今回の旅先はモロッコ&マルタ!略して勝手に名づけた「M&Mの旅♪」 え?モロッコとマルタ?どうやって行くの?? 旅行の計画段階から、頭をひねりにひねって、どうしたらモロッコとマルタを一度に行けるか、あれやこれや考えまくりました。お金をかける旅なら、お金に余裕があればできるけど、いつもそうとは限らない。今回は極力出費を控え、頭脳の勝負で完成させたルート! 自称「たまに行くならこんな旅♪(通称:たまこん)」推進委員長の私としては、いかにしてありえない、できそうにないルートを考えつくか、それが目下マイブームなのです。天からそのルーティングが舞い降りてきたときには、目がキラリ♪ たまにはこんな旅もいいんじゃない?? そして意外と刺激的でおもしろいんじゃない?こんな組み合わせ! ぜったいまねできないよ!こんなプレミアムな旅。 そろそろ、通り一遍のパッケージツアーに飽きた旅好きの方、必見です!
スタッフおすすめ!お得ツアー
成田発
≪成田発着カタール航空≫短いお休みでモロッコへ♪可愛い雑貨が溢れるピンクの街でショッピングを楽しむ*マラケシュ滞在6日間
日数:6日間
旅行代金:234,800円~374,800円ツアーはこちら
まずは、モロッコへ!
モロッコは北アフリカ北西部に位置する国。日本からは中東系航空会社(エミレーツ航空・カタール航空・エティハド航空)やパリ乗り継ぎのエールフランス航空で行くのが一般的ですが、いずれもカサブランカまでしか行けません・・・。
今回行きたいのは、「マラケシュ」。だから時間の節約のためにもマラケシュに日本からダイレクトに行ってしまいたい!でもマラケシュに空港はあるけど、どうやってマラケシュまでダイレクトに行くか。。。ルーティングのときにぶつかった最初の難題でした。
あ~だ、こ~だ、ネットサーフィンをしているうちに、マラケシュにダイレクトで行けるルート、み~つけた!
それはロンドンからマラケシュへの「ロイヤル・エア・モロッコ」という航空会社。
途中、カサブランカを経由するけれど、ロンドンからの所要時間4時間35分。そして、空席照会をしたときの料金、空港諸税&燃油サーチャージ込みで19,720円な~り。
ロンドンからマラケシュまでの距離でたった19,720円!日本の国内線並みの料金です。これ、即買いしました!
マラケシュまでの道筋がついたことで今回の計画は完了!マラケシュからマルタ、そしてマルタから日本への行程はあとでご説明するとして、先にマラケシュまでをご案内いたします!
ロンドンまではANAでひとっ飛び!
こんなこともあろうかと、日々マイレージを貯めていたひたむきな努力が見事に開花!なかなか取りづらい特典航空券の席も、私が希望した日は空席あり!なんとも幸先の良いスタートを切ったのでありました。
そして、行きはエコノミークラス、帰りはビジネスクラスの特典航空券を70,000マイルで即発券!特典航空券でも空港諸税と燃油サーチャージは別途徴収。あわせて28,140円な~り。
【写真左】LHRはロンドン、RAKはマラケシュ。ANAはマラケシュまでバゲージスルー!
【写真中央】ANAが今年7月に導入したばかりの最新鋭機B777-300ER
【写真右】成田空港第1ターミナル38番搭乗口
ANAが今年導入した最新鋭機B777-300ER。このタイプの最新鋭機は現在ロンドン線とフランクフルト線、ニューヨーク線に運航しています。
メディアでも大きく取り上げられたANAの2010年からの新しいプロダクト・サービスブランド「Inspiration of Japan」。これはかつてないほどの革命です!さすが、アジア・ナンバーワン航空会社を目指しているだけあって、その気合いは突出しています!
具体的にどう違うの??という方のために、ちょっとご説明!
ANAのこれまでのエコノミークラスより、シートピッチを約7.5cm拡大したゆとりの34インチ(約86cm)シートピッチ。
シートは後部座席を気にせずリクライニングさせることのできる、「Fixed Back Shell」スタイルを採用。スライドするヘッドレスト、3段階に動くフットレストなど、快適に過ごせる仕掛けが目白押しです!
また、エコノミークラス全席にクラス最大級10.6インチ、タッチパネル式液晶モニターを装備。再生・早送り・巻き戻しも自由自在。映画も音楽もオンデマンドで楽しめます!
【写真左】2席-4席-3席と非対称なレイアウトが新鮮。同行者人数に配慮した設計です!
【写真中央】座席が倒れず座面だけが倒れる、優れものなシート
【写真右】エコノミークラスでもこの大きさ!最新鋭のエンターテイメント
ANAのエコノミークラスでは離陸後の食事は2種類のメニューから選択可能。
ANAの機内食は新次元へ。お弁当、丼物、麺類、定食。新しく月替わりで4つのスタイルの日本食が楽しめる「J-Menu」があります。
誰もが食べたくなるメニューを日本のエアラインならではの視点でシリーズ化。10月は「焼きうどん」でした。
が、、、、あえて洋食をチョイス!
洋食のメニューはこちら【写真左】
季節の前菜の取り合わせ
ハッシュドビーフハンバーグ
ガーデンサラダ
チーズとクラッカー
ブレッドロール
コーヒーまたは紅茶
到着前の食事はこちら【写真右】
ホットドック
フレッシュフルーツ
デザート
コーヒーまたは紅茶
成田を11:35に出発して、ロンドンには16:00(日本時間24:00)に到着。
ロンドン発マラケシュ行きの「ロイヤル・エア・モロッコ」は18:10の出発です。
ロンドンでは2時間10分の乗り継ぎ時間!
ANAが到着するターミナル3からロイヤル・エア・モロッコが出発するターミナル4へは空港内をバスに乗って移動します。
まず目指すのはターミナル3内の「FLIGHT CONNECTION」。階段で下りると各ターミナル行きのバスがあります。バスでターミナル4に着いた後は、再びターミナル4内のFLIGHT CONNECTIONに向かいます。FLIGHT CONNECTIONの中にはターミナル4を利用する航空会社のカウンターがあり、セキュリティチェックを受けたあと、ロイヤル・エア・モロッコのカウンターでロンドン~マラケシュ間の搭乗券を受け取ります。
そして、いざモロッコへ!今回のフライトはロンドン発カサブランカ経由マラケシュ行きです。
ロイヤル・エア・モロッコは3席-3席の座席配列。機内食は日本人の口には合わない簡素なものでしたが、なによりもちょうど睡魔が襲ってくる時間・・・。機内食もそこそこに爆睡してしまいました。
ロンドンを出発したロイヤル・エア・モロッコはイギリス海峡を渡り、ビスケー湾上空を飛行し、スペイン上空へ。カサブランカに着陸してカサブランカで乗り降りがあった後、再びマラケシュを目指します。カサブランカからマラケシュまではたった40分。
深夜のマラケシュ・メナラ空港へやっと着きました!日本を出発してここまで実に19時間!やっとモロッコの大地を踏みしめました!
【写真左】出発を待つロイヤル・エア・モロッコ
【写真中央】ロイヤル・エア・モロッコの機内食
【写真右】マラケシュ・メナラ空港に到着
モロッコの人や物、文化が集まる赤い街「マラケシュ」はフェズに次いでモロッコで2番目に古い街。
街は大きく新市街、メディナ(旧市街)、史跡地区の3つに分けられています。
建物はすべて日干しの赤レンガで造られており、街全体が赤い印象。
メディナの中心はジャマ・エル・フナ広場で、屋台や大道芸人が出てとにかくにぎやかです。
この広場の北側にあるスークは世界最大ともいわれていて、道の両側には店がズラリと並び、衣料品から家具、皮革製品、陶器までさまざまなものが売られています。
最近、テレビや女性誌でも取り上げられている「モロカン雑貨」。
迷路のようなスークを歩くと、びっちりモロカン雑貨!
そんな喧騒のスークに身も心も引き込まれてしまいます。
それでは、簡単にモロカン雑貨めぐりの一部をご紹介します!
「タッセル」のお店です!「タッセル」って、あ~~~、カーテンを束ねておく紐のようなものですね・・・。
女の子の間ではこの「タッセル」をバッグにつけたりするのがはやっているようなのです。
左上の写真のとおり、色鮮やかで大小さまざまのタッセルがずらり!
1つ10モロッコディナール(約100円)からあります。もちろん、まとめて買うときは料金交渉をお忘れなく!!
次に向かったのは、「バブーシュ」という天然の革製のスリッパやサンダル。
スークで売られているバブーシュには天然の革製もあれば、いわゆる「ニセモノ」もあるそうで、その見分け方はズバリ「嗅覚」!
ニセモノは革っぽい獣のようなニオイがして、ホンモノはニオイはないのだそう!
そして最後に向かったのはカゴ製のバッグ屋さん。フランス語で「パニエ」というらしいです。
ハンドメイドのカゴのバッグがズラリ!
こちらは1つ300モロッコディナール(約3,000円)からあります。
皆さん、LCCってご存知ですか??
「ローコストキャリア(低運賃航空会社=格安航空会社)」の略です。日本でもエアアジアXが羽田~クアラルンプール線を就航させて、就航記念価格が片道5,000円!と有名になったほどです。
マラケシュからマルタに行くには、どうしたらいいだろう??
もちろん直行便なんてあるはずもなく、いわゆる名だたる航空会社を利用すると6~7万円もしてしまう!!
そして、いろいろ探しているうちに見つけたのがLCCです。マラケシュからマルタまで途中バルセロナを乗り継げばその日のうちにマルタに行くことができるんです!
今回はスペイン第2の航空会社であり、LCCでもある「ビュエリングエア」を利用することにしました。
気になるのがその価格!予約が搭乗日の2週間前であるにもかかわらず、マラケシュ~バルセロナ間は98.5ユーロ(運賃:80ユーロ、預け荷物料10ユーロ、クレジットカード払い手数料:8.5ユーロ)です!
そしてそして、バルセロナ~マルタ間は48.5ユーロ!(運賃:30ユーロ、預け荷物料10ユーロ、クレジットカード払い手数料:8.5ユーロ)です!
2区間合わせて147ユーロでマルタまで行けちゃうんです!
LCCの機内サービスはどんななんだろう??ちゃんと遅れずに飛ぶのかな??など、乗る前から悩みはつきませんでしたが、実際乗ってみると意外や意外!ぜんぜん普通の航空会社と変わりません。ちゃんと搭乗券も発行されるし、定刻に飛ぶし、機内サービス(飲み物、食べ物)がすべて有料であること以外は、まったく心配いりません!
【写真左】ビュエリングエアの搭乗ゲート
【写真中央】ビュエリングエアの機体
【写真右】マラケシュを飛び立って左側窓からはメディナが広がります!さようなら、マラケシュ!
【写真左】3席-3席のシート配列
【写真中央】シートカバーがおしゃれ!
【写真右】ちょっと狭目のシートピッチ
マラケシュから2時間10分でバルセロナに到着!
マルタ行きのフライトまで5時間半の待ち時間があるため、初めてスペインに入国してみることにしました。
まずは手荷物預かり所を探します!なぜ手荷物預かり所を探すかというと・・・。
マラケシュ~バルセロナ~マルタはビュエリングエアですが、乗り継ぎ時間が5時間半空いていることと、荷物を最終目的地のマルタまで預けてしまうと荷物がなくなってしまうのではないか?という心配があったので、バルセロナで一旦荷物を受け取り、再度預け直す方法を取ったのです。
ということで、バルセロナ到着後、空港内のインフォメーションデスクに行き、手荷物預かり所の場所を聞きました。
目印は到着ロビーにある左上の写真を!手荷物預かり所にはたくさんのロッカーが並んでいてスーツケースの大きさによって料金が異なります。私のスーツケースのサイズはいわゆる10日間用のLサイズ!でもたったの4.5ユーロでした!おまけにロッカーの操作方法も日本語バージョンがあって、なんとも親切!
スーツケースを預けたあとは、タクシーでいざバルセロナ市内へ!
バルセロナで、いやスペインで?もっとも有名な「サグラダ・ファミリア」を見に行きました!タクシー代は30ユーロ!約30分でサグラダ・ファミリアに到着しました。
サグラダ・ファミリアの外観を眺めたあと、次にグエル公園に行こうと思っていたのですが、ちょっとしたトラブル未遂があり、再び空港へ戻ることにしました。。。帰りは地下鉄+スペイン国鉄で空港へ。約30分、たった3ユーロでした。。。
バルセロナでのトランジット観光をしたあと、再び空港へ戻り、やっとマルタ行きの飛行機に乗り込みます。
バルセロナからマルタへは2時間。夜9時過ぎにマルタに到着したのでありました。朝9時にマラケシュを出発して約10時間!やっとマルタです!
【写真左】マルタ行きの搭乗ゲート
【写真右】マルタ到着翌日、セントジュリアンを散歩
【写真右】マルタ到着翌日、スリーマからヴァレッタを望む
マルタ島東部に位置する「ヴァレッタ」。港を見下ろす丘の上にある城壁に囲まれた街です。バロック建築・マニエリスム建築・近代建築・新古典主義建築など多種多様な建築物に囲まれた街並みは1980年にユネスコの世界文化遺産に指定されています。
セントジュリアンは美しい入り江に囲まれたマルタでは高級リゾートホテルが並ぶリゾート地です。また、マルタのナイトライフの中心になっていて、クラブ、カジノやレストラン、カフェやバーがたくさんあります。セントジュリアンは特に夜が魅力的で、屋外での夕食の場所として最高です!
マルタでゆっくり4泊したあと、この旅も終わりに近づいてきました。マルタからの帰国は、まず「エア・マルタ」でフランクフルトへ、そしてANAで日本へ!
エア・マルタはエア・マルタのホームページから予約!わずか133.95ユーロで手配完了です!
そして、後ろ髪を引かれるように、マルタにさようなら。。。
【写真左】エア・マルタの機体
【写真中央】マルタ空港を離陸して右側窓からはヴァレッタやスリーマの街並みが見えます
【写真右】エア・マルタの機内食。なんとココナッツカレーです!
待ちに待った最後のお楽しみ!ANAのビジネスクラスで帰国です!
今年導入されたばかりの最新鋭機。日本の航空会社で初めての「スタッガードシート配列」を採用。シートを互い違いに置くことでどの席からでも直接通路に出ることが可能です!周囲を気にすることなく、「眠る」「食べる」「楽しむ」「仕事をする」、こんな時間と空間を自由自在にコーディネイトできます!
まさに「My Style , My Space」です!
そして、そして、通路との間仕切りともなる大型サイドテーブルはゆったりとしたパーソナルスペースを確保してくれます! そこはもう、ちょっとした「オトコの秘密基地」。
子供のころに自分だけの空間、誰にも教えたくない場所がほしくて、森の中に秘密基地を作って、家にも帰らず小学校から直行した、あの感覚が数十年のときを経てよみがえったかのような錯覚を覚えました!
すべては心のおもむくまま。
自分流で過ごすための価値ある時空。
シューズ専用収納スペースやオットマンの下にあるバゲージ収納スペース、大型サイドテーブル、クラス最大級の17インチタッチパネル式大型液晶ワイドスクリーン(160チャンネルもの映画、ビデオ、音楽、ゲームなどのデジタルAVOD式エンターテイメント)は自分だけのもの。
ANAオリジナルのカーディガンを身にまとえば、飛行機の中にいることさえ忘れてしまいます!
【写真左】ANAオリジナルのカーディガン
【写真中央】クラス最大級の17インチタッチパネル式大型液晶ワイドスクリーン
【写真右】160チャンネルもの映画、ビデオ、音楽、ゲームなどのデジタルAVOD式エンターテイメントが楽しめます!
ビジネスクラスのお楽しみ、それは機内エンターテイメントだけではありません!機内食と呼ぶのが失礼なくらい、ご立派なお食事です!
フランクフルトを出発して約30分。
フライトで疲れた身体を癒す、飲みやすい甘口タイプのワイン。洋なしやアカシアの花、ハチミツのような香りが感じられる、まさに癒しの白ワイン、ドイツワイン「リースリング」を堪能したあとは、待ちに待ったお食事タイム!
8日間も日本食から遠ざかっていることもあり、真っ先に日本食を選びました!メニューは↓です!
ANAおすすめ組み合わせ(和食中心のセット)
和の旬菜3品(鮪の2種盛り、帆立貝の辛子酢味噌和え、里芋のコロッケ)
銀鱈のちり鍋風 昆布あんかけ
福井県産新米コシヒカリの炊き立て御飯、味噌汁と香の物
バニラとエスプレッソコーヒーのアイスクリーム
【写真左】「ベルンカステラー バートシュトゥーベ リースリング カビネット」と前菜
【写真中央】和の旬菜3品(鮪の2種盛り、帆立貝の辛子酢味噌和え、里芋のコロッケ)
【写真右】銀鱈のちり鍋風 昆布あんかけ
食後にはバニラとエスプレッソコーヒーのアイスクリームをいただき、安らかな眠りを誘うANAオリジナルのハーブティーをいただきました。
その後、映画を2本見て、「わかめうどん」を食べて、ちょっと横になったかと思ったら、もう到着まで2時間になっていました!
到着前のお食事は「和のセット」「洋のセット」「ANAセット(栗原はるみプレート)」の3種類からのセレクトになるのですが、どうしても食べてみたかった「葱味噌ラーメン」と「ほんのりあったか高菜おにぎりと味噌汁」を選んでみました!
【写真左】バニラとエスプレッソコーヒーのアイスクリームとハーブティー
【写真中央】わかめうどん
【写真右】葱味噌ラーメンとほんのりあったか高菜おにぎりと味噌汁
あっというまの10日間の旅。
でも行きたかった2都市を各4連泊ずつして、のんびりと過ごすことができたのも、いかにして効率よく移動スケジュールを組むかに重点を置いた、出発前の念入りな計画がすべてだったような気がします。
「ロイヤル・エア・モロッコ」、LCCの「ビュエリングエア」、「エア・マルタ」と、オフラインキャリア(=日本に乗り入れていない航空会社のこと)にも乗ることができ、心配半分、でも期待はそれ以上の旅ができました。
計画から出発までわずか2週間で決めてしまった旅行だったけど、「たまにはこんな旅もいいんじゃない?」と思わせてくれるような刺激的な旅になりました。
年々マンネリ化するパッケージツアーにうんざりしている人、もっとこうなったら旅がおもしろくなるのになぁ~と嘆いている人、たまにはこんな旅もいかがですか?
私はこれからも「たまに行くならこんな旅♪」を応援します!お気軽にお問い合わせください。