約1年振りのカンボジア報告です。 アンコールワット遺跡の神秘さは永遠に色あせることはないですが、カンボジア、シェムリアップの魅力はそれだけではありません。 カンボジア人の生活やカンボジアの現状をより理解するための場所や、新しいリゾートホテルなど、2度目以降のカンボジア旅行へ是非お薦めしたいスポットをご案内します。もちろん、初めてカンボジアへ行かれる方や旅行自体の計画のない方でも、大歓迎です。
スタッフおすすめ!お得ツアー
成田発
≪ベトジェット利用≫世界遺産アンコールワットの玄関口・シェムリアップで自由気ままにフリープラン!1番売れてるアットホームな隠れ家リゾート・直営コッカトゥリゾート滞在 4日間 ※往復送迎付き
日数:4日間
旅行代金:108,800円~160,800円ツアーはこちら
CVSG は、地雷や内戦で障害を負った人々、 HIV 感染者、孤児、などを支援するための日本の NGO 団体です。CVSG では、「与えるだけの援助ではなく、真に彼らのためになる援助」との観点から、支援センターを始めとした各種施設の建設と運営を行っているところで、STWでは一部のツアーにて、又どのツアーでも延泊時やフリータイム時にオプショナルツアーとして訪問頂けるようになっています。 私は、貴重にも、その代表である大西氏からカンボジアにて直接お話を伺い、施設の説明を受けることができました。
今回はアンコールクラウン村にある、 「自立支援センター」 を訪れましたが、 ここは、一般の旅行者も気軽に訪れることができるようになっている施設です。 実際に行ってみると、この施設内で秩序が出来上がり、小さな1つの集落のようでした。 ここには、HIV 感染者、孤児 (なんとたった1,500円という金額で人身売買をされていた幼子もいました) 、 地雷被害者などが家族ぐるみで、区別されることなく生活し、自立のための農業や技術を習得しています。 今は、第二の石油と言われているエタノールの原料となるキャッサバや、 比較的高額で取引されるジャックフルーツの栽培を実際に行いし、その技術を学んでいるようでした。
代表は、観光の一環として来た場合でも、絶対に物などを気軽にあげないようにしてほしい、と熱く語っておられました。 観光地で物乞いをしていた家族をここで支援し、自立させようとしていることが一瞬でぱぁになってしまうと・・。 孤児たちに、鉛筆やノートなどをあげられたら、と軽い気持ちで考えていましたが、そんな簡単なことではありません。
代表とすれ違うたびに、日本語で 「こんにちは!」 とか 「お元気ですか?」 と声をかけてくるカンボジアの人たちの笑顔には優しさが溢れていて、 本当に頑張ってもらいたい、私たちのように、幸せを感じて生活を続けてほしい、と心から思いました。
単純に世界遺産を見学したいと思い、カンボジアへの旅行を考えられている皆様が大勢いることも確かです。 ただ、その一方で、訪問する国の理解を深めたい、と思っていながらも、その機会がなく、 知らずにいる人たちもいるのではないのだろうか、とも感じています。 それは、自分自身がそうだったからです。
web の書き込みなどで誹謗中傷が簡単に出来てしまう時代です。 CVSG に対しても色々と意見が寄せられることもあるそうで、辛い思いをされることもあるようですが、 カンボジアを愛する一個人として、理解を深めたい方のお手伝いが少しでも出来ればと思っています。
(写真:左)
シェムリアップ市内にある障害者孤児センター。ここで注意事項の説明を受けてチャリティTシャツに着替え、自立支援センターへ向かいます
(写真:中央)
自立支援センター内。農園を取り囲むように宿泊施設が並んでいます。まるで1つの小さな集落のよう。ここで新しい恋が生まれることも・・・
(写真:右)
第二の石油と言われているキャッサバやジャックフルーツの栽培技術を学んでいます
一ノ瀬泰造。 1970年代、クメールルージュによる内線が激化する中、戦場のカンボジアを駆け巡ったフリーカメラマンです。 彼は、何度も国外追放を受けましたが、密林に埋もれていたアンコールワットの光景を写真に納めたい一身でカンボジアへ戻り、 そのまま行方不明となってしまいました。 その後、家族によって遺体の確認がされるのですが、その彼の功績を称える記念館が昨年オープンしています。 レストランの片隅で、更にマッサージ店の奥のスペースにあることから、なかなか入りにくい場所かも知れませんが、 是非一度足を運んでみてください。また、彼の生涯は3度映画にもなっていますので、 興味のある方はそちらも見られてはどうでしょうか?
(写真:左) TAIZO MEMORIAL はこのレストランの一角にあります
(写真:中央) 記念館の内部はこんな感じです
(写真:右) 彼の生涯もこちらでわかります
アーチザンアンコールはカンボジアの若者たちとハンディキャップを持った人達が将来、 経済的に自立できるよう、工芸の訓練を受け、技術を習得し、自分の故郷で仕事ができるように援助するカンボジアの企業です。 当初はカンボジア、フランス、ヨーロッパからの資金提供によっての運営でしたが、 今では立派に自己資金での運営になっているそうです。 職人達が組合を結成し、株式も所有しているそうです。すごいですね。
(写真:左) シルクファーム内の桑の葉畑。のどかな風景ですよね
(写真:中央) かいこが繭を作っている最中です。虫ちゃんが嫌いな方はそのまま通り抜けましょうね
(写真:右) 糸を紡いで・・
そのアーチザンアンコールの訓練センターがシェムリアップに2ケ所あります。 市内にある技能訓練センターとナショナルシルクセンターですが、今回は、郊外のシルクセンターを訪問してきました。 ここは、かいこの餌となる桑の葉の栽培から始めている、正真正銘シルクファクトリー! 8ヘクタールもの広大な敷地に、規則正しく植えられた桑の葉畑を見るだけで、心が和む風景です。 園内は、日本語のガイドが同行し、桑の葉畑からかいこを育て、シルクを紡ぎ、 1枚の布として完成するまでの一連の工程を説明してくれます。 ガイドさんの説明をしっかり聞いてみると、どうして同じクロマーでもピンからキリまでの料金になるのかがよくわかるようになります。 実際、私もシルクや織物には、全く疎かったのですが、ここの説明で良いシルクの見分け方やお買い得かどうかがわかるようになりました。 ここのシルクは本当に細かい手作業の積み重ねで出来上がっているのです。 気軽な気持ちで立ち寄って見てはいかがでしょうか?
(写真:左) 自然の染料で染め上げます。バナナの葉や釘、樹の皮などがありました
(写真:中央) 織り上げていきます
(写真:右) こちらでは実際に販売もしています
2006年にオープン、とにかくスタイリッシュでソフィスティケートされた、カップルにお薦めの隠れ家リゾートです。フレンチコロニアルの外観のレセプション棟は天井までアトリウムとなっていて、 1階はリビングスペース&バーカウンター、更に写真館のようにカンボジアの写真が並んでいます。 2階にはレストラン。眺めがいいのなんのって。
(写真:左) 天井までアトリウムとなったホテルのレセプション棟。2階のレストランも雰囲気よさげです。虹がいたる所に現れていて、それもきれいでした。
(写真:中央) 黄金の象がいるバーカウンター
(写真:右) カンボジアの写真が並んでいます
レセプション棟から続くパステル調の建物には、夜にはムーディーなガス塔で照らされるデラックスルームが並んでいます。 そしてその奥には、とってもうれしい設備のスイミングプール! 酷暑の時期には、生ぬるいお風呂のような状態になってしまうスイミングプールが多い中、 ここのスイミングプールはわざわざヒーターで温度を低く調整してくれるのです。 これで白くまさんも安心。
(写真:左) 温度調節がされているスイミングプール
(写真:中央) 泳ぎ疲れたらこちらのプールバーで一休み
スイミングプールの先にはバンガローが並びます。 このスィートにカップルで泊まるなら断然こちらのバンガローがお薦めです。 全室にスチームサウナ、アウトドアシャワー、プライベートガーデンがついています。 夜には間接照明を多様した幻想的でロマンティックな中庭を、 防音効果の高いガラスで雑音がシャットアウトされた室内で眺めていたら、 二人の距離はぐっと縮まることでしょう。 アマンサラを意識した? 室内にむき出しのバスタブにも二人で挑戦してください。
(写真:左) デラックスルームが並ぶ建物。両側の真ん中にはガス塔の照明。雰囲気あります
(写真:中央) デラックスの客室内はシンプル・モダンなスタイル。テレビは敢えて置いていません
(写真:右) 使いやすそうなバスルーム。バスタブはありません
(写真:左) バンガローのベッド。四方をカーテンで囲めば広くても案外落ちついて眠れそうです
(写真:中央) リビングスペース。部屋によって壁のカラーが違います。こちらはジャパニーズルーム
(写真:右) 鏡に写っているのが室内にオープンに設置されたバスタブ
シェムリアップの街は、驚く程のスピードで発展しています。3年前には何もなかった通りにぎっしりと建物が建ち並んでいてびっくりしました。
それでいてカンボジアの人たちは昔と変わらない笑顔と優しさで迎えてくれる。それが、私をカンボジアへと足を運ばせる魅力です。
さぁ、癒しの旅に出かけてください!