ソンクラン(水掛け祭り)体験記 | タイシティの旅行記

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ソンクラン(水掛け祭り)体験記

エリア
バンコク
/タイシティ
テーマ
ご当地体験
時期
2006/4/13~2006/4/13
投稿日
2006/4/25
更新日
2020/6/26
投稿者
エスティワールドスタッフ

ソンクランはタイ正月の名称で、バラモン陰暦の元旦に当たる日をはさんで、毎年四月の中旬に3連休となる。別名「水かけ祭り」とも呼ばれるが、そもそもの由来は作物の豊作を願った村人が、充分な雨の恵みを祈って辺りに水をまいたのが始まりだ。 現在では、水をかけあうそのものを楽しむようになり、町の沿道などで道行く人々に、バケツや水鉄砲で水をかけあって楽しむようになった。   この3日間だけは誰に水をかけてもいいし、かけられても怒ってはいけないというルールがある。怒れば昔の村人たちの願いに背き、豊作が得られない、つまり運気が落ちると考えられているからだ。 しかし、屋台で食事している人、料理している人にはかけてはいけないという暗黙の了解もある。

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日数:4日間  
旅行代金:104,800円~138,800ツアーはこちら

  • 一回濡れると開き直る

    ソンクランを知らずに来る観光客も多い。お洒落をしているのにずぶ濡れになってる人がそれだ。雨具を着て歩く観光客も中にはいるが、すぐに意味がないものと気付く。
     
    襟元を手で押さえられ、首筋から水を流し込まれるからだ。 この暑いタイではおとなしく海水パンツにいらないTシャツでいるほうが無難なのだ。一回濡れると開き直りすぐに自分も参加する、というより参加せざるをえないほど濡れる。あきらめは意外と早いものなのだ。そして厄介なのは水だけではない。タイでディンソーポーと呼ばれる特製の白いパウダーを水で練ったものを顔中に塗りたくられる。体に無害ではあるが口に入るととてもまずい。
     
    ソンクランは日本の正月と同じように人々は田舎に帰り、家族と一緒に過ごし、一緒に正月料理を食べるのが一般的だ。すなわちすべてが水かけ祭りに参加するわけではないが、タイ国内のほとんどの町でおこなわれている。

    特にチェンマイのソンクランは格別といわれ、人の数や水の量ではタイ1の盛大さで、「チェンマイの水かけ祭りに参加せずにはタイに来たとはいえない」といわれるほどにまでなっている。

  • 水鉄砲を買い臨戦態勢

    今年のソンクランは4月の13日から15日の3日間となり、各地は晴天に恵まれ絶好の水かけびよりとなった。私は、バンコク1の水かけ場、バックパッカーの聖地「カオサン通り」へと繰り出した。  早速水鉄砲を買い臨戦態勢に入る。

    (写真:左)
    これは友人の渡辺氏が購入したシロモノで500バーツ(タニヤ産)。3リットルの貯水量と5方向に分かれる発射口を持つ。左手でスコスコと空気を送り、その圧力で水を飛ばす仕組み。当たると結構痛い。 私はお金をケチって199バーツものを購入したが、彼との威力の違いに後に後悔した。

    (写真:右)
    町の至る所に水鉄砲屋が並ぶ。この店はどれも子供向けの物ばかり。これでは貯水量が足りないために、すぐに補給が必要、だがその間にやられるため、戦闘ではまったく使えない。   


  • まさしく命がけ

    (写真:左)
    朝からせっせと水を準備するおじさんたち。そう、この期間は水も売れる。1本1リットルで6バーツほどだ。たぶん水道水かと思うがいい商売だ。チェンマイでは川の汲み上げ水が使われるらしい。

    タイのタレントがチェンマイの川に落ち、頭の切り傷からバイキンが入り、再起不能になったという話を聞いた。まさしく命がけだ。
     
    (写真:右)
    背中にタンクを背負うタイプの水鉄砲は大人気だ。しかし、貯水量はあるが、水圧は弱い。したがってこれも戦闘向きではなかった。

  • ディンポーソー

    (写真:左)
    固形状の物とパウダー状のものもある。器に水を入れ、手でこねる。それを通りすがりの人にすれ違いざまに塗りたくる。我々は水派なのでこれはやらなかったが、見てると若い男性は女性ばかり狙ってやっているようだった。さすがに顔から下は犯罪なのだろうか?
     
    (写真:右)
    子供たちはとても楽しそう。このときばかりは親に叱られないことがわかっているようだ。

  • 人も車も同じ扱い

    (写真:左)
    ディンポーソーにまみれた車。この時期、タイ中の車がこうなる。人も車も同じ扱いなのだ。人気のない路地でこの有様なので、カオサン通りはもっとひどい。 水ですぐに落ちるので心配はいらない。というか運転手も半ばあきらめてる。この時期のタクシーの乗車拒否は当たり前で、メーターも使ってはくれない。
     
    (写真:右)
    トラックの荷台から走りながら水をかける若者集団。一見素晴らしい戦術だが、陰で待ち伏せされ、逆に集中攻撃を食らうという欠点がある。もちろん荷台からは逃げれないので濡れるしかない。 しかし荷台に積んでる大きな水瓶、ここまで用意する熱意は褒めてあげようと思った。 

  • おかまに狙われた

    (写真:左)
    友人の渡辺氏ははじめて通りすがった女の子3人組にこうされた。自慢の水鉄砲で追い返すことに成功したが、もはやいい男の面影はない。しかもその直後に電話が。まったく災難な彼の横で私は大笑い。水防止にとビニール袋に入れていた携帯電話だが、取り出してから粉まみれになることまでは予想できなかったはずだ。
     
    (写真:右) 
    私は顔だけを必死にかばっていたのでまだましだった。もちろん全身ずぶ濡れだが、そのつもりで行ったので、とても気持ちが良かった。 バックの中はもちろんビニールで覆っていたし、心配していたカメラも生きていた。

    おかまが多いとは聞いていたがドサクサに紛れて私の体を触るのはやめてほしかった。
    しかしよくおかまに狙われた。なぜだろうか?

  • 我々Wワタナベにかなう敵はいなかった

    (写真:左)
    BTSの駅から出てきた3人組。この格好で電車に乗るのも普通だ。誰も気に掛けない。しかし、電車の中は冷房が効いているので、長時間は風邪の原因だ。おそらく彼らは戦闘地を追われ、仕方なく自分の陣地に戻って一旗あげようと思っていたに違いない。
     
    (写真:右)
    ちょっと見づらいが、夜のカオサン通り。凄い人の数でごった返す。濡れてない人はもちろんいない。水屋と屋台が軒を連ね、周りのバーやレストランも床は水びだしとなっていた。どこにあるのか大きなスピーカーからは流行の曲が流れ、若者たちは濡れながら踊り狂う。
    知らずに来たはずのバックパッカーの白人たちは上半身裸でここぞとばかりにおおハシャギ。 ビルの上から、横から、後ろから、四方八方から水が飛んでくる。もはやここで何をしているのかもわからない。そして、遠くから油断してる人の顔に水鉄砲で直撃させるのはたまらなく楽しかった。かけられはしたが、追い返し率は100%。結局、我々Wワタナベにかなう敵はいなかった・・・。