット回線からはアクセスできない場合があります。ご購入をご希望の方は、スペイン支店のあるSTWを通じて手配が可能ですので、お気軽にご相談ください!】
グラナダカードの使い方
電車でグラナダにつき、早速グラナダカードでバスを利用しようと思ったのですが、ここでグラナダカード最大の弱点を見つけました。
グラナダカードでバスに乗るには、町に6個しかないチケット交換機でグラナダカード専用のバスチケットに交換しなければいけない!+チケット交換機がよく故障している!
グラナダカードを購入したときに送られてくるリンクによると、この6か所でした。私たちは電車で到着したので、まず駅に近い1,2番を利用しました。ただこの2つは故障中。仕方なく、一旦バスの運賃を払って5番までバスで移動。すると5番もエラーで交換できず、最後の最後その正面にある6番でやっと交換できました。(2025年6月6日の情報)
3,4番が一番の中心地なのでおそらくこの2つは正常に動くかなと思いますが、ここは日本ではないと思い知らされました。
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チケット交換機。普通のバスチケットも購入できます!
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みにくくてごめんなさい。
操作はとても簡単!まずグラナダカードというボタンを押し、予約チケットに書いてある予約番号みたいなのを入力するだけです!そしてついに交換できました!バスチケット9回分が含まれています。
このバスチケットが発行できたらもう心配ごとはありません。バスに乗るのも簡単。あとは予約時間に間に合うようにアルハンブラ宮殿にいくのみです!
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バスに乗って行ってきます!
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細い道を走り回るので小型バスです。沢山走っているので待ち時間もそんなに長くなく、車内もあまり混みませんでした。
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ピィってするだけ。とても簡単です!
アルハンブラ宮殿は綺麗な林に囲まれており歩いてでも十分楽しむことができますが、丘の上にあるので、もし歩きたい方も帰りに歩くのをおすすめします!バスはアルハンブラ宮殿の入口正面がバス停なのでとても便利です。
アルハンブラ宮殿
まずグラナダについて簡単に説明をします。スペイン南部のアンダルシア地方は8世紀初めから約800年にわたり、イスラム教徒が支配をしていました。その中で、スペイン・イスラムの拠点であったコルドバやセビージャがキリスト教徒による回復運動によって陥落し、イスラム勢力が衰えてた13世紀前半にスペイン最後のイスラム王朝「ナスル朝」の初代ムハンマド1世が建国したのがグラナダ王国です。なので、ヨーロッパなのにイスラムの歴史を感じることができる建築物が町のいたるところにあります。
そしてアルハンブラ宮殿とは、グラナダ王国の建国と同時期に建設が始まった建物です。完成したのは14世紀後半。細かなイスラム芸術の美しさが人々を魅了します。その後15世紀後半にグラナダも陥落し、アルハンブラ宮殿はキリスト教徒へ明け渡すことになりました。
町にいても色んな場所からみえるアルハンブラ宮殿の存在感に圧倒されます。バスに乗ること20分。待ちに待ったアルハンブラ宮殿に早速やってきました。言うの遅くなりましたが
パスポート絶対に持ってきてください!!
チケットにパスポート番号が登録されており、予約チケットは最初に確認されただけで、それ以降のチェックはすべてパスポートのみでした。バスを降りるとヘネラリーフェ庭園とメインのナスル朝宮殿の方へ向かう2つの道に分かれますが、私たちはナスル朝宮殿の予約時間があったため、先にメインの方へと行きました。
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入口です。
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カルロス5世宮殿。これはイスラム建築ではなくルネサンス様式。
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こちらもカルロス5世が建てたもの。今は博物館と美術館になっています。
ナスル朝宮殿
やはりアルハンブラ宮殿の最大の見どころはナスル朝宮殿です!イスラム建築の最高峰といわれる職人さんによって作られた、天井、壁、柱一本一本は本当に美しく、豪華です。細部までのこだわりが本当にすごくて、いつまでも見ていられます。
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入口から入って最初にあるメスアール宮
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コマレス宮のアラヤネスの中庭
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コマレス宮大使の間
アルハンブラ宮殿での重要な場所といわれていた「コマレス宮」。そこにある「アラヤネスの中庭」の水鏡に映す建物がとてもきれいで、写真を撮る手がとまりません。
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ライオン宮 ライオンの中庭にいる12頭のライオンがシンボルです。
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ライオン宮 圧巻の彫刻です。
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鍾乳石のような装飾で吸い込まれていきそうな彫刻の美しさです。
私の中で一番印象に残ったのがライオン宮の彫刻です。本当に壁の細かなところまで彫刻が施されており、天井を見上げた時の吸い込まれてしまいそうな感覚は忘れません。いつまでも眺めていたかったです。そして中庭にいる12頭のライオンです。世界史の教科書で見ていたライオンに会えてとてもうれしかったです。
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壁の一つ一つの彫刻が本当にすごいんです。
アルカサバ
アルカサバは難攻不落の要塞で、ローマ時代の砦の上に建てられたともいわれています。アルハンブラ宮殿ができる前、王朝がコルドバにあったときに建てられたもので、アルハンブラ宮殿で最も古い建物です。
一日中動きまわって疲れてきましたが、アルカサバから見る景色は最高と聞いていたので、長い階段を上って行ってきました!そこから見る景色は本当によかったです!グラナダの360度の景色が見え、グラナダ大聖堂や雪がまだ残っている山、白基調の壁とオレンジ色の屋根がずらりと並ぶ町並み。本当に綺麗です!
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この屋上に登ってきます!
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左からEU、アンダルシア、スペイン、グラナダの旗です。
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グラナダの町を一望できます!
ヘネラリーフェ庭園
水の宮殿と称された「ヘネラリーフェ庭園」。私たちが訪れた6月上旬は色とりどりのお花が咲いており、数々の噴水と囲まれてゆっくりと過ごすのに最高の場所でした!
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水に移る木々がとても美しいです。
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ジャスミンのお花
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噴水とお花の組み合わせ
まとめ
以上がアルハンブラ宮殿でした!ずっと行きたかった場所でイスラム建築の細かな美しい彫刻が見られて本当にうれしかったです。急ぎ足で回っても2時間半程かかり、まだまだゆっくりと過ごしたかったというのが本音です。みなさんもアルハンブラ宮殿に行かれるときは十分に時間を確保して行ってくださいね!!
グラナダは山好きの私にはとてもうれしい山にも囲まれた町で、6月上旬で町では気温35度越えの日々が続いていたのに、山にはまだ雪が残っていました。またグラナダカードで行ける大聖堂などその他の観光地もとても魅力的です。今回は時間がなくて、外観だけになってしまった観光地もあるので、次は山登りも含めて、長期で滞在したいと思います!
グラナダはこのアンダルシア研修で沢山回ったアンダルシアの町の中でも1,2を争うとても好きな町になりました!!最後にアルハンブラ宮殿がよく見れるサンニコラス展望台にいってきたので、その写真で締めくくりたいと思います!
アルハンブラ宮殿に興味のある方はぜひこちらのツアーをご覧ください!!あのパラドールホテルに泊まれるツアーもございます!
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