★モルディブ★フィリティヨ滞在記 | モルディブの旅行記

支店
渋谷
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★モルディブ★フィリティヨ滞在記

エリア
ファーフ環礁
/モルディブ
テーマ
ご当地体験
時期
2007/7/12~2007/7/19
投稿日
2007/11/13
更新日
2017/10/6
投稿者
K様

私の旅行した時期は7月12日からでした。雨が多くて 7、8月は時期としてはよかったのかという議論はありますがそれでもとても良かったです(ホテルのスタッフが皆口をそろえて、「 ジュライ ノー! オーガスト ノー! バット セプテンバー オーケー、メイ オーケー!  」と言っていました。ちょっと口惜しかったです) ぜひまた行きたいと思っています。

  • 水上飛行機での移動

    朝食後は昨晩と同じく各自荷物を曳いて昨日来た道を引き返してドーニに乗り込みました。青い空の下青い海の上を進むドーニ。朝は揺れも心地よく感じられます。
    空港島の船着場からは水上飛行機の待合室へバスで移動。道にはフェンスを越えて波の飛沫が。モルディブの海抜を実感しました。
    大きなエンジン音、ガソリンのきつい匂い、オープンなコックピットから出てきたパイロットが安全の説明をしてからいよいよ離陸。上昇する機の左側の窓から見たマーレは、海の真ん中に建造物を置いたようでとても不思議な光景でした。頭に浮かんだ言葉は「空中都市」。もちろん空にではなく、海に浮かんでいるのですが。
    青い海の中に薄青緑の丸い環が見えてきました。その中には白い環が浮かんでいたり小さな島が浮かんでいたり。水平線に向かってはるかに続く緑の環は絵のようでもあり宇宙の銀河のようでもあり。地球という水の惑星の奇跡を見た光景でした。
    高度を下げて最初の島の桟橋へ到着。ハイグレードなWリトリートでした。真新しいリゾートは近代建築を感じさせます。続いてヴィラメンドゥの浮き台へ。日陰のない幅10m程の揺れる浮き台。迎えの船はまだ来ていません。ここで降りる親子連れを置いていく訳にはいかないためなのでしょう、船が来るまで機は待機。このおかげで乗客は皆降りて背を伸ばして写真撮影。
    最終目的地のフィリティヨに向かいました。こちらも浮き台に降りてドーニ船に乗り換え島へ。日本人は私たちのみでした。他は韓国の方と欧州の2組でした。このドーニ船上ではホテルスタッフからのは特別の挨拶はなし。淡々とした控えめな接客をするというホテルポリシーだと推察しました。船は波を切って近くの無人島を過ぎて進みます。そしてついにフィリティヨに到着。日本を発って26時間余。木の桟橋とまぶしい白い砂、潮風と白い波。期待が高まりました。

  • お部屋に到着

    レセプションで日本語を話せるスタッフさんから説明を受けてチェックイン。すぐに入室できるとのことでほっとしました。コテージへ向かう道は高い椰子のジャングルの中に続いています。木漏れ日の下、落ちた葉も敷かれた砂も輝いていました。椰子の根元では蟹が穴から顔を出してハサミを振ってくれました。程なくしてコテージ群の白い壁が見えてきました。私たちのコテージはすぐそこでした。

    コテージに正面海側から入ると高い天井の部屋には天蓋つきのベッドと白いデイベット、窓の木製ブラインド越しに木の葉が揺れて、その少し先には青い海。
    コテージの奥の扉を開けると半野外の広いスペースとなっていてトイレ・洗面(2ボール)とシャワーブース、クローゼットがゆったりと設置されていました。裏庭の先にはシャワーブースへは直接入れる裏口もあります。
    私はフィリティヨは島が大きい=草木が多い=蚊が多いのではないかと心配で、別のリゾートへの変更も検討しました。蚊取り線香、虫コナーズ、携帯カトリス等を大量に持ち込み、早速設置。ルーム担当のナリックさんに呆れられ「大丈夫、殺虫剤をたくさんまいているから大丈夫だよ」といわれましたが。
    すぐにでも海に出たいとはやる気持ちをおさえてまずは貴重品の収納と、まとめて貴重品金庫に収納したところ扉がどうしても閉められず、何度かやっているうちにどうしても開かなくなってしまいました。滞在早々ではありますがフロントスタッフに来てもらいました。原因は扉の閉まりがものすごく固すぎて扉が開かなかったため。フロントスタッフさんも10分間ほど格闘していました。ルーム担当のいる間にチェックを終わらせておくべきでしたと反省。
    コテージのトイレの扉を閉めるとバタンと大きな音がします。お隣とはシャワーコーナーがオープンエアでつながっているので、「 隣のJAPANESEはマナーが悪い 」と言われないよう、完全に閉めるのは止めて半開きで使用することにしました。お隣でも気を使っているのか、騒音を感じたことはありませんでした。ただ、シャワー中にお隣のカップルの声が聞こえて気恥ずかしかったりしました。でもイタリア語のようで何を言っているのかはわからないので騒音とは感じませんでした。
    近くのコテージはファミリー棟で、これを家族が1棟2室をまとめて使用していました。小学生位の子供達は大抵テラスで絵を書いたりおしゃべりしたり、たまにビーチに海に出たりとのんびり遊んでいました。ゲーム機を持たないで遊んでいる子供を見るのは新鮮でした。中学生位のちょっと太目の少年とこれまた恰幅の良いお父さんは、プールでは縁に並んで浮かんで仲良くしゃべったり、卓球台で楽しそうに勝負している姿も見かけました。父子に会話があるのが珍しく思える、というのは日本で余り見かけなくなっているから。やっぱり日本の家族関係が変では。「世界から日本を見ると現実が解る」とよく言いますがまさに至言かと。
    私達のレストランの席はサンドカーペットのエリアから少し上がった風通しの良いコーナー。ブッフェエリアからも近くて便利で、席の担当スタッフのニヤズ君は頭の良い気のいい青年。満足でした。

    こうして滞在ははじまりました。このあとは…本当に楽しく過ごしました。またいつか、できれば次の乾季に、再訪したいと思っています。

  • フィリティヨについて

    「リゾート施設」
    一見虫だらけのジャングル島のようにも見えますが、実際は島内もコテージも適度に手入れされていて「 心地良いリゾート 」だと思います(メンテナンスはさりげなくも絶えず行われています。落ち葉は女性スタッフが箒で掃き続けていました。雨が降った後のトレイルには砂を撒いて歩きやすくしていたようです。もちろん早朝の海岸の清掃も念入りに)

    「レストランの食事」
    朝昼晩、ブッフェ形式
    夕食は、前菜、サラダ、パン、スープ、ビーフ、ポーク、リーフフィッシュのグリル、カレー類、お刺身とお寿司も。パスタ類はその場で炒めて仕上げてくれますが、ソースはオイリーで味も濃厚。ハーフかクォーター程度にしてもらうのが無難でしょう。
    モルディブでは野菜がとても高いことをマーレの駐在員さんに聞いていたので生野菜切れを覚悟していましたが、フィリティヨのサラダも温野菜も豊富でおいしい。
    デザートはケーキ、ムース、タルト、クッキー、プディング、ホームメイドアイスクリームなど。日替わりで。デコレーションも凝っていて見た目の変化もありました。普段日本で食べるデザートより甘いのでその覚悟は必要ですが味も工夫も◎。フルーツは日替わりで数種類。すべてが無くなることはなかったものの、スペシャルメニューだったパッションフルーツはすぐなくなってしまいました。マナーの本には「 ブッフェでは先にデザートを持ってくるのは日本人ぐらい。下品だから絶対やめて 」などと書いてありますけどね。
    昼食は、夕食を少しシンプルにした感じです
    朝食には、毎朝お味噌汁または御粥がありました。もちろん卵料理やワッフルも料理してくれます。基本線は変わりませんが、素材や調理法でバリエーションがつけられていました。

    「レストランのドリンク類」
    食事とは別に注文することになります。ドル建ての価格は高価に感じますが流通の手間と距離を考えたらしかたのないところでしょうね。たとえば1.5リットルのミネラルウォーターもキープしてくれます。ビールも各種ありました。
    昼・夕食にはコーヒー紅茶はついていませんので別料金で頂くか、お部屋に戻ってから各自で。

    ***お気に入りメニュー***
    ・トマトの辛いクリームスープ(酸味と辛味とコクの調和に芸術を感じました)
    ・シーザーサラダ
    ・ダールカレー
    ・パパド(日本のカレー専門店だと1枚100円くらいします)
    ・ホテルメイドのパン(雑穀をまぶしたナチュラルパン小麦粉好きにはたまらない)
    ・朝の厚焼きワッフル(文句なし! )
    ・自家製ヨーグルト

    ・念のためにと持参した梅干・お味噌汁は出番なし。お醤油だけは焼き魚に掛けて活躍しましたが、スリランカ航空の機内食の余りの小さいもので十分で、お醤油のミニボトルは手付けずじまいでした。
    私は普段B級グルメ暮らしです。そんな身にとっては大満足でした。その証拠に毎日おやつはほとんど食べなかったのに、しっかりと太って帰国いたしました。

    シュノーケルが第一目的の私には島の周りは十分満足でした
    何しろドロップオフが近いこと。極楽シュノーケル族にはたまりません。

  • 抜群のハウスリーフってどんなところ?

    ラッシュガードを身につけシュノーケルを装着して海へ。岸から20m程のドロップオフを示すEXIT6のポールを目指して水に入りました。寄せ波があってなかなか前に進みませんが、白い砂の海底に魚影を探しながらフィンを叩くうちに珊瑚が見えてきたと思うとそこにドロップオフがありました。
    深みの上に広がる濃密な青い世界にアカモンガラの青黒い影のような姿が無数に、と思っているうちに私のまわり一面を取り囲んでいました。群れを抜けると水族館の大水槽の中にいるような錯覚を覚えました。真下に広がる世界には、パウダーブルーサージョンフィッシュのほか、アデヤッコにニシキヤッコ、イエローヘッドバタフライフィッシュ、チョウチョウウオ、スズメダイ類が…シュノーケルを付けたまま「 ううっ!! 凄いっ!! おーう!!」と騒いでしまいました。(* 「アカモンガラ」は、アカ歯モンガラ、が詰まってアカモンガラと言われるようになったと考えられている魚で、にっと口を開けると赤い歯が覗きます )水の流れが速いと聞いていたので少し緊張しながらEXIT5へ向かいました。確かに少し早い流れだったので、今進んでいた方向とは逆に島を左周りに進んだ方が楽だということがわかりました。たくさんの魚がいるのでどこを見てよいかわからず右往左往してしまいます。ヘラヤガラや鯛の類いがペアで泳いでいるのは微笑ましいし、パウダーブルーサージョンフィッシュが2匹でお互いの尻尾を追いかけてくるくると回る輪舞にも見とれてしまいました( 実際はえさの藻の取り合いかもしれませんけど )

    眼下の珊瑚と魚を観るほかに、ドロップオフの上に広がる茫洋とした青い海を見るのも楽しいことでした。ぼうっと霞んだ青い世界の向こうから魚の輪郭が浮き出してきて、その実体が徐々にはっきりした形をとり、のんびりと浮かんでいました。
    ゴマモンガラが数匹立派に育っているのもここのハウスリーフが豊かだという証拠なのでしょう。逆立ちで珊瑚を噛み砕いているところに何度も遭遇しましたが、追いかけられることはありませんでした。同じ場所に居てくれればそこを避ければ済むのですが、そうはいきません。EXIT6のポールの下にゴマモンガラが常駐していた午後には「 EXITに居るのはルール違反っ」と諭しましたがもちろん
    効果はありませんでした。私の真下を悠々と横切って行ったときはかなりの恐慌状態になりました。もちろん無事でしたけど。体長50センチ以上のゴマモンガラは多分4匹見掛けたと思います。

    私は念のためゴマモンガラを見つけたときの合図を決めて安全をはかりました。
    EXIT7の先でドロップオフの向こう側で体をくねらせて泳ぐ鮫の姿を見ました
    EXIT7の近くには珊瑚がよく発達していて、ムスジコショウダイとチョウチョウコショウダイのグループがいました。珊瑚の影にはトガリエビスやカスリハタと思われる姿も見られました。
    EXIT6と7の間にはナンヨウブダイの群れがガリガリと音をたてて珊瑚に齧り付いていたと思うと、かわいいモルディブアネモネフィッシュとハマクマノミ(? 黒と橙色 )も。
    EXIT5の波打ち際近くで小さいエイを見ました
    EXIT4と5の間のドロップオフの縁でウミガメを見ました。珊瑚の下で、邪魔な魚を鰭ではらうように追い出しては何かを無心につついていました
    EXIT4からEXIT3に向かって少し先ではヒメフエダイ30~40匹の群れとムスジコショウダイの群れを見ました。私が大好きなムラサメモンガラには滞在中2度しか出会えませんでしたが、いずれもここで見ることができました。おなじくらい好きなモンガラカワハギはいろいろな場所で見ることができました。

    *今回は波が高くてEXIT4から少し先までしか行くことができませんでした。いつかきっとチャレンジしたいと思っています。

  • 雨季の滞在は?

    私の滞在時期が雨季真っ只中。熱帯の日差しを感じたのはフィリティヨ到着時と帰国日の午前中だけでした。雨の訪れはこんな様子でした。まず空のはるかかなたに黒雲と雨が見え始めると程なく雨がやってきます。雨粒があたりに飛び散り始め、海面はにわかに三角の波で覆われ、うねりで体を持ち上げられ、視界は急速に狭まり、脅すような遠雷に追いかけられ、寄せ波に揉まれて倒れそうになりながらビーチにたどり着く…実際のところかなりスリルを感じました。こうなると一度部屋に戻って様子を見ることになります。私の滞在中はちょうどアジアカップサッカーをやっていたので、モルディブテレビでサッカー観戦して雨宿りをして過ごしました。

    待ちきれずに、雨がやんだ直後に海に戻った時には水中の視界が全くなく、青く濁った海の他何も見られませんでした。そんなときは、シャワーを浴びてゆっくりお茶でも飲む、というのが正解のようです。

    最後に海に入ったときも、雨とうねりと寄せ波に追いかけられてビーチに上がりました。そしてふと気がつくとデジカメがありませんでした。波にもまれ、誰かとぶつかったときにストラップから外れてしまったのでしょうか。ショックで呆然としましたが、気をとり直して必死にビーチを探し、波間を覗き込みました。と、波とともにカメラは足元に流れ着いたのでした。

  • 持っていくと良いもの

    使い捨てマスク・・・機内など乾燥した場所で活躍
    酔い止め・・・ジェット機、水上飛行機や近距離の船での移動用に
    ソックス・・・ジェット機内で寒い思いをしないため
    長袖シャツかジャケット・・・ジェット機内で寒い思いをしないため
    ハンドクリーム水仕事その前に・・・シュノーケル時に。私は水に浸かり過ぎで帰国後手と足の皮がむけて痛い思いをしました
    コーヒー・紅茶・・・お部屋で楽しむコーヒー(お部屋にインスタントコーヒーは備え付けられていましたが、本物好きのために)