ドバイの魅力に取り付かれて早3年目。自他共に認めるドバイフリークの私が次に探し求めたのはもっと“静寂”なアラビアンリゾート。 ただ今大建設ラッシュでアクティブなドバイもいいけれど、もっと日本人遭遇率の低い場所を見つけたい!という思いに駆られ、今回の研修ではドバイの先にあるアラビアンリゾートを視察してまいりました。
オマーンはアラブ首長国連邦、イエメン、サウジアラビアと国境を接するアラビア半島南東部の国です。 ドバイから空路で1時間という便利さに加え、ゴツゴツした岩山が海のすぐ手前まで迫った港町・マスカットは、 人も皆親切で、おっとりとした雰囲気が漂っています。マスカットにおいては英語も比較的通用していて、 旅行客にも安心です。そんなマスカットには高級リゾートも多く進出しており、その中には心躍るリゾートも。
早速、今回の視察でオススメのリゾートを3つご紹介いたします!
≪ザ・チェディ・マスカット The Chedi Muscat≫
カップルやハネムーンのお客様におすすめしたいのが、ここ 『ザ・チェディ・マスカット』 !空港から車で約20分とアクセスも抜群。チェディと言えば、バリ島の「ザ・レギャン」、プーケット島の「ザ・チェディ」、ランカウイ島の 「ザ・ダタイ」を手がけたGHMホテルグループです。 この 『ザ・チェディ・マスカット』 は純白の建物が特徴的なデザイナーズリゾートです。スタイリッシュであり ながら、モスクをイメージさせるドームやアーチも取り入れていて、随所にアラビアンな雰囲気を感じさせます。
(写真:左) ほんわかするムーディーなロビー
(写真:中央) 芝生の向こうにはアラビア海が!
(写真:右) 真っ白の柱が眩しいホテル棟へ繋がる通路
(写真:左) ほんわかするムーディーなロビー
(写真:中央) 芝生の向こうにはアラビア海が!
(写真:右) 真っ白の柱が眩しいホテル棟へ繋がる通路
『ザ・チェディ・マスカット』 には「スーペリア」「デラックス」「クラブ・スイート」の3つのお部屋のタイプがあります。
(写真:左) セライウイングにある33㎡のスーペリアルーム
(写真:中央) 窓際に置かれているおしゃれなデスク
(写真:右) 2人で座ってもまだ余裕のあるソファー
デラックスルームは39㎡とスーペリアルームよりも若干広く、ベッドも大きめです。
(写真:左) チェディウイングにある39㎡ のデラックスルーム
(写真:中央) ソファーもこぢんまりとあります
(写真:右) デラックスルームにはシンクが2つあります
一番海に近いところに建っているクラブスイートは63㎡と広く、2室で1棟タイプとなっています。
(写真:左) さらに大きなクラブスイートのベッド
(写真:中央) クラブスイートだけにあるバスタブ
(写真:右) クラブスイートのアメニティはブルガリです
(写真:左) 壁沿いにはシッティングスペース
(写真:中央) クラブスイートだけのウェルカムアメニティ
(写真:右) プラズマテレビと i-POD もあります
クラブスイートはスーペリア、デラックスと明らかにサービスが異なり、ウェルカムアメニティ(アーモンド・アプリコット・ピスタチオのおつまみとジン・ウィスキー・ウォッカのアルコール)がサービスされます。 また、冷蔵庫内の飲み物は無料で、1日ごとに補充されます。また、i-POD が2台備えられており、プールサイドやビーチで音楽を聴きながらのんびりすることもできます。(いろいろなジャンルの音楽がインストールされています)
(写真:左) 静かなビーチ
(写真:中央) ビーチに面するセライプール
(写真:右) ブランチにおすすめのプールサイド・カバナ
『ザ・チェディ・マスカット』 はスーペリア、デラックス、クラブスイート全室がダブルベッドでツインベッドルームがありません。またスーペリアとデラックスにはバスタブがなくシャワールームのみになってしまいますが、湯量も豊富なレインシャワーがありますので、大きな心配はいらないでしょう。
また、『ザ・チェディ・マスカット』のレストラン「ザ・レストラン」はここが本当にオマーン?と疑ってしまうほどそのスタイリッシュさとクオリティの高さに驚いてしまいました。アラブ、地中海、アジア、インドの4種類のキッチンをもつダイニングでしかもオープンキッチンです。また、メインシェフはその国のシェフを採用するなど本物を追求している点も評価高し!です。
≪シャングリラズ・バール・アル・ジッサ・リゾート・アンド・スパ
Shangri - La's Barr Al Jissah Resort and SPA≫
カップル、ハネムーン、友達同士、ファミリーなど客層を問わずおすすめできるのが、ここ『シャングリラズ・バール・アル・ジッサ・リゾート・アンド・スパ』です。空港から約1時間と決してアクセスに便利なわけではありませんが、手付かずのビーチとホテルの敷地ぎりぎりまで迫る岩山が静寂さを物語っています。
(写真:左) ホテル棟を囲むように配置されたプール
(写真:中央) ホテルにすぐ後ろには岩山が…
(写真:右) 誰もいない手付かずのビーチ
『シャングリラズ・バール・アル・ジッサ・リゾート・アンド・スパ』には「アル・ワハ」「アル・バンダール」「アル・フスン」の3つのホテル棟があります。
「アル・ワハ」は部屋の広さが37㎡と決して広くはありませんが、ツインベッドルームの比率が高いなど、ファミリーやグループを意識した造りになっています。キッズルームやキッズプールもあり、子供連れには最適な環境です。
(写真:左) 「アル・ワハ」のお部屋の一例
(写真:中央) 各部屋にはテラスもあります
(写真:右) コンパクトにまとめられたシンク
「アル・バンダール」は部屋の広さが45㎡と十分な広さが保たれたカップルにおすすめのタイプです。ロビーも部屋もアラビア風で統一されており、スタイリッシュでもあります。ベッドのファブリックも赤でおしゃれです。
(写真:左) 「アル・バンダール」の外観
(写真:中央) 「アル・バンダール」のロビー
(写真:右) 「アル・バンダール」のお部屋の一例
「アル・フスン」は部屋の広さが56㎡と余裕の広さです。アラビアンというよりもアジアンテイストな感じで、唯一シャングリ・ラらしさがうかがえるタイプです。
(写真:左) 「アル・フスン」の外観
(写真:中央) 「アル・フスン」から「アル・ワハ」「アル・バンダール」を望む
(写真:右) 「アル・フスン」のロビー
『シャングリラズ・バール・アル・ジッサ・リゾート・アンド・スパ』は、124エーカー(約50万平方メートル)におよぶ広大な敷地に合計で680もの客室、6つのメインレストラン、7つのカジュアルダイニングとプールバー、3つのロビーラウンジ、そして2つのバーとナイトクラブのレストラン&バー、CHI 「氣」 スパ(2006年夏オープン予定)、3つのプライベートビーチがあり、施設豊富なマルチリゾートです。今年中にはショッピングゾーン(スーク)もオープン予定で、ホテルから一歩も出ずにリゾートライフを満喫できる仕掛けが心憎いリゾートです。
(写真:左) これぞ!シャングリ・ラのベッド!
(写真:中央) 豪華さを感じるバスルーム
(写真:右) バスタブからはガラス越しにベッドルームが…
≪アル・ブスタン・パレス・ホテル Al Bustan Palace Hotel≫
アラブらしい格調高い豪華リゾートに泊まるなら、ここ『アル・ブスタン・パレス・ホテル』です。1983年に開催されたGCCサミットのために建てられた王様所有のホテルで、日本の皇太子・皇太子殿下も泊まられたとか。「アル・ブスタン」とはアラビア語で“庭園”を意味します。その名の通り、芝生と椰子の木が豊富で緑豊かなリゾートです。
(写真:左) 庭園の散歩も楽しいほど緑豊かです
(写真:中央) 大海原と岩山に囲まれた 「アル・ブスタン・パレス・ホテル」
(写真:右) ウミガメの産卵場所にもなっているビーチ
空港からマスカット市街を抜けて車で約40分ですが、意外にも道路事情が良いマスカットは高速道路並みの片側3車線。マスカットの街並みを車窓から眺めているうちにあっという間にリゾートへ到着です。
(写真:左) ホテル内に入ってまず圧巻!
(写真:中央) アラブらしいドームになっています
(写真:右) 上から見るロビーのアトリウム
ホテルに入った瞬間、目に飛び込んできたのは豪華なロビーです。さすが、王様所有だけあって、高い天井の上には大きなドームも。アトリウムには噴水を囲むようにソファーが配置されており、カフェになっています。噴水から流れるせせらぎを聞きながら、まったりとした時間を過ごせます。
(写真:左) 「アル・ブスタン・デラックス」 のお部屋の一例
(写真:中央) ブルーで統一された 「アル・ブスタン・デラックス」
(写真:右) バスルームのシンクも豪華!
(写真:左) 「アラビアン・デラックス」のお部屋の一例
(写真:中央) 壁の模様がかわいいベッド周り
(写真:右) こちらはグリーンで統一されています
『アル・ブスタン・パレス・ホテル』 は、斬新さは感じられないものの、ホテルスタッフのサービスや落ち着きはやはりオマーンNo.1です。オマーンまで来たのだから、やはりオマーンらしいアラビアンスタイルのリゾートに泊まるのも良いのではないでしょうか。
アブダビはドバイから車で約1時間半のところにあるアラブ首長国連邦の首都です。日本からアラブ首長国連邦のアクセスは今のところドバイだけですが、近いうちにアブダビ首長国のフライングキャリア「エティハド航空」 が日本への就航を予定しています。
今回はますます近くなるアブダビに2004年にオープンした超豪華リゾート 『エミレーツ・パレス』をご紹介します!
≪エミレーツ・パレス Emirates Palace, Abu Dhabi≫
(写真:左) どぉ~ん!まさに宮殿です!
(写真:中央) 海側より宮殿を望む!
(写真:右) 1.3kmものプライベートビーチ
(写真:左) 向こうに見えるのはアブダビの摩天楼
(写真:中央) 吹き抜けのロビーは豪華絢爛!
(写真:右) ドームも装飾に富んでいます!
『エミレーツ・パレス』は広大な敷地にたった302室の客室だけの豪華な空間。その豪華さはドバイの『バージュ・ アル・アラブ』に匹敵するほどです。大都会アブダビにありながら、アブダビで一番美しいと言われている 1.3kmのプライベートビーチ、各部屋には専用のバトラーサービスもあり、まさに王侯貴族を謳歌するにもってこいのリゾートです。
(写真:左) 余裕の広さのベッド
(写真:中央) 落ち着く配色でリラックスできます
(写真:右) ビジネスにも対応した大きなデスク
(写真:左) なんと!51インチのプラズマテレビ
(写真:中央) 深めのバスタブで癒されます
(写真:右) 深めのバスタブで癒されます
『エミレーツ・パレス』は「コーラルルーム」「パールルーム」「ダイアモンドルーム」と大きく分けて3つのタイプに分かれています。部屋の広さの違いというよりも、お部屋からの眺めの違いによってタイプが分かれています。また、各部屋に備え付けの冷蔵庫内のソフトドリンクは無料で毎日補充しています。
今回、オマーンの視察でお世話になったのは、オリエントツアーズ・ オマーンです。なんと!そこにはどこかで見覚えのある人が・・・ そう!『あいのり』のオマーン編でラブワゴンのドライバーをしていた サイードさんだったのです!何という巡り合わせ!普段は見ない 『あいのり』でもオマーン編、UAE編、バーレーン編だけはかかさず 見ていて、どこかで覚えていたのだと思います。あ~、もうすっかり 有名人ですね!
(写真) いつも陽気なサイードさん
ドバイから少し足を伸ばすだけで、ドバイとはまた異なる、ゆったりとした 時間の流れるビーチリゾートがあり、まだ見ぬアラビアンリゾートは これから先、一体どのくらいあるのだろうと思いを馳せてみました。ドバイが やっと上昇気流に乗りつつある今、日本人が行かないビーチリゾートは まだまだたくさんあります。日本人がまだまだ少ないオマーンとアブダビ。
忙しい毎日から離れ、心と体の休息を 『その先のアラビアンリゾート』 で してみませんか?きっと日常からのエスケープになるはずです。
(写真) スルタン・カブース・グランド・モスク