ゲルニカと現代美術を堪能する旅 <スペイン編 その1> | スペインの旅行記

支店
渋谷
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ゲルニカと現代美術を堪能する旅 <スペイン編 その1>

エリア
スペイン
/スペイン
テーマ
美術館巡り
時期
2012/10/8~2012/10/09
投稿日
2012/10/29
更新日
2020/3/20
投稿者
小圷 孝幸

<フランス編 その2>

http://stworld.jp/earth_info/FR/diary/508a0808112ea4.35693988/

から続きます。

 

 フレンチバスクのバイヨンヌから、バスで知らぬ間に国境を越え、スペインバスクのビルバオに到着します。前半はかの”ゲルニカ”について考える旅、後半はサルバドール・ダリの劇場美術館を訪ねます。

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  • 疲れきって着いたビルバオの4つ星ホテルは快適!

     フランスのバイヨンヌから乗った長距離バスは、途中サン・セバスチャンのバスターミナルから、ほぼ満員の乗客を乗せて、21:45頃、ビルバオのバスターミナルに着きました。直前のフランス編をお読み頂ければお分かりいただける通り、全く予定外のバス移動でしたので、私は、ビルバオのバスターミナルが、街のどこにあるのか、全く理解しないまま到着しました。幸いバスがターミナルに入る直前に、トラムの線路を横切ったのが見えましたので、少し歩けばトラムに乗ることができることだけはわかりました。私以外の乗客の皆さんは、どこか別の方向に行ってしまい、トラムの停留所を探しているのは私一人でしたが、5分ほどで停留所を発見できました。
     
     停留所の名前は、San Mamesと読めます。おぼろげな記憶によれば、ここは街の西側で、このままトラムに乗れば、ホテル近くのAbandoまで行くことができます。ここBilbaoの公共交通機関は共通運賃制を取っていて、1日乗車券のようなものはないけれども、Creditransというプリペイドカードを利用するのがお得だということは調べてありましたので、5ユーロ先払いしてこのカードを購入、操作法がわからず、途方に暮れる私に丁寧に教えてくださったセニョールにお礼を言って、やってきたトラムに乗り込みました。
     
     15分ほど乗車すると、Abandoの停留所に着きました。ここからホテルがある方向と思しき道を進むと、前方にGran Casinoの赤いネオンが。本日の宿は、ここに隣接するSercotel Coliseoという4つ星ホテルです。カジノの入口の前を通り、建物の中に入ると、基準階にはエレベータの乗り場のみ。フロントは3階(日本風に言えば4階)にあるようです。3階のフロントにあがり、手続を済ませます。今日のお部屋は4階でしたが、エレベータに乗ると自分の部屋のキーカードを差し込まないと動かない仕組みになっており、セキュリティを確保してあります。
     
     全く話しは変わりますが、以前ラスベガスについての勉強会に参加した時のこと、先生が「カジノでお客さんがお金を落としてくれるために、カジノ隣接のホテルはそのグレードの割りに部屋代が安く抑えられていることが多い。」とおっしゃっていたのを思いましました。今回のホテルもまさにそのような事情があるのか、早期割引を利用して予約を入れましたが、部屋代は、例えばパリやロンドンの街中では2つ星から3つ星のホテルにしか泊まることのできない代金でした。
     
     時間的な事情で、部屋に入るや否や出かける必要があったので、ホテル観察は後日にします。(掲出した写真は、後日撮影したものです。)
     
    写真左…Gran CasinoとSercotel Coliseo Hotel外観
    写真中…ダブルベッドルーム。シングルルームがないので、シングルユース。
    写真右…洗面台とトイレ。勿論バスタブも付いています。

  • ついに思い出せなかったお酒の名前

     先ほどの「時間的な事情」というのは、夕食に何が食べられるか、ということです。フランスからの列車のトラブルにより、非常食しか口にしていない本日、ここで営業中のバルを探し当てるか、バイヨンヌで買った生ハムとパリから持ってきているカヌレで済まさざるを得なくなるか、天と地ほどの差になります。一応スペインですので、遅くまで開いているバルがあるのではないかとは思うものの、さすがに23時を過ぎているので、探し当てられるかどうか、とにかく荷物を部屋に置くな否や、部屋を飛び出しました。
     
     ホテルのある通りには何軒かのお店がありますが、ちょうど23時で閉店しました、というような佇まいのところばかり。通勤帰りの人目当てのお店を求めて、RenfeのAbando駅に向かって歩きます。それでもさすがに見つかりません。駅の売店はどうかと思って覗いてみても、ここはとっくの昔に店じまいしていたようで、シャッターが下りています。諦めてホテルに帰りかけたその時、駅の向かいの路地にようやく開いているバルを見つけました。急いで中に入ってみると、まだ何人かのお客さんがカウンターにいたので大丈夫そうです。壁を見ると、Don Jamon (お店の名前) 営業時間24時までと書いてありました。
     
     スペインではJamonを食べまくろう!と思っていた自分にはちょうどよかったのかもしれません。早速カウンターの上に残っているピンチョスとワイン1杯をお願いしました。本当は、バスクに来たらバスクの地酒、微発泡性の白ワインを注文しようと、日本から思ってきたのですが、完全にその名前を忘れてしまい、ここではどうしても思い出せなかったので、普通の赤ワインをもらうことになりましたが、ビルバオではこの旅唯一の2連泊しますので、その中のいずれかに試すことにします。
     
    写真左…私の胃袋を救ってくれたAbando駅前のバル Don Jamon
    写真右…このとき注文した本日唯一のまともな食事

  • Siestaを忘れてはいけません!

     次の日の予定は3つあります。
    ①ゲルニカに行くこと。
    ②グッゲンハイム美術館に行くこと。
    ③世界遺産のビスカヤ橋に行くこと。
     訪れる順番を決めるときに軸になるのは、スペイン特有のシエスタ(お昼寝タイム)です。この地域のシエスタはだいたい14:00~16:00で、ゲルニカの平和博物館なども、この時間はクローズしてしまいます。また昼食をとり損ねてしまうと、16時まで何も食べられない、ということもあります。そこでシエスタの時間にグッゲンハイム見学にあてることとし、午前中にゲルニカを訪ね、ビルバオのバルがクローズする前に戻って昼食、その後グッゲンハイム、夕方にビスカヤ橋ということにしました。
     
    写真左…グッゲンハイムのネコのオブジェ
    写真右…同じく蜘蛛のオブジェ

  • 朝から電車でゲルニカへ!

     泊まったホテルの部屋代はリーズナブルですが、別勘定の朝食代は普通に「4つ星価格」でしたので、ホテルで朝食はとらずに、まず歩いてRenfeのAbando駅へ。明日の列車の指定券を発行してもらいます。Bilbao~Madridの特急列車の座席指定代が、Madrid~Figueresの寝台列車の寝台券より高かったことから、明日のMadrid行きAlviaは食事つきと判明。明日の朝食の心配はなくなりました。
     
     指定券を取ってもらった後、プラットホームのカフェへ。カウンターにパンのようなものはたくさん置いてありますが、それも見るからに甘そうなものばかりでしたので、持っているカヌレで済ますことにして、カフェ・コン・レチェのみを頼んでテーブルへ座ります。パリで購入したボルドーの名産のお菓子をビルバオで食べるのは何とも変な感じですが、朝食にはピッタリでした。
     
     食べ終わるとトラムの乗り場に移動、昨日購入したCreditransを、停留所にある刻印機に通し乗車代金を引き落とします。ちなみにトラムの中には精算機はありませんので、タダ乗りしようと思えばできます(車内に車掌がいる様子もなく、運転席は仕切られています。)が、時折パリのメトロと同じように検札があるのでしょう。ちなみにCreditranでのトラム1回乗車は0.77ユーロ。
     
     トラムの終点、Atxuri着。目の前がバスク鉄道の駅舎です。Atxuri駅はいわゆる場末の雰囲気がありますが、バスク鉄道の駅舎は趣が感じられます。ここから先はCreditransが使えるかどうかわからなかったので、自動券売機で片道きっぷを購入、09:18発のBermeo行きに乗り込みます。発車すると何故か左側通行、そしてレールの幅が丁度日本のJR線と同じくらいの狭軌なので、、日本のローカル線に乗っているような感じを受けます。途中からトレッキングの装備をつけた地元のお年寄りグループが乗ってきて車内が華やかになります。このグループの皆さんは、Guernikaの2つ手前の駅で降りていきました。
     
     10時を少し過ぎたあたりで、Guernikaの駅に到着しました。駅はとても小さく、隣接するバスターミナルの方が何倍も大きいのはスペインではごく普通のことです。ゲルニカからの帰りはバスに乗ってみようと思います。
     
    写真左…昨日から乗車しているビルバオのトラム
    写真中…バスク鉄道のアチューリ駅舎
    写真右…Bermeo行きの電車。Guernikaはその途中にあります。

  • ~ゲルニカをゲルニカへ~ ”GUERNICA” GUERNIKAR

     駅前にもバスターミナル付近にも、観光案内所がなかったので、道路標識に従って街の中心を目指します。案内所に向かって歩いているつもりでしたが、着いたところは市場でした。この市場の建物は円形で、建物の内部、円の中心と円周の部分がお店になっています。競りの時間はとうに過ぎていたようですが、地元の方たちが買い物に来ていました。市場の近くにも「i」の標識があったので、道の軌道修正をして案内所へ。係の女性から地図をもらい、見所を教えてもらいます。案内所の向かいの「ゲルニカ平和博物館」は一番最後に見ることにして、一番遠いポイントから見ることにしました。
     
     ピカソのゲルニカを模した絵、タイルで作られているのですが、これが唯一写真に残すことができる「ゲルニカ」です。後で書きますが本物は撮影禁止になっています。絵の下部には~「ゲルニカ」をゲルニカへ。「ゲルニカ」はゲルニカのもの~たぶんバスク語でそう書いてあるのだと思います。
     
     このタイル絵の脇から階段で坂を上る歩道があったので、ゆっくり上ります。今日の気温はかなり高め。(この後昼過ぎには33℃になりました。)少し汗ばむ頃、ヘンリームーアの作品が設置してある公園に着きます。彼の作品のタイトルは、「シェルターの中の人形」 この街はどこまでも戦争と平和の街なんだと認識させられるオブジェです。
     
    写真左…ゲルニカの市場内部
    写真中…ピカソ”ゲルニカ”を模したタイル絵
    写真右…ヘンリームーア”シェルターの中の人形”

  • ビスカヤ議事堂は本議会中で入ることができず…

     ムーアの公園は街で最も高いところにあるので、坂道を下り、右手に大きなサンタマリア大聖堂を眺めつつ、ビスカヤ議事堂へ。バスク自治州には3つの県があり、そのうちの1つ、ビスカヤ県の行政府はビルバオにありますが、立法府(日本風に言えば県議会)は昔からここゲルニカにあります。地元の人々は、昔からビスカヤの議会は、伝統的にオークの木の下で行われてきたという歴史があるらしく、そのオークが枯れてしまった後も、柱を立てて保存し、何代も新しいオークを植え続けています。実は議事堂の中に、綺麗な立派なステンドグラスがあり、議会が行われていないときは見ることができるらしいのですが、生憎本議会の最中にあたってしまい、入口では記者会見の準備まで始まっています。仕方なく中に入るのを諦め、さらに坂を下るのでした。
     
    写真左…ビスカヤのオークの木。その向こうに新しい木。
    写真中…入れなかったビスカヤ議事堂。
    写真右…坂の途中にそびえるサンタマリア大聖堂

  • バスクの自治と平和を考える帰り道

     ゲルニカ観光の最後は、平和博物館へ。入場券を求めて中に入ると、「あなたは英語を理解しますか?」と聞かれます。「はい」と答えると、一冊のノートを貸してくれます。館内の説明がバスク語とカスティーリア語だけなので、外国語の説明は、ノートを目で追いながら見学するということのようです。
     
     折角貸してもらったノートですが、あまり役に立つこともなく、ピカソのゲルニカが立体的に見える趣向のフロアなども見ながら、最後の真っ暗な部屋に入ります。そこは、1937年4月26日、フランコ軍(実際はドイツ軍)によるゲルニカ爆撃の日の一般家庭を再現しています。普段の何気ない生活が一変、瓦礫の山に変わっていきます。そしてその爆撃を企てた張本人たちは、この暴挙を、バスク人の仕業だという噂をでっちあげ、謀略を図ることになります。そしてこの爆撃に怒ったピカソが、かの大作ゲルニカを描くのです。
     

     予想以上に時間をかけて見学したため、そろそろビルバオに戻らないと、昼食をとりそびれてしまう時間になりました。駅前のバスターミナルからビルバオ行きのバスに乗ります。このバスはCreditransで支払うことができます。ビルバオまで1.75ユーロ。電車よりお得です。


     

     ビルバオまでの間の小さな街にバスが立ち寄ったときのこと、たまたまバスの前方に道路標識が見えました。「ビルバオ↑」という表示、勿論アルファベットで書いてありますが、BILBAOAの文字を、誰かがスプレーで消して読めなくしてあるのです。Aを除くとスペルは、BILBOになります。BILBOはビルバオのバスク語読みです。単なる子供のいたずらか、それとも「ここはビルバオじゃないビルボだ」というバスク人の強いメッセージなのか、ビルボまでの残り15分、ずっと考え続けておりました…


     

    写真左…ゲルニカ平和博物館。壁面にあるのは地元の子供たちが描いた”ゲルニカ”

    写真中…平和博物館の中の立体的に見えるピカソのゲルニカ

    写真右…ビルバオまでのバス



  • 絶品ピンチョスを味わった後、しばし休憩

     バスが到着したのはSan MamesではなくAbando駅前でしたので、ホテルへ戻る途中でバルを探します。探すというより、昨日の夜見つけたところですが、閉店後で入れなかったところです。お昼は問題なく開いておりました。まだシエスタには30分くらいあります。お店の名前はColmado Iberico。再びJamonに関係のあるお店のようです。お昼から地酒というわけにもいかず、ピンチョス3点とコーラ、食後にエスプレッソをいただきます。それだけ食べてたぶん10ユーロも支払っていなかったと思います。この街に住むと、毎日でも行きたくなるお店です。
     
     食後=シエスタの始まりのころ、太陽が街を照らし、気温は35℃近くまで上がったように思います。グッゲンハイムに行く前に、ホテルに帽子を取りに帰ります。
     
    El Colmado Iberico
    Alameda de Urquijo 20E,48008 Bilbao
    12:00~23:00 
     
    写真左…バルColmado Iberico 外観
    写真中…カウンターの様子
    写真右…注文したピンチョス

  • まさに現代美術の粋、グッゲンハイム美術館

     ホテルに戻り帽子をかぶってから再度出発します。トラムに乗ってもいいのですが、ホテルの場所からはモユア広場経由で歩いても行けます。歩いていくと、左の写真のように、通りの向こうにだんだんと見えてきます。正面に見えるのが植栽で形作った大きなネコ。花の季節にはカラフルにお化粧するとのことです。玄関に近づくと本日の特設展は「エゴン・シーレ」らしいです…。
     
     建物の中は撮影ができるかどうかわからなかったので、殆ど撮っておりませんが、印象としては「毎日見られる横浜トリエンナーレ」。ただ、入って最初に見た作品が巨大迷路のような作品だったために、行ったり来たり、かなり歩くことになりました。
     
    写真左…正面の通りからアプローチ。
    写真中…グッゲンハイム美術館全体
    写真右…同じく正面玄関

  • <おまけ> グッゲンハイム野外のオブジェ

    写真左…野外オブジェその1(作品名わかりません。)
    写真中…同じくその2
    写真右…カラフル斜張橋と蜘蛛のオブジェ

  • 世界文化遺産 ビスカヤ橋

     グッゲンハイムを歩き回ったおかげで足が疲れてまいりました。幸い建物の中は冷房が効いていましたが、外に出ると、16:30でしたが残暑が厳しい日でした。おまけに喉が渇いてきたので、ミネラルウォーターを大量に仕入れるべく、Abando駅前の、El Corte Ingresまで歩くことにしました。ご存知、スペインの大抵の街の玄関口にあるデパートです。日本の感覚では食料品売り場はB1階ですが、こちらでは6階にあります。そこで、「今すぐに飲むもの」と「夜ホテルで飲むもの」と「明日の朝列車の中で飲むもの」と3種類の水を購入、自分の嗜好として、このような場合はアグア・コンガスと決まっております。日本のコンビニにも常置して欲しいものです。
     
     買った水を置きに再びホテルへ。18:00を過ぎてもまだ空は明るいので、橋の見物には丁度いい具合です。逆に光線の加減を気にしないと、逆光写真になってしまうぐらいの明るさが残っています。
     
     もう何度目かのAbando駅から今度はメトロに乗ります。ビルバオのメトロは、2路線あり、市内は同じ駅、同じホームに発着し、郊外に出ると行き先により分かれます。目的地のビスカヤ橋は、丁度1号線Areetaの駅と、2号線のPortugaleteの駅の間に架かっています。それでは、たまたま来た電車に乗って、橋を渡った後、もう1つの駅から市内に戻ることとします。
     
     Creditransの残額はメトロ往復には若干足りない額です。帰りのきっぷを買う時に端数がどのように処理されるのか、見ておきたいと思います。ともあれ、往路分は残っているので、自動改札にそのまま挿入し、改札を通ります。次の電車が1号線だったので、Areeta下車となります。電車は、日本で言うところの大江戸線クラスの清潔さが保たれており、マドリーのメトロとは比べものにならないほどです。ビルバオ市内は地下を通り、2号線と分かれた後は地上を走るようです。およそ20分ほどでAreeta到着です。駅を出ると「ビスカヤ橋はこちら」標示が出ています。そちらに歩いても、なかなかその姿が見えません。結局10分ほど歩いて、川岸の道路に出るまで、その姿は見えませんでした。
     
     橋を真下から見ると、どこかで見たような感じだと思ったら、エッフェル塔を真下から見たときと似ています。あとで調べると、この橋を設計したのはアルベルト・パラシオというエッフェルの弟子だということがわかりました。まだ光線の影響を考える必要があるくらいの明るさは残っていて、対岸のPortugaleteから撮ったほうが順光で撮れるようです。
     
     まずゴンドラに乗ります。このゴンドラも公共交通機関の範囲内らしいので、Creditransが使えます。0.3ユーロ。自動車は一度に6台まで運ぶことができます。ものの3分くらいで対岸に到着。ものの本によれば、ゴンドラではなく、橋の上部を歩いてわたることもできるとのことだったが、どうもその入口は閉鎖されており、現在は渡橋できない様子。何枚かスナップをしながら、Portugaleteの駅を目指します。
     
     しかし… ここから駅まではかなり遠かった、おまけにメトロに乗るのに、駅は坂の上にあるらしく、道に迷いながら延々と歩くことになってしまいました。でもこの街、坂の町らしく、何気ない坂道にもエレベータが設置されていたり、面白い街でした。
     
     Portugaleteの駅にやっとの思いで着き、Creditransの残額をどのように処理するのか、自動券売機に向かって試してみます。カードの挿入口があったので入れてみます。画面は新たなCreditransを選択するように促しています。残額は新しいカードに充当できるようです。でもそれ以外の、例えば普通の片道きっぷに充当できるわけではないようで、(もしかしたらやり方がわからなかっただけかもしれませんが。)あらためて普通の片道きっぷを購入し、改札を通りました。
     
    写真左…Getxo(Areeta駅がある町)からのビスカヤ橋
    写真中…ゴンドラで人と車を運びます
    写真右…Portugaleteからのビスカヤ橋

  • バスクの打ち上げは、地酒チャコリで。

     メトロは25分くらいでAbandoに運んでくれました。今日はバスク最終日、どうしてもバスクの地酒(地ワイン)を試したい、そのために今朝ウェブでそのお酒の名前と、適当なお店を調べておきました。
     
     メトロでAbandoに着くと、ホテルとは反対の方向に少し歩きます。すると道を渡った先に、お目当てのお店はありました。まだ20:00を回ったばかりなのに、カウンターは人であふれています。(どうもこの地方のバル営業時間は、マドリーやバルセロナなどに比べると、少し早めに始まり早めに終わるようです。)その中に入っていく勇気が持てず、カウンターが落ち着くまで隣の公園のベンチで待っていました。30分ほどすると入れるスペースが出来たので入ってみます。いつもの通りカウンターのピンチョスを指差し、これとこれとこれ、最後に「チャコリを下さい。」カウンターのセニョールはうなずいて、ワイングラスに一杯の白ワインを注いでくれました。
     
     確かに少し炭酸が混じった白ワイン。初日の赤ワインよりも、ピンチョスにはこちらの方が合うような気がします。地ワインなんだし、1軒だけ試すのではなく、何軒かハシゴして味わうべきなのでしょうが、それは次回のお楽しみということで、バスクを打ち上げたのでした。
     
    Bitoque de Albia
    Alameda Mazarredo 6,Bilbao
    12:15~23:00
     
    写真左…Bitoque de Albia 外観
    写真中…カウンターの様子
    写真右…ピンチョスとチャコリ
     

    <スペイン編 その2>

    http://stworld.jp/earth_info/ES/diary/508f86f1b0c3e5.21915769/

    に続きます。