パラドールの旅~銀の道から巡礼の道へ~ | スペインの旅行記

支店
渋谷
福岡

パラドールの旅~銀の道から巡礼の道へ~

エリア
カルモナ
/スペイン
テーマ
周遊
時期
2009/10/31~2009/11/8
投稿日
2009/11/13
更新日
2020/6/26
投稿者
エスティワールドスタッフ

「パラドール」がこんなに素敵な宿泊施設だったとは・・・。
実際に宿泊してみて、その魅力がわかりました。泊まるまでは、古めかしくて、厳かで、ひとりで泊まるのに少し抵抗もありました。ところが実際に泊まってみてイメージ一新!歴史的に貴重な建物をうまく活かして、優雅でおしゃれで洗練されている!設備やアメニティもしっかり揃っていてパラドール内や客室も広々としてとても快適でした。スペインを訪れたなら一度は泊まりたい、そしてお客様に一度は泊まってほしいパラドール。そんなパラドールは個性派揃い。古城や修道院を改装したパラドール、眺めやロケーションを重視したパラドール、少しずつですが「銀の道」や「巡礼の道」に沿ってご紹介します。ぜひぜひ自分好みのパラドールを見つけてみてください。                                                                                                              
●旅のスケジュール●
1日目 成田発、パリ経由マラガへ
2日目 マラガ【パラドール・デ・マラガ・ゴルフ】→カルモナ【パラドール・デ・カルモナ】
3日目 カルモナ→セビーリャ→メリダ【パラドール・デ・メリダ】 ※銀の道の始まり※
4日目 メリダ→トゥルヒーリョ【パラドール・デ・トゥルヒーリョ】→プラセンシア【パラドール・デ・プラセンシア】
5日目 プラセンシア→サラマンカ【パラドール・デ・サラマンカ】
6日目 サラマンカ→サモラ【パラドール・デ・サモラ】→レオン【パラドール・デ・レオン】 ※銀の道から巡礼の道へ※
7日目 レオン→サンティアゴデコンポステーラ【パラドール・デ・サンティアゴデコンポステーラ】
8日目 サンティアゴ発、マドリード、パリ経由成田へ
9日目 成田着

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  • パラドール・デ・マラガ・ゴルフ

    まずはマラガ空港から車で5分ほどのパラドール・デ・マラガ・ゴルフに到着しました。マラガ市内まではタクシーで20分ほどです。その名の通り敷地内に広々としたゴルフ場があり、芝生の先にはコスタ・デル・ソルの海を見渡せるロケーション。私が訪れたのは11月ですが気温も温暖で宿泊者の方は皆さんTシャツ姿でリラックスされてました。ゴルフをされる方はもちろん、ゴルフをされない方も市内の喧騒を忘れてリゾート気分を味わいたい方におすすめです。マラガに到着してパラドールでゆっくりできたら長いフライトの疲れも解消されますよね。

    (左)  広々とした敷地内は緑でいっぱい
    (中央)2010年3月のヨーロッパオープンの舞台となるゴルフ場 
    (右)  シンプルモダンな客室は旅の疲れを癒してくれる

  • マラガからカルモナへ

    マラガから車で2時間ほど、高台にカルモナの村が見えてきました。カルモナはセビーリャから車で30分(タクシー目安50ユーロ)ほどの「白い村」です。旧市街の入口、セビーリャ門を抜けると白い路地が続きます。セビーリャ門からパラドールまで(村の端から端)は徒歩で20分ほど。パラドールに大きな荷物を置いたら気の向くままに歩いてみるのがおすすめです。朝早起きをして散策をしていたら同じおじいちゃん2人組に何度か出会いました。元気よく「オラ~」って挨拶。


    (左) セビーリャ門を抜けて旧市街へ
    (中央)路地の散策が楽しい
    (右)  パラドールの近くに青い窓枠の家を発見!

  • パラドール・デ・カルモナ

    村の一番高いところに建つパラドール・デ・カルモナは14世紀のアラブの城を残酷王ペドロ1世が宮殿に改装したもの。青いタイルの模様が鮮やかなパティオ(中庭)のまわりにはソファーや椅子が並べてあってのんびりした時間が流れています。テラスに出ると平原の風景が地平線の彼方まで広がります。村を散策したらテラスでのんびり・・・。パラドール・デ・カルモナにはのんびりと寛げる場所がたくさんあります。


    (左)  中世を偲ばせる石造りの建物
    (中央)アラベスク模様のブルーのタイルが敷き詰められたパティオ 
    (右)  テラスからの眺め~初夏はひまわり畑を見渡せます

  • カルモナからセビーリャへ

    カルモナからセビーリャまでは車で約30分(タクシー目安50ユーロ)の距離です。セビーリャはスペイン広場やカテドラル、アルカサルなど見どころも多く、旧市街は白だけでなくてカラフルで可愛らしい街並み。サンタクルス街の狭い路地にはいくつかのバルがあって、休憩がてら地元で美味しいと評判のバル「Casa Roman」で生ハムとビールをいただきました。


    (左)  スペイン広場の噴水近くで間近に虹がでました~ラッキー!
    (中央)11月でも暖かいセビーリャではオープンエアの席が気持ちいい
    (右)  ヒラルダの塔からの眺め~町を見渡せます

  • セビーリャからメリダへ

    セビーリャからバスで2時間半~3時間、列車で4時間半前後でメリダの町に到着します。メリダはセビーリャとヒホンをつなぐ「銀の道」の要塞として繁栄したローマ時代の遺跡が残る町。町の中に遺跡があるというよりも、遺跡の中に町があるといった方がぴったりくるような世界遺産に溶け込んだ町です。


    (左)  可愛らしい町並み
    (中央)ローマ劇場は現在でも使われている 
    (右)  町の中に突然現るトライアノスのアーチ

  • パラドール・デ・メリダ

    町の中心部に建つパラドール・デ・メリダは列車の駅から歩いて5分。ローマ劇場や水道橋など町のみどころはパラドールを拠点に徒歩で散策できます。18世紀の修道院を改装してつくられたパラドールは厳かな雰囲気を残しつつもエレガント。こぢんまりしていて居心地もよく散策の拠点として最適です。


    (左)  小さな広場に面した白亜の建物 
    (中央)床の青いタイルの模様が素敵なサロン
    (右)  外の光が差し込むパティオの柱には8世紀に書かれたコーランの文字が!

  • メリダからトゥルヒーリョへ

    メリダから車で1時間半、小高い丘の上、トゥルヒーリョの町に辿りつきました。トゥルヒーリョはコンキスタドーレス(征服者)や冒険家を輩出したことで知られる小さな町。赤茶の屋根と茶褐色の建物が建ち並んで本当に中世の町に迷い込んだような雰囲気です。


    (左)  町の全景が見渡せる高い位置に建つアラブ城
    (中央)町のまわりは荒涼とした大地が続く 
    (右)  ペルーを征服したピサロ像と教会のあるマヨール広場

  • パラドール・デ・トゥルヒーリョ

    マヨール広場から歩いて5分。パラドール・デ・トゥルヒーリョは16世紀に建てられた女子修道院を改装したパラドールです。女子修道院だったこともあってかパラドールの内部は女性ならではの繊細さが感じられます。スタッフも女性が多いようでパラドール見学中、ランチ中、ほとんど男性スタッフを見かけませんでした。こちらのパラドールは事前にホームページや雑誌で見ていた印象よりも洗練されていて細かいところが可愛くて、とても素敵なパラドールでした。写真だけでは魅力をお伝えできず残念!ぜひ足を運んでみてください。


    (左)  みかんの木のある明るいパティオ
    (中央)回廊に並べられたソファに可愛い刺繍のクッション
    (右)  サロンで午後のティータイムを楽しみたい

  • パラドール・デ・プラセンシア

    トゥルヒーヨから車で1時間半。プラセンシアは美しい大聖堂(カテドラル)のある小さな町です。町の中心にあるパラドール・デ・プラセンシアは15世紀の修道院を改装してつくられたパラドール。先述のトゥルヒーリョのパラドールが女性的であるならばプラセンシアは男性に好まれそうなダイナミックな雰囲気。修道院というよりも中世のお城に迷い込んだような・・・。全体的に厳かで暗めではありますが、決して古臭くない。古いものを活かして洗練された造りになっています。


    (左)  カテドラルは新旧くっついた形に(この右側に旧カテドラルがあります)
    (中央)広々としたつくりのパラドール
    (右)  調度品が置かれたパラドールの回廊は博物館のよう

  • プラセンシアからサラマンカへ

    プラセンシアからサラマンカまで車で1時間半。サラマンカはスペイン最古の大学がある学生の町。スペインで最も美しいといわれるマヨール広場やカテドラル、貝の家などみどころが旧市街に集まっています。おすすめはサラマンカ大学にある天井画「サラマンカの空」。あまりに美しくて神秘的でしばらく時間を忘れて見とれてしまいました。サラマンカにお越しの際はぜひ!


    (左)  対岸から眺めるカテドラル
    (中央)夜のマヨール広場は本当に美しい
    (右)  「サラマンカの空」※撮影が禁止されているのでパンフレットを写真におさめました

  • パラドール・デ・サラマンカ

    旧市街から徒歩20~30分、パラドール・デ・サラマンカはローマ橋を渡った先の高台にたつパラドールです。モダンな造りのパラドールは機能性が高くて居心地がいい。そして最大の魅力はパラドールからの眺めです。ロビー、レストラン、どこからでも美しいサラマンカの町を望めます。旧市街までは歩いていくかタクシーを利用するか・・・。中心から離れていることをメリットととるかデメリットととるか、捉え方次第ですね。私は歩くのが好きなので次にサラマンカを訪れるときもパラドールに泊まろうと決めました。お散歩だと思ったら楽しいですよ~。旧市街を散策して疲れた後は設備の整ったホテルでゆっくり休む。旧市街の美しい夜景を眺めながら・・・。最高です!


    (左)  パラドールでは珍しいモダンなつくり
    (中央)広々としたロビーやテラスから旧市街の眺めを楽しんで
    (右)  一部客室からの眺め~運がよければお部屋から旧市街を~まるで壁にかけられた絵画のようです

  • パラドール・デ・サモラ

    サラマンカから車で1時間半、パラドール・デ・サモラはポルトガル国境に近い小さな町サモラの中心の広場に面して建っています。サモラの町はポルトガルの港町ポルトに流れ込むドゥエロ川の上流に位置しています。主な見所は城塞とカテドラルですが、町がとてもきれいなので散策もお楽しみいただけます。車の通りも少なくてゆっくり歩いているご年配の方が多い。この町にいると時間の流れが穏やかです。パラドール・デ・サモラは15世紀の宮殿を改装していて落ち着いた雰囲気。まさに中世のイメージのパラドールです。


    (左)  パラドールは石造りの立派な建物で美しい町並みに溶け込んでいる
    (中央)城塞から眺めるカテドラル
    (右)  ドゥエロ川の眺め

  • サモラからレオンへ

    サモラから車で3時間、巡礼の道の要所レオンは5つ星パラドールがあることでも有名です。主な見所は美しいステンドガラスのカテドラル、彩りが鮮やかなフレスコ画の残るサン・イシドロ教会、ガウディ建築のカサ・デ・ロス・ボティーネスです。ゴシック様式、ロマネスク様式、ガウディ建築と様々な時代の建物が並んでいて町全体が美術館のよう。特にカテドラルのステンドガラスは本当に美しくて魅了されてしまいました。


    (左)  カテドラル内部はステンドガラスの美しい世界
    (中央)サン・イシドロ教会の天井フレスコ画 ※写真はポストカードを写したものです
    (右)  バルセロナ以外では珍しいガウディ建築のカサ・デ・ロス・ボティーネス

  • パラドール・デ・レオン

    16世紀の修道院兼救護院を改装したパラドール・デ・レオン。その荘厳な雰囲気に圧倒されました。本当にここに泊まるのか?と恐縮してしまうほどの佇まいです。館内は高い天井に落ち着いたインテリア、貴重な絵画や彫刻が飾られています。レオンの町も見所がありますが、パラドール・デ・レオンに泊まるだけの目的でもここを来る価値あるな~としみじみ感じました。


    (左)  夜はライトアップされるパラドール
    (中央)天井が高く豪華な雰囲気のロビー
    (右)  回廊の彫刻は必見

  • レオンからサンティアゴ・デ・コンポステーラへ

    レオンから車で4時間、サンティアゴ・デ・コンポステーラは聖ヤコブが眠るキリスト教の聖地。巡礼の最終目的地とされていて今でも多くの巡礼者が訪れます。カテドラルのあるオブラドイロ広場には大きなリュックを背負った人たちが無事にたどり着いたことを喜び合っている姿を目にします。


    (左)  迫力あるカテドラル
    (中央)巡礼者はカテドラルの脇の門を越えてオブラドイロ広場へ
    (右)  オブラドイロ広場で無事の到着を喜びあう巡礼者

  • パラドール・デ・サンティアゴ・デ・コンポステーラ

    巡礼者のための病院兼宿泊施設だった建物を改装したパラドール・デ・サンティアゴ・デ・コンポステーラ。荘厳な外観とエレガントなサロン、そして美しい回廊。他のパラドールに比べて華美ではないけれど豪華な印象が残るパラドールでした。それはこの場所が巡礼の最終目的地であること、そしてすぐ近くのカテドラルには聖ヤコブが眠っていること、建物自体の歴史の重みを感じるからかもしれません。


    (左)  カテドラルのあるオブラドイロ広場に面して建つ
    (中央)優雅な雰囲気のサロン
    (右)  回廊も厳かな雰囲気

  • パラドールの旅を終えて

    長々となってしまいましたが、9つのパラドールを少しずつご紹介しました。お好みのパラドールはございますでしょうか。


    今回は実際に訪れて、泊まってみて、パラドールの素晴らしさを改めて実感しました。パラドールにはそこに1泊だけでもするだけで、旅行全体が華やかになるような魅力があります。それぞれのパラドールに特徴がありますので、お好みにあわせて旅のアクセントとしてまずは1泊パラドールの宿泊を加えてみてはいかがでしょうか。2泊以上できればゆっくりしていただけますし、雰囲気の異なるパラドールであれば2つのパラドールに泊まってみるのも面白いと思います。
     
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    (写真)パラドールではおやすみ前に枕元にチョコレートのプレゼントがあるときも・・・