英国湖水地方【The Lake District 】 イギリスの原風景に出会える場所。英国の人々の心のふるさと。 緑豊かなこの地には多数の湖が静かに佇み四季折々の表情を見せる。 都会の喧騒とは無縁の時間が昔も今も変わらず流れている場所。 ビアトリクスポターやワーズ・ワーズといった作家、詩人にも愛された場所。 どこか神秘的で心落ち着くそんな場所。 それが英国湖水地方。 風景は想像以上に美しく、人々は想像通りに優しく、訪れた人の心を癒してくれる、そんな湖水地方の旅をご紹介。
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欧州内の鉄道の旅はいつもの事ながら何故かワクワクする。
自分は何気に鉄ヲの素質十分のようだ。
頭の中では完全に【世界の車窓から】のテーマ曲がずっと鳴り響いている♪♪
久しぶりに開いたトーマスクックの時刻表を片手にロンドンは【EUSTON】駅に向かった。
ロンドン市内には多数のターミナル駅があり今回の目的地【ウインダミア】方面、スコットランド西部方面への列車はこのEUSTON駅の発着となる。
今回朝07:30発のグラスゴー行きのVirgin Train へ乗車。夏場と冬場、乗る時間によっても乗り換えの回数は異なるがルートとしては
London(Euston)⇒Oxenholme⇒Windermere という具合。
Oxebholme に停まらない列車もあり、その場合はLancasterで乗り換え。
ロンドンを出てから3時間30分程の列車の旅でようやく湖水地方観光のGate Town【ウインダミア Windemere】へ到着。
写真左:ユーストン駅から乗車のVirgin Train
写真中:乗り換え駅の Oxenholme Lake District
写真右:終点 ウインダミア駅 Windemere
ウインダミア駅から暫く車で行くとそこには思い描いていたままの景色が広がる。
「この景色に出会う為にここまでやって来た」
思わず感傷にふけってしまいたくなるそんな場所。
牧歌的と表現するのが良いのか? ただの田舎の風景とも少々違う。
平野には羊や馬や牛などがストレスなどなさそうにのんびりと暮らしてる。
湖面にはめまぐるしく変わる空模様が映しだされていて見ていて飽きることがない。
陽の光が差し込んだかと思えば、霧が出てきたりという具合の変わり易い、いかにも英国風の天気も雰囲気を盛りたててくれる。
これぞ湖水地方の風景、英国人のふるさとの風景。
ゆったりと流れる時の中、どこか「ほっ」とするような雰囲気に浸らせてくれる風景に出会えた。
英国湖水地方といえばビアトリクスポター作で、かの有名な絵本【ピーターラビットのおはなし】の世界の舞台になったところ。
そのポターが40年余りを過ごしたのがここ「ヒルトップ」と呼ばれる屋敷。
ヒルトップは夏場の間は屋敷の中まで一般公開されていますが、冬場は庭園の内部までの公開。
ポターが愛した湖水地方の穏やかな時間が庭園内に今も流れている。
写真左:【ヒルトップ】外観。夏場は中に入場可能(有料)
写真中:【ヒルトップ】内には穏やかな時間が流れている
写真右:【ピーターラビット】のかわいらしいお土産が所狭しと並ぶ
湖水地方には多数の湖のほかに小さなかわいらしい村が点在しており、我々には非日常の風景だが、そこに住む人々には「ちゃんとした日常」がある。
今回 Hawkshead(ホークスヘッド)村にちょこっとだけお昼を食べに立ち寄り。
かわいらしい雑貨屋やカフェが立ち並び、ここで生活する人々がカフェでいつもどおりのアフタヌーンティーを楽しんでいる。
そんな彼らの日常のひと時にちょこっとだけお邪魔をさせて頂いた。
写真左:かわいらしい家々が軒を連ねる
写真中:はちみつを使ったスコーンのおいしいお店
写真右:雑貨やらガラクタ?やらが色々。でも何故か画になるお店。
夕日という魔法は世界中どこにでも美しい魔法をかけてくれる。
今回ウインダミア湖に近い Coniston Water Lake (コニストンウォ-ター湖)に差し掛かったときにその【魔法】は掛けられた。
めくるめく変わる空の色、湖面に映る鮮やかな夕日のコントラスト。
音といえば鳥のさえずりと風の音だけ。
ほんのひとときではあるけど私達を幻想の世界に誘ってくれる。
夕暮れ時のショーは世界中いつどこで見ても美しいのはみんな知っている。
でもここで掛かったの夕日の魔法のキキメは別格。
またいつの日にかこんな心揺さぶる夕日に出会えるかな。
湖水地方旅行をより素晴らしいものにする為に欠かせないのがホテル選定。
湖水地方を満喫するためにもホテルは【カントリーハウス】タイプにこだわりたい。
【Lindeh Howe Country House】 はウインダミア湖を見下ろす高台に位置する伝統的な英国風マナーハウス。
全36室の客室を持つこのカントリーハウスはかのビアトリクスポターが家族と休暇を過ごす別荘として購入していた由緒ある建物。
一歩中に入るとそこには伝統と格式に満ちた古き良き英国の空気が流れている。
ラウンジ、レストラン、客室 それぞれに趣がありなんとも心地よい。
慌しさが不釣合いなこの空間ではしばしの間、時間を忘れて寛ぐことができる。
そんな過ごし方こそがこの地を訪れる旅の醍醐味なのかもしれない。
写真左:ホテル外観
写真中:ホテルラウンジ
写真右:ゆったりとしたつくりの客室
カントリーハウスではディナーを待つ間の時間もまた格別。
火の入った暖炉の前で、スコッチを頂きながら今宵のメニューに思いを馳せる。
ディナータイムに時間をたっぷりと掛けるあたりが、いかにも伝統と格式を重んじる英国らしい。
非日常のひと時がそこにはあった。
ディナーの余韻に浸りながら静かに夜は更けていく。
翌朝、目を覚ますと窓の外にはウインダミア湖の神秘的な光景が広がる。
なんとも贅沢なひとときだ。
贅沢のついでは朝食も。
【Full English Breakfast 英国式朝食】
「おめざ」にしちゃかなり豪華。
スクランブルにしてもらった卵はふわふわ。
トーストはカリカリだが焦げる手前の絶妙な焼き加減。
自家製のソーセージやベーコンも塩加減も焼き具合も丁度良い。
ビーンズにグリルドトマトはやさしい味付け。
極めつけは一杯の暖かいアールグレイ。
こんな至福のひと時ここでしか味わえない。
ここ湖水地方に来たら必ず泊まるべきホテルであり味わうべき雰囲気だ。
英国湖水地方。 そこには私にとっては 「非日常」 な時間が流れていた。
「非日常」体験は旅行にとってものすごく重要な要素。
そんな余韻に浸りながら、次なる「非日常」を目指して旅は続く。
次なる目的地はかのシェイクスピアの生まれ故郷、湖水地方に勝るとも劣らない田園風景の広がる美しき村々が点在する 【コッツウォルズ】地方。
ライムストーンで出来た家々、ハニーカラーの美しい街並みがどんな景色を見せてくれるのだろう。
期待に胸を膨らませ次なる目的地【ストラトフォード・アポン・エイヴォン】へ。
続きのコッツウォルズ編は趣を変えてご案内。
http://stworld.jp/earth_info/GB/diary/4ecc8f7c1ec9b0.37103528/