"THE LAST FRONTIER" ~アメリカ最後の秘境~と言われるアラスカへ行ってきました。今回は8/18~8/24の日程でアラスカをフェアバンクスからアンカレッジまで南下してきました。短い秋の魅力を堪能してきました!
アラスカ州のほぼ中心に位置し、「ゴールデン・ハート・シティー」と自負するフェアバンクスは、アラスカ州第2の商業都市。北半球で最も明るいオーロラが見える街としても有名です。一年のうち約240日以上もオーロラ現象が起きていると言われていて、アラスカ州立大学のオーロラ研究は世界的に高い評価を得ています。
街自体は小さくダウンタウンだけなら、半日もあれば周れてしまうほどの大きさ。この極北の地になぜかタイ料理のレストランが多くあるのが、なんとも不思議な光景でした。車で少し走れば、そこはもう大自然。右の写真はダウンタウンから10分も走らないうちに着くポイント。「クリーマーズ・フィールド」と呼ばれる渡り鳥の保護区。遥か南の地より、涼しい夏を求めて何十万羽の渡り鳥がここを目指してやってきます。
(写真左:ゴールデン・ハート公園)
(写真中央:フェアバンクス駅 アラスカ鉄道の終着駅)
(写真右:クリーマーズ・フィールド)
フェアバンクスは「ゴールドラッシュ」で栄えた街。郊外のエルドラド金鉱では砂金採りの体験ができます。石ころの入った袋を渡されますが、最初はこんな中から砂金が採れるのかな~と疑っちゃいました。。。
金は小石や砂よりも重いので、底にあります。ふるいの中で不要な小石や砂を回して落としていくと、砂金が現れてきます。併設のショップでは、自分が採った砂金がいくら分の価値があるのか鑑定してくれます。私の砂金は$28分でした!
フェアバンクスから車で約1時間の距離にある「チェナ・ホット・スプリングス」、その名のとおり温泉です!約100年前のゴールドラッシュ時代に発見されました。
リゾート内の温泉は北米では珍しい「源泉掛け流し」の温泉で、幅は約43mもあります。日本の温泉とは少し違って水着で入ります。さらに座ってゆっくりお湯につかるのではなく、深い造りになっているので、立って温泉に入ります。
そして何といってもこのリゾートの魅力は「オーロラ」!フェアバンクスのホテル滞在の場合は、深夜に郊外の鑑賞ポイントまで出かけていく必要があります。でも、ここのリゾートなら敷地内からオーロラが楽しめます!私が滞在した夜は残念ながら曇っていたので、オーロラは見えませんでした・・・。(写真中央はアクティビティセンター)
このリゾートの特色は「自給自足」。リゾート内で使われる電力は全て地熱発電によるもの。このリゾートで始まった地熱発電が世界的に注目されるきっかけともなりました。食事の面でも自給自足を目指し、「自己食料生産」に注力しています。敷地内には地熱発電を利用した温室があり、そこでは水栽培のトマトやレタスなどのグリーン野菜が無農薬で育てられています。レストランではこの温室で育った美味しい野菜が食べられます。
オーロラを楽しめるのは夜だけ。昼はリゾート主催の数々のオプショナルツアーで楽しむことができます!アクティビティーセンターで日本語で申し込めるので、英語が苦手な方でも安心。
写真中央はアイスミュージアムの中の写真。1000トンの氷で作られたミュージアム内は-7℃で保たれています。もちろんレンタル防寒着は必須。氷のグラスで飲むマティーニは格別です!
夏でも冬でも楽しめるのは犬ぞり!冬のイメージが強い犬ぞりですが、夏は車輪の付いたミニカートを引っ張ってくれます。犬たちは走りたくて仕方ない様子でした。アラスカでは今日でも犬ぞりは移動手段の一部として使われており、犬たちの姿は迫力がありました。
マッキンリー山の登山基地として有名なタルキートナ。あの植村直己さんもここタルキートナからマッキンリー山の頂きを目指しました。
今回は人気のアクティビティのフライトシーイング(遊覧飛行)を楽しみました。パイロットを含んで9人乗りの小型セスナでタルキートナを飛び立ちます。しばらくすると、眼下には氷河が!幾筋もの氷河が連なり、自然の豪快さが伺えます。日本の約4倍の面積を誇るアラスカ州。氷河、オーロラ、野生動物など楽しみ方は無限大です。
このアラスカ旅行で私が最も感動したのが「グレーシャーランディング」。その名の通り、氷河に降り立ちます。降り立つ瞬間はスキーを滑らせて着陸します。滑走路に着陸する時と変わりありません。降りた場所は360度雪山と氷河に囲まれた景色で、まさに絶景!乗ってきたセスナ以外に人工物はありません。そして静寂の世界。厚着をしているにもかかわらず、テンションが上がっているためか寒さは全く感じませんでした。是非お勧めです!
アラスカ州最大都市アンカレッジからアラスカ鉄道に乗って2時間45分。多くのクルーズ会社がクルーズの基点とするウィッティアに到着。
今回は日本人観光客にも人気の「26氷河クルーズ」に乗船。カタマラン船(双胴船)なので、揺れはほとんどありません。船酔いが心配の方も安心して参加できます。クルーズの行程中に26の氷河が眺められることから、26氷河クルーズというツアー名になっています。サプライズ氷河では氷の軋む音が聞こえる距離まで近づきます。運よく氷河が崩落するシーンも観ることができました!氷河だけでなくラッコの群れ、氷の上で昼寝しているゴマフアザラシ、アメリカの国鳥であるハクトウワシなど動物観察を楽しむこともできました!
ツアーには軽食とコーヒーなどのソフトドリンクが含まれています。また客室後方にはバーも用意されており、氷河割りのお酒などを楽しむこともできます!