ポーナガール/Ponagar
千年以上の歴史を誇る遺跡は"ニャチャンのシンボル"
ニャチャン旅行の際は一度は訪れるべきポーナガールの魅力をご紹介いたします。
ポーナガールとは...
ニャチャンの街の中心を流れ海にそそぐカイ川。そのほとりに突如として姿を現すレンガ造りのポーナガールはかつてこの地で栄えたチャム族によるチャンパー王国の遺跡の一つです。千年以上の歴史を誇るチャム族の女神信仰の古代遺跡は現在でも観光客をはじめ毎日多くの人で賑わいます。
【基本情報】
・営業時間:6:00~17:30
(※季節や現地都合により変動の可能性あり)
・入場料:大人30,000vnd, 小人15,000vnd
・主なアクセス:タクシー, レンタルバイク/自転車でニャチャン中心部から3km(10分)程度
・注意点:露出の多い服装での見学はできません(レンタルの羽織あり)。また遺跡内部への入場も可能ですが写真撮影は禁止されています。
Googleマップ
どんな遺跡?
ニャチャンのメインストリートともいえる海沿いのチャンフー通りを北に進んでカイ川に差し掛かったところから左手に見えて来るポーナガール。河口の小高いクーラオ丘に位置し象徴的な姿も相まってアクセスは簡単です。ここでキーワードとなるのが"女神"の存在。「ポーナガール」という言葉はチャム語で「国の母」を意味し、チャム族の伝説の中で世界や人類、農作物の恵みなどを作り出した女神が祀られています。8世紀頃に建設が開始されたとされ、当時のチャンパー王国の隆盛の中でヒンドゥー教寺院として発展しました。 1979年にはベトナムの国定史跡にも指定されています。
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チャンパー王国とは
南北に長いベトナムですがかつてベトナム中部から南部にかけては2世紀頃にチャム族が建設した国家であるチャンパー王国の土地でした。"ニャチャン(Nha Trang)"という地名もチャム語に由来しておりベトナム語でニャチャンと発音されるようになりましたが実際にはベトナム語としての意味は持たないようです。チャンパー王国はインド文化を受け入れヒンドゥー教国家として発展しました。しかし常に北のベトナム勢力や時にはモンゴル軍、南のクメール勢力との攻防があり、時代とともに勢力範囲や中心地が移り変わっていきました。そんな中ポーナガールが建造されたのは8世紀ごろ、実際にはもっと前の時代からこの地に寺院が建てられていたとされていますが、現在の焼成レンガで建造が始まったのは8世紀半ばとされています。その後チャンパー王国は北のベトナム勢力に攻められ17世紀の広南国(ベトナム)の南進によってほとんどの領土と勢力を失いますが、それでもチャンパー王国としては1600年以上存続し、ポーナガールもすでに1000年以上前からこの地にあったことになります。
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チャンパー王国の遺跡といえば...
チャンパー王国の遺跡といえば真っ先に浮かぶのは中部・ダナン/ホイアンの山深くにある 世界遺産・ミーソン聖域だと思います。ミーソンはチャンパー王国の中でも聖域とされヒンドゥー教の最高神・シヴァ(男神/王権の守護神)が祀られているのに対してポーナガールは女神が祀られ豊穣や国の母として信仰が集められました。そのため一見同じようなレンガ造りのベトナムのヒンドゥー教遺跡にも見えますが、ポーナガールの方が女性的でふくよかな丸みのあるシルエットをしています。また、ミーソンは歴代の王様によって古い時代から長期間にわたって寺院が建立されたのに対して、今のポーナガールが建てられたのは8世紀~と時代が進んでいるため、美術様式が異なり装飾が確立されていたりミーソンよりも遺跡の高さがあるという違いがみられます。一方でヒンドゥー教寺院最大の謎とされるモルタル(接着剤)を一切使わない建築技法は共通しており、チャンパー王国の技術の高さがうかがえます。
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今なお信仰が続く遺跡
ミーソンの他にもベトナム中部から南部の沿岸地帯にかけてチャム塔の遺跡は点在していますが、ポーナガールの大きな特徴と魅力といえるのが現在でも多くの人の信仰を集めている点です。廃墟となり一時は忘れ去られたミーソンとは違い、ポーナガールは北からベトナム人(キン族)の侵攻を受けてチャンパー王国が滅んだ後も、建造物と女神信仰はベトナム人によって受け継がれ、チャム族文化とベトナムの融合が見られます。他の遺跡と違い人々の生活圏の中心にあり、祈りの場として機能し続けたことと戦時中の大きな被害を免れたことも幸いしました。今日観光で訪れた際にはヒンドゥー教にルーツを持ちながら、女神はベトナム人の聖母信仰として引き継がれた多宗教的な姿を体験できるはずです。
遺跡の詳細
現在、ポーナガールで見学することができる建造物は大きく5つ。遺跡の中心建築である北の主塔の他、中央塔、南塔、北西塔、そして合計24本の柱からなる前庭にあたるマンダパです。一説によるとかつては一番下の門も併せて6~8の建造物で後世されていたとされていますが、ぜんざい修復しながら残されているのは5つ。そのほか展示室やチャム族の伝統舞踊のパフォーマンスなどの見どころがあります。
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北東の主塔
入り口から突き当たりに位置する最も大きな建造物がポーナガールのメインとなる"北東の主塔"です。高さ23m、ピラミッド型の屋根とともに精巧な彫刻、国大では3番目に大きな規模を誇るチャム遺跡となります。もちろん祀られているのは女神ポー・ナガール(大地の母)。遺跡内部には10本の手を持つ女神像は本尊としてまつられ、その前にベトナムの女神信仰の本尊が置かれています。注目すべきは"リンガ"と"ヨニ"。男性器と女性器がモチーフともいえるこの彫像はヒンドゥー教遺跡で多くみられ、ヒンドゥー教哲学において創造力や生命の象徴とされていますが、ここの北東の主塔はヨニの台座の上に女神像が鎮座する大胆なスタイル。レンガ造りの建造物とは全く異なる黒い砂岩の彫刻は見ごたえがあります。また入り口上部にはシヴァ神の踊りのレリーフが美しく残っています。
マンダパ
入場して最初に見えるのが巨大な柱が並ぶマンダパ。それぞれの遺跡が祭壇であるとすればマンダパはそこへたどり着く前の前庭にあたります。内側に10基、外側に14基の柱が建つ謎のエリアですがかつては木造の屋根があった独立した建物で、ここが身だしなみや精神的な準備をする空間だったそうです。
南塔
主塔のすぐ左に位置する南塔は主塔と対をなし重要な役割を持ちます。祀られているのはヒンドゥー教の最高神・シヴァ神。男神であり主塔に祀られるポーナガールの夫としてもとらえられています。内部にはリンガの彫刻が祀られています。
南東塔
一番左側に位置する塔は南東塔。祀られているのは軍神・スカンダでシヴァとポーナガールの息子とされています。こちらは一目で魅力がわかる!ほかの塔と比べて細長く独特な形をしています。船型ともとらえられる屋根部分は海ともつながりが深い東南アジアの海洋民族やチャム族の様式が反映されたシンプルながら特徴的な建築となっています。
北西塔
主塔の後ろ側にあるのが北西塔、祀られているのは知恵の神ガネーシャです。ガネーシャはゾウの頭を持つとされる神様。建物はコンパクトながら細かな彫刻や装飾は見事です.屋根部分はいくつかの小さな塔に分かれており、その四隅には悪霊を追い払う鳥の守護神・ガルーダの彫刻がはっきりと残っています。
~主塔・南塔・南東塔の3つの横並びと北西塔の間には女神について記録されたサンスクリット語の碑文も展示され、さらにこのスペースで定期的にチャム族のダンスショーも開催されます~
一番奥の展示室
敷地内の奥には小さな展示室があり、遺跡内で出土した彫刻やそのレプリカ、さらには過去の写真などが展示されているので、ここも忘れずにお立ち寄りください!
楽しみ方のご提案
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夜は閉まるけど...
夕方で閉門するポーナガールですが、夜になるとライトアップされます。ライトアップというよりは結構派手目なイルミネーションというべきか。夜になると高層ホテルが煌びやかに輝き、海岸沿いのにぎやかな街に変貌するニャチャンですが、その中でこちらも美しく輝くヒンドゥー教寺院は夜に近くに行く機会があればぜひ眺めてみて下さい。
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ポーナガールビューのマンゴー専門店
ポーナガール目の前の道路を渡ったベストロケーションにあるCaLa Mango Houseはこの地方の名産でもあるマンゴー専門のスイーツショップ。冷房の効いた2階席や吹き抜けになった3階席からはポーナガールも眺められ、暑いニャチャン観光のちょっとした休憩には最適。こだわりの冷たいマンゴースムージーやマンゴープリン、マンゴーアイスクリームはいかがでしょうか?何より美味しいのに良心的な価格にびっくり。独自商品のマンゴーティーやお土産にも向いたドライマンゴー、さらにはマンゴーワインなども店頭販売されています。