イスラムテイストを残す
スペインでもっとも美しい村
- サラゴサの北東約125kmに位置するアルケサル。
オリーブとアーモンドの木々に囲まれた高台の村は、離れて見るとまるで天空に浮かんでいるよう。
そもそも9世紀に築かれたイスラムの砦を、11世紀にキリスト教徒が奪回して改修した村で、曲がりくねった石畳の小道が続く街並みはイスラム風でエキゾチック。
バルセロナやマドリードの旧市街が好きな方にはぜひ訪れていただきたい場所です。
アルケサル なにする?
スペインでもっとも美しい村を散策
準ピレネー山脈を流れるベーロ川に囲まれた要塞の村、アルケサル。
Alquézarとはアラブの言葉で“城塞”を意味しますが、外敵が侵入しづらい細い道に、薄いベージュの建物が立ち並んでイスラム情緒たっぷり。
小ぶりなマジョール広場やサンタ・マリア教会など、村は歩いてまわるのにちょうどいいコンパクトサイズ。
お土産物店やカフェの看板は控えめで、電飾だらけの都市から訪れると中世にタイムスリップしたような感覚を楽しめます。
ここからトレッキングすれば、先史時代の壁画が残る世界遺産のシエラ・グアエ渓谷へも行けます。
- 石造りの街並み。スペインでもっとも美しい村のひとつにも選ばれているのも納得
- アーケードに囲まれたマジョール広場
- 小ぶりなマジョール広場、周囲は貴族の館が並びます
- 教会を望むテラスがあるレストランのポスター。時間があればぜひ!
- 派手な看板は皆無。ところどころにある植栽がアクセント
- イノシシの足は魔除け
高台に建つサンタ・マリア教会を見る
アルケサルのランドマークとなるのが高台にあるサンタ・マリア教会。
元々はイスラム側の砦で、12世紀にアラゴン王国が攻略して教会に改修したものです。
ロマネスク様式の回廊には、アダムとイブの像やノアの方舟など、旧約聖書の物語を描いたレリーフが施されて見応え十分。
壁にはキリストの生涯を描いたフレスコ画も残されています。
階段を登るので、歩きやすい靴がおすすめです。
- 岩の上に建つ元イスラムの砦
- スロープを上がってアプローチします
- ロマネスク様式の回廊
- キリストの生涯を描いたフレスコ画
- 柱頭に描かれた三位一体のレリーフ
- ユニークなリブヴォールトの天井
約80km離れた中世の村
ロダ・デ・イサベナの州営ホテルに宿泊
もし時間に余裕があるならおすすめしたいのがアルケサルの東80kmにあるロダ・デ・イサベナ。
古代ローマの砦を起源とする石造りの小さな村で、中心にある11世紀の大聖堂はアラゴンの3大ロマネスク建築に数えられています。
主祭壇と半地下状の地下聖堂があるユニークな造りで、回廊に並ぶ列柱も見もの。
この大聖堂に隣接するのが、元修道院を宿泊施設に改装したプチホテルです。
宿泊施設としては簡素ですが、朝と夜食をいただくレストランがかなりユニーク。
大聖堂の回廊にある入口から内部に入ると、そこは厳かな雰囲気のダイニングルーム。
壁にかかるゴヤの肖像画(レプリカ)に見守られながらの食事は、忘れられない体験になるはず。
- 人口わずか20名たらずの村の大聖堂
- 回廊の列柱
- 主祭壇と半地下の地下聖堂
- 天井の高い石造りのレストラン
- アラゴン名物、素朴な子牛の煮込み料理
- 村外れの見晴らし台からの眺め
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