【初めてのロシア入門】ウラジオストックと未知なる半島  | ロシアの旅行記

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【初めてのロシア入門】ウラジオストックと未知なる半島 

エリア
ウラジオストク
/ロシア
テーマ
現地情報
時期
2019/9/1~2019/9/9
投稿日
2019/9/13
更新日
2021/5/11
投稿者
エスティワールドスタッフ

2019年9月1日から9日間の日程でロシア旅行に行って参りました~  
    
この度訪れたのはウラジオストックカムチャッカ半島どこかは後ほど!)です。  
  
今回はロシア旅行に抵抗があるという友人知人を過去に8人ロシアに導いた実績(?)を基に、
ロシアの魅力とウラジオストックの見どころ、そしてカムチャッカ半島の素晴らしさをお伝えします!どどん!
    
【目次】
・ロシア主要3都市比較(モスクワ・サンクトペテルブルク・ウラジオストック)
・ウラジオストックについて
・ウラジオストック観光1
・ウラジオストック観光2
・ウラジオストック観光3
・グルメ情報(スタローバヤ・朝鮮レストラン)
・キリル文字のすゝめ(まずはこれだけロシア語入門)
・カムチャッカ半島1
・カムチャッカ半島2
・終わりに

  • ロシア主要3都市比較(モスクワ・サンクト・ウラジオ)

    • 3都市の位置関係

    • モスクワ(赤の広場)

    • サンクトペテルブルク(エルミタージュ美術館)

    • ウラジオストック(噴水通り)

    いきなりですが、ロシア観光の主要3都市の比較を個人の独断でつくってみました。
    ロシアといっても国内だけで11のタイムゾーンがあるほど広大な国です。
    アジアとヨーロッパにまたがる分、文化や民族だけでもバラエティに富んだ国ですので、まずはお好みの都市が見つかると良いですね。

    ■モスクワ■
    治安★★★☆☆
    美しさ ★★★☆☆
    面白さ ★★★★★
    アクセス★★★☆☆(直行便で10時間)
    コメント:大都市特有の治安面の問題はあるものの、大国の片鱗を感じるにはやはりモスクワに及ぶところはなし。行けば分かる、行かないと分からない。そんな魅力の詰まった街。

    ■サンクトペテルブルク■
    治安★★★★☆
    美しさ★★★★★
    面白さ★★★☆☆
    アクセス★★☆☆☆(最低1回乗り継ぎが必要で12時間以上)
    コメント: 日本からのアクセスとロシアらしさという点では他の都市とはやや劣るかも。 でも、街はとてもきれいでコンパクトで地下鉄もあり移動も楽チン!エルミタージュ美術館をはじめ、芸術文化に興味のある方は是非。

    ■ウラジオストック■
    治安★★★★☆  
    美しさ ★★★★☆
    面白さ ★★★☆☆
    アクセス★★★★★(直行便で2.5時間)
    コメント:日本からのアクセスは文句なし。街も比較的コンパクトで一日もあれば最低限のところは歩いてまわれる。モスクワと比べてしまうと見どころは限定的だが、カフェ巡りやヨーロッパの雰囲気を軽く味わうにはもってこい。


    サンクトペテルブルクは乗り継ぎ地の関係上、フィンランド等のヨーロッパ都市との2都市周遊ツアーもありますので休暇が長めにとれる方は是非。
    そうでない人もウラジオストックなら最短3日間から行けるので、まずは土日+1日休みで片鱗を感じて、気に入ればモスクワ等に足を運んでみては如何でしょうか。

    また、ロシアが一般的に敷居の高い旅行先と捉えられがちなのは、英語が通じにくいのに加え、入国準備の面倒な点ですが、
    英語は観光地やホテルでは問題なく通じますし、現在はVISA条件の大幅な緩和も進んでいます(2017年から)。
    今回私はロシア国内の2都市周遊(ウラジオストックとカムチャッカ)だったので、電子VISAは利用できませんでしたが、ウラジオストックだけであればわざわざロシア大使館に出向く必要はありません。

    なお、ロシアは未だに通常のインターネット回線だと日本のLINEが使えないので、必要あらば出発前にVPN通信アプリをダウンロードしておいてください。
    「Hi VPN」というアプリが無料でオススメです。ロシア以外にも中国やイラン等の同様の通信規制がある国でも使えます。  

    でも逆に言うと不便なのはそれぐらいで、それ以外は他の諸外国と変わらないです。 
     
    ロシアは個人旅行がしにくい旅行先であるという時代はもう終わったのです!!!

  • ウラジオストックについて

    • 有名な鷲ノ巣展望台からのウラジオストックの景色

    • 空港ターミナル

    • 空港ターミナル内部

    • S7シベリア航空の黄緑色の機材

    次にウラジオストックについてですが、
    ウラジオストクは実は個人的には4回目のロシアにして初めてで、なぜかというと近いしいつでも来れそうだからと後回しにしていたからです。
    そう、とにかく近いんです。

    「日本から一番近いヨーロッパ」という表現が一般的に使われますが、成田からの飛行時間は韓国ソウルよりも短い2時間半
    (フライト乗ってる時に、「ひょっとして日本の空の玄関口成田から一番近い海外ってウラジオなんじゃね?」と思って後で調べてみたら韓国プサンの次点でした。)
    それでもとにかく近いことに変わりはなく、3日間もあれば行って帰って来れるし、ツアーもホテルとかこだわらなければ5万円台から出ています!お手頃ですね!

    ジェネラルインフォはどこのガイドブックにもあるので省略して、今回の実際の旅程に沿ってウラジオストックをご紹介致します。

    ウラジオストックは来年中にJALANAも直行便就航計画があるホットな路線ですが、現在はロシアのアエロフロートシベリア航空直行便を飛ばしています。
    今回はまず、成田からS7シベリア航空でウラジオストック空港に。鮮やかな黄緑色が特徴の機材です。

    フライト時間も短いので機内食はサンドイッチで、チーズかチキンが選べました。飲み物はお茶・コーヒー・ジュースなどで、アルコール類はありません。
    座席はエコノミークラスなら横に3-3という配置です。
    同行者2人と計3人でしたが、座席ぐらい空いてるでしょと特に事前の有料指定をしなかったら意図的かというぐらいきれいに3人離されました
    もちろん3人同時にカウンターに行ってチェックインしましたが、このチケットは座席指定が有料のチケットですのでとバッサり。
    しかも3人席の真ん中だったので、やはり座席は少々値段かかっても指定しておくべきでした~。
    (我々は荷物は全て機内持ち込みにしましたが、預ける場合は有料です。)

    また、今回は残念ながら成田への機材到着遅れの影響で、 15:40成田発ー19:05ウラジオストック着(時差+1時間あり)の当初のスケジュールから4時間ほどの遅延をもってウラジオストックに到着。
    市内までのアクセスはバスか電車かタクシーですが、遅延で到着も遅く、それを心配してくれてか同じ飛行機の方が市内まで車で送ってくれました!ラッキー!
    ちなみにタクシー・車であれば 所要時間は約1時間タクシーの相場は片道1500ロシアルーブル(当時のレートで約2500円ほどだそうです。
    電車は終電が早いので日本から到着の方には現実的ではありません

    空港では日本円からロシアルーブルへの両替が可能ですが、レートはあまり良くありませんでした。
    空港でカードキャッシングするか、最低限を空港でして、後ほど市内の銀行で残りを両替するのがベストですが、
    3日間とか短めの行程であれば時間がもったいないので空港で全部両替してもいいかもしれません。
    また、日本でも空港などではロシアルーブルを両替できるところがありますが、恐ろしくレート悪いのでする意味は特にないです。

  • ウラジオストック観光1

    • 展望台から

    • ケーブルカー(内側から)

    • 街角で

    • マトリョーシカの顔出しパネル

    初日は夜着くのが遅かったため、ホテルチェックイン後は近くの海岸沿いをぶらっと散歩して夜食を買って終了。
    日付変わってましたが危ない印象は感じませんでした。でもあくまで外国なので油断は禁物。

    翌朝からは市内散策に出かけました。
    面白かった点を順にご紹介します。

    ■鷲ノ巣展望台■
    ウラジオストック観光の定番スポット。
    ホテルから歩いていける距離だったので歩いて行きました。
    やはり短い行程で行くのであれば立地の良いホテルを確保しておくことは重要ですね。タクシートラブルもないし何より時短になります!
    ゾロトイ橋とウラジオストックの街が一望できるところで、金角湾に沿って展開する街が眼下に広がります。

    ■ケーブルカー■
    ウラジオストックはなかなか起伏に富んだ地形なので、展望台あたりから目の前に広がる海にダイレクトに降りる縦の道がありません。
    ジグザグに進めば下りれますが面倒なので、展望台から海辺まではケーブルカーが便利!
    運賃も数十円程度ですし運行間隔も短く、しかも景色よくてかわいいしアトラクションみたいで面白い!

  • ウラジオストック観光2

    • 潜水艦博物館

    • 潜水艦博物館の近くで行われていた戦勝記念行事の様子

    • 停泊していた軍艦

    • イタリアの豪華客船(大きすぎてもはやビル)

    ■潜水艦博物館■
    展示は全てロシア語の説明ですが、実際に大戦中に活躍した潜水艦の中に博物館があるというのはなかなか面白いです。
    水兵の暮らしぶりも分かるし、潜水艦の仕組みや魚雷発射口なんかも見れたりします。
    展示の最後には小さなお土産屋さんがありますが、なかなかマニアックなものも取り扱っています。
    ミリオタやコレクターが発狂しそうなものが多かったです。笑
    横の公園でたまたま戦勝記念関連の行事が大々的に行われていました。

    ■金角湾■
    ウラジオストックの街に切り込むように横たわる湾で、運が良ければ軍艦や豪華客船が停泊しているのが見れます。
    我々は軍艦はあまり見れなかったものの、イタリアからの超巨大豪華客船が見れました!
    また、潜水艦博物館の向かいの船着場からクルーズ船も運行がありますパンフレットに書いてある時間のフェリーがあるかは必ず事前確認を!夜遅めのはない可能性あり!)

  • ウラジオストック観光3

    • ウラジオストックの駅舎(正面から)

    • 駅舎(後ろから、電車とともに)

    • シベリア鉄道終焉の記念碑(9288キロメートルと記載あり)

    • 駅前の公園に佇むソ連初代指導者レーニンの像

    ■ウラジオストックの駅舎■ 
    これも定番ですがかわいい駅舎と、シベリア鉄道終焉の地の記念碑があります。
    ここから9288キロ遡ると、モスクワに着きます。
    てっちゃんでなくとも、シベリア鉄道車は是非とも一度は見たいもの。

    そういえば、北海道最北端の宗谷岬からサハリン(樺太)のクリリオン岬を鉄道と高速で結ぶ話はどうなったのでしょう。
    実現すれば、事実上鹿児島から北海道・サハリンを経てモスクワやヨーロッパに陸路で行ける時代が来ますが、そんな時代我々が生きている間に来るのでしょうか。
    プーチン大統領は割と前向きでしたが、それはもう以前の話ですかね。ロマンがあっていいのに...。

    ■駅前公園■ 
    ウラジオストック駅前にある、大きなレーニン像がある公園。
    ロシアとはいえ、9月初旬はかなり暑かったです。1日歩くとピリッと日焼けもしました。
    公園横のスーパーでアイスクリームを買って、レーニン像の横でぱくり! 
    ロシアはミルク系のアイスが濃厚でおいしいです!

  • グルメ情報(スタローバヤ・朝鮮レストラン)

    • スタローバヤでのお食事例1

    • スタローバヤでのお食事例2

    • 朝鮮レストラン正面入り口

    • 朝鮮レストランの料理

    ■食堂(スタローヴァヤ)■
    ロシアの大衆食堂スタローヴァヤ(Столоваяは駅近や街中にちらほらあります。
    食堂なので並んでいる料理を見て、おいしそうなものを指さし注文できます。
    スープ系は特においしいので是非おひとつは必ず!

    ちなみにロシア料理と一言に言ってもその種類は実に多種多様で、旧ソビエト構成国家15か国の郷土料理もロシア料理の一部として立派に残っており、
    逆に純粋なロシア料理(ルーシ人の料理)というと何が残るのだろうという感じです(ちなみに有名なスープ料理のボルシチはウクライナ料理です)が、
    まあ、そんな細かいことは気にせず、おいしそうな料理を見つけたらとりあえず頼んでみましょう!笑

    ■朝鮮レストラン■
    ロシアと繋がりの深い北のあの国のレストランです。
    あの国の外貨獲得に加担するのはいやだという方にはおすすめしませんが、興味があれば経験として如何でしょうか。
    料理は韓国料理よりも一般には味がやさしめと言われています。もちろんおいしいいです。すごく。
    私は世界80余国をふらふらと渡り歩いてきましたが、朝鮮料理が断トツで一番好きです(cf. 最下位はイラン料理;日本のイラニアンレストランはおいしいけど現地の食堂で食べると微妙です)
    なお、店内の写真撮影の可否はは必ず店員さんに確認を!
    我々はフードだけならOKと言われました。
    あと、個人的には店内にテイラーの曲が流れていたのが印象的でした。
    「いや、思いっきり敵国やん!」とツッコミ入れたくなりましたが、音楽は国境を越えるということでまあよしとしましょう。

    ※グルメ情報については他のスタッフの旅日記でも分かりやすくまとめられておりますので合わせてご参照下さい↓↓

  • キリル文字のすゝめ(まずはこれだけロシア語入門)

    突然ですが、我々日本人に一番身近なロシアとは何でしょうか?

    答えはこれです → (;´д`) 

    この顔文字の口に当たる部分、ロシアをはじめスラブ圏で広く用いられるキリル文字って知ってましたか??

    私は幸いにも、大学時代にロシア語の授業に勝手にもぐりこんだり、今でも独学でコツコツやっているので、ロシア語は何となく分かるし、 ロシア語圏には4か月ほどの滞在経験もあるのでジェスチャーも交えれば言いたいことは全て伝わります。
    (弾丸でなんか言われると8割分からないですが。笑)

    そのため今回もロシアに行こうとなったのですが、ロシア語なんてまだまだ日本人からしたら馴染の薄い言語で、 都市部の観光業従事者や若者を除けば英語は通じません。
    じゃあ、どうするか。
    そんなときはロシア語覚えちゃいましょう!

    まずは手始めに下記の10個の文字を覚えてみましょう。
    【覚え方】も作ってみました。

    ① Г → 「g」の発音、ガ行 【ガギガッゴ(文字の形が「鍵括弧」みたいなので)】  
    ② Д →「d」の発音、ダ行 【1.2.3.ダー > (;´д`) 
    ③ И → 母音の「イ」の発音 【英語のNがハンタ「イ」に】 
    ④ Л → 「l」の発音、ラ行 【ラララ滑り台♪(文字の形が滑り台みたいなので)】 
    ⑤ Н → 「n」の発音、ナ行 【横棒45度回転H→N】 
    ⑥ П →「p」の発音、パ行 【円周率のパイと同じなので「p」】  
    ⑦ Р → 「r」の発音、ラ行(巻き舌)【PR(ピーアール)、PはR】  
    ⑧ У → 母音の「ウ」の発音 【ワイが鵜だ!(英語のワイみたいなのがウだ)】 
    ⑨ Ф → 「f,ph」の発音、ファ行 【物理・数学記号のファイと同じなので「f,ph」】 
    ⑩ Я → 母音としての「ヤ」の発音 【Rがハンタイ「ヤ」!】 

    ロシア語のアルファベット(キリル文字)は実は全部で33個あり、上記は全てではない上、発音規則にはいくらでも特例と例外があるので、上の10個を覚えたからといって全てが読めるわけでは全くありません。フォントが変わるだけで苦戦しますし、筆記体だと尚更お手上げです。
    ただ、使用例が多そうなこの10個を覚えて、あとは見た目が英語と同じ感じで発音しとけば概ね何とかなります。幸い大文字と小文字は文字の形は同じですし。

    кафеとか、3文字目がファ行の発音なので、「カフェ」っぽいではありませんか!実際カフェです!正解です!
     「Ф」や 「П」なんかは物理や数学でも使われるギリシャ文字と同じなので理系出身者であれば特に馴染みある方もいると思いますし、キリル文字は元々ギリシャ文字からの派生なので合点がいきます。
    ロシア語未履修の同行者二人もこんなことを2-3日繰り返していたらあっという間にだいたい読めるようになっていました!

    読めても意味の分からないものはいくらでもありますが、人名や地名などの固有名詞や、カフェなどの読んですぐ意味のわかるものがあるだけでも、ロシア旅行は格段に楽しくなります。
    (ちなみにキリル文字はモンゴルやブルガリア、旧ユーゴスラビアの国々等、ソ連の旧衛星国家や旧社会主義国では、結構使用の歴史があります。その分キリル文字排斥の動きも各国でありましたが、割と今でも残っているところが多いです。つまりキリル文字はかなり汎用性高いです!)

    是非騙されたと思って覚えてみて下さい!

    なお、会話はスパシーバ(ありがとう)だけで大概なんとかなるはずです。

  • カムチャッカ半島1

    • クリュチの街から見えたクリュチェフスカ山(4800m峰)

    • カムチャッカ川のほとりで

    • フィッシング体験!!

    • 川沿いのロシア正教の聖堂

    最後に今回の旅のもう一つの目的地、カムチャッカへ。

    ここは世界自然遺産にも登録されている火山をはじめ、雄大な自然が多く残るところで、位置的には北方領土のあたりの島嶼部の島々を順に辿って北上するとある半島です。
    チャーター便でない限り日本からの直行便はないので、一般にはウラジオストックを経由して行くことになります。
    また、あまりに土地が急峻なためか、陸続きなのに大陸ロシアからの陸路アクセスはない陸の孤島で、完全に海路か空路での入域となります。

    私は小学1年生の時に谷川俊太郎「朝のリレー」という詩を教科書で読んでカムチャッカを知りました。
    「カムチャッカの若者がキリンの夢を見ている時、メキシコの少女は朝もやの中でバスを待っている...(以下略)
    で始まるこの詩でその存在を知ってから20年近い歳月が流れ、ようやくその地に降り立つことができました。
    残念ながらキリンの夢は見れませんでしたが。笑

  • カムチャッカ半島2

    • 着陸前は厚い雲に覆われていた(雲から山が顔を出してます)

    • この地でのバス情報を教えてくれたデニスさん

    • 車乗せてくれたアレクサンドルさんは手土産にワインもくれた

    • クリュチの街のバザールにて

    到着時こそ厚い雲に覆われていたカムチャッカですが、日を追うごとに晴れてくれて4800m峰のクリュチェフスカ山を拝むこともできました

    実は現地に行くまで初日の宿泊すら何も決めずに行った行きあたりばったり旅でしたが、あまりに現地情報がないためそうせざるを得なかったというのもあります。

    カムチャッカに車用の道が走っていることと、どうやら長距離バスがあるらしいという情報を得たのは出発の4日前でしたし、
    実際その道が今も使われているのか、バスは9月に毎日運航しているのか、出発数日前に大噴火した山の近くには行けるのかなどは全て到着後に現地人つかまえて聞き出す他ありませんでした。

    そんなあてもない旅でしたが、運よくバスもちゃんと走っており、行った先々では地元の方が宿を探してくれたり、ワインやお土産をくれたり車に乗せてくれたり、ただただロシア人のやさしさに触れた日々でした。

    ロシア人のステレオタイプはお世辞にも世界一様に良くはありませんし、その通りの人も少なからずいますが、
    特に田舎に行けば行くほど助け合いの精神を持った心優しい方々ばかりで、なぜ初対面の異国人にここまでやさしくできるのか意味不明なぐらいでした!

    物質的にも経済的にも日本とは比べものにならないほど貧しいこの地だからこそ、人々は強くやさしくなるのだなあと世の中の真理を悟った気がしました。

  • 終わりに

    • フライトの遅延により予期せぬお祭り参加

    • カムチャッカ最果ての地にて。ウシと時々クマが町を歩いてます。

    • なぜかホテルの部屋にクマの剥製があったのでお菓子持たせてみた

    • カムチャッカの空港近くの街の海岸をスタスタ歩いていたわんちゃん。ふてこいのかわいい。

    冒頭に9日間の旅と書きましたが、元々は8日間の予定だったところ、帰りの飛行機が24時間遅れとなり、空港近くの街にもう1延泊することとなっての結果9日間となりました。

    スケジュールが狂うといろいろと支障をきたすので、そこは大変でしたが、
    増えた1日で地元のかなり大規模な現地のお祭りに参加することができ、それはそれでとっても楽しい思い出となりました。

    成田空港に着いてからも台風15号の影響で都心へのアクセスが完全に遮断されるなどトラブルは絶えませんでしたが、そんなことはどうでもよくて、

    結果、ウラジオストックも、カムチャッカも大満足!

    行き当たりばったりな旅とそこでの人との出遭い、トラブル含めていい思い出となりました。
     
    カムチャッカは旅行会社としての取り扱いのある会社は極めて少ないですが、もしご興味があれば探してみて下さい。
    ウラジオストックについては、我々STWorldでも扱いがあり人気の旅行先です。

    まずは3連休とれたら一度行ってみて、面白かったら次回もう少し足を伸ばしてハバロフスクやモスクワにサンクトペテルブルク、さらにはバイカル湖のあるイルクーツク等検討されては如何でしょうか。