アドリア海のイストラ半島にある小さな町。遠くから見るとどれも茶色い屋根の似たような旧市街の町並みに見えますが、一歩町の中に入ると、それぞれの町の雰囲気、見所で印象が全く異なります。 それぞれの特徴あるイストラ半島の町、ポレチュ、プーラ、リエカ、オパティアをご紹介します。
ポレチュは、白い建物と石畳が続くかわいらしい小さな港町です。町自体はこじんまりとしているので、1時間もあれば見ることができます。
イストラ半島の観光の中心地でもあり、リゾートとして滞在するヨーロピアンの観光客も集まっているようで、レストランやお土産屋さんも並んでいます。
港からはヴェネツィア行きのボートも出ています。青いアドリア海と白い町並みのコントラストがとても美しいです。
(写真左)ポレチュ全体図
(写真中央)
(写真右)港沿いの道
ポレチュの最大の見所は世界遺産となっているエウフラシウス聖堂です。6世紀初頭にモザイク装飾のビザンツ様式で建てられたそうです。
金色に輝くモザイク画は装飾が細かく、歴史を積み重ねた今でもとても美しいです。教会の塔からは町を見渡すこともできます。
(写真左)教会の塔
(写真中央)モザイク画
(写真右)教会内部
イストラ半島の南端部に位置するプーラ。遺跡が数多く残っており、小さいながらも見所が集まっています。
この町の一番の見所は、1世紀に建設されたローマ帝国時代の円形競技場です。
入場料は1人40クーナ。中に入ると、ローマのコロッセオよりは多少小さいですが、大部分が残っているので迫力があり、青空に映えてとても美しかったです。
現在でも、オペラやコンサートなどに使われているようです。
(写真左)プーラ全体図
(写真中央)円形競技場
(写真右)円形競技場の内部
他にもローマ時代の遺跡が美しい状態で数多く残っており、旧市街を歩いているだけで、遺跡に出会えます。
ヨーロッパのツアー客も多く、レストランやカフェ、お土産屋さんが旧市街に軒を連ねています。
(写真左)1世紀に建てられたアウグストゥス神殿
(写真中央)旧市街の入口、セルギ門
(写真右)旧市街の町並み
クロアチア最大の貿易港であるリエカ。神奈川県川崎市の姉妹都市となっているそうです。今回訪れたイストラ半島の町の中でも一番大きく、栄えていました。
メインストリートとなっているコルゾ通りには、カフェやブティックなどの建物が連なっており、行き交う人々も多いです。白い石畳でとても横幅が広いので歩きやすく、建物も色とりどりでとてもかわいらしかったです。
黄色い時計塔や円形の聖ヴィート大聖堂が主な見所です。
(写真左)時計塔
(写真中央)聖ヴィート大聖堂
(写真右)コルゾ通り
リエカの町の背後には城塞の丘トルサットがあり、教会とお城が建てられています。
トルサット聖母教会は巡礼地として毎年世界中から信者が訪れるそうです。
トルサット城からは、リエカの美しい町並みとアドリア海を一望することができます。
(写真左)トルサット聖母教会
(写真中央)トルサット城
(写真右)リエカの町並み
オパティアは昔から貴族が訪れていた高級リゾート地です。海沿いのチトー通りには、たくさんのデラックスホテルが立ち並んでいます。
町の見所は、オパティアがリゾート地となるきっかけとなった美しい建物、ヴィラ・アンジョリーナです。庭園に佇むピンクのかわいらしい建物です。周りには手入れされた美しい庭園が広範囲に広がっており、散歩にぴったりです。
(写真左)オパティア全体図
(写真中央)ヴィラ・アンジョリーナ
(写真右)海岸沿い
チトー通りには、たくさんのホテルやお店がありますが、どれもディズニーシーのように色がカラフルで、パステルカラーの建物が色とりどりに並んでいます。ヤシの木も道沿いに植えてあり、ヨーロッパのリゾート地の雰囲気を存分に味わえます。
日本人が泳ぐようなビーチはないですが、海沿いにはレストランもあり、カフェをしながら(食事をしながら)海を眺めて、ゆったりと過ごしているヨーロピアンの姿も。ヨーロッパ流のリゾートを満喫してはいかがでしょうか?
(写真左)庭園 (写真中央、右)チトー通りに並ぶホテル
イストラ半島の郷土料理を食べに小さなレストランを訪れました。メニューは英語やドイツ語、イタリア語など、さすがリゾート地ならではです。
クロアチア旅行では、前菜としてタコのサラダがおすすめです。タコにオリーブオイルと塩で味付けをしており、さっぱりとして食欲をそそります。
イストラ半島はトリュフが名物なので、香りが良いトリュフがけのペンネも味わいました。
(写真左)レストラン「イストランカ」
(写真中央)タコのサラダ
(写真右)七面鳥イストラ半島風