【バレンシア】情熱の赤に染まる!
世界一熱いトマト祭り体験記
― 五感で楽しむスペインの非日常 ―
スペイン東部の小さな町・ブニョールで毎年夏に開かれる「トマト祭り」。
参加者が熟したトマトを投げ合い、街中が真っ赤に染まる世界的に有名な奇祭です。
そんな祭りに入社1年目のスタッフが実際に参加してきたので、その“生の声”をお届けします!
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こんにちは!エス・ティー・ワールド新卒1年目のOです。
今回の研修では、イタリアとスペインを巡る中で、スペインの小さな町・ブニョールで行われる「トマト祭り」に参加してきました!
町中が真っ赤なトマトに染まり、誰もが童心に戻って楽しむ一日。
この旅日記では、トマト祭りの歴史やルール、そして実際に参加したからこそ分かるリアルな体験談をお届けします。
テレビやニュースで見たことがある方も多いと思いますが、やはり映像で見るのとはまったくの別物です。
画面越しでは想像できない、まさに“非日常の世界”がそこには広がっていました。
あなたもぜひ、一度この“ 世界一熱いお祭り”を体験してみませんか?
エリア ブニョール/バレンシア/スペイン
テーマ 感動体験
時期 2025/08/27
投稿日 2025/09/25
更新日 2025/09/25
投稿者 スタッフO
【バレンシア】情熱の赤に染まる!世界一熱いトマト祭り体験記 ― 五感で楽しむスペインの非日常 ―もくじ
トマト祭りって?
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「トマト祭り(La Tomatina)」は、スペイン東部バレンシア近郊の小さな町・ブニョール で、毎年8月の最終水曜日に開催される世界的に有名なお祭りです。
「聖ルイス通り 」を舞台に、参加者が熟したトマトを投げ合い、たった1時間で街中が真っ赤に染まる様子はまさに圧巻でした。
起源には諸説ありますが、地元の若者同士のけんかから始まったとも、食べ物を投げる遊びが発展したとも言われています。
現在では町の人口の数倍にあたる人々が世界中から集まり、国際的なイベントとして親しまれています。
会場では、私たちのように法被を着て参加する日本人の方の姿も多く見られました。
開催地とアクセス
ブニョールへのアクセスはバレンシアからの移動が一般的で、電車やバスで約40分〜1時間ほど。祭り当日は非常に混雑するため、チケットと合わせて移動手段も早めに確保しておくのがおすすめです。旅行会社の専用バスやツアーを利用すれば、スムーズかつ安心して参加できます。
会場となる聖ルイス通りまでは、多くの人の流れに沿って歩くだけで迷わず到着できます。道中には屋台や仮設トイレも設置されているので、途中で休憩したり軽食を楽しんだりすることも可能です。初めての参加でも安心して祭りの雰囲気に身を任せられます。
通りが近づくと、建物が汚れ対策用のブルーシートで覆われているのが見えてきます。
当日の流れと雰囲気
チケット交換と荷物預け
会場近くの広場にて、まず事前に購入したチケットをピンク色のTシャツを着たスタッフに提示し、リストバンドを受け取ります。こちらが参加証なので、手から離れないようにしっかりと巻きつけましょう。
その横には番号札と引き換えで利用できる専用クローク(荷物預け所)も用意されています。大きな荷物はここに預け、必要最低限のものだけを持って参加するのがおすすめです。
トマト投げスタートから終了まで
トマト祭りは午前11時頃に「パロ・ハボン(石鹸棒)」と呼ばれる伝統行事から始まります。会場の中心にあるプエブロ広場には、石鹸で滑りやすくされた長い棒が立てられ、その先端には丸ごとの骨付き生ハムが吊るされています。参加者はこれを取ろうと奮闘していましたが、滑りやすいためあと少しで落下してしまう人が多かったです。
誰かが生ハム(生ハムが落ちてしまった場合は棒の先端)に触れるとお祭りが開始。しかし、多くの場合は生ハムを手にすることができず、正午の号砲がトマト祭りスタートの合図となります。その後、何度もトラックが大量のトマトを積んで聖ルイス通りに進入。荷台の上では地元の人々が参加者に向かってトマトを投げたり、荷台を傾けて次々とトマトを落としたりしながら行進し、あっという間に通りは赤いトマトの海に包まれます。
あとは午後1時に鳴る号砲の合図まで、トマトを拾って投げるのをひたすら繰り返します。やがて道路にはトマト汁の水たまりができ、そこに寝転がる人や、肩を組んで大声で歌い出す人も現れ、町全体が陽気で開放的な雰囲気に包まれていました!
参加のための持ち物・注意点
持ち物のおすすめ
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・動きやすく汚れてもよい服や水着
白いTシャツがおすすめ!トマト色に染まるのも祭りの醍醐味です。
ただし、基本的に着た服はそのまま処分するつもりで。
・ゴーグルや水泳用メガネ
目にトマト汁が入ると痛いので必須。
・マリンシューズや足全体を覆う靴
滑りやすく脱げにくいものを。
サンダルは脱げやすい&足を踏まれる危険性があるのでNG。
・防水スマホケース
写真や動画を撮るなら必携です!
スリに遭う可能性もあるので、肌身離さずしっかりと管理しましょう。
・バスタオル・着替え一式
終了後は全身びしょびしょ&トマトまみれ。
タオルで拭いて。服はまるごと着替え必須です。
・ウェットティッシュ
手や顔をさっと拭けるので便利。
・爪切り
爪が長いと危険なので、事前に整えてから参加しましょう。
終了後に爪の間にトマトが入り込むので、短く切っておくのがおすすめです!
・日焼け止め・帽子・携帯扇風機
真夏の炎天下で行われるため、熱中症・日焼け対策は忘れずに。
ルールと注意点
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・トマトは必ず軽くつぶしてから投げる
ケガ防止のための大切なルールです。
・終了の合図で即ストップ
合図が鳴ったら必ずトマト投げをやめましょう。
・トラックの出入りに注意
祭り中は大型トラックが通るので、周囲をよく見ながら参加を。
・スタッフの指示は必ず守る
安全に楽しむために、現地スタッフの案内に従いましょう。
・大混雑に注意
スリや紛失防止のため、貴重品は最小限に。
・着替え場所がほとんどない
大きめのバスタオルを持参し、人目を避けながら着替えるのがおすすめです。
・シャワーは不足気味
祭りの後は、地元の人が建物の上や道端から放水してくれることも。
お願いすると快く応じてくれるので、とても助かります。
・持ち込み禁止物に注意
ビンやペットボトルなどの硬い物は危険なので持ち込めません。
実際に参加して感じた魅力
テレビや写真で見てイメージしていたつもりでも、実際にその場に立つと迫力はまったくの別物でした。開始の合図と同時にトマトが頭上から飛び交い、あっという間に体も街も真っ赤に染まっていきます。道路はトマトジュースのようになり、足元がぬかるむ中を笑いながら走り回る――現実を忘れてしまうほどの非日常空間に迷い込んだようでした。
印象的だったのは、参加者同士の一体感です。世界中から集まった人々が、国籍も言葉も関係なく、トマトを投げ合って笑顔になれる。知らない人同士で自然とハイタッチをしたり、写真を撮り合ったりと、普段の生活では味わえない不思議な連帯感が生まれていました。これこそが祭りならではの、言語や文化の違いといった垣根さえも超越した人と人を結びつける力だと強く感じました。
さらに、普段は穏やかな小さな町ブニョールも、この日は赤一色に染まり、まるで生きたテーマパークのように活気づきます。道端や上階からは地元の人々が放水してくれ、参加者と一緒になって盛り上げてくれるのも心温まるポイントです。
「非日常」という言葉では収まりきらない、体中で感じる解放感とエネルギー。実際に飛び込んでこそ味わえる体験であり、「一生に一度は参加すべきお祭り」と胸を張って言える魅力がありました。
最後に
今回ご紹介してきた「トマト祭り」、いかがでしたでしょうか?
この旅日記を読んで、少しでも「行ってみたい!」「体験してみたい!」と思っていただけたなら嬉しいです。
現在、来年度開催のトマト祭りに向けてツアーを準備中です。ご興味のある方は、最新情報の配信をぜひお待ちください。
「参加してみたいけど、どうすればいいかわからない…」「個人で行くには少しハードルが高い…」そんなときは、ぜひ弊社エス・ティー・ワールドにお任せください!
現地を視察したスタッフが、プラン作成から旅程のサポートまで丁寧にご案内いたします。
皆さまのお問い合わせ・ご参加を心よりお待ちしております!