<20周年特別企画>■フドゥランフシ滞在記■ | モルディブの旅行記

支店
渋谷
福岡

<20周年特別企画>■フドゥランフシ滞在記■

エリア
北マーレ環礁
/モルディブ
テーマ
20周年
時期
2007/12/06~2007/12/11
投稿日
2008/3/9
更新日
2017/10/6
投稿者
H様

STWさんのスペシャル企画6日間ツアーを見つけました。12月に連休を取るなんて無謀かなと思いながらも早速申し込み、モルディブのフドゥランフシ(元ロヒフシ)に行って来ました。

モルディブのマーレ空港からはスピードボートで移動のはずが、なかなか来ず、その遅れを取り戻そうとしてなのか、波を蹴立てて猛スピードで島へ。桟橋近くのラウンジからは音楽が流れてきます。欧米系の女性ゲストが目立ちました。ホテルフロントでは、グループごとにチェックイン。この場で渡されたホテル案内兼地図( 英文A4 )が1枚のみ。地図で「お部屋はここ」と示されて、「ありがとう!! レストランから近くてよかった!」、と言ってから受け取った鍵の番号を見ると、島の最奥。「 !? 」質問すると「 ああそうこっち 」バンガローまでは自動車で送ってくれました。やはりフロント・レストランからずいぶん遠い……








スタッフおすすめ!お得ツアー

ハウスリーフでシュノーケルも楽しめる カジュアルなリゾートアイランド!マラヒニクダバンドス(ガーデンルーム) 朝食付 5日間

成田発

ハウスリーフでシュノーケルも楽しめる カジュアルなリゾートアイランド!マラヒニクダバンドス(ガーデンルーム) 朝食付 5日間

日数:5日間  
旅行代金:147,800円~225,800ツアーはこちら

  • ビーチバンガロー

    宿泊したビーチバンガローは一棟独立タイプ(※STW 注:一棟2室タイプもございます)。外壁のオフホワイトと木製のテラスを照らしているのは柔らかな灯り。木の扉を開けて室内に入ると、壁も天井も白、床はベージュのタイル貼り、フレームやクッションのオレンジ色がアクセント。ホームページやパンレットの記載通りに確かに広い、というか余計なものなし( チェストもない )。テーブル類は良質なチーク材製で気に入りました。奥の白塗りの扉の向こうにバス・トイレ、更に奥に野外シャワー。庭先には青々とした芝生が元気に育っています。( シャワーへの敷石がとても滑りやすく数回転倒しかけました。要注意 )

    辺りは静まり返っていて寂しいほどだったのでテレビをつけてみましたが、音は出るものの画面は流れてうまく映りません。NHKの国際放送は受信していませんでした。せっかくのホリディ、静かなのも良いかなと気を取り直してテレビを消しました。

    程なく2個の荷物を2人のスタッフが届けてくれました。チップとして2ドルを渡しましたがすぐには部屋を出てくれず沈黙が。どうやら不満があったようです。( 私の知らない間に相場が上がっているのでしょうか )

    室内には電気蚊取も蚊取線香も殺虫剤も見当たりませんでしたので、慌てて持参した防虫器具を各所に配置しました。でも、滞在中、蚊には一度も刺されませんでしたので不要だったのかもしれません。

    ベッドには南国モルディブということでしょう、毛布は無くシーツのみ。肌寒かったのでTシャツと長袖パジャマの上にフリースのベストまで重ね着してソックスを履き、バスタオルを掛け布団に寝ました。

    朝は、甲高い九官鳥のような賑やかな鳥の声に起こされました。起き出してフランス窓に掛かっている乳白色のシェードを上げると、浜辺の木々は低く枝を広げて影を落としています。その先には青い海、それと水上バンガローの茶色い桟橋が見えました。外に出て見ると、水上バンガローの桟橋がすぐそこにありました。

    写真 左)ビーチバンガロー外観
    写真 右)ビーチバンガロー室内









  • レストラン

    朝食のためレストランに向かう道のりは予想通り長かったけれど、健康のためとポジティブに考えることに。レストランで部屋番号を告げたのですがテーブルの用意がありません。スタッフが調べて、間違いを直し、ようやく着席するまで少々待ちました。レストランはサンドカーペット。席の間隔はやや詰まっていましたが、天井が高いので圧迫感はありませんでした。


    ■朝食

     卵は焼いてくれます。ワッフルとパンケーキは焼いてあって保温したもの。それよりお勧めはとにかくパン。ロールはふんわりと甘みがあって、ハードロールはしっかりとした歯ざわりと麦の香り。モルディブ名物カレーが2種類とフィッシュサンバルや焼きビーフンなどもありました。生野菜はほとんどなし。シリアル、フルーツとヨーグルトはふんだんに用意されていました。ミルクはスキムミルクのようでしたので翌日からは持参した牛乳を持ち込みました。

    ■昼食

     メインレストランのランチはブッフェスタイルで、前菜・サラダ・スープ・肉料理・魚料理・野菜料理・カレー、それにもちろん美味しいパン、フルーツで不満なし。

    ロヒスバーでもアラカルトの昼食を頂きました。波を見ながら食事というロケーションはとても良いのですがオープンエアということでハエが来るのと味が単調なのが難点。食事としてはメインレストランのほうがお勧め。ロヒスバーでは海を見下ろすテラス席でドリンク、というのが正解のようです。

    ■夕食

    メインレストランでは、昼食より更にバリエーションが増え、その場でグリルした肉や魚( 醤油味ソース有 )などのメインや前菜の種類が増え、色彩豊かなデザートが大皿で多種類用意されていました。プディング・ケーキ・ムース・ジェリー・アイスクリームなど。特筆すべきは、ゲストが減り始めた時刻になっても品切れになったデザートが補充されたこと。これは、日本人が守らないマナー「デザートは食事の後で取りに行くこと」を遵守しようと、事前に確保してしまいたい気持ちを我慢した私にはとてもうれしいことでした。


     ゲストの男性のスタイルは襟付きシャツとハーフパンツ、次がTシャツとハーフパンツの順。女性は肩を出したワンピースや華やかなブラウスなど多少ドレッシーなスタイルが多かったようです。女性が薄着なのは夕食時のレストランがとても暑いので理にかなっていました。余り風が通らないレストランで直火を使ってバーベキューなどをしているので気温が上がります。どうにも暑いなあと思っていたら、自分の胸元から汗が流れ落ちるのがわかりました。


    写真 左)サンセットレストラン
    写真 右)ロヒスバーからの眺め








  • ハウスリーフとシュノーケルトリップ

    ウォータースポーツセンターで「snorkeltour」に申し込みました。この一週間はずっと行けなかったけれど明日は実施、とのこと。フロントに廻ってエクスカーションボードのクダバンドスツアーにも申し込みました。これは2週間に1回の間隔での実施なので申し込めてラッキーでした。

     

    フドゥランフシについてはブログやHPへの書き込みがとても少なかったので、どんなハウスリーフに囲まれているのか、たくさんの魚に会えるのかどうかが事前にはわかりませんでした。雑誌の中でようやく見つけたリゾートの記事(ただし、ロヒフシ時代のもの )では「シュノーケルにはジェッティーの先が良い」と書いてありました。そこから書き写した「ジェッティーと魚の棲家のマップ」と用具一式を持って部屋を出ました。荷物を持つと距離がつらく感じられます。午前中から気温は上がっていますが木陰を歩いていけるのが救い。ジェッティーはリゾート改装後にL形に変わったようです。曲がり角にあたる部分に東屋があり、その天井には英語の他日本語でも激流に注意するよう書かれていました。雑誌にも同様の注意が書いてあったので、念のためスタッフにシュノーケリングできるエリアを確かめた後、梯子を下りて海中に向かいました。水深は2m程、下は砂地でテングハギやムラサメモンガラがすぐ目の前を横切りました。ブイが示すドロップオフに向かうと更に魚影が濃くなりました。モノトーンの魚が多いのが難点ですが、それでもパウダーブルーサージョンフィッシュやニシキヤッコなど鮮やかな青や赤や黄色の魚も混じっています。右に向かうと魚は更に数を増し、大きなウツボも顔を出しました。更に先には目印にポールが建ててあり、そこまでがシュノーケリングエリア。ポールの番人のように一尾の大きなゴマモンガラが出てきたので方向転換。ここには魚多数。ドロップオフに沿って進むと下方の岩場にムスジコショウダイとチョウチョウコショウダイが身を寄せているのが見えました。そのまま進むと珊瑚の根、たくさんの魚。ブイのある範囲まで行ったり来たりするだけで十分楽しめました。ふと目をやったドロップオフの先の海にマダラトビエイを見ましたが私にとっては初めての出会いで感動しました。

    泳ぎ疲かれてジェッティーに戻ろうとしましたが、わずか十数メートルがなかなか戻れず大苦戦。やはり潮の流れは侮れません。

    梯子の周辺は、潮が引くと立てるほど浅くなり、明るい水中で珊瑚の根を縫うように泳ぐ魚を見ることができます。ここではムスジコショウダイやチョウチョウコショウダイとも至近距離で顔を合わせることができ大満足でした。

     ある朝、ジェッティーの左側で十数匹の魚がジャンプしました。見ていると二度三度と繰り返して飛び上がっては浜に向かって進んでいきました。トビウオではない、見たことのない魚たちでした。他に印象的だったのは、浜を回遊している小さい鮫と石の下で泳いでいたムスジコショウダイの幼魚です。いずれも、ボートエリアとなっているジェッティーの内側の入り江で見かけたため、水中撮影ができず残念。

    写真)フドゥランフシの海中









  • 浅いラグーン

    宿泊したビーチバンガローの前のラグーンに入ってみました。すぐに小さな魚が泳いでいて期待が膨らみましたが、引き潮のため流れが速くて立っているのすら難しい。マスクとシュノーケルを着けて屈むと足をもっていかれてしまいます。膝までの水位なのにどうにもならず悪戦苦闘しました。ヒラメを見つけたので足場を固めて観察しようとしましたが、目を離すと珊瑚砂の中に紛れてどこに居るか分からなくなります。またもう一尾視界に入ってきました。ヒラメの目だけをきょろきょろさせてじっとしている姿はとてもユーモラス。何とか写真を撮りました。立っていられず座っていられず浅くて泳ぐこともできず、ラグーン内でのシュノーケルは断念しました。とてもきれいなのに。ラグーン内とはいえ、水の流れは侮れません。


    写真)ビーチコテージ前のラグーン









  • エクスカーション シュノーケリングトリップ1回目

    ドーニ船で20分程のポイントに向かいました。船がエンジンを止めると船縁がぐっと傾くローリング。それでもガイドの指示でマスクを押さえて海に飛び込みました。海水を飲んでしまうし、うねりと高い波で正直に言えば不安を感じました。皆と一緒にドロップオフ向かっているつもりで他の参加者と離れてしまい、必死で方向を変えました。眼下にはきれいな珊瑚が遠くまで広がっています。ドロップオフの縁ではたくさんの魚を見ましたが、中でも印象的だったのは鮮やかな青色の流線型の魚の群れでした。帰りに船長さんが「ドルフィン!!」と叫びました。波の向こうにイルカを見ました。ジェットスキーをしているとよく近づいてくるそうです。何故だかイルカは哺乳類だと実感しました。







  • エクスカーション クダバンドスツアー

    フドゥランフシを出て遥か遠くに見えた島影、クダバンドスにドーニ船が着きました。桟橋の横にはヘラヤガラとアカモンガラが群れています。ガイドさんの案内で海岸から出てドロップオフの淵をシュノーケルトリップ。クダバンドスツアー参加者の半分ほど、イタリア人のグループ等が参加していました。流れがあり、ふと気がつくと遠く離れてしまった参加者もいて同行者が大声で「アンドレア!!」と叫んでいましたが聞こえないのか進まないのか、なかなか合流できませんでした。体長15センチ程のアカモンガラがとにかく大量に泳いでいてびっくりしました。島の回りにそれこそゴマンといて、浜辺には打上げられてしまったものも多く見ました。ドロップオフでの魚のバリエーションは、それほど多くなかったけれど、とにかくアカモンガラだらけの光景は圧巻でした。トリップの後は自由行動。ドロップオフと波打ち際の間には珊瑚もあり、小さな魚やコバンアジ、フグなどたくさんの魚などが泳いでいます。この浅瀬のシュノーケリングも楽しめました。

    昼食は、ホテルから随行してきたスタッフが調理してテーブルセッティングされた野外レストランで頂きました。席確保のため早めに向かって正解だったようです。隣席はロシアのグループさんでした。

    午後も海に出ていたところ突然の降雨に気がつきました。土砂降りで海面は沸き立ち、浜辺に置いてあったビーチタオルなどすべてずぶ濡れになりました。もっとしっかり防水対策をしておくべきだったと反省しました。

    写真 左)船内から見たクダバンドス
    写真 右)クダバンドスのアカモンガラ








  • エクスカーション シュノーケリングトリップ2回目

    最終日の朝、散歩していた道でシュノーケルツアーのガイドさんに会いました。「今日もシュノーケリングとリップがあるけど行く?」と誘ってくれたので急遽参加することに。クラブメッドに程近いポイントへ。こちらは更に波が高く、風も冷たく、何人かのゲストは海に入るのを止めました。ライフジャケットさえ着けていれば安心なのですけどね。後でガイドさんと船長さんが初心者のゲストの手をつないで海中を案内してくれていました。

    この海には枝珊瑚をはじめたくさんの珊瑚。今まで私がモルディブで見た中で一番見事な珊瑚群でした。もちろん魚もたくさん泳いでしました。ゴマモンガラも一匹見かけました。海には流れもあって気がつくと見渡す限り自分ひとりきりになってぎょっとしました。落ち着いてから見渡すと、波の向こうにドーニ船が見えてほっとしましたが、慌てて片足が少し攣って、姿勢を変えようとしたとき少し海水を飲みました。







  • チェックアウト

    チェックアウト前日に部屋に届いていた案内が分かりにくかったので、フロントに確認に行き、一項目ずつ確認しました。結論としては以下の通りでした

    ・ キャッシュチェックアウトはその日の夜。でも結局翌日でOKとなりました

    ・ 荷物は午前11時までに出しておく。後でシュノーケル用具を追加パッキングしたいとリクエストしておいたら、トランクをフロントに前に置いておいてくれました。

       部屋は18時まで使用可能(※STW 注:お部屋の空き状況によります)

     

    最終日。部屋係のスタッフは使用済みのビーチタオルとチップだけ持っていっただけで、部屋の掃除もタオル交換も、使い切ってしまったトイレットペーパーの補充もありませんでした。こんなこともあろうかと念のためトイレットペーパーを用意していて助かりました。二日前から切れていたティシュペーパーも補充されませんでした。また、部屋には灰皿が用意されておらず、依頼したものの、とうとう最後まで持ってきてはくれませんでした。

    もうひとつ軽い不満。部屋のベッドの奥行きが短目で、寝る位置を調整しないと踵がベッドから出てしまいました。寝心地に難、日本人の泊まる部屋は小型ベッドなのかなあ、と思っていました。でも、シェードの開いていたビーチバンガローで垣間見た西洋人の男性は、思い切りベッドから足先を出していました。リゾート内は全体的に短いベッドだったのでした。

     

    最後の荷物整理をしていると、ドアノックがありました。TVの修理・調査の人でした。チェックイン翌日にフロントでテレビ不具合のクレームを言ったのですが、私達の部屋から向こうはアンテナか何かが問題で全室見られないし、いつ直るかもわからない。と勝ち誇ったように言われていました。その調子から滞在中は無理と諦めていましたので今更来て欲しくもありませんでしたが好きにしてもらうことにしました。結局私達が部屋を出た時点ではまだ見られませんでした。いつ直ったのかちょっと気になるところです。


    そういえば

    サンセットレストランと水上バンガロー群の間には人の気配のない小さな島が2つありました。リゾートの案内図にも出ていません。ビーチやフロントのスタッフに聞いても、「知らない」「レストランでしょ」と言われただけでした。水上バンガロー専用レストランが建築中ということなのでしょうか。どちらかというと島の1つは、ムシロを掛けたごみ置き場のようにも見えてちょっと目障りでしたがそのうち素敵な施設ができるのでしょうね。

    写真)建設中のレストラン島??








  • マーレへ

    前回のモルディブ滞在で、朝日の中を空から見た環礁と海の青と白の美しさは例えようもありませんでしたが、今回の夜の移動で、スピードボートから見た光景も忘れられないものになりました。モルディブの島々はほとんど海抜数メートルですから、リゾートの灯りは水平線上に連なり、その煌めきは果てしなく広がって、まるで宇宙の星間を進んでいような光景。何もかも忘れて見入ってしまいました。どうか地球温暖化でモルディブの水位が上がることがありませんように。