2010年8月、カンボジア空港公団、日本旅行業協会、ソカリゾート、ラッフルズホテルのお招きで、シアヌークビル(コンポンソム)視察へと行ってまいりました。 まず、シアヌークビルってどこだ?と思うのが普通でしょうか。 確かに! まだまだ日本人には未開の地、シアヌークビル。 だけど、「欧米人にはすでに人気の地」 旅行会社でお客様にご説明するにあたり、こんなフレーズは、もう何度も、何度も口にしている気がします。 欧米人ってどこにでもいますよね。。特にオーストラリア人とドイツ人。 まぁ、年に2ケ月もお休みが取れるんだから、どこにいてもおかしくないかもしれませんが、、、。 お金、持ってんなぁ。欧米人。 話題がそれてしまったので、レポートへ戻ります。 写真は、な・ん・と!!シアヌークビル空港の滑走路。今回は空港公団のお招きでしたので、滑走路のど真ん中を歩かせて頂きました!
では、まずはシアヌークビルの場所のご説明。
場所はタイ湾のカンボジアの南端の海辺。 右の地図の白い矢印のあたりです。
東はベトナムのフーコック島が目と鼻の先の位置。
こちらはベトナムで唯一、美しい黄金のサンセットが見えることと、ベトナムの特産品「ヌックマム」(魚醤ですね。)の産地、そして、もちろん、ビーチリゾートとしても有名なところです。
西はタイ。弊社でも取り扱いをしているチャン島、サメット島など、海がきれいなことで知られるビーチリゾートが近くに存在しています。
ということで、
この位置からも、シアヌークビルはなかなかのビーチリゾートだ!との推測、憶測、、、
希望を抱けることと思います、はい。
アクセス
シアヌークビルには今までも空港はありましたが、機能することは稀で忘れ去られた存在でした。昨年、このシアヌークビル空港が新しく生まれ変わり、小さいながらも、国際線受け入れ機能も持つ立派な空港となりました。
今回はその空港の視察と、これからどうやって、シアヌークビルにお客さんを増やしていこうか、ということを考える視察でした。
ということで、現在はシアヌークビルへの定期航路はまだありません。
現在、シアヌークビルへのもっとも一般的なアクセスとしては、バンコク、ハノイ、ホーチミン、ソウルなどを経由して、一度、カンボジアの首都プノンペンへ入ることとなります。
写真左:今回はベトナム航空のホーチミン経由にてプノンペンへ。ベトナム航空の成田~ホーチミン間は往復ともに、オンデマンドの個人モニター付!さらにタッチパネル方式の超最新機材でした。日本語訳の映画も9本、ゲームやショートプログラムもあって退屈知らずでした。
写真中:ホーチミン~プノンペン間はアンコールエアー。ベトナム航空との共同運航便で、航空券や予約記録はベトナム航空表示ですが、実際は紫をベースとした装飾の、全く新しい航空会社でした。客室乗務員も就航と共に採用になったのか、まだまだ初々しくてかわいらしかったです。
ちなみに、飛行機1台、1台につけられる機体コード(自動車のナンバープレートのようなもの)は、ベトナム航空を表すVN表記でした。機材はベトナム航空から借りているのでしょうか。自社の機材を早く持てるといいですね。がんばれ!アンコールエアー!
写真右:今回の視察はカンボジア空港公団の招待ということで、プノンペン空港でも空港公団の方々の熱烈歓迎を受けることに。。。「WELCOME!」というのぼりまで作って頂きました。
プノンペンからシアヌークビルまでは、国道4号線をひたすら陸路で4時間。この4時間がちょっと長い。。
ただ、シアヌークビルはカンボジアで唯一の国際級港湾都市。海外からの輸入品は一度このシアヌークビル港にて積み下ろされて、ここからトラックへと移されてプノンペンやシェムリアップなどカンボジア各地へと運ばれていきます。そのため、この4号線には大型トラックが何十台も連なって走ることもしばしば。
だから、道路状態はすこぶる良好!
写真:4号線途中のドライブイン。ところどころにあるので、おトイレ休憩も安心です。
「リゾートでまったりと。。」
シアヌークビルには「ソカビーチリゾート」という5スターのホテルがあります。
リゾート気分に浸るなら、このリゾートの滞在以外には考えられません。
このホテルを少し紹介したいと思います。(今回の視察でもこのホテルに滞在させて頂き、これで2度目の滞在となりました。)
「ソカビーチリゾート 海とマリンスポーツ」
このリゾートの一番の魅力は1.5キロにも及ぶプライベートビーチを擁していること。
眩しいほどの白砂とエメラルドグリーンの海とが織りなす美しい光景は、他の国の有名なビーチリゾートにひけをとりません。
写真左:ソカビーチリゾートのプライベートビーチ
写真中:ジェットスキーやカヌーなどのマリンスポーツも充実しています
写真右:ビーチバー
「ソカビーチリゾート スパとマッサージ」
ソカリゾートにはジャスミンスパがあります。又、ビーチサイドにはマッサージサラもあって、心地よい海風と潮騒を聞きながらマッサージを受けることができます。
シグニチャーマッサージ 90分 50$
クメールハーブスクラブ 45分 30$ など
写真左:ジャスミンスパ。さらにロイヤルジャスミンスパをレイクサイドに建設中。
写真中:マッサージサラ
写真右:今回は、ソカホテルのご厚意で、サンセットを見ながらビーチでフットマッサージをして頂きました。参加者総勢20名以上、ビールやワインを片手に、一列に並んでマッサージを受けている光景は、他の宿泊者には、どう映っていたんでしょうか。。
「ソカビーチリゾートの風景」
写真左:スイミングプール。プールに入ったままにオーダーできるプールバーもあります。
写真中:プールサイドにあるシャワー。甕から水が流れ出るようなつくり。
写真右:チャンパラウンジ。天井まで吹き抜けでオープンなラウンジバー。
「ソカビーチリゾートの客室」
フローリングの床に木を多用したソファや机などがリゾート滞在の雰囲気を盛り上げます。浴衣やビーチサンダルなど、ビーチリゾートには欠かせないアイテムもそろっています。又、独立したシャワーブースがあるバスルームもゆったりとしたつくりになっています。
写真左:NHKは映る部屋と映らない部屋が、無線LANもつながる部屋とつながらない部屋がありましたが、ロビーでは無線LANが確実に使えます。
写真中:洗面台も広々としているので、化粧品や洗面用具も並べられます。
写真右:お茶やコーヒーセットも用意されています。
「ソカビーチリゾート 新しい客室が登場!その名は「レイクサイド」」
広大な敷地を利用して、メインビルディングの西側に「レイクサイドホテル」という別棟ができました。専用のスパとスイミングプールも併設。メイン棟との移動はカートで行います。
写真左:イルカが可愛らしいドルフィンプール。床はボードウォークとなっています。
写真中:寄木のようなフロアで造られた客室。
写真右:シンクも木造り。メイン棟より、よりナチュラルなテイストに仕上がっています 。
「ソカビーチリゾート カンボジア初!水上コテージ」
ソカリゾートは、なんと!湖までを人工的に造り、そこに水上コテージを建ててしまいました!
さて、気になる客室内部はというと、
斬新!
最近でこそ増えては来ましたが、バスタブがベッドルームに!逆に、バスルームには、シャワーブースと、レインフォレストシャワーの2段構え。
客室内の豪華さでいえば、タヒチやモルディブの水上コテージに引けは取りません。
あとは、コテージから眺める海が見ていて心躍るような色合いかどうか。。
視察の時点では工事中でまだ水も茶色く濁っていましたが、工事がすべて終了すれば、水もきれいになってくるとのことでした。
写真左:「モホリウォーターシャレー」が正式名称。カテゴリーが2つあり、上位カテゴリーの客室には、アウトドアジャグジーがあり、インフィニティのパブリックプールがあります。
写真中:水上コテージ客室内。とにかく広々としています。
写真右:バスルームも広く取られていて、バスルームだけでも優雅に滞在できてしまいそうです。
「美味しい!食事」
シアヌークビルは港町だけあって、新鮮なシーフードが安くておいしい!視察中、町のレストランでたらふく食べても、一人10$でお釣りがくるほどでした。
「レアム国立公園」
シアヌークビルから車で20分の位置に、海と山を含んだ3万ヘクタールの広さを持つ国立公園があります。昨今流行のエコな体験はどうでしょうか。
川沿いにマングローブ林が6キロも続いており、野鳥の一大サンクチュアリとなっています。また、河口付近では、乾季にはピンク・ドルフィンの遊泳も見られることで知られています。
その一方で、内陸にはうっそうとおい茂る熱帯雨林が広がっていて、多種多様な野生動物が生息しています。
また、漁業で生計を営んでいるフィーシャーマンズビレッジでは、あどけない子供たちが通う全生徒わずか20名の小学校や、民家を見ることもできます。
国立公園管理のボートトリップが数種類用意されているので、時間に応じて参加してみてはどうでしょうか?
写真左:川沿いのマングローブ林。小さなモーターボートでマングローブの森を眺めなら河口へと下ります。鷺など野鳥が数多く生息しています。
写真中:プチトレッキング途中の小さな漁村。小学校や小さな売店があり、小さな子供たちが鶏と追いかけっこをしていまた。
写真右:トレッキング途中。木立の中に入ると意外と涼しい!
シアヌークビルには、カンボジアで人気No.1のビール「アンコールビール」の工場もあり工場見学も可能です。個人的には、かなり興味がありました。
さらに、見学中は、アンコールビール飲み放題!さらに、金曜日の夜は従業員まで飲み放題という、太っ腹さ。
時間があれば、見学に行ってみてはいかがでしょう。
また、カンボジアの海にはハードコーラル、ソフトコーラルといったサンゴ礁が量、質共に豊富で自然のままに残っています。白化されてしまった日本やハワイ、タイの海にはない感動を得られるかも知れません。うみうしやタツノオトシゴなどのマクロ動物も豊富で、新種を見つける可能性もあり!?
日本人が経営しているダイビングショックがあるので、リゾートダイバーも安心してダイビングが楽しめます。
アンコールワット観光のアクセントとして、シェムリアップの後に、シアヌークビル滞在も検討されてみてはどうでしょうか?
シアヌークビルへ訪れるお客様が一人で増えますように。
今回、この視察にお招き頂いたカンボジアの方々の願いを込めて、、
このレポートを終わりにしたいと思います。
写真左:アンコールビール工場
写真中、右:シアヌークビルの海