オビドス

谷間の真珠、と称される町、オビドスは中世の景色を色濃く残した城壁の町です。13世紀には、その美しさから町丸ごとを王妃にプレゼントされ、以降19世紀までポルトガル王妃に受け継がれる直轄地となりました。ポルトガルの典型的なタイルであるアズレージョに覆われたポルタ・ダ・ヴィラという入り口の門をくぐると、可愛らしい町並みが奥へと続きます。町の中心にはサンタマリア教会があり、落ち着いた外観とは異なり、中は祭壇を囲むアズレージョや天井のフレスコ画など、美しい装飾が施されています。町は小さいながらも、石畳の路地と白い壁の家の風景が魅力的で、写真を撮ったりお土産を選んだりと訪れる人を楽しませてくれます。 城壁の上に登れば、また違った景色を楽しむこともできます。オビドスの名物は、ジンジャというさくらんぼリキュールで、チョコレートのお猪口で飲むのが定番で、 お土産としても人気のお酒です。オドビスの丘の上には古城を改修した国営ホテルであるポサーダがあるので、ゆっくりと観光を楽しみたい方にはポサーダで1泊することをお勧めします。