2013年凱旋門賞観戦記~個人的に2つのリベンジ~ | フランスの旅行記

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2013年凱旋門賞観戦記~個人的に2つのリベンジ~

エリア
フランス
/フランス
テーマ
他スポーツ観戦
時期
2013/10/05~2013/10/06
投稿日
2013/10/19
更新日
2017/10/6
投稿者
小圷 孝幸

 昨年に続き、と申しますより、昨年のロンシャンで日本馬オルフェーヴルが2着に敗れたその時から、「来年も再びこの場所に立つ!」と決めていました。オルフェーヴル陣営が来年も挑戦する!ということを決めたのはしばらくたってからのことでしょうが、個人的には「1年後の週末もここにいるだろう。」と感じながら競馬場を後にしたものでした。  


(昨年の観戦記はこちらです。)

http://stworld.jp/earth_info/FR/diary/5088952a1172a2.40339102/

 


 また、その後のフレンチバスクでの旅では、乗った夜行列車の大幅遅延の為、予定していた訪問が出来なかったことも書きました。


(その顛末がこちらです。)

http://stworld.jp/earth_info/FR/diary/508a0808112ea4.35693988/

 以上個人的な2つのリベンジ、「ロンシャンで日本馬の優勝を見届けること!」「今年こそは登山列車で仏西国境へ行くこと!」を期して、今年もまた10月の第一金曜の夜、機上へと相成りました。

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  • 今年はアブダビ経由にてパリへ!

     今年の凱旋門賞にはなんと日本馬が2頭出走することになりました。それぞれ2週間前の前哨戦も快勝し、いやがおうにも期待が膨らみます。パリへは土曜日中に着いていればいいので、金曜の午前中まで仕事をして、午後に空港に行き、翌日の昼過ぎにパリへ着くスケジュール、昨年はドーハ乗継のカタール航空でしたが、今年はアブダビ乗継のエティハド航空にしました。
     
     ユーロへの両替所の営業時間の関係で、18時過ぎに成田空港へ着いてしまうと、ここ第1ターミナルはアメリカ系航空会社のハワイ便と我々が乗る中近東行きの便、エールフランスのパリ直行便くらいしかない為、チェックインカウンターは空いています。事前にウェブでチェックインを済ませていたため、ものの10分もかからずに手続は終わり、展望デッキで時間をもてあましながらやっと搭乗となりました。
     
     最近は殆どの日本発のフライトには、エコノミーでもパーソナルモニターが付いていますが、個人的にはあまり利用しません。いつもその飛行機の位置を示すマップの画面にしておきます。でも今回だけは違いました。エティハド航空の日本便のゲームプログラムの中に、PAC-MANを発見してしまったのです。私の小学生の頃爆発的な人気を博し、最近ではGoogleのロゴにも採用されたあの伝説のゲームが、好きなだけできるのです!とはいうものの時刻は真夜中、時差調整も必要でしょうから、往路はほどほどにして、パックマンには復路便での再会を約したのでした…
     
    写真左…成田第1ターミナルの展望デッキに出てみると、退役間近のB747-400を利用したデルタ航空が出発するところ

    写真中…乗継地のアブダビ国際空港のターミナル移動の間にあるランボルギーニ。アブダビのフェラーリワールドに対抗してのことだろうか。

    写真右…いまなお拡張を続けるアブダビ国際空港の模型

  • 曇天だけど雨は降らなかった前夜のパリ!

     アブダビから乗り継いだ便はエールフランス機材でしたので、パーソナルモニターはあるもののヨーロッパ中心の映画、音楽のプログラムしかありません。ドゴール空港到着前の機長のアナウンスでは「パリ地方は曇り、気温は摂氏14℃…」とのことでした。まあこの時期の気温はこんなものでしょう。去年はしとしとと雨が降り続いていて、結局レース当日には晴れたものの馬場が渋っていたことを思うと、ここでの雨だけはご遠慮願いたいものです。
     
     今夜のホテルも昨年と同じブーローニュ・ビアンクールのHotel B Paris Boulogneです。雨さえ降っていなければホテルに荷物を置いてから、Velibで動くことが出来ます。フライトはほぼ定刻にドゴール空港ターミナル2Aに到着しました。エティハド航空は、フランス鉄道SNCFと提携しています。エティハド航空で事前にパリより先の航空券(空港で鉄道のきっぷに引き換える。)を持っている方は、パリ市内に行かずに、空港のTGV駅から、アヴィニョンやランスに行くことが出来ます。そのための手続カウンター「TGVAIR」が2Aターミナルにあります。
     
     今回自分はそれには関係ありませんので、昨年同様オペラガルニエ前行きRoissy Bus乗り場の自動券売機で10ユーロのきっぷを買ってから乗り込みます。もちろん日本人の姿もありましたが想像したほどではありません。皆さんもっと早く直行便でパリ入りしているのでしょうか。
     
     Scribe通りでバスを降り、そのままギャルリーラファイエット百貨店前からメトロ9号線でホテルに向かいます。
     
     その後の動きもほぼ昨年と同じでした。ただ一つ違うのは、自由に自転車で動けること。ホテルがあるブーローニュ・ビアンクールはパリ市内ではありませんが、Velibのステーションは市内同様にあります。もちろんそのまま市内へ入って乗り捨てても、パリからブーローニュへ出ても大丈夫です。Marcel Sembat駅前のVelibステーションで自転車を借り、サンクルー門からパリに入ります。ミラボー橋、モンパルナス駅前でそれぞれ自転車を乗り継ぎ、(昨年書きましたがVelibは1回利用30分以内であれば使用料無料です。30分以内に返して、また借りて、を繰り返すことによって、初回から24時間以内は最初の1.7ユーロのみで利用できます。)途中の新聞スタンドでParis Turf(競馬新聞)を2ユーロで購入、おそらく市内で最も指定券売り場が空いているであろうオステルリッツ駅に向かいます。
     
     案の定オステルリッツ駅の窓口の先客は1組のみ。これから先乗る予定の夜行列車、TGVの指定をしてもらう為に、日本で予定を紙に印刷してきたものを渡します。クシェットは上段、TGVは2階建ての場合2階席、進行方向向きの座席の窓側希望と書いておきます。後でわかったことですが、この窓口の女性係員は極めて真面目に、私の希望通りに席をおさえてくれたことになります。この後何回か乗るTGVのうち、進行方向と逆向きの席だったのは1回だけ、2階建ての1階席だったのも1回だけ…。ユーレイルパスを持っていて座席指定だけ欲しい場合、ウェブや自動券売機ではできないので、とにかく希望は紙に書いて渡すのが最善です。
     
     指定券を取ってもらってから、自転車で10分かからずに、13区の中華街へ。自転車を返し、昨年と同じくPho14という人気のベトナムフォーのお店に並びます。行列はありますが、1人で並んでいると、半端な相席が出来ると、すぐに座らせてくれますので、全く問題ありません。このときも30分以上並んでいるグループを尻目に、5分待ちであつあつのフォーを堪能できました。
     
     結局ホテルまで自転車を乗り継ぎ帰りついたのち、明日の馬券購入予想もそこそこに眠りに落ちました。
     
     翌日は(これもいつもそうですが)10月の第1日曜日ですので、国立の美術館、博物館の入場が無料になります。ロンシャンの開門は正午ですので、おそらく数多の日本人が、午前中は無料の美術館へ、と考えるに違いありません。そこで、あえて私立のマルモッタン美術館に行くことにしました。去年はオランジュリーで睡蓮を観ましたが、今年はモネの「印象・日の出」を堪能することになります。また、オランジュリーにある睡蓮とはまた違った趣の睡蓮もあって、滞在の2時間はあっという間に過ぎました。
     
    写真左…ミラボー橋とエッフェル塔。上空の不穏な雲行きを心配しましたが…
     
    写真中…いつものフォー
     
    写真右…マルモッタン・モネ美術館

  • ふたたびロンシャンヘ!

     昨年は競馬場の近くまでVelibで行ったことにより、駐輪スペースがなくて往生しましたので、今年はNavette(無料バス)の停留所まで自転車、そこからバスと決めていました。マルモッタンを後に、途中のスーパーマーケットで昼食のパンと缶コーラを求めてから、Porte d'AuteuilでVelibを捨て、バスにてロンシャンヘ運ばれました。
     
     入口には大勢の日本人、またいつものように奇抜な形をした帽子をお召しになっているマダムたち、いつもの風景がありました。(それにしても日本人の割合は異常なくらいでしたが…)昨年出会った、入場料半額招待状を分けてくれたおじさんとも出会うハズもなく、入場券を求めると、昨年より2ユーロ値上がりして10ユーロ、さらに昨年はタダで配っていたレープロ(レーシングプログラム)も別途5ユーロかかる、ということでした。
     
     中に入るといつもの喧騒ですが、屋外の馬券売り場の一角には日の丸が掲げられ、日本人専用窓口が3列あり、日本語で馬券を買う為のマークシートが積んでありました。場内をウロウロしているうちに、第1レースの発走時刻になったので、スタンドへ行き、レースを見ながらパンとコーラで昼食。日本人はかなり多いですが、やはり欧州人もたくさんこの日を楽しんでいる様子がわかります。凱旋門賞は第5レース、毎年自分がそこで陣取るターフ際のポジションには、前のレースの発走時刻くらいまでには行かないと場所がなくなってしまいます。(よっていつもパドックは見られません!)今年は第3レースの発走前には馬券購入を済ませ、早々にいつものポジションをキープしてそのときを待ちました。
     
     結果は…
    おそらく日本でも皆さんテレビをご覧になっていたものと思いますのであえて書きませんが、前2回と比べた観客の皆さんの反応だけ書かせていただきます。
     
    2006年10月(ディープインパクト3着) 「あーーっ、あ~…」
    2012年10月(オルフェーヴル2着) 「いけ!いけ!いけ!、えっ?え~??」
    2013年10月(オルフェーヴル2着)「(ざわざわざわ…殆ど反応なし…)」「※△◆×○…」
    それほどまでに完敗でした。後の方の「※△◆×○…」は、周囲にいたフランス人が「やっぱりフランスオークス馬は強いだろう!」と言っているのかどうかはわかりませんが、皆さんそんな雰囲気で話しをされていました…
     
    レース後、引き返してくる馬たちを拍手で迎えたのち、いそいそと払戻窓口に赴きます。前2回とも配当がどうだかわかりませんが何らかの払戻は受けていました。今年も例に漏れず、1枚の的中馬券がありました。しかし上位人気馬が上位入線をしているのがわかっていましたので、トリガミであったのは言うまでもありません…
     
     
    写真左…日本人窓口に並ぶ人たち
     
    写真中…ターフ際に立つ自分
     
    写真右…ダービー馬キズナの返し馬


    <次の旅日記に続きます>