今回、フランスのシャンパーニュ地方へ行き、シャンパンのカーヴ見学をしてきました。
恥ずかしながら・・・これまでシャンパンはスパークリングワイン全般を示すものだと思っていたのですが、シャンパンとはシャンパーニュ地方で作られたもののみがシャンパンと名乗れるということを、今回の見学の直前に知りました。
今まで何かのお祝いの席などで何気なく口にしていたシャンパンですが、勉強するとっても面白いですね。
今回見学したカーヴは日本から見学に来るお客様も非常に多いそうです。
個人でも行けるところですので、ご興味のある方はぜひ!
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ランスはシャンパーニュ地方の中心都市。
パリからはTGVで約1時間弱程度です。
ランスはフランスの歴代国王が性別戴冠式を行った由緒ある街として知られています。
フランク王国を統一したクロヴィス王がこの地で洗礼を受けてから、
シャルル10世の時まで歴代25人のフランス王がここで戴冠式を行ました。
その舞台がノートルダム大聖堂で、街のシンボルとっもなっている世界遺産です。
街は第二次世界大戦にはドイツ軍に占領され、壊滅的な被害を受け、
1945年5月7日にはドイツの降伏条約が調印されたことでも知られています。
中でも、ノートルダム大聖堂は戦争によって多大なダメージを受けましたが、戦後に大規模な修復を繰り返し、現在の姿となっています。
Mumm社とは、ランス市内にある赤いリボンのラベルで有名なシャンパン「コルドンルージュ」を生産していることで有名なメゾンです。
見学は現在日本語の案内はなく、英語でのご案内となり事前の予約が必要です。
セラー見学の後には、試飲も楽しめますし、最後には実際にシャンパンも購入もいただけます。
まず最初に日本語での映像を見てから、その後カーブ内を見学します。
所要時間は1時間30分~2時間程度,じっくりと見るといった感じです。
セラーの中では、昔のシャンパンの作り方から、現在の方法まで詳しく説明がされます。
Mumm社の敷地内にはフランスで活躍した日本人画家、藤田嗣治さんのチャペルがあります。
Mumm社の資金援助を得て建てられた礼拝堂です。
藤田さんは晩年にはフランス国籍を取得し、カトリックの洗礼を受けて、レオナール・フジタと名乗っていました。レオナールとは、尊敬するレオナルド・ダ・ヴィンチから取ったと言われているそうです。
フジタ礼拝堂の中には、彼の描いたフラスコ画、ステンドグラスが見られます。この礼拝堂を完成後、2年後に自身は亡くなり、最後の作品だといわれています。冬季はクローズしていますが、今回は特別に見せていただきました。
Mumm社のロゼシャパンのコルク先端の金属キャップのデザインは、この藤田氏の描いたバラの絵が使われています。
MOET CHANDON社とは、有名なドン・ペリを作っていることで知られるメゾンです。
ドン・ペリという名前はシャンパン好きの方でなくとも一度は耳にしたことが
ある名前かもしれません。
世界最高級のシャンパン「ドン・ペリニョン」はこのカーブで造られています。
ランスの南約25キロにある、小都市「エペルネー」というところにあります。
鉄道では、ランスからエペルネーの駅まで約30分、駅からは徒歩10分程度。
MOET CHANDON社のカーヴ見学は、日本人のスタッフの方が1名いらっしゃいます!
シャンパンの作り方について詳しい説明があり、英語やフランス語だと難しいと思うので、ぜひここは日本語の説明で見学の予約をするのがおすすめです。
こちらもカーヴ見学の後は、試飲ができます。
ドン・ペリニョンとは、17世紀にオーヴィレール修道院に使えていた修道士の名前です。
当時の修道院にはワイン倉庫係という役職があったそうで、そこで発酵中のワインにコルクをして放置しておいたところ、ワインが瓶の中で二次発酵を起こし、発泡性のワインが出来たのを彼が偶然発見したのです。そして、これがシャンパンです。
その後、修道院の跡地を買い取ったクロード・モエがシャンパン会社であるモエ・エ・シャンドンを立ち上げ、ペリニョン修道士の功績に敬意を表して、最高級シャンパンに「ドン・ペリニョン」という名前を付けたそうです。
モエ・エ・シャンドンは歴史上有名な人物との関わりもあります。
それは・・・・「ナポレオン」です。
クロード・モエの孫と友人だったナポレオンは、戦に出陣する前こを訪れ、勝利を祈願してシャンパンを飲んだといいます。
ナポレオンが寄贈した樽は現在もカーブ内で展示されていて、当時の歴史もしっかり残されています。
また、せっかくモエ・エ・シャンドンを見学するのであれば、ペリニョン修道士がいた修道院のあるオーヴィリエ村にも足を運ばれるのがお勧めです。
現在ではその修道院でペリニョン修道士は眠っています。
村自体はとても小さく、歩いて観光できます。
それぞれの建物に掛けられる看板が非常にかわいい!
オーヴィリエ村は電車ではアクセスしにくい場所なので、エペルネーからはタクシーなどで移動いただくこととなります。
モエ・エ・シャンドン社のカーヴ見学の際に教えていただいたことですが、一番売れる瓶のサイズはやはり通常のレギュラーサイズだそうです。
しかし、マグナムサイズが一番お勧めだそう!
それはなぜかというと・・・みなさんはご存知かもしれませんが、シャンパンはマグナムサイズから、小さいサイズの瓶へシャンパンを移していくのだそうです。そのため、マグナムサイズが一番空気の量が少なくフレッシュな味を楽しめ、酸化が少ないそうです。
飲みきれないからと、ついつい小さいサイズを購入してしまいますが、モエ・エ・シャンドンさんとしては、「マグナムをぜひ買ってほしい!」とのことでした。
きっと、数年後に同じシャンパンを飲み比べをした際に、味の違いが出るのかもしれないですね。ぜひ試してみたいものです!
シャンパーニュ地方は本当にシャンパンづくしでした。食前酒から、デザートまでそれぞれ食事に合わせていろいろなシャンパンがあることに驚き!
そしてフレンチでなくても、お寿司なんかにも合うシャンパンがあるみたいです。
自分好みのシャンパンを見つけて、色々なシーンで楽しめるようになりたいな~なんて思いました。