プーラ

クロアチアのイストラ半島の南端に位置するプーラは、ローマ帝国時代から貿易の中継地として栄えた港町です。プーラという町の名前の由来は"逃亡者の街"を表す"ポライ"から来たもの。ギリシャ神話のイアソンとメディアによって奪われた黄金の羊毛を取り返しに派遣されたコルキスの民によって築かれたという伝説が残っていますが、プーラはその神話にポライとして登場します。プーラは小さな町ですが、円形競技場やアウグスﾄゥス神殿、大聖堂など多くの遺跡が残っているおり、見応え十分の観光地です。なかでも特に有名な観光地が、ローマ時代の円形競技場。紀元1世紀頃に建てられたもので、世界でも6番目に大きな円形競技場で約130ｍ×約100ｍの楕円形をしています。プーラの円形競技場は非常に良い保存状態の円形競技場として知られていて、現在ではオペラやコンサート、映画の上映など行われていて市民や観光客の憩いの場として活用されています。プーラにまつわる数々の歴史はとても面白いので、歴史を学びつつ町散策をお楽しみいただけます。