日本から離れること約5,000キロ。 インドとチベットに囲まれた小さな国、ネパール。 ネパールといえば、エベレストを代表とする山々を思い浮かべられる方が多いかと思いますが・・・。 その山がまたすごいんです。 百聞は一見に如かず。聞くよりもはるかに雄大でした。 そんな山々をメインに、足早にあちこちと巡った、9日間のネパール旅行記です。
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名古屋発
貸切専用車旅【中部発/キャセイパシフィック航空】《短期間で王道観光地を巡る》カトマンズ市内観光+バクタプール・パタン観光とナガルコットからヒマラヤ朝日鑑賞|日本語ガイド同行|スタンダードホテル4日間
日数:4日間
旅行代金:180,900円~479,900円ツアーはこちら
現在、日本-ネパール間は直行便はありません。
経由便は何社か飛んでいますが、日本から同日でネパールに到着する航空会社は、キャセイパシフィック航空や中国南方航空など数社に限られます。
成田からはもちろん、今話題の羽田空港からも同日着で出発が可能です。
どうせ経由するならと、今回は羽田からキャセイパシフィック航空にて出発してみました。
横浜市内から電車で移動しましたが、やっぱり、近いです。
ただ、午前発は通勤ラッシュ時の電車移動になるので、大きなスーツケースを持っていったため少し肩身が狭い思いをしました。。。
空港内は非常に綺麗。
4階にある江戸小路も中々いい雰囲気です。
免税店が少ないこと以外は、成田に負けず劣らず、でした。
画像左:羽田空港国際線ターミナル
画像右:空港内の江戸小路
羽田発10:45
香港で乗り継ぎをし、途中ダッカを経由し、カトマンズに着いたのは22:00過ぎ。
長時間の移動でくたくたなのに、ビザ発給カウンターには長蛇の列。。。
カウンターが2つしかない上、手書きでなにやら記入しており、ビザができるまで少し時間がかかります。
最後方に並んだ私たちが入国審査を終えたのは、到着の1時間後でした。
やっぱり、日本でビザを取っていったほうがスムーズですね。
出国審査を終え、空港の外に出ると、日本語ガイドのギャンさんが名前のボードを持って迎えに来てくれました。
全行程を一緒に回ってくれる、頼もしいベテランガイドさんです。
早速車に乗り込み、30分ほどかけ宿泊先のマウンテンホテルへ。
次の日が早いこともあり、この日はすぐにベッドの中へ・・・。
何せ、次の日はネパール旅行の中で最も楽しみにしていたモノがありますから。
画像:マウンテンホテル スタンダードクラスですがお湯も十分出ます。宿泊する分には全く問題ないホテルでした。
早朝05:00過ぎ
モーニングコールで起きると、素早く身支度を済ませロビーへ。
ロビーに行くと、すでにギャンさんが来ていました。
「天気が悪いから、時間通り飛ばないかもね」
確かに、外に出てみると、空は分厚い雲に覆われていました。
一番楽しみにしていたのが、このマウンテンフライト。
何とか飛んで欲しい気持ちで空港に向かいます。
空港到着後、ギャンさんは空港内まで入ってこれないため、私たちだけで空港内へ。
空港内で出発を待ちますが、定刻では飛ばず、1時間たっても飛ばず、2時間たっても飛ばず・・・。
この時点で1社がフライトキャンセルとなっていたため、半ば諦めモードだったのですが、遅れること約3時間、何とか出発することとなりました。
ただ、いまだに外は厚い雲が・・・。
「飛ぶだけ飛んで、雲で見えないかも」という一抹の不安を抱えての出発となりました。
画像左:空港内
画像右:搭乗する飛行機と雲・・・
飛行機に乗り込むとすぐに出発。
20人入るか入らないかの小さな飛行機です。
飛んで5分も経たないうちに、出発前の不安は消え去りました。
厚い雲はすぐに着き抜け、窓の外には世界の屋根・ヒマラヤ山脈が。
ガスも出ておらず、どの山もはっきりと確認ができます。
座席の窓から写真を撮っていると、コックピットに呼ばれました。
目の前には最高峰のエベレストが・・・。
コックピットから撮る写真は一段と綺麗に撮れます。
1時間ほどのフライトを満喫し、カトマンズへ引き返します。
最高の1時間でした。
画像左:Gauri Shanker(左)とMelungtse(右) 山の形と2つの距離感が個人的にお気に入りです。
画像中央:コックピット パイロットが一番いい景色が見れます。
画像右:エベレスト コックピットからの1枚。真ん中の一番高い山がエベレストです。
マウンテンフライト終了後、チトワンへ。
山道を6時間程走ります。
カーブがたくさんあるため、車に弱い人にはすこしキツイかも。。。
ご予算がある方は飛行機での移動をお勧めします。
チトワン着。
ジープに乗り換えて、この日の宿泊先、マチャンワイルドライフリゾートへ。
リゾート到着後、早速エレファントサファリへ。
夕暮れも間近だったため、30分ほどで終了し、動物も見ることができませんでした・・・。
次の日は早朝からのサファリなので、そちらに期待です。
エレファントサファリ終了後、夕食です。
こちらのリゾート、夜にレセプションと食堂に電気がつく程度で、客室には電気が通っていません。もちろんコンセントもありませんでした。
お湯はソーラーパネルで沸かし、灯りはランタンで取る。
いわゆるエコツーリズムでしょうか。
画像左:ジープで川を突っ切ります。
画像中央:次の日もお世話なる象さん。子連れです。
画像右:焚き火とエベレストビール
この日も朝早くからアクティビティへ参加。
朝食前にエレファントサファリです。
国立公園内のホテルは外に出ることができないため、アクティビティが時間ごとに決められています。
昨日と同じ象さんに乗っていざ出発。
出発早々に孔雀を発見。幸先のいいスタート、と思いきや・・・。
2時間乗ってしっかり確認できたのは、白い猿のみ・・・。
自然相手とはいえ、サイが見たかったです。
朝食後は、ナチュラリストによる象のレクチャー。
この時間は、象がどんな動物か、とか、インド象とアフリカ象の違いとか、色々説明してくれました。
昼食と休憩を挟み、カヌーライドとジープサファリへ。
カヌーで川を下り、ジープでリゾートまで戻ってきます。
このジープサファリでのサイとの遭遇に期待を込めましたが、ダメでした。
一緒に乗っていた外国人の方は、運よくヒョウを見つけましたが、私が気づいたときにはすでに走り去った後でした・・・。
ジープサファリでの収穫はなしと、残念な結果となりました。
夜のプログラムは、チトワンに住む動物のスライドショーです。
大型の動物だと、サイやクマやトラ、今は野生の象もいるとのこと。
どれか1匹でも見られれば良かったんですけどね。
画像左:エレファントサファリで見かけた猿
画像中央:象のレクチャーの最後 象に乗せてもらいました
画像右:カヌーライドのカヌー とにかく水が入ってきます。少し怖かった・・・。
4日目も早起きです。
電話もないため、ホテルスタッフがわざわざ起こしに来てくれます。
朝は冷え込むため、ホテルスタッフもかなり防寒しています。
この日も朝から寒かった・・・。
食堂前で集合して、バードウォッチングへ参加。
チトワンには500種類近い鳥類が生息しているらしく、その中でも、こちらのリゾート周辺には200種類程度の生息している、と言ってた気がします。
前日、象の説明をしてくれたナチュラリストが双眼鏡片手に鳥を見つけてくれます。
頭の赤い鳥や体の青い鳥、日本では見られない南国チックな鳥が多数確認できました。
これでアクティビティは全て終了。
朝食後、ポカラへ向かい、街歩きをする予定だったのですが・・・。
ものすごく熱っぽく、朝食ものどを通りません。。。
旅行の中日にして風邪をひいたようです。
4日目の残りは寝て過ごすことなりました。
画像左:鳥。が飛び立った後・・・
画像右:ポカラの宿泊先、ポカラグランデ。デラックスホテルです。
またまたこの日も早起きです。
前日ずっと寝ていたため、目覚めはばっちり。
日の昇る前にサランコットの丘へ。
中腹から朝日を見る予定だったのですが、人が多かったため昇りきる前に頂上へ移動開始。
途中、別のポイントから朝日を見ることができました。
頂上到着。少し息を整えてからトレッキング開始です。
サランコットからゴーダラまで2時間半、ゆったりと下っていきます。
ポカラといえばアンナプルナ。
トレッキングしながらその雄大な姿を拝めるはずだったのですが、
あいにくガスが出ていて、全体像は見えません・・・。
ただ、ガスの合間から見える山の一部は、目前に迫ってくるかの様な迫力でした。
トレッキング中、現地の方々とすれ違います。
みんな「ナマステ」と微笑んで挨拶してくれるのが印象的でした。
子供も元気で可愛かったです。
通常2時間半かかるところを2時間でゴーダラへ到着。
ギャンさんの歩きが早いこと早いこと。。。
現地の方は鍛え方が違いますね。
ゴーダラ到着後は、ポカラ観光へ。
オールドバザールやビンドゥバシニ寺院、パタレ・チャンゴなどを巡り、途中フェワ湖ではボートに乗りました。
やはり、アンナプルナは見えませんでしたが、フェワ湖もアンナプルナをみる絶景スポットの1つです。
画像左:ガスに隠れたアンナプルナ・・・
画像中央:ゴーダラへの道
画像右:ボートが溢れるフェワ湖
この日は久々にゆっくりとした起きることができました。
朝食後、荷物をまとめポカラ空港へ。
ここから空路カトマンズへ戻ります。
この日もガスが出ていて、さらに小雨まで降る始末。
アンナプルナは最後まで見ることができませんでした。
やや出発が遅れるものの、無事カトマンズ着。
そのまま陸路ナガルコットを目指します。
途中、チャング・ナラヤン近くから、今度は主に登りのトレッキング開始。
カトマンズに着くと一気に天候が回復、トレッキングしながらヒマラヤの山々が確認できます。
登りのせいか、前日より足にきます。。。
2時間ほどのトレッキングの後、再び車で移動。
ナガルコット到着後、自由行動なため、まずは周辺を散策。
思った以上に足にきています。。
周辺はお店も少なく、山の小さな集落といった感じです。
周辺の散策の後、軽食屋さんでくつろいでいるとあたりは真っ暗に。。。
街灯も少ないため、夜道は本当に真っ暗です。
次の日も朝早いため、ホテルへ戻り早めの就寝となりました。
画像左:トレッキングスタート地点
画像右:ヒマラヤ山脈 まだ、若干雲が・・・
早朝:ホテル近くの空き地から朝日を鑑賞。
7日目にして今回一番の晴天に恵まれました。
朝焼けに染まるヒマラヤ山脈は幻想的でした。
朝食後は、ナガルコット展望台へ。
展望台へ上ると、これまた圧巻です。
東はエベレスト、西は見ることのできなかったアンナプルナまで。
ヒマラヤ山脈が一望できる絶景です。
とにかく写真をとり、自分の目に焼き付けた後は、カトマンズ盆地の世界遺産巡りです。
画像左:朝日で赤く染まるヒマラヤ山脈
画像右:ナガルコット展望台からの眺め
まずは、バクタプルとパタン。
どちらもマッラ王朝時に首都がおかれた街です。
そのため、王宮広場であるダルバール広場を有しています。
歴史はパタンの方が古いのですが、街並みはバクタプルの方が雰囲気があります。
バクタプルは、昔ながらの建物が多く残っており、さながら日本の京都のようです。
一方パタンは、美術の街と呼ばれる通り、彫刻や絵画など、多くの美術品で溢れています。
画像左:バクタプルのダルバール広場
画像中央:パタンのダルバール広場
画像右:バクタプルの街並み
カトマンズ空港近くに位置する、ネパール最大のヒンドゥー教寺院。
ネパールのみならずインドからも多くのヒンドゥー教徒が訪れます。
寺院の中まで入ることはできませんが、対岸から火葬場や沐浴を見ることができます。
また、修行中のサドゥーに出会うことも。
画像左:火葬場
画像右:サドゥー
チベット仏教の巡礼地であるスワヤンブナートとボダナート。
どちらもお釈迦様の目を持ったストゥーパが印象的です。
歴史が古いのはスワヤンブナート。
ネパール最大規模のストゥーパがボダナート。
どちらも日夜多くの巡礼者が訪れます。
画像左:スワヤンブナートのストゥーパ。
画像右:ボダナートのストゥーパ。
バクタプル・パタンと同じく、カトマンズにもダルバール広場があります。
バクタプル・パタンに比べ、広めの作りで、観光客相手の露店が連なっています。
ダルバール広場の南には、ネパールヒンドゥー教の女神として崇められるクマリが住むクマリの館があります。
小さな女の子の中から、何十もの身体条件に合う女の子が選ばれ、初潮を迎えると交代となります。
ある時間になると2階の窓から顔を出してくれます。
(写真撮影は厳禁です)
写真左:ダルバール広場
写真右:クマリの館内部
7日目にて観光は終了。
8日目は自由行動です。
最後はカトマンズ市内をブラブラと歩き、カジノに行き、露天風呂へ・・・。
カトマンズには色々あるんです。
そうこうしているうちに出発の時間となり、空港へ。
最後にギャンさんが顔を見せに来てくれました。
別れるのがちょっと辛かったです。
画像:露天風呂 温泉じゃないですが。。。入浴剤・?のようなものが入ってます
自然が好きな私にとっては堪らない旅となりました。
特にヒマラヤを望みながらのトレッキングは素晴らしかったです。
次回は、ヒマラヤ山脈のトレッキングに挑戦したいなと思いつつ、
ポカラで見られなかったアンナプルナへもリベンジをしなければとも考えています。
1回じゃあ物足りない。
小さな国ですが大きなキャパシティを感じました。
世界遺産の自然と世界遺産の街へ。
皆さんも是非一度訪れてみてください。