海と陸の大冒険!
見所しかないコモド島
Halo!山本です!インドネシア・コモドへダイビング視察に行って参りました!コモド島はインドネシア・バリ島から国内線で約90分の場所にあり、世界最大級のオオトカゲ・コモドドラゴンが生息している事で有名な島です。
手つかずの自然が残る土地には広大なサンゴ礁に囲まれた有数のダイビングスポットが多く、多種多様な陸生動物や海洋生物が見れます!今回はダイビングに陸オプションに自然を大大大満喫してきたので、その魅力をお伝えします!
海と陸の大冒険!見所しかないコモド島!もくじ
コモド・ラブアンバジョってどんな街?
インドネシアの田舎×港町
コモド諸島とは、コモド島・リンチャ島・パダール島の主要な3島と周辺諸島からなる国立公園です。
そして滞在する島はコモド空港のあるフローレス・ラブアンバジョです。
空港から車で10分の場所にある街の中心部にはホテルや港、スーパー、レストラン、バー、ダイブショップやツアー販売所等があり、20〜30分歩けば周れるます。どこか素朴な田舎の雰囲気と活気あふれる港町の魅力が融合した場所で、ゆったりとした時間が流れる一方、観光の拠点として多くの船が行き賑わいを見せます。
港周辺を歩くと、ローカルな市場やストリートフードの屋台が並び、地元の暮らしを垣間見ることもできます。
夜は女性一人で歩いても大丈夫なくらい治安も良く、親切な人が多いので安心して滞在できました。
馴染みのあるバリ島と比較すると、まだまだ観光地化が進んでいないため日本人観光客も少ないです。ただヨーロピアンにとっては人気のリゾート地で、ラグジュアリーなバカンスを楽しむリゾーターやダイバー、バックパッカーが行き交い、どこか地中海の港町のような雰囲気も感じることができます。
フローレス島は「サンセットの街」として知られるほど、美しい夕日が魅力の島です。特にラブアンバジョでは、海に沈む夕陽とぽこっと丸い形が可愛い島々、そして刻々と変わる空の色が幻想的な風景を生み出し、唯一無二の景色がありました。時間の流れを目に焼き付けていました。
島内にはカトリック教徒やイスラム教徒が多く暮らしているのでモスクがいくつもあります。1日5回のお祈りがスピーカーで島内放送され、朝4時頃から夕方にかけて20-30分ほどのお祈りが流れます。街中にはスピーカーがいくつもあり、1日目に泊まったコモドロッジでは早朝4時のお祈りがかなり響き渡っていたので、目が覚めてしまいました。。。ホテル選びは重要だと強く実感しました。
ホテル選びも重要!
コモドにはバックパッカーからダイバー、リゾーターまで幅広い観光客が訪れ、宿もランクごとに揃っています。
価格帯の低いロッジから、マリオットやアヤナ等のリゾートホテルまで、どのような過ごし方をしたいかによってホテルを選べるのが嬉しいポイント。個人的に1番のオススメホテルはメルオラです。
メインストリートに位置しており、ロビーやレストランからはコモドのオーシャンビューをお楽しみいただけます。
朝食はビュッフェスタイルで、インターナショナル料理が揃っており、とっても美味しかったです!
なんといっても、ルーフトップになっているので港の景色を眺め、朝から最高の一日をスタートできます♩
あとは価格帯を抑えて泊まれる「ハーバーコモド」はメインストリート沿いに位置しているので、とっても便利。ベッドはクイーンサイズのみで、朝食はホテルの最上階にて有料で注文できます。朝食が付いていないので朝からオープンしているカフェに行って朝食をとるのもオススメです!他には「ザスゴホテル」という中心地から歩いて10〜15分のホテル。横にはスーパーがあり同じ建物内には島唯一のフードコートもあるので何かと便利。客室は綺麗でベッドはツインやトリプルのカテゴリーもあるので、複数人の旅行に最適です!
国際色豊なディナータイム
やはり夜も中心地で夕食を楽しみたい!となるとメインストリート沿いにある方が便利ですよね。
少し離れたホテルへ行くと、バイクタクシーでの移動になります。Uberなどの配車タクシーアプリも利用できますが、ローカルのバイクタクシーの方が安価です。ただぼったくられたり危険じゃない?というお声もあるかと思います。現地支店スタッフ曰く、小さな田舎町なのでぼったくりもなく安心してご利用頂ける様です!中心地にあるホテルの方が何かと便利ですが、ホテル選びで迷ったらぜひご相談ください!
港周辺にはその場で魚を調理(焼きor揚げ)して食事ができるフィッシュマーケットがあったり、ローカル飯で言うと揚げたチキンや麺料理等があります。ローカルレストランは現金対応のみの店も多いのですが、大体のレストランやバー、スパ、カフェ、スーパーではクレジットカードを利用できます。街の中心地にはATMや両替所もあるので、もしもの際も安心です。
コモドは特にヨーロッパからの観光客が多く、街のあちこちで異国情緒を感じられるのも魅力の一つです。特にヨーロッパ出身のオーナーが手がけるレストランやカフェが多くあるので、本格的なイタリアンやフレンチ、スペイン料理まで楽しめるのがこの街の意外な楽しさです。オススメは「Lu Cucina」というカジュアルなお洒落イタリアンレストランで、ピザやパスタが美味しく常にヨーロピアンの観光客で賑わっています。一品600円〜1,500円、お酒も400円〜800円ほどで、沢山飲み食いしても日本より若干安いくらいの価格帯です。朝食メニューも充実しており、エスプレッソとクロワッサンでイタリア式の朝を過ごすのもオススメです!
夕食を終え歩いてホテルまで帰っている道中に、夜でも列を作っているフランス人オーナーの人気ジェラート「Maison Belmont」を発見!帰りながらジェラートを食べたかったところですが、イタリアンでお腹いっぱい食べたので、ジェラートは翌日食べることにしました。
翌日・・・ダイビングを終え戻ってきた夕方頃、沢山の種類の中からソルトバターキャラメルとヘーゼルナッツを選びました。これまた大正解!!ここは港からすぐの場所にあり、ハーバーコモドホテルの隣の隣くらいにあるので、滞在中一度は行ってみてください♪
ダイビング
太平洋とインド洋が交わるエリアにあるコモドは、潮の流れが複雑に交錯し栄養豊富なミネラルが沢山運ばれてくるおかげで、260種類以上の珊瑚が広い海を彩り、1,000種類以上の魚が生息しています。そのためマンタやウミガメはもちろん、ギンガメアジやナポレオンフィッシュ等の大物との遭遇率も高いのが特徴で、今でも増え続けるほど無数にダイビングスポットが点在しています!デイトリップで行くことができ、初心者からベテランまで楽しめる海です。コモドは11月から3月までは雨が多く、それ以外の時期がベストシーズンです。
基本的にはドリフトダイビングですが、1本目は比較的穏やかな場所でチェックダイブを行っているので安心です!
いざ、コモドの海へ
今回訪れた1ポイント目は一面に広がる珊瑚がその数も種類も他にないレベルで、色形がぞれぞれ違いカラフルでとても美しかったです。水中の花畑のような景色はこれまでの海外ダイビングでは出会えませんでした。さらにそのまわりに南国を味わえるトロピカルフィッシュがきらきらと輝き、青い海とのコントラストが本当に綺麗でした。そしてタートルポイントとも呼ばれているこのポイントにはウミガメも数匹おり、一緒に泳ぐことができました!岩陰で休んでいたり、優雅に泳ぐ姿にとっても癒されました。また20〜30m先まで見渡せるほど透明度が抜群に高く、5月の強い太陽の日差しが水中を照らしとっても綺麗でした!
またここは体験ダイビングもできる流れのないポイントなので、初心者や久しぶりにダイビングする方でも安心してダイビングしていただけます。
2ポイント目は水深10メートル前後に広がる白い砂地にサンゴが点在するセントラルエリアへ。少し流れはありますが、流れに乗って白い砂地を眺めながら泳げてとても癒されました。そして先に進んでいくと大きなテーブルサンゴが特徴的なタタワケチルに到着。人間サイズ程大きく成長していてコモドの海の豊さを実感しました。ポイントごとで全く違う景色が広がり、また海の素晴らしさを実感させらる景色ばかりでそれが海に入ると一目瞭然で。数えきれないほどのダイビングポイントが日を追うごとに増えていると現地のガイドさんが仰っていたことが分かりました。ガイドさんがガイドせずとも、魚影の濃さから美しい珊瑚まで終始見逃せない景色が360°広がっている、そんな海でした。
3ポイント目はマンタポイントへ行きました。先にお伝えすると、マンタに会うことは叶いませんでした。。。
やはり生き物、これもまた自然の中に交わることの醍醐味ですね。いつもは一回で5枚くらいは当たるそう、そして10枚に1枚はブラックマンタもいるらしいです!フリー潜行すると少し流れはありましたが、経験本数20本弱の私でも全然平気でした。
今回は5月の乾季シーズンに行きましたが、マンタたちが集まりやすいのは12月から2月にかけて。雨が多くなる雨季にプランクトンが豊富になることで、マンタが群れを成して泳ぐ姿を目撃できる確率がぐんと高まるようなので、次回は雨季のダイビングでリベンジしたいです!!
こちらの写真は現地支店からいただきましたが、マンタポイントでは優雅に泳ぐ姿を見られます!乾季(4月〜10月)の時期は、マンタ狙いの代表的なポイント「マワン」と「マンタポイント」の2箇所に潜った場合、おおよそ50%程度の確率でマンタに遭遇しているようです。10月後半頃からは少しずつ遭遇率が上がり始め、2月頃がピークになります。
雨季は乾季に比べて観光客も少なく、ゆったり潜れる時期です。マンタとの遭遇率も高く、海の中もゆったり満喫いただけます。穴場のシーズンでマンタ狙いのダイビングがとってもオススメです!!
今回は約1年ぶりのダイビングでしたが、弊社の現地支店スタッフである日本人ガイドとのマンツーマン贅沢ガイドだったので、自分のペースに合わせてゆっくり海を満喫することができました!他のエリアだとどうしてもゲストが多くなってしまうのですが、コモドはまだまだ日本人が少ない穴場のダイビングスポット。私のような経験本数20本以下の初心者でもしっかりとサポートして頂き安心して楽しくダイビングすることができました!
360度の大自然を遊び尽くすオプショナルツアー
参加必須!アイランドホッピングツアー
海の魅力だけに留まらないのがコモドです。世界最大級のオオトカゲ・コモドドラゴンをはじめ、シュノーケリングやトレッキングができる「カロン島」、鍾乳洞の洞窟に広がる天然プールのランコーケーブ、サンセットと同時にカロン島から飛び立つフルーツバット、赤い珊瑚によって生まれたピンクビーチなど、、コモドには沢山の見所があります!!
今回はそんな魅力たっぷりのコモドを1日に詰め込んだオプショナルツアーに参加してきました!コモド到着日はダイビングができないので、午後からも参加できるようなオプションに参加して1日目から満喫してきましたー!
今回訪れたポイントは、カロン島、カナワ島、リンチャ島、カロン島の4箇所です!
ボートに乗ること約40分「カロン島」に到着!島にはビーチと小さな売店しかなく秘境感漂う雰囲気は着いた瞬間からワクワクが止まりませんでした!まずは軽くミニトレッキングから、10分くらいの急傾斜を登った先には青い空と美しいグラデーションが織りなすターコイズブルーの海、山の緑のコントラストが広がる絶景スポットに到着しました!赤道直下の強い日差しのなか上りついた達成感と360度美しい海に囲まれた自然の景色で一気に虜となりました。そしてシュノーケリングではウミガメやベビーシャークもいました!山も海も満喫してランチ休憩した後は次のポイントへ。
2箇所目はカナワ島でのシュノーケリング!桟橋付近にはカクレクマノミやチョウチョウウオ、パロットフィッシュなどのカラフルなトロピカルフィッシュが沢山いました!波は穏やかで流れもないのでのんびり海に浮かびながらシュノーケリングを楽しめます!
3箇所目は今回のメインとも言えるリンチャ島へ「コモドドラゴン」に会いに行きました!コモドドラゴンはリンチャ島とコモド島に生息しており、リンチャ島はコモド島の1/2の島面積です。研究員の方が毎年数えるコモドドラゴンの生息数は、コモド島に1,500、リンチャ島に1,400いるそうで、リンチャ島の方が遭遇しやすいとのこと。(2023年調査)
いざレンジャーの解説を聞きながら桟橋を歩いて探しに行くと、5分〜10分ほどで二匹発見しました!島内では食物連鎖の頂点に君臨する無敵の存在だそうですが、ゆっくり歩くその様子からは想像ができなかったです、、、さらに山の中へ入っていくと三匹目のコモドドラゴンを発見!今度は近づいて写真をパシャリ。充分な距離を取っているのですが、レンジャーさんの慣れたカメラワークではこの迫力感!コモドドラゴン以外にもジャングルには様々な動物が生息しており、野生の鹿と猿もいました。他にはバッファローや馬、猪もいるそうです。そしてジャングルを抜けると広大な高原風景に変わりました!穏やかな風に包まれながら見晴らしの良い景色でゆっくり深呼吸をすると心まで満たされるような心地良さを感じられました。動物たちが自然のままに生存しバランスのとれた生態系を保っていること、「本物の自然」を体験できる貴重な場所でした。野生動物との遭遇や壮大な自然は、都市の喧騒から離れ地球本来の姿を感じることができるここでしか味わえない体験でした。
島内にはミュージアムもあり、コモドの豊かな自然に生きる生物の紹介やコモドドラゴンの骨が保管されていました。壮大な自然を体感した後は、ミュージアムでリンチャ島の生態系や動物たちの行動、生態環境について詳しく知ることで、より深い理解と知識を結びつけることができ、島の価値をさらに実感することができました。
最後の4箇所目は、カロン島(マングローブ)へ。夕日の街とも言われるラブアンバジョ、ボートに乗りながらサンセットを見た後、数えきれないほどのコウモリが夕空の中を一斉に飛び立つ景色を見ることができました。普段なかなか見ることのできない自然が生み出した神秘的な光景に癒やされ、その後港に帰るまでは星空クルーズを堪能。広大な空には降り注ぐような無数の星が広がり、最後の最後までコモドの1日を大満喫できました。
これだけでも内容たっぷりなのですが、必ず訪れるべき絶景スポットがまだあります。それは「パダール島」です!!
頂上を目指して30分ほどのトレッキングをスタート。急勾配かつ日陰のない炎天下なのでかなりしんどいです。汗だくになりながら登るので、水分補給と日除対策は必須です!!休憩を入れつつようやく上まで登ると、特徴的な地形をした唯一の景色が広がっていて疲れが一気にふっと飛びました。上から見えるコモド島やパダール島、ターコイズブルーからディープブルーへと移り変わる海のグラデーションとその海岸線を縁取る白砂のビーチは絵画のような美しさでした。
このパダール島はインドネシアルピーの紙幣にも印刷されている有名なスポットで、ぜひ皆さんもこの特別な景色をバックに写真を撮ってみてください!
長い年月を経た神秘的な洞窟体験
コモドドラゴンだけに留まらないのがコモドの魅力です。ラブアンバジョでは自然の洞窟探検やフローレス島の文化に深く触れる体験もできます。中心地から車とボートに乗って約1時間、「ミラーストーンケーブ」に到着。ここは自然が生み出した洞窟で、天然プールとして親しまれています。太陽がちょうど上るお昼頃、洞窟の小さな入り口の隙間から光が差し込み、まるで鏡ように輝いて見える幻想的な水面の景色が人気の場所です。私が行ったときは朝8時頃だったので誰もいなく洞窟内も暗かったのですが、朝の静けさと徐々に岩の隙間から光が差し込む幻想的な美しさは、秘境好きの方にはとってもオススメです!!
あとラブアンバジョの中心地から車で数十分で行ける「ランコーケーブ」も是非訪れてほしい洞窟です。長い年月をかけて自然の力で形作られた岩の形成が特徴的で、最大の魅力は壮大な地下空間です。狭い入り口を抜けると奇岩や鍾乳石が天井から吊り下がり、壁面には珊瑚や亀の化石がありました。また光が差し込む場所が一箇所あり、神秘的な空気に包み込まれ全身で自然のパワーを感じることができました。
最後に
コモドの魅力は圧倒的なスケールの大自然を満喫できるところ。透明度抜群の海には色鮮やかな珊瑚や熱帯魚が溢れ、初心者からベテランまでを虜に、一生に一度は必ず行くべき海です。そして世界最大のトカゲ・コモドドラゴンが野生で生息する島をはじめ、息を呑むほど美しい壮大な景色をいくつも堪能できる唯一無二の場所です。まだ知られていないコモドの魅力を、是非体感してほしいです!