イタリア周遊、第二の都市!
今回はベネチアとローマの間に位置する「花の都・フィレンツェ」をお届けします。
ベネチアを朝早くに列車で出発し、終日フィレンツェを観光した後に、夜列車でフィレンツェからローマへ移動しました。
経由地として立ち寄っただけでも、有名どころは押さえておきたいと欲張り、少々ハードなスケジュールでしたが、主要ポイントは観光することができました!
それぞれの美術館や教会の最低限見たいポイントだけを観光したい方は、参考にしてみてください。
今回は実際に私が回ったルートをもとに、フィレンツェの魅力をお伝えします。
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可能な限り効率良く回るために、午前中に駅周辺と中心部の北部、午後に中心部の南部を観光しました。
※ミケランジェロの彫刻が見所のメディチ家礼拝堂は、11/2-12/21までは8:15-13:50までしか開いていなかったため、それを考慮して下記のようなスケジュールにしました。
ミケランジェロ広場だけ中心地から離れているためタクシーで行き、片道12ユーロでした。
それ以外のスポットは全て徒歩で周れます。
また、フィレンツェと言えば世界最古のサンタ・マリア・ノベラ薬局が有名ですが、
ここ以外にもまだまだ老舗薬局があり興味深かったので、お土産は老舗薬局をテーマに周りました。
コスメ好きな女性にはお勧めです♪
7:25 ベネチアのサンタ・ルチア駅出発
9:30 フィレンツェのサンタ・マリア・ノベラ駅到着
駅内の荷物預け場所にて大きな荷物を預けます。
9:50 サンタ・マリア・ノベラ教会 入場
10:30 サンタ・マリア・ノベラ薬局で買い物 (世界最古の薬局)
11:00 サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂(ドゥオーモ)入場、クーポラの登頂
12:15 メディチ家礼拝堂 入場
13:00 アカデミア美術館 入場
13:50 サンティシマ・アンヌンツィアータ薬局で買い物 (日本未入荷の老舗薬局)
14:30 ウフィツィ美術館 入場
16:30 ミケランジェロ広場で夕日をみる
17:00- シニョーリア広場周辺観光
スペツィエリエ・パラッツォ・ヴェッキオ薬局で買い物 (メディチ家御用達の薬局)
18:15 夕食 (名物のビーフステーキ)
19:52 フィレンツェのサンタ・マリア・ノベラ駅出発
21:25 ローマのテルミニ駅到着
まず、イタリアの列車には荷物検査はありません。
駅に到着したら、掲示板でホーム番号を確認して列車に乗ります。
しかしホーム番号が出るのがけっこうギリギリなことがあります。
今回フィレンツェからローマに移動する際には出発の約10分前にホーム番号が出たため、
ホーム番号が出た瞬間、多くの人が急いでホームまで移動していました。
中々ホーム番号が出ないときは心配になりますが、掲示板の前で待ちましょう。
―フィレンツェの駅内の荷物預け場所―
フィレンツェの駅には荷物の預け場所がありますので、貴重品を除く大きな荷物はここに預けることができます。
一番端のマクドナルドがあるホームの中央部にあります。
ホームに入るには日本のように改札はないので、問題なくアクセスできます。
オープン時間は6:00-23:00までです。
荷物ひとつに対して6ユーロかかります。(2017年11月現在)
※写真は「スケジュール」欄でチェックをお願いします。
①ベネチア→フィレンツェ By TRENITALIA
この区間はイタリアの国鉄、TRENITALIAのエコノミークラスで移動しました。
所要時間は約2時間です。
エコノミークラスと言っても車両が古いわけではなく、問題なく快適に過ごせました。
席は、テーブルを間に挟んで他のお客さんと向かい合わせに座ります。
車内では寝てしまいましたが、終点はフィレンツェではなくナポリだったので、乗り過ごしには注意です。
この時期のベネチアの日の出は大体7:30頃だったので、ちょうど良く日の出を見ることができました。
②フィレンツェ→ローマ By ITALO
この区間はイタリアの私鉄、ITALOのエコノミークラスで移動しました。
所要時間は約1時間半です。
こちらもエコノミークラスでしたが、車内は清潔で快適に移動ができました。
こちらは中央部のみ向かい合わせの席がありましたが、それ以外の列の席は同じ方向に向かっているため、向かい合わせではありませんでした。
こちらも終点はナポリのため乗り過ごしには注意です。
① サンタ・マリア・ノベラ教会
14世紀半ばに完成した教会で、見所はマザッチョによる三位一体、巨大フレスコ画、鮮やかなステンドグラスです。
② サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂(ドゥオーモ)、
クーポラの登頂 (事前予約おすすめ)
クーポラというのは、大聖堂のドーム型の丸い天井のことを指します。
そしてフィレンツェ観光の悩みのひとつが、クーポラに上るか、ジョットの鐘楼に上るか、かと思います。
クーポラからもジョットの鐘楼からも、フィレンツェの街並みは見渡せますが、
ジョットの鐘楼からは大聖堂のクーポラとフィレンツェの街並みを両方見られます。
そこからはフィレンツェの街並みのベストショットが撮れます。
一方クーポラからは、大聖堂のクーポラなしのフィレンツェの街並みを見られます。
しかし頂上に上る過程では、大聖堂の中の迷路のような階段を上るので、クーポラの内側に描かれている「最後の審判」をモチーフにした宗教画を間近で見ることができます。
真ん中からは光が差しこみ、神々しい雰囲気です。
今回はたまたまジョットの鐘楼が修理中で上れなかったため、クーポラに上りました。
階段は464段で非常に狭く、1-2か所の踊り場のような場所があるので休憩が可能ですが、それ以外は他の人が進むペースに合わせてどんどん進んでいくので少々ハードです。
しかし、美しいクーポラの絵の細部まで堪能することができ感動的でした。
私は少々急ぎ足で観光し、上ってから下りてくるまで45分かかりました。
③ メディチ家礼拝堂
フィレンツェの祖国の父とも称えられる富豪、政治家であったメディチ家の礼拝堂です。
見所はなんといっても、ミケランジェロの彫刻と、大理石で作られた君主の礼拝堂です。
④ アカデミア美術館 (事前予約おすすめ)
ミケランジェロの代表作、ダビデ像のオリジナルがある美術館。
高さ約5.17メートルもあり、筋肉の付き方、血管の表現、鋭い目つきなどは、彫刻とは思えないほどリアルでした!
その他6つのミケランジェロの彫刻を見ることができます。
ダビデ像以外に見ていただきたいのが、「パレストリーナのピエタ」。
磔になって処刑されるキリストを悲しみに暮れながら抱く聖母マリアをモチーフにした彫刻です。今にも涙がこぼれ落ちそうな聖母マリアの悲しげな表情が見所です。
① ウフィツィ美術館
(事前予約おすすめ)
メディチ家が長い年月をかけて収集してきたコレクションが展示されている美術館です。
その中には有名な、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ボッティチェッリ、ラファエロなど、ルネサンス期を代表する超有名絵画が集まり、イタリア国内でも屈指の美術館です!
展示作品は約2500点ともいわれ、全てじっくり鑑賞するには1日あっても足りないと言われています。
特に有名作品だけをピックアップして見られたい方には、下記の作品がお勧めです。
展示数が本当に多いので、絶対に見ておきたい作品は事前にチェックして頂くのをお勧めします。
・「ヴィーナスの誕生」 ボッティチェッリ作
・「春/プリマベラ」 ボッティチェッリ作
・「受胎告知」 レオナルド・ダ・ヴィンチ作
・「聖家族」 ミケランジェロ作
・「ひわの聖母」 ラファエロ作
・「自画像」 ラファエロ作
② ミケランジェロ広場
中心地からタクシーで10分ほど離れた場所にある、ダビデ像のレプリカがある広場。
高台にあるため、フィレンツェの街並みを一望できます。
ちょうど日の入りの時間帯に行くと、街並みと一緒にきれいな夕日が見られます。
③ シニョーリア広場
ローマ時代、政治や宗教の中心地として使われていた広場です。
ヴェッキオ宮殿やたくさんの彫刻などが置かれています。
④ ヴェッキオ橋
フィレンツェで最も古い歴史を持つ橋で、中世以前から架かっていたようです。
橋には多くの煌びやかな宝石屋さんが並んでいます。
① サンタ・マリア・ノベラ薬局
(世界最古の薬局/日本語の商品説明書あり)
世界最古ということでとても有名な薬局です
薬局と言っても、中に入ると立派な彫刻が出迎えてくれて、内部はまるで美術館のようです。
床は大理石、家具は高級木材を使用していて重厚感溢れる造りとなっています。
おすすめは、メディチ家のために特別に調合された香水、昔ながらの製法でじっくり時間をかけて作った石鹸、1381年から作られていたと言われるローズウォーターなどです。
② サンティシマ・アンヌンツィアータ薬局
(日本未入荷の薬局/日本語の商品説明書あり)
アカデミア美術館の近くにある、日本ではまだ未入荷の老舗薬局です。
1561年からやっていて家族経営のこじんまりとした薬局です。
サンタ・マリア・ノベラ薬局とは対照的に観光客の数が圧倒的に少ないので、ゆっくり落ち着いた状況で商品を見られます。
おすすめは、保湿効果の高いハンドクリーム、香り付きのタブレット状のフレグランス(オリジナルのロゴがシックで可愛らしいです)、また男性用の商品も豊富です。
③ スペツィエリエ・パラッツォ・ヴェッキオ薬局
(メディチ家御用達薬局/日本語の商品説明書なし)
メディチ家御用達の薬局として創業した老舗薬局です。
“スペツィエリエ”とは “スパイス”の意味で、スパイスやハーブなどの天然材料を使った香水が有名です。店内に入ると棚にずらりと数多くの香水が並んでいます。
香水の名前には、「フィレンツェ」や「メディチ家」などのワードがよく使われているので、旅の思い出に良いと思います。
老舗薬局以外にもフィレンツェならではのお土産は革製品です。
街中にはたくさんの革製品のお店があり、歩いていると革の独特な香りを通りで感じられます。
ジャケット、バック、お財布など、とにかくたくさん売っています。
そして、フィレンツェではぜひ美味しい郷土料理を召し上がってみてください。
フィレンツェが位置するトスカーナ州の郷土料理の特徴は、地元産の食材をシンプル、そして豪快に仕上げることです。
元々山間部の農村料理をベースとしていて、味付けは塩、コショウ、オリーブオイルなどシンプルなものが多く、素材の味をそのまま楽しむ傾向があります。
中でもおすすめは豪快なビーフステーキ。イタリア語では “ビステカ”と言い、2人前からの注文が多いですが、1人前でも頼めるレストランもあります。
フィレンツェに行ったら是非食べてみてください。
花の都・フィレンツェに行かれるのであれば宿泊してゆっくり観光される方がいいかと思いますが、時間がなくどうしても宿泊ができないお客様は、事前に観光されたい場所を押さえておき、事前予約が必要なところは予約をしておくと、充分楽しめます♪