ラオス周遊の旅 世界遺産ワットプーと川イルカ編 | ラオスの旅行記

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ラオス周遊の旅 世界遺産ワットプーと川イルカ編

エリア
ラオス
/ラオス
テーマ
ご当地体験
時期
2007/1/15~2007/1/15
投稿日
2007/2/20
更新日
2020/3/28
投稿者
本社スタッフ

みなさん、ラオスってどこにあるかわかりますか? 

東南アジアで唯一海を持たず、山に囲まれた内陸に位置する仏教国です。 
イメージが沸かないのも当然、日本人の渡航者は2005年の統計ではわずかに2万人強。
 世界遺産も存在し、APECの国際会議も開かれ、包まれるつもりはないのに、 何故か謎のベール包まれている、それが行く前の私の中のラオスでした。
 それが、実際行ってみると、とても心地の良い衝撃を受けたのです。
 晴れたの日の縁側のような、なにか懐かしい、そんな心落ち着く場所でした。  
ラオスは、物に溢れ、毎日忙しく動いている私たちに、きっと思い返させてくれでしょう。
何もない、何もしないことが心地の良いことで体は無意識にそれを求めていることを…。

  • ラオス南部一の大都市?パクセーへ!

    • ラオス航空はみ~んなプロペラ機

    • パクセー空港  ターミナルへは機体から徒歩2分…

    この旅日記では、パクセー入国後、メコン河最大の滝コーンパペンの滝と世界遺産・ワットプーと周り、ヴィエンチャンへ飛ぶまでを紹介していきます!
     


    現在、パクセーはラオス第三の都市ですが、国際線はカンボジアのシェムリアップ、プノンペンからのみ。

    私たちも、カンボジアのシェムリアップから入りました。
    その航空機も横は2席-2席のプロペラ機ですし、1日にわずか数便の国際線しか到着しない訳ですから、立派な空港があるはずもなく・・・。 

    実際、今回この空港へ降り立ったのは、わずかに6名でした。 しかも、その内4名は私たちのグループでしたから、他の乗客は2名、ということですね・・。
     
    国際空港といったら、普通は入国審査に少しドキドキしたりするものですが、なんとものどかな空港でして、 入国審査前でどこかの子供がかけずり回って遊んでおりました。 
    「ん?誰、この子?」 まぁ、気にしない、気にしない。
    ラオスですから・・・。


  • パクセー空港にて

    入国審査もがら~んとしてます
    税関審査にも人の気配がございません・・

  • パクセーから一路、南部のコーン(グ)島へ

    • 横から見ると、ちょっと怖くなるぐらいシンプルな渡し船・・・

    パクセーの空港からは車で一気に南下。 

    3時間弱で シーパンドーン へ。


    カンボジア国境付近のメコン河の中には、4,000 にもなる島が存在しているそうで、 そこからこの地域は 『シーパン (4,000) 』 『ドーン (島)』 と呼ばれているようです。


    まだまだ発展後進国のラオスのこと、この移動もさぞ悪路できっと車酔いをしてしまうのだろうと思っていましたが、 道路状態は非常に良く、アスファルトで固められた道路がすぅ~と続いていました。 

    途中、車中で夕暮れ時を迎えましたが、沈む夕日の大きかったこと!
    空一面がオレンジ色に輝いて、それはそれはきれいでした。 太陽ってどうして大きさが変わるのでしょうか? 

    赤道上で見ると大きいのかな? とずっと思っていましたが、ケニアよりもシンガポールよりも、この時のラオスの太陽は大きかった!
     

  • 中洲の コーン (グ) 島 へ!

    • 月の輝く夜に、朝日が上り始めます! (もらい物の写真・・・)

    さて、いよいよ本土から、中洲の コーン (グ) 島 へ! 


    といっても日本のようにあちこちに橋が架かっている訳ではありません。 

    メコン河の横断は、たいがいが船に板 (もしくは鉄板) を敷き詰めただけの渡し船にて、車もバイクも人も一緒に乗って運ばれていきます。 
    小さな建物から明かりが少し漏れてくる以外、明かりがまったく存在しないので、河の上から眺めた星空は異様に輝いていまいた。 


    星が落ちてきそうとは正にこういう状態なんだろうなぁ~と、ずっと空を見上げていたら、首が凝って、ちょっと気持ち悪くなってしまいました・・・。


    ホテルにチェックイン後は河沿いのレストランにて (とはいっても暗くてな~んにも見えませんでした) 初ラオス料理の夕食! 
    ラオスの主食はもち米で、それを右手でつかみ丸めて食べます。 ラープという郷土料理 (言ってみれば香草と肉を細かく刻んで炒めたものですかね) とも相性ばっちり。 
    ただ、左利きの私としては、右手での食事は結構ストレスたまってしまいました・・。 そして同じくラオスのお酒 「ラオラーオ」 。 

    米焼酎だと思うのですが、こちらもトライ。 
    なぜかスミノフのボトルに入れられた出てきました。 
    ちょっとクセがあるのですが、それが妙においしかったのです。 その後、別の場所でもラオラーオを飲みましたが、この味には二度と出会えませんでした。 
    二度と同じ味に出会えない、さすが手作りですよね。 
    日本のぬか漬けみたいなものなんでしょうか。 
    でも、伊東さん、あれって、ほんとうにラオラーオだったんでしょうか・・・。

     

  • 川イルカを探せ!

    • さぁ、イルカに会いにいくぞぉ~!

    • 河を渡るのは、だいたいこの船

    • 意外と簡単に、発見!

    2日目は朝6時30分にホテル出発。 

    とってもハードな1日の始まりです。



    泊っていたホテルはメコン河沿いにあるのですが、出発時間は、丁度メコン河から朝日が昇るところでした。 

    前日のサンセットといい、この日のサンライズといい、太陽をこんなにまじまじと眺めたのは久しぶりでした。 

    実際私がホテルの外に出たときには、既に太陽は完全に出きっていましたが、 先に起きて眺めていた人が取った写真を見せてもらったら、 つい2~3分前の風景がなんと神秘的だったことか! 
    『呼んでくれ!起きてたのに寒いから部屋にいただけなんだ!!』  悔しいので、せめて写真だけもらいました。
     


    さて、前日とは逆に、味のある渡し舟にて、中州の島から本土へ移り、 ドルフィンウォッチングの乗り場へと車で1時間ほど移動。 

    いよいよ、川イルカ探しの始まりです! 


    まずは、川イルカがいるといわれるポイントまで移動していきますが、 この船、異様に車高 (船高?) が低く、安定感がありません。

    身体の大きな人が少し動くと、動いた方向に船が微妙に傾きます。 

    ハワイやバリ島のドルフィングウォッチングなんかを想像してはいけません。 
    大河とは言え、川ですから。そして、ラオスですから・・・。
     


    今回同行してくれた現地のスタッフ (さっき、名前出しちゃいましたね、伊東さんです) は以前来た時は全く見ることができなかったと言って、 私たちのテンションを下げてくれましたが、 「な~んか、あの辺、ぴょこぴょこ出てるけど」 「あれ、イルカじゃん?」 「わっ、3尾いっぺんに出てきた!」 意外とあっさりと見れてしまいましたけど、伊東さん・・・。 


    戻りの船上では、既にイルカも探さず、ずっと、うとうととしてしまいまいた。 自分の 「カックン」 で船が揺れて目が覚める、そんな状態でした。
     

  • 絶景・コーンパペンの滝

    • コーンパペンの滝。迫力ありますよね。 虹がいたる所に現れていて、それもきれいでした。

    川イルカと遭遇したあとは、メコン河最大の滝 「コーンパペンの滝」 へ。



    優雅に漂うイメージのあるメコン河ですが、ここの滝は迫力がありました! 

    乾季に入っている時期でもこれだけの水量と迫力があるのなら、雨季の時期はもっとすごいんでしょうね。 

    それに、メコン河といえば、あの赤茶けたどろ色のイメージがあったのですが、水本来の青色でとても透き通っていました。 
    なんなんでしょうか。 

    上流のヴィエンチャンもやっぱり茶色でした。 
    どこで、どう浄化されてこんなきれいな色になるのだろうかと、この疑問は今でも解決していません。


    この滝は展望台のような建物から見れますが、それほどきつくない崖を降りていくことで、下から眺めることもできます。 

    丁度私たちが、下から上に戻ってくるときに、欧米のご年配の方が、 杖をついて下りてこられていました。 
    杖をついてまで降りるほどではないよ、 といってあげたかったのですが、 欧米で言葉もわからず、まぁ余計なお世話ですからね。

    あの方、無事登ってこられたのでしょうか・・・。 

    ということで、乾季は水かさが少ないからか、岩がごつごつとしていて、下へ下りていっても前に進めず、滝の真下まではいけません。
     

  • えっ?これが、あの機関車?

    噂の?コーン島の蒸気機関車
    コーン島の日常風景。のどかですねぇ~。

  • えっ?これが、あの機関車?2

    サイクリングも気持ちいい!


    水がとっても綺麗ですよね
    岩肌を削り取る豪快な流れ

  • 世界遺産ワットプー

    • 平原に広がる、ワットプーの眺め

    • 結構、しんどい!

    コーン島からまったりと車で揺られること、1時間ほど。 例の渡し舟に乗り換えると、チャンパーサックへ到着。


    ここはかつてのチャンパーサック王国の首都だった街で、 2001年にワットプー遺跡が世界遺産に登録されてからは、観光の拠点となっています。


     
    その ワットプー遺跡 ですが、古代クメール王朝のヒンドゥー寺院として、 アンコールワットとほぼ同時期かそれより少し早い時期に完成されたと言われています。 
    のちに仏教寺院として変化していってます。


    山の斜面に張り付くように作られたこの寺院の山腹部に建てられた本堂には、 シバ神、ビシュヌ神など、ヒンドゥー教の神々のレリーフを見ることができます。 

    また山腹から眼下を見下ろすと、チャンパーサック平原に、この遺跡の全貌を見て取ることもできます。 
    崩れかけてはいますが、それがまた時の流れを感じさせるとともに、遥か昔の人たちの生活を想像することができ、 なんとも不思議な感覚になったのを覚えています。
     
    それから、本堂には、不思議な占いの 「石」 と 「棒」 が置かれています。 (すみません。石とか棒とか、もっときちんとした言い方があるのだとは思うのですが、言葉が出てまいりません・・・。) 


    どういう占いかと言いますと、まず、両手を広げて棒を持ちその長さを計ります。 

    そして、お祈り。 その後、再度この棒を持ってみます。 
    ここで、広げた両手の幅がもとより広がっていれば願いが叶うというものです。
     
    「いざっ!」  早速やってみたのですが・・・・広がりました。
     やったぜぃ~!! (これって意識すれば、絶対広がるように手を伸ばす気が・・・。まぁ、ラオスですから)  


    そんなこんなで、少々山登り感覚で再度足に疲れを感じたワットプー観光を終えた後は、 チャンパーサック県の中心地、パクセーへと約30分をかけて戻ったのでした。
     

  • パクセーに着いてから

    • シバ神のレリーフ

    • 彫刻も鮮明に残っています

    パクセーに着いてからは、メコン河沿いにレストランがずらっ~と並んでおり、そこのレストランで夕食を取りました。


    やっぱり夜だと、リバーサイドだろうが、街中だろうが、真っ暗でな~んにも見えませんでした。 きれいな星空以外は・・・
     


    あっ、きれいにまとめて終わろうとしたのですが、大事な事を忘れておりました!
    ラオスのビール 「ビアラオ (BEER LAO) 」 は最高です。 飲みやすくて美味しいっ!
    日本の 「SUNTRYのプレミアモルツ」 に近い味です。 

    日本だと、プレミアですよ、プレミア。 
    しかもモンドセレクションで金賞を受賞しているところなんかも同じです! 
    あれ、パクったの? まさか、まさか! まぁ、それでもラオスですから。とにかくあんなに美味しいビールが1$足らずで飲めるなんて、ビール好きには、その点でもラオスは天国でした。
     

  • あとがき

    旅はまだまだ、ビエンチャン、ルアンパバンと続きますが、
    この先の旅日記は後日・・