世界遺産にも登録されて最近、徐々に旅行先として人気が出てきたラオスの「ルアンパバン」。 仏教国らしく、この街の見所として挙げられるのは寺院の数々ですが、それ以外にとくになにがある訳でもないのがこの街。ただ、ただ、のんびりと過ごすにはもってこいの場所です。 そんなルアンパバンより更に郊外にも、のんびりと出来る小さな、小さな村が点在していて、既に長期滞在のヨーロピアンには人気の場所となっています。 今回は、その中でも取り分け人気の高いムアンゴイへと足を運んでみました。 写真は、ムアンゴイのメインストリートです。
ルアンパバンからムアンゴイまではナムウー川を一気に遡ること約5時間半で到着します。時間と体力のある方はこのアクセスで問題ないでしょう。
今回は、弊社のオプションとしてご案内している方法で行ってみました。
まずはルアンパバンから車で約3時間。ノーンキャウへ到着。
ノーンキャウは「街と不釣合いな立派な橋」で有名な村。(写真左)確かに、川幅が広くなったナムウー川に掛かる橋は見栄えがいい!
ただ、コンクリートの建造物はこの橋ぐらいと言えるほど、村自体はほんとうにシンプルで、のどかな田舎町です。山々が間近に迫っていながら、圧迫される感じもなく、(写真中央)山々の緑が逆に優しく目に入ってきます。
川沿いには、リゾートホテルが点々。リゾートホテルといっても、川の見える民宿レベルですが、この地を気に入った海外の人たちがオーナーをしている所も多いようです。今度来る時には、ノーンキャウに滞在してもいいなぁ、と思えるぐらい、心にぐっとくる風景でした。
お店も日本の古い映画に出てきそうな雰囲気。駄菓子屋さんですね。(写真右)
ノーンキャウからムアンゴイまではナムウー川を約1時間クルーズ。
クルーズといっても、10人乗れば沈んでしまいそうな木製の小さなモーターボート。(写真左:川岸に泊まっているボートに乗り込みます)
川の水面も近くて、少しスピードを出すと、水がバシバシ飛び跳ねてきます。(写真中央)
(11月でも既に取り肌が立っていましたので、冬だととっても寒いはず。防寒具は必需品ですね。)
急に川幅が狭くなって流れが急になったかと思うと、川幅が広くなってゆったりと流れていたり、1時間の間でも、色んな表情のナムウー川が見られます。(写真右)
そんなこんなで、ムアンゴイが見えてきました。(想像通りに小さな村みたい。。。)(写真左)
船から下りて早速、村の見学へ。といっても中心を散策するには5分もかからない。メインストリートが一本。しかも200メートルぐらいしかない。(写真中央)
この村に多いのはヨーロピアンと子供達。これだけ開発から遠ざかっている村でさえ、子供達は実に無邪気でした。毎日ヨーロピアンが訪れてくるから、外国人にも自然と慣れています。(写真右)
私が泊まった翌日には、ご年配のヨーロピアンの一団(20名ぐらいの団体でしょうか?)が、どやどやと30キロはあるであろう大きなスーツケースを持ってやってきていました。ここにスーツケースはいくらなんでも不釣合い。。。
ホテルは存在せず、電気は夜の数時間のみ。携帯も通じない。電話もない。
さすがにこんな村はヨーロッパにはないのでしょうね。アルムのハイジの家並ですから。
ムアンゴイでは、私も一度ヨーロピアンに道を尋ねられました。カメラ片手に、先進国の日本人なんですけれども・・・。ヨーロピアンには同じに見えてしまうのですね。。。
ムアンゴイにはいわゆるホテルは存在しません。ゲストハウスに滞在となります。
だいたいどこのゲストハウスも似たりよったり。ホットシャワーがあるかないか、シャワー&トイレが共同か室内か、だいたいこんな違いです。
船着場の目の前にある「ラッタナウォンサ・ゲストハウス」のフロント(写真左)
「ラッタナウォンサ・ゲストハウス」客室のバンガロー(写真中央)
シャワーが室内にあるのは貴重なほう。ただし水シャワーで、水量もチョロチョロなのでシャワーを浴びるのはなかなか難しい。客室内(写真右)
電気は夜の3時間ぐらいしか使えないので、部屋ではもっぱらロウソク生活となります。真っ暗でシーンと静まり返る夜ですから、天気がよければ、満点の星空を眺められることとなります。
これはロマンティックか、退屈か。一緒に行く人で決まるのではないでしょうか。
私が宿泊した「ラッタナウォンサ・ゲストハウス」にはレストランも併設されていたので、私はそこでお酒を飲んで夜を過ごしていました。
途中からスタッフもいなくなってしまい、自分達で勝手に冷蔵庫を開けて飲んでいた気がします。何事も性善説。
その信頼感が、またなんとも心地よい。
ムアンゴイでは、2-3時間のショートトレッキングへ言ってみました。トレッキングと言うとスポーツのようですが、アップダウンもさほどない山道を歩くので、散歩程度の軽い気持ちで参加可能です。
ムアンゴイの小学校の校庭を横切り山道へ。(写真左)
川のせせらぎ、鳥達のさえずり、木々を揺らす風の音を聞きながら、なだらかな小道を進みます(写真中央)
目の前に広がるのは山と草原。牧草地なんでしょうか。(写真右)
川から涼しげな風を受けながら歩きます(写真左)
農作業の帰りでしょうか(写真中央)
ちょっとした、洞窟もあります(写真右)
のどかな水田を直進。今回は、既に借り入れが終わって一面の枯れ草畑でしたが、稲が成長して一体が青々としている季節や、借り入れ前の稲穂で黄金に輝く季節も、きっと素晴らしい風景が広がるのでしょうね。(写真左、中央)
少数民族の村へもちょっと立ち寄り。ここが終点。その後、来た道を戻りました。(写真右)
翌朝は、運よく朝市が開かれていました。こんな素朴な村ですが、周辺の更に小さな村々から人が大勢やってきて、お店を出したり、買い物をしたりしていました。(写真左)
朝食も食べましたが、おいしそうだったので、このうどんもペロリ。(写真中央)
朝市で物売りをしていたおばあちゃん達とは、船着場で一緒になりました。20人ぐらいは乗り込んでいたでしょうか。恐らく定員オーバーでしょうが、普通に乗り込んでいました。乗らないと帰れないですからね。。事故にだけは会わないで欲しいな。(写真右)
帰りは、来た時と同じ方法で戻りました。ルアンパバンの到着は夕方4時程。そえRまでは、あれだけのんびりと感じたルアンパバンが都会に感じたのでした。