BACK TO NATURE ~デナリでバックカントリーキャンプ~ | アラスカの旅行記

支店
渋谷
福岡

BACK TO NATURE ~デナリでバックカントリーキャンプ~

エリア
アラスカ
/アラスカ
テーマ
自然
時期
2019/09/04~2019/09/12
投稿日
2019/9/15
更新日
2019/11/30
投稿者
橋元 聖

地球上の「ラストフロンティア」と呼ばれるアラスカに行ってきました!
まず初めに。
この旅日記は9割の方にはまるで役に立たない、ただ、10割の方をワクワクさせるような日記になると自負しています。
なんせ役に立たないので、休憩中や隙間時間に見ていただければ嬉しいです。
今回の旅の目的は、アラスカで最も人気の「デナリ国立公園」でのキャンプ。今回挑戦したのは、「ラストフロンティア」ならではの究極の「バックカントリーキャンプ」。
???
「バックカントリーキャンプとは?」
「通常のキャンプと何が違うの?」
。。良いです良いです!そういう疑問もっと欲しいです!!
簡単に説明すると、
「決められたルートが存在しない、自分の好きな所を歩き回りお気に入りの場所を見つけたらそこでテントを張って寝る。」
登山やトレイルのようにルートは存在しません。
地図とコンパスを片手に絶景ポイントや体力に合わせたルートを見定め、進んでいきます。また、キャンプ場を利用するわけではないので、トイレ、電気、水道など一切無し。
「野生動物と全く同じ目線、角度で生活する」
これが最大の目的です。
今、ほとんどの自然保護区や国立公園はトレイルや観光スポットが決まっていて、自由に動くことができる場所は少ないです。
人間だって同じ陸上の生物として生まれてきたのだから、自然の中を自由に動き回ってもいいじゃないか。
そんなことを考えた結果、アラスカにたどり着きました。
この日記が、少しでも自然との向き合い方を考えたり、興味を持つきっかけになれば幸いです。

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  • ~バックカントリーキャンプまでの流れ(準備)~

    • 今回持って行った装備。

    • ビジターセンターでバックカントリーの学習をします。最低限の知識を身につける。

    • 国立公園のユニットマップ。デナリに近いエリアは人気が高く、埋まる。

    • 実際に使ったマップ。一枚9ドル(現地購入)

    デナリ国立公園とは、四国ほどの大きさを持つ国立公園。
    その国立公園内が70ほどのユニットに分かれており、自分の確保したユニット内でキャンプをします。1日1エリア5人未満。
    このユニット選びが非常に重要!なんせ広い国立公園ですから、ユニットごとに全く異なる地形を持っています。

    例えばビジターセンター入り口付近は比較的標高が低いため針葉樹林帯(タイガ)の存在する所が多く、視界が悪い。逆に標高を上げたエリアだと見通しが良い、などなど。。
    ビジターセンターのレンジャーと相談して決めるのが一番です。

    さて、今回挑戦するバックカントリーキャンプ。

    人と遭遇することはほぼほぼありません。
    全て自己責任の世界。ということは自分の装備がすべての命運を握っています。

    <当日までにやるべきこと>
    パーミットの取得(これは当日もしくは、園内指定キャンプする場合は前日でも可能)
    ・デナリまでの交通機関予約
    (アラスカ鉄道もしくはpark connection というバス予約)

    <持ち物>
    <必携>
    ・登山ウェア
     (かなり気候が変わりやすいので重ね着しやすいレイヤーで)
    ・レインウェア
    ・テント
    ・シュラフ(寝袋)
     (秋であれば最低0度対応くらいは必要)
    ・シュラフマット
    ・クッカー&食料&ガスカードリッジ
     (ガスカードリッジはビジターセンターなど現地購入可能。)
    ・ライト(白夜の時期以外は必須)
    ・食料(滞在日数+1日分)
    ・地図(ビジターセンターで購入可能。必ず等高線など詳細が入ったものを準備。)
    ・コンパス
    ・ベア缶(無料でレンタル)
    ・ファーストエイドキット

    <あると便利>
    ・浄水器(これがあれば重たい水を必要以上に持ち歩かなくてすみます)
    ・トレッキングポール
    ・熊撃退スプレー(バックカントリーパーミット取得時に貸してくれることもあり!全員分はないので、借りれなければ購入)
    ・ヘッドネット(夏時期のみ)
    ・スコップ(排泄物の処理用)
    ・本(星野道夫さんの本がおすすめ!笑)
    ・キャンプチェア(全体的に湿原が多いので、あったほうが良いかも)

    その他、特に役に立ったのはmaps meというアプリ。もちろんトレイルはないのでルートはわかりませんが、自分の立てたテントの位置などをピン留めできるので迷いにくい!

  • ~バックカントリーキャンプまでの流れ(ルール)~

    • 野生動物①2mほどの体長のムーズ、突進されたらひとたまりもない。。。

    • 野生動物②グリズリーベア。キャンプ中には会いたくない。。

    • 野生動物③リス。割と鳴き声がうるさい。笑

    • 野生動物④逃げるキツネ

    自分の身を守るため、そして生態系を壊さない為、下記を守らなければなりません。


    <ベア缶の装備>
    バックカントリーの許可証を取得後、無料レンタル可能です。この缶の中に全ての食料、そして歯磨き粉などにおいのするものを詰め込みます。クマの嗅覚は人の何倍も優れているそう。(バックカントリーでない通常のキャンプ場利用は、キャンプ場設置のフードコンテナに入れるルールとなってます。)

    <キャンプ時のルール>
    テント、調理場、ベア缶の保管場所は三角形で各辺100メートルほど離して設置する必要があります。また、万が一においで寄ってきてもテント場を探られないよう、テントの風下に調理場、ベア缶を設置します。

    <排泄物の処理>
    穴を15~20cm掘って、その中に処理する必要があります。
    (生態系維持のため)

  • ~いざ、バックカントリーへ~

    • 道路のど真ん中に動物が現れることも!

    • のんびりベリーを食べるグリズリー。

    • 途中の休憩所やビジターセンターなどからトレイルが伸びていることも。

    • キャンパーバスを降りる。ここからが本当のスタート。

    準備が整ったら、「キャンパーバス」という大型荷物を持ち込む方限定のバスに乗り込みます。
    ※2019年のタイムテーブルは1日往路6便でした。
    ※キャンパーバス専用のチケットを、ビジターセンターの近くで購入します。(1度購入すると1週間有効。期間中何度でも乗降可能。)

    ビジターセンター(デナリ入口)~バスの入れる最奥地(Kantishna)まで約6~7時間。途中、公式のキャンプ場や、園内のビジターセンター、休憩所などに立ち寄りながら進みます。
    バックカントリーの人は、どこでも自分のユニットへエントリーしやすいところで下車します。

    さて、長時間のバス乗車、憂鬱だな。。。
    いやいや、そんなことはないです!!バスに乗車した瞬間からしっかりカメラを持ってくださいね。
    デナリを走るバスは、野生の動物を見つけたらストップしてくれます!鋭いドライバーの野生動物を見つける目、そして乗客のみんなで協力して野生動物を探しましょう!

    また、アメリカの(アラスカの)バスのドライバーは基本的にガイドも兼任しているので、為になる情報を学ぶこともできます!また、どのドライバーもなぜかありえないほど目が良いです。1km以上離れているであろう野生動物を平気で見つけます。運転しながら!絶対この会社の採用の可否に視力検査あるわ。。

  • ~バスの車窓から~

    • ドライバーのお気に入りの景色。らしい。

    • 実際に歩くととても険しい。

    • 鋭い景色。

    • 眼前に姿を現す、圧倒的な大きさのデナリ

    さて、バスの中からの動物探しはバス内のメインイベント。
    ただ、一番大きな楽しみはやはり想像を絶する絶景!

    パーク入口付近はタイガのある樹林帯、徐々に標高を上げてやがて森林限界、そして徐々に氷河、遂にはデナリをはじめとした4000~6000m級の雪山を一帯に拝むことができます。

    アラスカの四季について。
    冒頭で紹介すべきことでしたが、尺が足りなかったのでこちらで。

    <四季>
    アラスカにも、四季があります。
    4月頃が春、5~8月中旬までが夏、8月下旬~9月上旬までが秋、
    9月下旬~3月までが冬、といったところでしょうか。

    どの時期に訪れるかはあなた次第!
    特に観光の集中する5~9月上旬までの間で訪れるメリット・デメリットがあります。私的には、秋の9月上旬が最もおすすめ!
    (星野道夫さんも、初めてのアラスカであれば秋が良いと。)
    防寒さえすればいいところづくし。

    ●5~8月の夏シーズン
    <メリット>
    ・太陽が沈まない、「白夜」を楽しめる。
    ・気温が温かい
    <デメリット>
    ・デナリ山頂を拝める確率が50%未満
    ・蚊が多い。

    ●9月上旬の秋シーズン
    <メリット>
    ・蚊が少ない
    ・夜暗くなるので、オーロラを狙いやすい。
    ・晴天率が比較的高い→デナリが姿を現しやすい
    <デメリット>
    ・日中と夜の寒暖差が激しい

    ちなみに、白夜が終わるとはいえ、9月上旬であれば夜9時過ぎくらいまでは明るいです。

  • ~バックカントリー(地形編)~

    • バスを降りたらいきなり、木の生い茂った崖を降りる。(画面中央~下部)

    • ツンドラの大地。ソファとしては一級品なんだけど、歩くとなると。。

    • 沼ゾーン。この後さらに深くなり、身動きが取れなくなった。。

    • 藪と湿地のコンビネーション。厄介。

    自分のユニット付近でキャンパーバスを降ります。
    ここからがバックカントリーのスタート。

    乗っていたバスのエンジン音を最後に、
    人工の音は一切無い世界に踏み込みます。

    まず最初にすること。
    パークロードは基本高台にあるので、これから歩くフィールドを
    見渡し、双眼鏡と地図を使用しある程度地形や距離感を確認します。予め絶景ポイントはレンジャーに確認していたので、そこを目標地点としてどのルート取りをするか考えます。道がない、どこでも歩いてよいので体力を消耗しないようなルートどりが必須です。地面は柔らかく、生い茂る紅葉の木々を抜けるのは険しいです。

    「歩きやすい」場所なんて全く存在しない。

    【ツンドラの大地】は、歩くたびに15cmほど地面が沈みます。平地を歩いていても20kgのバックパックを背負ったままじゃ足取りが重くなる。。
    ★登山靴は並の結び方じゃ即ほどけるので、しっかりかた結びしてください。

    次に【紅葉】。。9月のアラスカは紅葉ベストシーズンで、主に黄色と赤に紅葉します。特に黄色の紅葉部分は自分の身長よりも背が高いので、かき分けて歩くのも一苦労。
    ★遠目に黄色と赤の紅葉を確認したら、できるだけ背の低い赤の紅葉の中を突き進むことをお勧めします。
    (秋にしか役に立たない判別方法ですが。)

    【川】。。。この3日間、川の水を浄水して飲んでいたので大変助けられたのですが、やはり流れが速いと本当に体を持っていかれます。下記が川渡りのコツ。
    ★まず、水深を確認。石を投げてみて音で判断、もしくはトレッキングポールで確認。
    ★川は基本的に1本でなく、網目状に分岐したところを歩きます、分かれ目が多いほど浅いので、そこを選んで進みます。

    一番厄介なのが【沼】。
    場所により異なる、かつ急に深くなって膝まではまり、一度抜け出せなくなってかなり焦りました。。泥沼にはまる、を理解しました。完璧に。
    ★沼はなるべく避けた方がよいです。。地形図で判断可能。

  • ~バックカントリー(絶景編パート1)~

    • デナリのサウスピーク、ノースピークがクリアに。頂を拝める確率30%!

    • 丘を登りきると突然姿を現す湖。紅葉と湖の青とのコントラストが美しい

    • Mt. Eileson。山は自分の位置を把握するのに役立つ。

    • 紅葉と鋭い岩肌のコラボ。

    やはり、実際にフィールドに入るとかなり移動に苦労する道無しのトレッキング。正直初日は慣れないトレッキングスタイルに苦労の連続で疲弊しました。こんな険しいなんて聞いてない~。


    なんて思ってましたが、難関を超えると、絶景が。
    急に湖が姿を現したり。。もちろん地図を見ながら進むわけですが、地図じゃはかりしれない大自然に圧倒されます。

    日中はお気に入りの場所で腰を下ろし、眺め、夢中でシャッターを切る。お腹が減ればご飯を作る。景色を堪能したら読書をして寝る。複雑な自然の様相とは裏腹に、やることはシンプル。

  • ~バックカントリー(絶景編パート2)~

    • 手前は紅葉、真ん中は氷河と川、さらに奥には雪山。季節がわからなくなる!

    • 夕方は山頂が見えなくなりがち。

    • ミラー・デナリ。マッキンリーバートレイルの一部。

    • この森を自力で抜けていく。背の高い木のエリアは方角を失いがち。

    写真の1枚目、これが私の中で最も感動した景色になります。

    手前は真っ赤な紅葉。崖を隔てて奥には氷河の流れる川、さらに奥には4,000m級の雪山の堂々たる姿。
    地球の果てに来たようなそんな感覚です。

    紅葉と雪山。季節が混乱します。

    余談ですが、紅葉で赤くなっているところ、実はほとんどがブルーベリー畑。僕も夢中になって摘んでました。
    アラスカはこの厳しい環境のため、果物はベリーしか育たないのです。

    さて、こんな大自然。当然この厳しい環境で生きる動物と遭遇することがあります。対処法もビジターセンターで勉強します。

    <野生動物と遭遇したら>
    ●グリズリーベア・ブラックベア・オオカミ
    特に遭遇したくないのがこの3つ。これらと遭遇したら、走って逃げてはいけません!逃げるものを追いかける習性がある為。基本的には人間の存在を察知すると逃げてくれるので、大声をだしながら、自分達を大きく見せる為大きく手を振りながら後ずさりしましょう。

    ●ムース
    草食動物、かつ基本的には襲ってくる動物ではありません。
    ただし、至近距離での遭遇の場合は要注意。
    ムーズも自分の身を守るため、突撃してくることがあります。
    彼らには逃げるものを追いかける習性は無いため、至近距離で威嚇されたら走って逃げましょう。

  • ~バックカントリー(食事編)~

    • 初めは、匂いにつられて熊が寄ってこないかビクビクながら食事してた。

    • 実は赤の紅葉の正体はブルーベリー。自然の素材をいただく。

    • マッキンリーリバー沿いでのキャンプ。

    • 氷河周りの水は泥が混じってる。浄水して飲む。

    「人間動けば腹が減る。」

    そうですよね。
    そろそろ食事をしましょう。

    正直なところ、食事は、匂いにつられてクマが寄ってくるかも。。なんてドキドキしながらの食事。(食事どころじゃない!笑)(慣れれば問題はないのですがね。。)

    基本的に朝は食パン。昼・夜はパスタなどを作って食べてました。日本での登山の時は絶対カレーライスを作るのですが、匂いがきつすぎるので今回はパス。帰国した時の楽しみに。

    自然になっているブルーベリーをたくさん摘んでパンに挟んで食べる。これは至高です。

    フルーツはベリーしか育たない世界。地元民もベリーがなる季節を楽しみに生活しています。
    「ベリー摘みに夢中になりすぎて、同じくベリーを食べるクマとばったり鉢合わせ」なんて話もあるそうです。

  • ~バックカントリー(キャンプライフ1)~

    • 気に入ったところでテントを張る。これがバックカントリーの醍醐味。

    • 川沿いでのキャンプ。野生動物が水を飲みにやってくる。

    • 我ながらベストポジション。

    • 今夜のキャンプ地はこことする!

    「どこにでもテントを張れる。」

    お気に入りの場所でテントを張る、そう決めていたものの実際はいい場所がありすぎて中々決まらない。。
    観光地、国立公園のキャンプ場であれば限られた区画の中なのですぐに決まる(もしくは決められている)のですが、どこにでも張れるとなると迷ってしまいます。

    今いるところ、すごく良いけどこの先進んだらもっと絶景かも。。丘の上に張ると、景色はいいけど風は強い。。水場が近い方が便利。。などなど。
    結局景色最優先で張りました。せっかくアラスカの絶景を拝みに来たんですもん。笑

    キャンプの注意点!
    基本的に地形的にペグは利用できません。
    ツンドラの大地は、土が柔らかすぎてペグが刺さらないので
    石で張ることになります。川沿いも同様になります。

  • ~バックカントリー(キャンプライフ2)~

    • ふと見上げると、オーロラが!!!

    • デナリ&天の川。

    • テントとオーロラをパシャリ。

    • テントの横を横切るムース。

    ある日のこと。
    テント張りも食事も終わり、テントの中で星野道夫さんの「魔法の言葉」を読んでたら突然、「ドシッ」という音が。

    まさかこんなところにAMAZONで頼んだ物が届くわけでもあるまいし。。とかなんとか考えながら、片手に熊撃退スプレーを握りしめ、恐る恐るテントのベンチレーションから外を覗く。

    のんびり川の水を飲んでいるムース!!

    鼓動が高鳴る。
    慌てて熊撃退スプレーから、カメラに持ち替え、シャッターを切る。

    テントの数mmの薄い布を隔てて外は大自然、野生動物が自分と一緒に呼吸をする世界。最高!

    そんなこんなで星空観賞をするため早めに就寝。

    AM01:00頃、うっすい寝袋しか持っていない私は寒さで目が覚める。どうせ半径5kmくらいは人間もいないし、大きな声で「だれか羽毛布団ちょうだい!!!!」って叫びながらテントの外へ。。

    視界の先、南の空には1.2.3.4・・・

    数え切れないほどの星と天の川。

    夕方かかっていた雲は一切消え、デナリのピークも顔を出している。。寒さを忘れて、カメラと三脚を慌ててセット、マニュアルで微調整しながら星空にピントを合わせる。。

    そして、ふと正反対の北の空を向くと、うっすら白い影が。雲?霧?わたがし??

    。。。寝起きだった僕の頭が徐々に冴えだす。
    これを見る日を待ちわびていたからか、急に緊張する。
    同時にその影が徐々に濃い色に変わって動いているのを確認する。。

    あぁ「オーロラ」

    南の空には天の川、北の空にはオーロラ。
    今世界で一番忙しいのは僕なんじゃないか。目が後頭部にもう2つほしい。。。

    写真に夢中になるべきか、はたまたこの景色を目にじっくり焼き付けるべきか。。

  • ~終わりに~

    • デナリを背景に。

    • 紅葉、遠目にはきれいに見えるけど超えるのは難しい

    • 紅葉の絨毯

    • 影で遊ぶ。

    今回の4日間のバックカントリーキャンプ。

    めったにできない貴重な体験だった。と今振り返っても感じます。

    近年、国立公園は観光地化され、整備されてきています。
    そんな中で、アラスカの国立公園は出来る限り自然をそのままにする工夫がなされてて、野生動物も人間慣れしておらず、さらに
    より身近に感じることができます。私にとっては夢のような世界でした。ディズニーランドです。(滑りました?)

    一方で、遠くから眺めて美しい景色も実際にその自然に触れようとするととんでもなく険しいです。(アラスカだから余計に)
    全て自己責任となるので、きちんとした装備・知識・判断力を身につけて進まなくてはなりません。天候にも恵まれたので、体力面以外苦労は少なかったですが、「自然を読む力」というのが必要です。

    社会で生きる能力ももちろん必要ですが、自然の中で生きる能力っていうのをもっと身につけて行けたらなぁ。
    どんな形容詞も当てはめられない壮大な自然をまのあたりにして、そんなことを考えたのでした。

    おしまい。