エヴォラ

ポルトガル南東部、アレンテージョ地方に位置し、城壁に囲まれた街エヴォラ。古代ローマやかつて支配されていたイスラム文化の面影を残しながらも、レコンキスタの拠点でありキリスト教布教の中心地としても栄えたため、様々な宗教・文化の共存が見られる歴史都市です。旧市街はエヴォラの歴史地区として世界遺産にも登録されています。この街は日本とも繋がりがあり、1584年に天正遣欧少年使節団が訪れた際には大聖堂のパイプオルガンの音色を楽しんだと言われています。 石畳の落ち着いた雰囲気の街並みと歴史的建造物が並ぶ美しい景観から「天井のない博物館」とも称される場所です。 ローマ人によるディアナ神殿や、15世紀のロイオス教会、エヴォラ大聖堂には14世紀のゴシック様式と16世紀のマヌエル様式共存するなど、時代や建築様式が異なる建物が隣り合わせている様子を感じることができます。また、人気観光スポットの一つ、旧市街地のサン・フランシスコ教会は一見、普通の礼拝堂ですが、中に進むと壁から天井まで人骨で埋め尽くされた納骨堂が現れるという意外な一面も持っています。ポルトガルはコルク製品の名産地ですが、エヴォラにはコルクの木が多いことから、質が良く、さまざまな種類のコルク製品が手に入ります。コルク製品を買うなら、ぜひエヴォラで！