冬の真っ最中に新規就航路線・研修旅行のご案内が急に飛び込み、そして私が、突然参加することに。 で どこかって 【アゼルバイジャンとグルジア】・・・・頭の中で位置関係がよくわからない。旧ソ連か?! でもどのあたりだったか・・・ アゼルバイジャン ≒ あびる優じゃん! 似てる・・ そんなことを悠長に言ってる暇はなく、どんなところなのか。早速 本屋さんに行ってみても 『地球の歩き方・ロシア』の後半に数ページ。他インターネットで調べても うーん何だかしっくりこない。活字で読みたい。イメージ湧かずで Amazon.com にて2冊購入。 既に在庫分しかない 『旅行人』の特集掲載誌と『コーカサス国際関係の十字路』 前者の写真は何となく曇り空のせいか、こころなく暗い。。。観光地って教会ばかり?!後者の本は紛争と民族問題が大きなテーマ。。どんなところだろう。 何となく怖いもの見たさ感が強くなり いざコーカサスへ!
今回は空飛ぶ5つ星と言われ、2011年2月1日よりバクー(アゼルバイジャン)とトビリシ(グルジア)へと新規就航を果たした カタール航空利用ですので、ドーハ経由。5:50到着、週3便は8:30発・週4便は13:00出発ですので ご希望のお客様には ドーハ半日市内観光(追加料金・事前予約必要)も選択できます。
写真左)建設中の高層ビルも立ち並ぶ新市街を望む市内風景
写真中)スークに立ち寄り異国情緒も!
写真右)日本からのお客様しか興味がないであろう あの『ドーハの悲劇』のサッカースタジアム(アル・アリ・スタジアム)
ドーハを飛び立ち 約3時間 バクー到着!
以前は空港で査証(ビザ)取得が出来てたそうですが、今はできず 日本での申請が必要です。
取得まで 多少の余裕をみても10日ほど、まあ思い立って アゼルバイジャンに行こう!と言う方は 稀でしょうが、出発までに少しゆとりがあった方が安心ですね。
写真左)お決まりの機内食、クスクスもあったりでお好きな方はお楽しみ。
写真中)就航便の到着!! 寒そう・・
写真右)入国後、このあたりでガイドさんと会います。まだ、この地域には日本語のガイドがいないのが残念。
到着後翌日 午前中 バクー市内を駆け足で見学し、次の都市トビリシへ向かうはずが・・・ 強い風雪により市内観光中止!
そして 恐る恐る空港に 2時間前に着いたものの 欠航!現地3泊6日の旅が大きく変わりそうな予感。
再度チェックアウトしたホテルへ戻り、一日待機。
写真左)歩くことも非常に困難だった バクー市内風景。
写真中右)今回宿泊のケンピンスキー まさか2泊するとは・・ホテルは市内や近郊も含めて シェラトン系列のホテルがあったり、フェアモントホテルの建設があったりで、数年後には更に受入態勢が進んでいることを期待。
天気も回復したバクー市内。
観光客誘致への取り組みは、これからなのか新しいホテル建設も一部にはみえますが、まだ日本からのお客様が多く訪れるのは、もう少し時間がかかるかも知れません。
城壁都市と言われるように 世界遺産保護区内『シルバンシャー宮殿』はじめ多くの 遺跡が点在。
街も落ち着いた雰囲気で春から秋なら散策もお勧めです。グッチ、ティファニー、ブルガリ初め ブランドショップも連なってます。
写真左)『カスピ海の展望台』からみた カスピ海。逆光もあり いまひとつ 見えません・・・
写真中)旧市街 オフィスも集中しており 朝は多くの人が行きかっています。
写真右)アゼルバイジャンで最初に世界遺産に登録された『乙女の塔』12世紀の建造物。
カスピ海といえば 何を連想されますか?
ヨーグルト? キャビア? 油田?
ここでは 2つ紹介します。
まず キャビア。
求めるお客さ様も多いようですが、街のスーパーを初め、全く見かけず。今回 同行の方で希望される方がいたので特別に手に入れたようですが およそ直径 5㎝ 高さ1㎝程度のものが US$130 うーん安いけど高い!あいにく私は購入せず写真だけ・・
やはりオイルマネーというべき 油田! アゼルバイジャンの油田は これまで破壊と再建が繰り返され、石油生産の中心は 現在はカスピ海の油田開発となっています。この油田ビジネスもカタールを初め近隣諸国に大きな影響を与えているようです。
写真左)イメージ的には靴墨ケースの大きさで 約10,000円
写真右)空港へ向かう途中の稼動中の油田。まさに 油の田というものです。
1時間15分という 日本では 大阪→東京間の距離で隣国アルメニアと飛び越して グルジアの首都トビリシへ!
写真左)機内食
この距離では 当然といえば当然、機内食は棒状のサンドウィッチのみ。正直 足止めの最中は飲食中心だったので、ちょうど良かったかも(笑)
写真中)真新しい トビリシ空港のお客様とのミートポイント
写真右)空港内のインフォメーションセンター
日本語のものはありませんが、散策マップ初めガイドブックがありました。正直アゼルバイジャンとは比較にならないほど観光客への受入が万全!
写真左) ジュアリ聖堂 6世紀建立の山の上に立つ 重みがある教会。
あいにく時間外の訪問で入場はできず・・・
写真中) ジュアリ聖堂から見た 旧都ムツヘタを流れる アラグヴィ川とムトゥクワリ(クラ)川が合流する地点。 昔の上司が研修に行ったら まず高いとこに上って土地を覚えろ! と言っていた事を思い出した光景。
写真右) 夏はこんな感じ きっと目の当たりにすると冬と全く異なるんでしょう。(イメージとして 同行しました現地手配会社の方からお借りしました。)
写真左)グルジア最古の歴史を持つ スヴェティ・ツホヴェリ大聖堂
グルジアで2番目に大きな教会で、4世紀~17世紀までグルジアの総主教座が置かれており。グルジア王国の代々の戴冠式も行われていました。
写真中)夕闇迫る 同大聖堂。
写真右)トビリシ市内の メテヒ教会。
川沿いの丘の上の教会。昔はシルクロードを行き来する隊商が、安全を求めて逃げ込む要塞だったりもしたようです。モンゴルの侵略によって破壊されたりしながらも 、1289年に再建。しかし、その後もオスマン帝国初め破壊と再建の繰り返し。革命運動で検挙されたゴーリキーもここに幽閉され、ソヴィエト後期には劇場としても利用1991年から再び教会として使用されており、ちょうど訪れた日も結婚式を挙げてました。
グルジアは東西で多少の食の違いがあり、西はトルコの影響、東はイランの影響を受けており、塩辛さやチーズの好みが異なるようです。
写真左)『ハチャプリ』 グルジア語でチーズとパンという意味。生地にチーズが練りこまれ、その中にチーズを詰め込んだグルジア風ピザ。 ワインが進む一品です。
写真中)『ヒンカリ』 まさに小籠包のやや皮が厚い感覚。皮の中には、もちろんスープも入っており、日本からのお客様好みの一品。ヒンカリの上の耳の部分は少々硬く残す方も多いようです。
写真右) 『ハシュラマ』 お肉を煮込んだもので、塩辛く ガーリックの香り 100%。これまたワインのお供にぴったり! あっ飲み過ぎる・・・
グルジアといえば・・・そうですよね。ワイン。
ワインの生まれ故郷といっても過言でない歴史があります。
一説によると 紀元前7~5000年前からグルジアではワインが生産されていたという文献もあるほど。
代表的なワインの産地はカへチ地方の小さな町『カズベキ』へ かなり駆け足で訪問。(悪天候の影響がココに響いた・・・終日であちこちの訪問が僅か数時間・・)
今回は 300年続く ワイン農家?!のいわゆる 試飲後の産地販売。何だかこの販売手法 どこでもあるんだなー と感じたものでした。
秋の収穫期には 3週間ほど ぶどう祭りが開催されるとのこと。何だか楽しそうなイベント・・(^^)
写真左) 歴史ある貯蔵庫
何だか普通の500mlのペットボトルに 赤10ラリ(約600円)白8ラリ(約480円)ウオッカは 14ラリ(約840円)
写真中) 足元に埋まってある壷には なみなみとワインが・・
写真右) 季節が良いと この農家の軒下でワインを呑みながらパンなどを召し上がることもできます。
何だかアルコールばかりで。。。やっぱ 飲んでばかりだったんでしょ。という声はグルジアまで届かず、あくまで情報収集の一つとして・・ 最後は お勧めの生ビール この大きさで 黒3.5リラ(約210円)いわゆる普通の生は2.5リラ(約190円) この日に帰るのが惜しい!
街のワイン屋さんの一枚。購入すると、しっかり梱包もダンボールでしてくれます。機内持ち込みできないために皆 やや不安を抱えながら洋服にくるみ、持ち帰るようです。梱包をしてもらいながら、割れていないかは やはり少し心配。。
料金はもちろんピンきりですが日本円で2,000円相当で ほとんどカバーできます。
また今回 写真がピンボケでお見せできませんが、空港内にも大きなワインショップがあります。(但し搭乗前のところなので購入は厳しいです。)
駆け足の2カ国訪問。各国 数少ない都市で、やや慌しさが残った旅となったものの、グルジアはきっと今後 日本からの渡航者が増えそうな予感・・・
今回1枚も自分が写った写真がなかったので 最後に偶然 街中で撮った ベストショット 題して 『再会』で終わります。
春から秋に グルジア軍道やクタイシ、大コーカサス山脈など もう一度訪問したい気持ちになりました。またいつか この街と再会したいものです!!