ベネチアと聞いて思い浮かぶものは何でしょうか。
街中に葉脈のように広がる運河、その流れにゆっくりと揺られるゴンドラ、奇抜な仮装をした人々が街を歩く狂気的とも幻想的ともとれるカーニバル。でもそれだけではありません。
ベネチアには、本島以外にも素敵な島がたくさんあります。今回はそのうち、ムラーノ島とブラーノ島を巡ってきました。
この2つの島、名前は似ていますが全く異なる特徴を持つ島々です。
私たちは、日本語堪能なベネチア支店スタッフによるガイドのもと、まだ知らぬベネチアを周るベアフットツアー(街歩きツアー)に参加してきました。その全貌がこちら。
スタッフおすすめ!お得ツアー
ベネチアの有名なお土産の一つとして、ベネチアングラスが挙げられます。
ベネチアのどこを歩いても見かける、繊細な造形と色彩のガラスの装飾品です。街を歩く人々の目を常に虜にしています。
実はムラーノ島、ベネチアングラスの本場の島なのです。
島内にはガラス工房が点在し、今この瞬間も、職人たちが洗練された技術を用いて芸術品を創り上げています。
私たちはそんなベネチアンガラスが創られる瞬間の目撃者になるべく、本島から水上バスに乗り、ムラーノ島へ向かいました。
▼今回参加したベアフットツアーはこちら
https://stworld.jp/feature/barefoottour/IT/VCE/tour03/
ベネチアの水上バスは、いくつかの路線があります。加えて、所謂特急や各駅停車のような区分もあり、私たち観光客だけでは乗りこなすのは少し難しいと感じました。
そんな時に便利なのがこのベアフットツアー。現地スタッフのアテンドで移動も安心ラクラクです。
本当からムラーノ島までは15〜20分程度。その間、いくつかの島を通り過ぎていきます。
実はベネチアには、墓地だけがある島、かつての流行病患者が監禁された島など、いくつか特徴的な島も点在します。そのような未知の島々の説明を受けながらベネチアを周れることも、ベアフットツアーの面白さの一つです。
ムラーノ島に到着した後は、島内を巡りつつ、ガラス工房を目指します。
今回参加したベアフットツアーには、ガラス工房の見学が含まれています。
ツアー参加者は、実際に職人がベネチアンガラスを製造しているその姿を、目の前で見学することができます。
私たちが参加した日は、黒いサングラスをかけた強面の職人が、その姿からは想像できないほどの俊敏さと器用さで、花瓶とホースの飾り物を製作する一部始終を見学することができました。
まずは花瓶です。
釜で熱せられたガラスが、職人の手によってあっという間に花瓶に変わっていきます。
私はガラス製作を始めて見学しましたが、こんなにも短時間で花瓶が作られていくことに驚きました。職人技とはこのことです。
途中からは2人がかりで花瓶に模様をつけていきます。2人の息が合ってないとできない難易度の高いものです。
そしてあっという間に完成したガラス瓶に、職人の1人が新聞紙を入れて見せてくれました。
その瞬間、燃え始める新聞紙。こんなにも綺麗なガラス瓶、その見た目とは裏腹に、その温度はかなり高い。綺麗すぎて思わず手に取ってしまいそうにもなりますが、触れた瞬間に手が焼けてしまいます。
強面の職人はその後休む間もなく、ホースの装飾品の製作に取り掛かります。
こちらも一瞬。尻尾や馬の顔など繊細な部分に至るまで、神業的なスピードで仕上げていきます。もっと他のものを作っている場面も見てみたい!と思えるような素敵な体験でした。
他の工房には、どんな強面の職人が、どんな神業で芸術品を創り出しているのか、とても気になります。
ムラーノ島でガラス工房を見学をした後は、ブラーノ島へ水上バスで移動します。
ブラーノ島はその色彩鮮やかな街並みから、フォトジェニックスポットとして人気がある島です。
ベネチアンガラスの繊細さで魅せるムラーノ島に対して、街並みの鮮やかさで魅せるブラーノ島です。
ブラーノ島にカラフルな建物が残る理由。その1つに、「漁から帰ってきた漁師が自分の家を分かりやすくするため」という目的があります。
漁師がお仕事をするのは暗い夜や霧のかかりやすい朝。そんな時、自分の家が特徴的な色だったら確かに分かりやすいですよね。
実は、漁業で発展した街では、ブラーノ島の他にも同じような特徴を持っている街が多く存在します。
他のヨーロッパの国々でも、海沿いの街では同じようなカラフルな建物が残る街が多いので、興味のある方は調べてみてくださいね。
そして、ブラーノ島の特徴としてもう一つ挙げられるのが、レース編みの生産が盛んなこと。
街の至る所に、レース編みを用いたお洋服やハンカチなどが売られています。
なぜブラーノ島で、こんなにもレース編みが盛んなのでしょうか?
そこには、満場一致で納得の理由がありました。こちらも気になる方は、実際に自分で足を運んで、確かめてみてくださいね。
ヒントは「漁業」です。
カラフルな街並みの中には、写真映えするスポットもたくさんあります。
ベアフットツアーでは、ブラーノ島を知り尽くした現地支店スタッフが案内してくれるので、フォトジェニックな旅になること間違いなし。
この日は生憎の曇り空でしたが、晴天の日の景色は絶対に別格。ブラーノ島、リベンジしたいです。
海に囲まれているベネチアは、魚介類がとても有名です。
ここ、ブラーノ島でも、美味しい海の幸を堪能することが可能です。
私たちは、現地支店スタッフおすすめの老舗レストラン「trattoria da romano」でランチを楽しみました。
ベネチアはイカ墨パスタ発祥の地。もちろんこのレストランでも、イカ墨パスタをいただけます。
また、ボンゴレビアンコやムール貝も美味しいことで有名です。
私たちスタッフも、それぞれの気になる海の幸を楽しむことができました。
レストランで食事を楽しんだ後はしばらく島内を観光し、ベアフットツアーは終了します。
現地支店スタッフが案内してくれるベアフットツアーでは、地元民おすすめの美味しいレストランを知ることができる他、言葉の壁などに悩む心配もなく安心です。
せっかくの海外旅行、観光だけではなく、本当に美味しい食事も楽しみたいでよね。
そんな観光客の方々には、ベアフットツアーがとてもおすすめです。
今回、水上バスのチケット購入や移動も含め、ベアフットツアーに参加したことで効率よく2つの島を周ることができました。
本島だけじゃないベネチアの魅力を知りたい方は、ぜひベアフットツアーの参加を検討してみてくださいね。