北部山岳地帯サパ
北ベトナム、ハノイのそのまた北。中国との国境地帯にある少数民族と棚田の町・サパはハノイから300キロほど北にあるまさに秘境です。フランス統治時代には避暑地として栄えたサパは夏場でも涼しく、冬には雪が積もることも。標高1,500m以上に位置する小さな町には所狭しと雑貨屋やレストラン、ホテルが立ち並び賑わいを見せています。町を一歩踏み出しておりていくと棚田の絶景が広がり、黒モン族などをはじめとした少数民族がのどかに暮らしています。秘境とはいえ今では観光地としての人気も高まりハノイからのアクセスも簡単に!ベトナムはもちろんインドシナ半島最高峰であるファンシパンマウンテン、棚田を見下ろす絶景スポット、華やかな民族衣装をまとった少数民族や民族料理など、ベトナム国内でもサパでしか手に入らない体験が多く詰まった魅力的な観光地です。民族が違えば文化も違う!ベトナムに何度も来ているリピーターに限らず、初めてのベトナム旅行でもハノイからサパに足を運んでみるときっとベトナムの印象が変わること間違いなしです。
STWでSapaを完全攻略‼
もくじ
サパの概要
サパってどんな場所?
ベトナム北部標高1,600mの山岳地帯。ラオカイ省に位置するサパは圧巻の棚田、少数民族、ベトナム最高峰のファンシパン山などで多くの旅人を魅了する秘境観光地です。標高が高いため冬には山の頂上に雪が積もりこともあり、「霧の町」とも呼ばれるほど霧がかかりやすいサパは刻一刻を姿を変えて幻想的になります。棚田は季節によって鮮やかな緑、黄金色、水田に貼られた水が空に反射したりとさまざまな色と景色を見せ、少数民族は独特かつ鮮やかな衣装を身にまといます。水田や棚田自体はベトナムにどこにでもありますが、サパの特徴は町が高所にある点です。観光地である町の麓に農村が広がるため棚田を俯瞰してみることができ、まさに絶景が広がります。サパの街自体はコンパクトにまとまっているため体力があれば徒歩でも楽しみ尽くせるところも魅力。山地特融のサパグルメも含め小さな町には様々な魅力が詰まっています。
サパへの行き方
サパへのアクセス手段は主に3つ。日本からハノイをベースに旅行して、ハノイから車、バス、電車でアクセスが可能です。車の場合はプライベート送迎となり費用がかかりますが途中で寄り道や休憩など自由なアレンジができるのがメリットです。バスは安価なのが何よりの魅力。腰を痛めそうという声もよくありますが、実際にはプライベート車よりもスペースにゆとりがあり快適です。途中高速で2時間おきに休憩をはさみますがマイペースなアレンジはできなくなってしまいます。
電車はハノイ駅を夜に出発し、寝台で早朝にラオカイ駅に到着します。ハノイから北へ中国まで線路がのびており最寄りのラオカイで下車してから車やバスなどで1時間半ほどサパまで距離があるため、時間と費用はバスより大きくなります。しかし、フランス植民地時代に中国からの物資輸送のためにフランスがかけたロンビエン橋を渡り、そのまま電車に揺られて歴史に思いをはせながらロマンある電車旅も悪くありません。ラオカイの目と鼻の先は中国雲南省。橋の向こうには中国が見えるため国境を見学してサパを目指すこともできます。
電車の旅は片道からアレンジ可能ですので、お気軽にお問い合わせください。
おすすめの旅行手段はバス。価格が安く1日何本もハノイとサパを結んでいるためお手軽にハノイからサパを楽しむ手段として注目です!
キャビンバスで楽々・リーズナブルにサパ旅
山岳地帯の秘境というイメージから旅行の難易度が高い印象を持たれるサパ。かつてはそうでした。しかし今では世界中の旅行者から人気を誇るベトナム。ハノイからサパまでも高速道路が整備されいくつものバス会社が毎日何十本もハノイからサパまでのバスを運行しています。バスはキャビンタイプになっておりリクライニングもばっちり!片道6時間で途中2時間おきに高速のトイレ休憩をはさみます。ハノイから居眠りしていたらすぐ着いてしまうサパ。STWでもキャビンバスを利用してサパ旅行のハードルを下げることを目指しています!
サパの観光名所
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ファンシパンマウンテン
標高3,143mのファンシパンマウンテンはベトナム最高峰だけでなく、ベトナムが属するインドシナ半島最高峰です。そのベトナム最高峰にロープウェイで楽々行けちゃうのがファンシパンの魅力!ベトナム各地で遊園地などを経営する一大企業・SUNグループがサパの町から山の頂上まで鉄道とロープウェイでつなげており、登山することなく標高3,000mまで登ることができます。ロープウェイ下車後は石段上り途中お寺などを経由しながら最高地点を目指します。頂上までは登山ルートも整備されており、山小屋を利用して1日~2日で登頂も可能です。ご希望の場合はお気軽にお問合せください。
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サパ市場
ベトナム各地、どこにでもある公設市場ですがサパ市場の特徴はなんといっても少数民族。山間部ならではの農作物が広げられていたり、サパで生産が盛んなナイフがたくさん売られていたり。2階には少数民族が織物や衣服を売る区画が設けられており、お土産として少数民族の手工芸をお求めいただけるほか、何より少数民族の買い物風景など生活がのぞけるのが魅力です。おすすめは最も活気がある午前中、夜には規模は小さいですが市場の横の通りでナイトマーケットも開かれます。
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Cat Cat Village
サパの町から降りて行った場所にあるCat Cat村は、黒モン族が暮らす地域を観光向けにオープンにされた観光ビレッジです。石畳の道沿いに黒モン族の工芸品やお土産のお店が並んでいたり、棚田を眺められるカフェがあります。コースの一部には滝や小川などもあり、民族音楽のショーが行われたり織物の制作過程を見学できたりなど、サパの自然と文化両面を楽しむことができる観光施設です。
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ムオンホア渓谷
棚田の絶景が見たければ絶対にムオンホア渓谷!棚田はサパ周辺各所で見ることができますが、ムオンホア渓谷のパノラマは圧巻です。サパの町からTa Van、Lao Chai村へ降りていく途中にあり、町からはタクシーを使ったり歩いていくことも可能です。朝方は麓の村から少数民族がサパへ出稼ぎに上がっていく姿を見ることもできます。途中水牛が散歩していて渋滞になることもしばしば。
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サパ教会
サパの町の中心にある石造りの教会は、目印としていろんな人が待ち合わせ場所として利用しているほか、少数民族が集まっている風景もよく見かけます。目の前には広場があり、定期的にイベントが開かれたり少数民族が音楽や踊りを披露している姿が見られます。
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サパ中心街
急坂の小さな町の中心地はレストランや雑貨屋、カフェ、ホテル、スパなどが立ち並び、迷路のような作りになっています。さらに路上では少数民族が工芸品を広げて販売を行い、夜にはランタンと街灯できらびやかになる街の雰囲気はベトナム中どこを探してもサパ独特のものです。
サパに行ったらこれをやろう!
ベトナム最高峰のファンシパン山登山、黒モン族の雰囲気を楽しめるCat Cat村、活気あるサパ市場を散策、行くだけで楽しめるサパですが、ちょっとマニアックな楽しみ方をご紹介します!
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サパのフォー Pho Con Sui
サパ名物のPho Con Sui。フォーといっても普通のフォーではありません。もちもちのフォー生地を使った太麺に鶏肉やピーナッツなどを加えて、あんかけで楽しむ絶品です。ベトナム人からすると「こんなのフォーではない」と不評を言う人もいるようですが、どちらかというと日本人向けのテイストになっているようにも感じます。ぜひお試しあれ!
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ナイトマーケットで楽しむサパグルメ
サパ市場のとなりで毎晩行われているナイトマーケット。決して規模は大きくありませんが、食べ物など出店が並び観光客が楽しめる雰囲気となっています。様々な串焼きが並んでいたりサパ名物のブラックチキンが丸ごと鍋で調理されていたり、栗やクルミの円盤ケーキもサパ名物の一つでナイトマーケットでは揚げたてが食べられるのでおすすめです。ベトナム版ぜんざいのCheは様々な甘味と氷を混ぜていただくのが一般的ですが、気温が低くなるサパではCheのホットが売られていることも!冬は冷えた体にこれが染み渡り、サパに行った際の至福でもあります!
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最強映えスポット・MOANA SAPA
サパの町のはずれにあるMOANA SAPAは若者に人気の映え写真が撮れるおすすめスポット。空にのびる手や棚田バックの空中ブランコなど晴れた日には最高の写真が撮れること間違えなし。ここでしか取れない写真がたくさんあります!
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周辺の村で少数民族の暮らしに触れる
サパの麓にある村では少数民族が主に農業などで生計を立てながらのどかに暮らしています。ザイ族や黒モン族が暮らすTa Van村/Lao Chai村、赤ザオ族が暮らすTa Phin村、その他さまざまな集落が形成され棚田の絶景、おいしい空気、少数民族ののどかな暮らしなどを覗くことができます。
異世界 Bac Haのサンデーマーケット
サパから車でおよそ2時間半、サパと同じラオカイ省に位置するBac Haは人口の80%以上が少数民族であり同じベトナムでもまさに異世界。特に毎週日曜日に行われるサンデーマーケットは華やかな衣装を身にまとった少数民族たちで賑わい、目がチカチカするほど圧巻です。Bac Haには世界で最も華やかな衣装を着るともいわれる花モン族が多く暮らしており、モン族の中でも由来が違ったりさまざまな混血があったりとややこしいため、現在ではBac Haに暮らすモン族を「モンBac Ha」と総称するようです。そのほかタイ族も多く暮らし、農業ではトウモロコシ生産が盛んでコーンワインが有名でもあります。また、かつて少数民族の首長が町を統治していた時代の宮殿跡など少数民族関連で見どころがたくさん! サンデーマーケットは早朝が地元の人々で最もにぎわい、9時を回ったころから観光色が強くなってきます。そのためおすすめは早朝から見学すること。活気ある生のマーケットを体験できます。 STWでも日曜日のマーケットにあわせてサパ発Bac Haランチ付き日帰りツアーを実施いたします。お気軽にお問い合わせください。
サパ発Bac Ha日帰りツアー 7,000円/1名※一名様でご参加の場合13,000円となります。
サパでおすすめしたいホテル
小さな町の中に多くのホテルが立ち並ぶサパ。その中からおすすめのホテルを厳選してご紹介いたします。
Hôtel de la Coupole - MGallery
サパの町の中心にある象徴的なホテル。誰もが認めるサパを代表するホテル<Hôtel de la Coupole - MGallery>は建築家ビルベンスリーによって建てられたアートホテルです。ベトナムに5つあるベンスリー建築のホテルですが、その中でもサパのMGalleryは館内の調度品のコレクションや建築に5年を要し、ビルベンスリーの本気度とサパ愛がうかがえます。フランス植民地下の避暑地で合った歴史と少数民族からインスピレーションを得て設計されたホテルは、高級感と遊び心満載でサパ旅行を特別なものにすること間違えなしです。
ホテルには同じくベンスリー建築の駅が併設されており、鉄道とケーブルカーを利用してファンシパン山へ登頂が可能となっています。
Silk Path Grand Sapa Resort & Spa
サパの中心から急な坂を上がった高い位置にある5つ星ホテル。白を基調にしたエレガンスなデザインとサパローズをはじめとした敷地内に咲くたくさんの花。お部屋は全室バルコニー、バスタブ付きで広々しておりまさにここにしかない高原リゾートです。ホテルから町の中心までは急坂がありますが無料カートで簡単にアクセス可能。山地のきれいな空気とともに喧騒を離れた優雅な滞在が手に入るイチオシホテルです。Silk Pathはハノイにも2件ホテルを運営しており、こちらと併せて滞在するのもおすすめ!
ホテル情報はこちら!Pistachio Hotel Sapa
町中にある4つ星ホテル<Pistchio>の魅力はお部屋がきれいで広い点!街の中心から数百メートルの立地に良さと全室バスタブ付きも魅力です。冬はもちろん8月でも肌寒く感じる日があるサパ、さらにファンシパン登山を含め歩数が増えてしまうサパ観光では広々したお部屋でさらにバスタブ付きのリラックス滞在がきっと重宝されるはずです。室内プールやスパに加えて屋上にはミュージックライブが可能なバー、そしてピスタチオの象徴ともいえるマウンテンビューインフィニティプールは、インスタ映えを狙ってたとえ寒くても入らずにはいられません。スタッフのホスピタリティも良く、日本人旅行者向けの4つ星ホテルです。
ホテル情報はこちら!少数民族コレクション!
サパの大きな魅力である少数民族。ベトナムは多民族国家で50を超える民族で構成されています。
人口の約8~9割はキン族という東南アジアで2番目に大きな民族グループでベトナムの街中で見かけるいわゆるベトナム人が構成しています。
しかし北部をメインに山間部には別のルーツを持つ様々な少数民族が暮らしています。サパでよく見かけるのは黒モン族、赤ザオ族です。農業や観光産業を主な収入源としており、サパを下った周辺の村で暮らしていますが日中は商品などをもって朝からサパへ坂道を登っていく姿が見られます。きっとサパに行ったらしつこいくらいに刺繍や織物などを押し売りされることでしょう笑!それぞれの民族で衣服や織物の柄が異なり意味も込められています。インディゴの染物が特徴の黒モン族や、刺繍の繊細さが魅力の赤ザオ族の手工芸などはサパの旅行記念やお土産にピッタリです!
おすすめはサパの町中だけで終わらずに周辺の村へ足を運んでみること!サパの町中でも市場などで少数民族の活気を味わうことができますが、サパはあくまで商業の場であって若手が出稼ぎに来ていることが多いです。周辺の村に降りるといわゆる少数民族の大御所たちが道端で刺繍をしている姿が見れたり、ザイ族やタイー族などサパにはあまり上がってこない人々に会えるかもしれません。
サパからは車で2~3時間と少し距離がありますが、日曜マーケットで有名なBacHaは人口の9割近くが少数民族で構成されています。世界一華やかな衣装を纏うともいわれる花モン族や一見私服でベトナム人と見分けがつかない人たちもタイー族だったりと同じベトナムでも民族が違えば文化も違い異世界を楽しむことができるため日曜日にあわせてご旅行することもおすすめです!
ベトナム支店オリジナル町歩きマップ
ここまで見ていただいた方のために、STWベトナム支店オリジナルの町歩きマップを載せておきます!
※情報は古い場合もございます。日々アップデートを心がけます。
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