スリランカ世界遺産 | スリランカの旅行記

支店
渋谷
福岡

スリランカ世界遺産

エリア
シギリア地区
/スリランカ
テーマ
世界遺産
時期
2013/9/26~2013/9/30
投稿日
2013/10/26
更新日
2021/2/23
投稿者
エスティーワールドスタッフ

「光輝く島」スリランカに初めて行ってきました!! スリランカには8つのユネスコ世界遺産があります。世界遺産のうち6ヶ所は人類共通の文化財産と認められる文化遺産、2ヶ所は自然遺産で、南米のアマゾンに次ぎ世界有数の豊かな生態系を誇ります。 その文化遺産のほとんどが仏教遺跡!!人口の7割が仏教徒で、仏教文化が浸透しています。 今回の旅行ではその内の 黄金寺院ダンブッラ、古代都市シーギリヤ、聖地キャンディを5日間の弾丸で巡り、スリランカの世界遺産を満喫してきました。 スリランカを代表する建築家で、トロピカルアーキテクチャーの第一人者ジェフリー・バワ設計のホテル「ヘリタンス・カンダラマ」に滞在するのも今回の旅行の目的のひとつ! 限られた時間で欲張りな旅行をしてきましたのでモデルプランとしてご紹介させていただきます。

  • コロンボに到着しました。

    成田からのスリランカ航空で約10時間でコロンボ空港に到着しました。コロンボ到着した時は既に夜でした。
    スリランカ入国した後はまずは両替!空港の銀行でもレートは悪くないとの情報を得ていましたので、どこかなと探したところ出口を出る前に4つ銀行が並び、呼び込みをしていました。どこで変えても同じレートなので一番奥の人がまだ並んでいない銀行で両替しました。

    出口を出たところでガイドさんがネームを持ってお出迎えしてくださいました。
    とても日本語が堪能なガイドさんで驚きましたが、スリランカで日本語を学んだそうです。私たち2名の他、お客様がいなかったので専用でスルー・ガイド兼ドライバーとしてご一緒いただきました。

    ニゴンボのホテルまでは約40分、道中、ガイドさんからスリランカの情報をお話いただきました。スリランカの文化や歴史、初めて知ったことも多くこれからの旅がとても楽しみになりました。

    ニゴンボのホテルはスタンダードクラスの「ゴールデンスター・ビーチ・ホテル」、ニゴンボのビーチホテルの中では老舗ホテルです。

  • ニゴンボで夕食!

    ホテルにチェックインし、ホテルのお部屋に荷物を置いた後、軽く食事をしようということでホテル内のレストランで夕食を取りました。レストランはホテルのプール前にあり、遠くにビーチも見えます。
     
    始めてのスリランカでの夕食なので、スリランカカレーを選びました。チキンのカレーとえびのカレーを注文し、スリランカのビールLIONビールで乾杯!!
     
    その後、約30分ほど待ちましたが、注文したものはなかなか現れず、忘れてるのかな?と思いつつきいてみるともうすぐ持ってきます、とのこと!
    やっと出てきたカレーはメインのカレー以外にダルーカレーや野菜カレーなど盛りだくさん!!
    味も私好みの辛口で、一口食べたら、辛味がジワーという感じで、さすがの本場のカレー!美味しかったです。
     
    スリランカ時間の洗礼を受け、日ごろせっかちに毎日を過ごしている日本人に対して、せっかくの旅行、たまには時間をゆっくり過ごしてみてはということだよね。と話しながら楽しくお食事をいただきました。
     
    この日の夜は時差ぼけもありなかなか寝付けず、ベランダに出て海の波の音をききながら、1時間ほど星をボーっと眺めて過ごしました。なぜか日本で見るより星が近くに感じ、ずーっと飽きずに眺めていました。

  • 2日目:ダンブッラへ

    朝、ニゴンボのホテルを出発しダンブッラへ移動しました。
    約4時間の移動です。道路は舗装されていますが、片道1車線ですので、追い越しながら走るので時間がかかるそうです。
    周りの風景は田んぼや畑、椰子の木で緑が多くのどかです。

    休憩を1回取り、ダンブッラに到着はお昼近くになりました。

    まずはダンブッラ石窟寺院の見学をしました。黄金寺院の横の入り口から階段を上り約30分の道のりを行きます。階段ではないところもあり、結構キツイです。絶対に歩きやすい靴が必用です。私はトレッキング用の靴で上りましたが、次の日も筋肉痛はなく正解でした。

    途中で野生の猿が出迎えてくれます。ダンブッラ石窟寺院に到着です。

  • ダンブッラ石窟寺院

    ダンブッラ石窟寺院は、紀元前1世紀にタミール軍の侵略によって追放されたワラガムバーフ王によって開窟されたといわれています。城を追われた王はこの地に身を隠しながら王権奪回の機会を狙っていました。その後、めでたく王位に返り咲いた際、感謝の気持ちをこめてこの寺院を建てたと語り継がれています。
     
    5つの石窟寺院からなり、それぞれ造られた年代が違います。
    一番古い第一窟には、この寺院最大の14メートルの涅槃仏が横たわっています。これは壁と同じ自然石で彫られており、全身が黄金色に染められています。また、壁と天井には15-18世紀のフレスコ画が描かれています。

    第二窟は寺院最大の洞窟で、50体以上の仏像が安置されています。この洞窟の一番の見ものは、壁や天井のフレスコ画。仏陀の生涯の様々な出来事や、戦争や歴史的建造物といったスリランカの歴史が詳細に描かれています。

    一番新しい第五窟で1915年に近くに町人たちが費用を出し合い造られました。ここのフレスコ画はケミカルな顔料で描かれているので色あせるのも他の石窟より早いとのこと。なるほどでした。

  • アーユルベーダ体験!

    庭の蓮の花がきれいだったのでポチリ!

    見学を終え、途中の景色の緑のジャングルと山々が雄大できれいです。

    その後、ツアーについているレストランでブッフェの昼食を取りました。中華料理やスリランカ料理並んでいました。
    私は気になっていたジンジャービールを飲みながらやはりスリランカ・カレーを食しました。

    午後は、ガイドさんに勧められ、アーユルベーダ体験をしました。2時間半のコースで約7500円!
    全身のハーバル・マッサージとシーロダーラ(額に油を少しずつたらす施術)、ハーバル・スチーム・バスのコースでした。
    初めて体験したシーロダーラはオイルが暖かく、香りよくストレスが解放される感じで気持ちがよかったです。

    リフレッシュできました!!

  • ヘリタンス・カンダラマ

    この日の宿泊は一度泊まってみたいと思っていたジェフリー・バワのデザインのホテル「ヘリタンス・カンダラマ」です。

    このホテルは時の経過と共に建物が緑に埋もれてゆくよう設計されており、ジャングルとカンダラマ湖を見渡す高台に建設されました。建物自体が緑に包まれているようです。

    奮発してランクアップし、デラックスルームに泊まりました。
    とても20年近く前にデザインされたとは思えないハイセンスなデザインのゲストルーム。オーク調の床や家具で落ち着いた雰囲気です。デラックスルームはシギリアヴューで湖に面しており、遠くにシギリアロックが見えます。
    バスタブはジャグジーでバスルームからも湖の風景が眺められる造りになっています。

  • ホテルのレストランでディナー

    夕食はホテルのレストランでブッフェ形式のディナーです。

    窓側の席に案内され、まずは椰子の花蜜を原料に醸造蒸留酒「アラック」のカクテルで乾杯!

    ブッフェはイタリアンなどの西洋料理、中華、スリランカ料理がズラッーと並びます。
    まずは前菜から野菜料理などを中心にチョイス。ブッフェはやはり取りすぎてしまします。
    この後、またもやスリランカ・カレーのメインとフルーツとアイスクリームのデザートまで食べました。

    味はそれなりでしたね!!(笑)

  • 3日目:シーギリア・ロックへ

    ヘリタンス・カンダラマから見た朝の景色です。湖の向こうに見える朝焼けがきれいです。

    朝食を取った後、シーギリア・ロックへ移動しました。途中で見えた湖の景色が神秘的! 約30分かけてシーギリア・ロックに到着しました。

    緑のジャングルに囲まれて突如として大きな岩山が姿を現します。
    不思議な岩山の形に圧倒されながら、よくこんな岩山の天辺に王宮を造ったものだと感慨にふけました。

    ★ちょこっと歴史★
    5世紀後半、アヌラーダプラのダートゥセーナ王の長男で、シーギリヤの地を統治したカーシャパ王には、腹違いの弟モッガラーナがいました。モッガラーナの母が貴族の娘だったため、弟に王位を奪われることを恐れた長子カーシャパは父を幽閉して王位を剥奪。その後父を生き埋めにし、200メートルほどの高さを誇るシーギリヤの岩山への宮殿建設に没頭しました。完成後、11年間にわたりこの岩山に王座を置いたのです。そしてインドから戦いに挑んできたモッガラーナに破れ、カーシャパは自らの命を絶った。
    その後、シーギリア・ロックの宮殿が発見されたのはカーシャパ王が死んでから約1400年後イギリス植民地時代に入った19世紀後半のことである。
    この壮麗なシーギリヤ王都の建設はカーシャパ王自らと直属の建築家により行われたといわれています。岩山の中腹にある美女のフレスコ画(シーギリヤ・レディ)は、スリランカを代表する芸術として広く知れ渡り、スリランカにおける唯一の非宗教的な壁画としても知られています。そのほか、王宮、水の広場、要塞などの総合的な設計プランも見事で、当時の建築と土木工学のレベルの高さを伝えています。

  • シーギリア・レディー

    岩の山頂までは約1時間30分かかります。どうやって岩の上まで登るのかと目を凝らしてみると、岩山のへばりつくように鉄製の階段をみんな登っています。
    あんなところ登れるのかなと心配になりましたが、トレッキングシューズで頑張って登りました。

    どんどん歩いていくと自然の岩の門をくぐります。その後はひたすら階段でした。日差しも強く気温も暑いのですが、いい風が吹いてきてそれほど暑さは感じません。

    中腹の洞窟にフレスコ画で描かれたシーギリア・レディーがあります。
    5世紀に造られたと思われないほど鮮かな色合いで、妖艶で神秘的な風情をかもしだしています。

  • 頂上に到着!!

    ライオンの入り口に着きました。

    足しか残っていませんが、昔は頭部があり、ライオンの口に飲み込まれるような造りになっていたと考えられているそうです。
    この後はひたすら岩にへばりついた階段を登ります。

    頂上に到着すると、見事な景色が待っていました!!
    緑のジャングルの向こうに緑の山々、天気もよかったので本当に綺麗な景色でした。

    帰りも同じ階段を下りていく、さすがにきつかったですね!

  • 古都キャンディーへ

    昼食を兼ねハーブガーデンに立ち寄り、古都キャンディーへ向かいました。
    約3時間の道のりです。

    キャンディーに到着した後、仏歯寺横にあるキャンディー芸術協会でまずキャンディアン・ダンス見学をしました。
    キャンディアン・ダンスはキャンディ王朝の頃に宮廷内で踊られていた舞を中心とし、各地の舞踊を組み込んだものである。キャンディ最大のお祭りのペラペラ祭のときも踊られる。
     
    約1時間の公演はドラムの競演の後、女性のダンサーたちによるナトゥマの踊り、孔雀の舞、コブラの舞、仮面をつけて踊る悪魔祓いの舞、皿回しの舞。
    最後のクライマックスはファイヤー・ダンス!火渡りの儀式では焼けた石の上を歩き、口から火を吹きます。
     
    近くで見ていると熱気を感じ、本当に石が赤く燃えていて、その上を歩くなんて!!びっくりでした。

  • 仏歯寺

    その後、仏歯寺を見学しました。
     
    ★ちょこっと歴史★
    仏歯寺はスリランカ一の魅力を誇る古都キャンディを代表する仏教寺院で、町の中心部に位置するキャンディ湖畔にあり、装飾の施された白い塀とシンハラ建築様式の八角形の小塔がシンボルになっています。
    一番の見どころは、寺院内に奉納されている仏陀の犬歯で、4世紀頃にインドからスリランカに持ち込まれました。最初は、その当時シンハラ王朝があったアヌラーダプラに奉納されたといわれていますが、その後、仏歯を保有するものがシンハラ王国の正当な後継者とみなされるようになったことから、仏歯歴代政権のシンボルとして遷都と共に移動を重ね、最終的にシンハラ王朝の最後の王国が置かれたキャンディに奉納されたと伝えられています。当時の国王は、仏歯を安置するために寺院を築き、その後、改修と増築を重ね、シンハラ王朝最後の王となったスリー・ウィクラマ・ラジャシンハの時代に現在の寺院が完成しました。
     
    お供えの蓮の花を持って、寺院の説明をききながら見学です。スリランカ人のお参りの人のとても多いこと、スリランカの仏教徒は信仰に熱心なのに驚きながら見学をしました。ちょうど仏歯の部屋が開扉が開放される礼拝時(プージャ)の時間でしたので、私も手を合わせてお参りしました。


  • シナモン・シタデル・キャンディ

    キャンディでの宿泊はマハウェリ川を見下ろすリゾートホテル「シナモン・シタデル・キャンディ」です。
     
    デラックスルームに泊まりましたが、お部屋も広くバスタブとシャワーブースが分かれていて、アメニティーも豊富でした。ゆったりと過ごせるホテルです。

    ブッフェのお料理も美味しく、サラダを好きな野菜を選びソースもお好みで混ぜて提供されます。この日はさすがにカレーは飽きたのでシーフードをいただきました。

  • 4日目:最終日、コロンボへ

    いよいよ最終日!

    コロンボへ向けて出発です。約4時間の道のりです。

    途中、スリランカが産地で有名な宝石店と紅茶工場に立ち寄りました。
    紅茶はイギリス植民地時代にイギリス人が紅茶の苗を持ち込み栽培を始めたとのこと。今や世界最大の紅茶生産国です。
    5つの代表的な産地がありそれぞれ標高差や気候、風の影響でまったく違った個性の紅茶になるそうです。
    紅茶工場で試飲をさせていただきましたが、マイルドな風味で苦味がなく美味しかったです。

  • 象の孤児院

    その後、ピンナワラにある象の孤児院を見学しました。
     
    象の孤児院には、100頭近い象たちが暮らしています。
    群れからはぐれたもの、怪我をしハンディを持つもの保護されています。そこで生まれた子象もいます。
    川での水浴びは午前中、午後に分けて行います。象使いさんが孤児院からお店の間の普通の道路を通り像を川まで連れて行きます。
     
    川での水浴びは数十等の象が集まり、象使いさんが象に水をかけます。とても気持ちよさそうです。群れから離れたりする象もいます。象の動きがゆっくりなのでのんびりする気持ちになります。

    象の孤児院では広い敷地内でえさの草を食んだり、小象にミルクを上げるのを見学しました。チップを渡すと自分でミルクを上げることも出来ます。

  • いよいよ帰国!

    昼食の後、コロンボに向けて出発。さすがに疲れて車の中では爆睡してしまいました。

    コロンボに着いてからはお土産を買いにスリランカの物産店とスーパーマーケットに立ち寄りました。

    スリランカのお土産はスパイスや紅茶もいいですが、お菓子類も意外と美味しくレモンクリームがはさんでいるビスケット「レモン・パフ」がお勧めです。
    また変わったところではアーユルベーダの歯磨き粉でハーブ風味やスパイス風味があり色が黒く、ミント・カレー味でびっくりします。
    お安いのでばら撒き土産によろしいかと思います。
     
    スリランカ航空は深夜発なのでコロンボではシーフードの夕食をご馳走になりました。
     
    今回の5日間の旅行はとてもハードな行程でスリランカを巡りましたが、スリランカの印象はジャングルや山々の緑が美しく、世界遺産の魅力的な場所もあり、海辺ではリゾートも楽しめる、これからもどんどんお勧めしたいデスティネーションと感じました。

    次は、是非、別の世界遺産ゴールやアヌラーダプラに再訪してみたいです!!