南イタリア紀行 アマルフィ編 | イタリアの旅行記

支店
渋谷
福岡

南イタリア紀行 アマルフィ編

エリア
イタリア
/イタリア
テーマ
自然
時期
2007/6/14~2007/620
投稿日
2007/7/15
更新日
2017/10/6
投稿者
本社スタッフ

 アマルフィ海岸は、急勾配の崖に張り付くような町並みと、複雑に入り組んだエメラルドの海の光景が”世界で最も美しい海岸線”と称されているところで、1997年には世界遺産にも登録されました。カプリと並びイタリアの高級リゾートとしても有名なところと知れば、ここにも行かないはずがないっ!ということで、今度はアマルフィ海岸へと行ってみました。

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  • まずはソレントへ

    ■■7時ナポリ発、まずは ソレントへ■■

     アマルフィ海岸へは色々な行き方があります。

    1)アマルフィ海岸の東端であるサレルノへイタリア国鉄で入り、そこからプルマン(長距離路線バス)で、アマルフィやポジターノへ向かう方法。ローマやフィレンツェなどから来る場合には乗り換えもスムーズで比較的便利です。

    2)ナポリより直接船でポジターノやアマルフィへ向かう方法。観光シーズンとなる夏場には船も頻繁に走っています。世界一美しいと言われている海岸線を海から眺めながらアクセスできるのがいいですね。

    3)ナポリからまずはヴェスーヴィオ周遊鉄道に乗ってソレントへ。そこから船やプルマンでポジターノやアマルフィへ向かう方法。車や船に酔いやすい方は、この方法が一番安心かもしれません。

     今回、私は3)のルートで行くことにしました。

     ヴェスーヴィオ周遊鉄道は、ナポリ中央駅からの乗車出来ますが、この路線の始発は、ガリバルディ広場より200メートルほど南におりた所にある「周遊鉄道駅」が始発になります。ソレントまで1時間強の列車の旅だったので、座れないと辛いな~と思い、始発駅まで歩いていくことにしました。
    (実際は、前日のカプリ島ハイキングがかなり足腰に来ていました・・・・)

    写真 左:周遊鉄道駅までの途中、道端で蚤の市をやってました。時間が無くてよくは見れませんでした。
    写真 中央:周遊鉄道駅。
    写真 右:切符売り場。日曜日の朝7時はさすがに空いてます・・・。

  • ヴェスーヴィオ鉄道!

     ヴェスーヴィオ鉄道は全部で4路線。ソレントへ向かう路線は途中、世界遺産ポンペイも通る路線なので、さぞや観光客で混雑しているのだろうと思いきや・・・。観光客らしき人があまりおらず、あまり柄がよろしくないような方々が・・・。実際に車内で怖い目に逢ったという人もいたとかいないとか・・。まぁ、私たちに限って言えば、さすがに朝が早すぎたのでしょう。東京で言えば、朝まで遊んで始発で帰る若者達、とでも思えば、アリと言えばアリかな・・・。

    そんな訳で、ナポリ出発は朝7時9分。 ソレトンまでの所要は約1時間。

    写真 左:ヴェスーヴィオ周遊鉄道。この落書き、世界遺産へ向かう鉄道としては、ちょっと残念・・・。
    写真 中央:ヴェスーヴィオ鉄道の車内。
    写真 右:ソレント駅。

  • ソレント

     ソレントはこぢんまりとした街ですが、観光拠点としてはばっちり!アマルフィ海岸へのアクセスは船、バス共に豊富にあるし、シーズン中は、カプリ島への高速船も出ています。もう1つの世界遺産ポンペイへはヴェスーヴィオ鉄道で1本。そしてナポリ空港へもアリバスでダイレクトにアクセス可能!
     ソレントの街自体、リゾート地としても人気があるので、ホテル代は少々高めですが、予算があったら、私のようにナポリではなく、こちらを拠点に歩き回るのもお薦めです。

    写真 左:ソレントの目抜き通り。シーサレオ通り。
    写真 中央:ソレントの中心・タッソ広場あたりから眺めた港。
    写真 右:一番上にタッソ広場。港とはこれだけの高低さがあり、階段で上り下り。車は大きく迂回。

  • いざ、ポジターノへ!

     ■■9時40分、高速船でポジターノへ■■

     ソレント滞在時間、わずかに1時間弱。お店もまだ空いていない時間だったので、そそくさと港へと向かい、アマルフィ海岸の中心へと向かうことに・・。
     船の切符は港のチケットブースで購入できますが、利用する船会社によっては、多少売り場が離れていたりします。今回、私たちが乗ったM&M-メトロ・デル・マーレだけは、港の立派なチケットブースではなく、少し離れた掘っ立て小屋のような所でチケットを売っていました。(それでも、簡単に探せました)

    写真 左:高速船でポジターノへ出発!
    写真 中央:船から見たソレントの街。崖の上にあるのは5つ星ホテル。さぞや眺めが良いんだろうなぁ~
    写真 右:海から見たソレントの街。さようなら、ソレント・・・・


  • 海から眺めるアマルフィ海岸

    写真3枚:船から眺めたアマルフィ海岸の眺め。途中、灯台(漁師小屋?)があったり、遠くカプリ島が眺められたりと、まったく飽きさせない風景の連続。さすがに、世界遺産!

  • ポジターノ

     ■■10時30分。ポジターノ着。ポジターノ散策へ■■

     ポジターノはアマルフィ海岸に数多くある町の中でも、とりわけ高級なリゾートとして知られています。海から到着すると、目の前に広がるこぢんまりとした広場には、船はあっても、車の陰はありません。バス停をはじめとして、車道はすべて、入り組んだ階段を上ったところにあります。 ここ、ポジターノでは、細い階段上の路地をそぞろ歩くのが唯一であり、最大の楽しみ。
     おじさんがリアカーで売っていたここのリモーネ(レモンのシャーベット)が最高に美味しかった~!

  • ポジターノ写真館1

    写真 左:港前の広場。
    写真 中央:船の切符はこの小屋で買います。ここも船会社によって小屋が違います。
    写真 右:オープンエアのレストラン。オレンジのテーブルクロスが目に焼きつきますね。

  • ポジターノ写真館2

    写真 左:ちょっとした広場。なんていう名前の広場かな?
    写真 中央:路地にもびっしりとお店が。リゾートウェアーやブティックが多かったかな。
    写真 右:雰囲気のよさそうなレストランの入り口。これだけでも絵になりますよね。さぞ美味しいことでしょう・・。

  • ポジターノ写真館3

    写真 左:海の反対側と言えば、このように断崖に別荘がびっしり。リビングなんかから一大パノラマが広がっているでしょうね・・・。うらやましい。
    写真 中央:車道まで上ってポジターノの中心地を見下ろしてみました。
    写真 右:ちょとした路地の先にも紺碧の海が・・・。映画のワンシーンのような景色でした。

  • 次は、アマルフィへ!

    ■■11時50分ポジターノより船にてアマルフィへ■■

     少しお腹がすいてきましたがそれは我慢、我慢!次はアマルフィへ!ポジターノからアマルフィへの船の2階はオープンエアデッキになっていて、風が気持ちよかった~。隣合ったヨーロッパからの老夫婦と片言の会話。彼らは中国語も話せるらしい。すごいなぁ~。

    写真 左:やっぱりリゾートで船といったら、こうでなくっちゃ!
    写真 中央:さようなら、ポジターノ。
    写真 右:今度はアマルフィが見えてきました!!

  • アマルフィ

    ■■12時30分アマルフィ到着後、散策開始■■
     
     アマルフィ海岸の中心地。この街は海岸沿いまでバス通りが来ているので、それほど坂を上り下りしなくても街の散策が可能です。(ですから、船とバスの乗り換えも便利です。)
     アマルフィはもともと、ベネチア・ジェノバ、ピサと並ぶ4大海運共和国の1つで、その中でも最も古くから栄え、10~11世紀に大繁栄をした町だった、ということを知る人はあまりいないでしょうね。ですから、街のシンボルにもなっているドゥオモも10世紀に建てられたものです。(実際は18世紀にバロック様式に改装され、19世紀に今のような装飾に改築されています。)
     ここも待ち歩きが楽しいです。坂が少ない分、更に歩きやすい!!

  • アマルフィ写真館1

    写真 左:ドゥオモ広場。
    写真 中央:ドゥオモ。太陽の光を浴びて輝いています!
    写真 右:メインストリートのジェノバ通り。全長500メートルもないかな・・・。

  • アマルフィ写真館2

    写真 左・中央:名物はとうがらしとレモン。赤とか黄色とか、原色系で華やかな店先。
    写真 右:小路にもレストランやホテルがひっそりと建っていています。

  • アマルフィ写真館3

    写真 左:白く塗られた壁に囲まれた小路。ギリシャのようです。
    写真 中央:夕食準備中のトラッテリア。オープンシートが人気のようです。
    写真 右:もちろん、海水浴場だってありますよぉ~。

  • 世界の天井”ラヴェッロ”

    ■■路線バスにて絶景ポイント・ラヴェッロへ!■■

     ラヴェッロは毎年7月に海の見える庭園でワーグナー音楽祭が開かれる芸術の街。切り立った断崖の上にあり、その見事な眺望から”世界の屋根”とも言われています。
     



  • ラヴェッロの行き方

      ラベッロへはアマルフィより路線バスにて簡単に行くことが出来ます。だいたい1時間に1本は走っていますし、所要約30分。(切符はビーチ前のタバコ屋さんで、往復分の購入が可能です。)
     このアマルフィからラヴェッロまでの道中は絶景の連続!眼下には入り組んだアマルフィ海岸、頭上にはレモンやオリーブの段々畑。比較的空いていた車内では、あっちに行ってはシャッターをパチリッ!こっちに来てはシャッターをパチリッ!

    写真 左:アマルフィのカフェ。奥でおばあちゃんがバスの切符を売っています。
    写真 中央:ラヴェッロ行きバス。(ラヴェッロが終点ではないので、スカラ行きに乗り込みます)
    写真 右:車中からの眺め。

  • ラヴェッロ写真館1

    写真 左:ヴィラルーフォロのテラスからの眺め。
    写真 中央:夏場はこの特設ステージにて数々のコンサートが行われます。今流行のインフィニティプールならぬインフィニティステージです。
    写真 右:ヴィラルーフォロの美しい庭園の中に、新進気鋭のデザイナーのオブジェなどもありました。

  • ラヴェッロ写真館2

    写真 左:ヴィラチンブローネのテラス。こちらも眼下にパノラマが広がります。
    写真 中央:段々畑。しかし、よくもこんな崖に畑や別荘を建てるものですね。
    写真 右:ラヴェッロのドゥオモ広場に近い陶器屋。

  • 帰りはサレルノ経由

    ■■18時アマルフィ発、プルマンにてサレルノ経由でナポリへ■■

     さて、そろそろナポリへと戻ります。来た道と同じではつまらないので、帰りはプルマン(長距離バス)でサレルノまで行き、そこからイタリア国鉄で戻ることにしました。
     
     アマルフィからサレルノの間にも、小さな町が点々としていました。ちょっと立ち寄ってみたい雰囲気の町もいくつかありましたが、今回は残念ながら時間がなく諦めました。

     約1時間半ほどでサレルノに到着。ナポリ行きの列車までそれほど時間がなかったので、駅前をサクッ!と回るぐらいで、ナポリ行きの列車に乗り込みました。

    写真 左:サレルノ駅前。日曜日の夜8時なのに人が多いなぁ~と思っていたら・・・
    写真 中央:どうやらキリスト教のお祭りをやっていました。
    写真 右:サレルノ駅ホーム。国鉄の駅だけに、やっぱりしっかりしています。ヴェスーヴィオ鉄道とは大違いでした・・・。何故か安心。

  • 長い1日の終わり

    ■■21時30分。ナポリ着。■■

     長い長い1日がやっと終わりました。

     アマルフィ海岸はまだまだ日本では知られていないようですが、気候も良く、絶景の連続で、自信を持ってお薦めできるところです。芸術とか、歴史とか、そういったことにはあまり興味がない方でも、単純にリゾート地として楽しめます。

     また、イタリア人ってちょっといい加減?と言われていますが、こと、電車やバスの時間についてはとても正確で3分も遅れることはなかったですし、売店、レストランなどでお釣りをチョロまかされたり、ふっかけられたりすることも全くありませんでしたよ。