イスラーム文化に適応しよう!
#サウジアラビア旅行の楽しみ方
~旅行の準備&旅行中の注意点~
【旅行の準備】
★服装
サウジアラビアでは、既に外国人のアバヤ(アラブ諸国の伝統的民族衣装)着用の義務は撤廃されています。 肩と膝が隠れる服装であれば普通のデザインの洋服で問題ありません。 現地の女性は「アバヤ」を身にまとっている人も多いので、体のラインが出にくいワンピースなどを用意すると、街であまり浮くことなく快適に観光できます。 モスク周辺の神聖なエリアではヒジャブ(髪を覆うスカーフ)を頭に巻くのが望ましいので、一枚用意しておくと良いでしょう。 現地でアバヤを購入する予定であれば、タンクトップなどのシャツとスパッツを持っていけば少ない荷物で出発できます。 なお、アバヤやヒジャブを身にまとえば、アラビアンな雰囲気の写真も撮れておすすめです! 足元はサンダルなどでも問題ありませんが、自然を楽しめる観光スポットも多く、日差しも強いので、足全体をカバーできる履きなれたスニーカーなどが便利です。
★乾燥&紫外線対策
サウジアラビアの空気は非常に乾燥しています。 リップクリームやハンドクリーム、化粧水や乳液などの乾燥対策グッズを持っていきましょう。 基本的に100ml以下ならば機内持ち込みも可能です。 サウジアラビアでは、アルコールの持ち込みが禁止されているので、アルコール成分が入っていないことを確認してください。 また、日差しも非常に強いのがサウジアラビアの気候の特徴です。 日焼け止めクリームや帽子、サングラスなどの紫外線対策グッズも重宝します。
★マルチプラグ
サウジアラビアで使用されている電源プラグは『A,B,BF,C』の4タイプ。
エス・ティー・ワールドの視察時はBFタイプの挿し口のホテルが多かったですが、マルチプラグを用意しておくと安心です。
マルチプラグは家電量販店などで2,000~4,000円程度で購入できます。
たこ足も併せて持っていくと、変換プラグが沢山なくても一度に複数の充電ができるので非常に便利です。
★Wi-Fi
サウジアラビアのWi-Fi普及率は日本を上回ります。 現地でSIMカードを購入する事もできますが、設定に手間取る可能性もあるため、ポケットWi-Fiをレンタルしておく事が無難です。 エス・ティー・ワールドの視察時にはグローバルWi-FiのポケットWi-Fiを利用しましたが、リヤドやジェッダなどの都市部はもちろん、メディナやアルウラでも基本的に利用できました。 アルウラの大自然の中などは時々Wi-Fiが繋がらないところもあります。
★両替
サウジアラビアの通貨は、独自のサウジアラビアリヤルです。 成田空港では【グリーンポート・エージェンシー(GPA)】で日本円から両替することができます。 サウジアラビアは、クレジットカードの普及率も高いので、基本的にどこでもカードの利用が可能です。 リヤドやジェッダの街中では時々日本円からの両替も可能ですが、対応していない両替所も多いので、念のため米ドルまたはユーロを準備しておくと安心です。
【旅行中】
★イスラーム教のマナー
イスラーム教では「女性はとても大切なもの」とされているので、サウジアラビアの女性はヒジャブと呼ばれるスカーフなどで顔を隠しています。 女性はモスクなどの神聖なエリアに行く際には、観光客であっても念の為ヒジャブをまとう必要があります。 ヒジャブをつけていないと現地の方からヒジャブをつけて、といった指摘を受ける場合があります。 そのような場合は、必ず現地の方のアドバイスに素直に従ってください。
★写真撮影に関して
基本的に現地の女性を撮影することはNGです。 写真を撮りたいところに人がいる場合は、写真を撮っても問題ないか確認するようにしてください。 万が一、現地の方に撮った写真を消してほしいと言われた場合は、必ず素直に応じてください。 現在はサウジアラビアの方も皆スマートフォンを持っており、動画や写真を撮影しています。 基本的に風景や食べた食事などを撮影することは問題ありません。 なお、政府関連の建物は基本的に撮影がNGとなっています。 これは、テロなどを防ぐためにサウジアラビアが規定しているものです。 そこまで神経質になる必要はありませんが、もし撮った写真を消すように言われた場合には、その場ですぐに応じてください。
★食事に関して
イスラーム教では豚肉を食べることやアルコールを飲むことが禁止されています。 日本から行く際には、豚肉のエキスが含まれたカップラーメンやアルコールが含まれたコスメなどを持ち込まないように気をつけてください。 サウジアラビアは以前は手で食べる習慣がありましたが、現在はアラビア料理のお店でもスプーンなどが出てくるところが多いです。 スプーンを使って食事を楽しんでも全く問題ありません。
★お祈りに関して
イスラーム教では人々の活動時間の中で一日5回メッカの方向を向いてお祈りをします。 この5回の時間は太陽の動きによって毎日時刻が変動します。 お祈りの時間が近づくと、まず街にはアザーンと呼ばれるお知らせのアナウンスが流れ、人々はモスクに向かいます。 その後、コーランが流れると人々はメッカの方向に向いてお祈りをします。 信仰心の強さの度合いにもよりますが、お祈りするのが難しい時にはその時間丁度にモスクにお祈りに行かなくても良いとされています。ただし、お祈りはイスラーム教徒の人々にとって大切な権利です。ドライバーさんやガイドさんにお祈りに行きたいと言われれば、観光の途中であっても快く時間を取ってください。 なお、5回のお祈りの時間帯はアプリを入れておくと非常に便利です。 お祈りの為にお店を閉める場合も多くありますので、お祈りの時間を確認しながら行程を組むと良いでしょう。
★施設やレストランの営業時間に関して
サウジアラビアでは、以前は1日5回のお祈りの度に人々はすべての作業を中断し、お店なども必ず一度閉めてお祈りをしなければなりませんでした。 現在は個人の自由とされているので、お店を閉める人もいれば営業を続けるお店もあります。 また、施設やレストランは16時頃から営業開始の場合も多いです。 必ず事前にインターネットで営業時間を確認してから観光に行ってください。 特に金曜日のお昼のお祈りは非常に大切ですので、金曜日はお休みか16時頃から営業を始めるお店が多いです。
★旅の心得
サウジアラビアでは営業時間や営業日が変更されたり、リノベーション工事をしていることが多々あります。 日本人の感覚からすると、物事が白黒はっきりしておらず、理由も分からずグレーな部分も多いです。 現地の文化や社会に順応していくためには、広い心が必要です。 一方で、アラビア人の方々は自分の主張をするのが上手です。 飛行機で事前に座席指定をしていても、席に行ったら平然と座っていて、変わってほしいと言われることも珍しくありません。 お会計の際には必ずその場でレシートの詳細を確認し、項目が重複していないか確認してください。 万が一、何か相手が間違っている場合、証拠の保管と確認を怠ることなくはっきりと指摘することが大切です。