中世にタイムスリップ♪ ライン川車窓の旅 | ドイツの旅行記

支店
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中世にタイムスリップ♪ ライン川車窓の旅

エリア
ドイツ
/ドイツ
テーマ
クルーズ
時期
2010/4/16~2010/4/16
投稿日
2010/04/24
更新日
2020/6/26
投稿者
エスティワールドスタッフ

ライン川下り」の舞台、ドイツの西側を流れるライン川は、西ヨーロッパ最大の国際河川です。 ライン川は「父なる川」ともいわれ、古くから多くの船が行き交い、ドイツの物資の流通の要となっていました。 そのため川の両岸には税を徴収するための関所、貴族が建てた城塞が数多く建てられました。 一般的な観光客向けのライン川下りはマインツからコブレンツまでをおよそ5時間25分かけて下りますが(コブレンツ~マインツのライン川上り?は9時間30分もかかります!)、日本の一般的なツアーにおける「ライン川下り」は、見どころが最も多いとされるリューデスハイムとザンクト・ゴアールまでのライン川下り(または川上り)が多いようです。またこのエリアはユネスコの世界遺産にも登録されています。 リューデスハイムからザンクト・ゴアールまでは1時間40分と手ごろですが、今回はマインツに滞在していたこともあり、対岸のリューデスハイムに行くのも大変だったため、マインツ~コブレンツ~マインツをライン川両岸から眺めることができる鉄道の旅にしました。鉄道ならマインツ~コブレンツ間はICEで50分!駆け足の車窓の旅ではありますが、コンパクトにライン川を満喫してきました。

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日数:5日間  
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  • マインツを出発!

    マインツからコブレンツまではICEでノンストップの50分!事前にガイドブックを見て下調べ!シャッターチャンスを逃すまいと、予習完了♪勢い勇んでICEに飛び乗りました!
     
    マインツ~コブレンツ間はICEなどの高速鉄道は進行方向右側の席に座るのを忘れずに!左側に座ると岩肌しか見えませんのであしからず・・・。
     
    マインツを出発してわずか10分後、「ビンゲン」の駅を過ぎると最初のシャッターチャンス「エーレンフェルス城」が見えてきます。シャッターチャンスを逃さないために、何枚か写真を撮って、ピンボケしている画像はサクサク消しましょう!
     
    エーレンフェルス城」はマインツ大司教の命で13世紀に建設され、その後、教区の拠点として大司教の居城に使われていました。現在は廃墟ですが、塔からの眺めは最高のようです。
     
     
    【写真左】マインツを出るとすぐに広がる田園風景
    【写真中央】エーレンフェルス城
    【写真右】アスマンスハウゼンの街並

  • 進行方向右側を陣取って!

    エーレンフェルス城を通り過ぎると、進行方向右側にはラインの岸辺に小さな街が次から次へとあらわれます。
    そして、「カウプ」の街が近づいてきました。
    カウプは中部ライン地域で最大のぶどう畑を有する街で、背後の丘の上には「グーテンフェルス城」があります。
     
    グーテンフェルス城」は1200ごろの建築で、14世紀にはバイエルンのルードヴィヒ国王が好んで何度も滞在した城です。現在は古城ホテルになっています。
     
     
    【写真左】カウプの街並
    【写真中央】グーテンフェルス城の遠景
    【写真右】グーテンフェルス城

  • ローレライ

    グーテンフェルス城を抜けると、ライン川下りのメインとも言われている「ローレライ」が近づいてきます。
     
    ローレライとは、陰険という意味の「ルーレ」と、岩という意味の「ライ」というふたつの言葉が語源です。崖の上から美しい歌声で船乗りを惑わし、船を転覆させると言われるローレライ伝説があります。
     
    ローレライを抜けると次は「ネコ城」の登場です!ネコ城は1371年に築城され、ザンクト・ゴアールの街を見下ろす位置に建てられています。城の名は、初代城主カッツェンエルンボーゲン伯爵に由来しています。

     
    【写真左】ローレライのカーブ
    【写真中央】緑の丘をぬって流れる雄大なライン川とローレライ
    【写真右】ネコ城

  • まだまだ続くシャッターチャンス!

    ネコ城を抜けると、今度は「ネズミ城」の出番です!
    ネズミ城は正式名称をトゥルンブルク城といい、ネコ城から狙われた位置に見えることからネズミ城と呼ばれています。
     
     
    【写真左】ネズミ城
    【写真中央】まだまだ続くライン川の街並
    【写真右】このお城は??

  • いよいよコブレンツに近づく!

    いよいよ車窓の旅も終盤に突入です。
    高速列車のICEは確かに速いのですが、ひとつひとつの街やお城を判別するのが難しい・・・。結局、上の画像は判別がつかなかった街とお城です(汗)。

  • コブレンツってどんな街?

    50分の車窓の旅(=撮影旅行)を終え、コブレンツに到着です!
     
    コブレンツはライン川とモーゼル川がぶつかる地点の街で、「父なるライン川」と「母なるモーゼル」とドイツ人が引用するほどです。ちなみに、モーゼル川は言わずと知れた「モーゼルワイン」の産地です。
     
    コブレンツの見どころは「ドイチェス・エック」と言われるライン川とモーゼル川が出合う、ちょうどその場所を指します。
     

    【写真左】コブレンツ中央駅に到着!
    【写真中央】ドイチェス・エックにある「カイザー・ヴィルヘルムの騎馬像」
    【写真右】ドイチェス・エックの全景

  • ドイチェス・エック

    ドイチェス・エックはコブレンツ中央駅から歩いて30分の距離にあります。
    コブレンツ中央駅前のローターリーでタクシーを捕まえて「ドイチェス・エック、ビッテ」と言うだけで連れて行ってもらえますので、タクシーが便利です。タクシー代はチップ込みで7~8ユーロ程度です。
     
    ドイチェス・エックにある「カイザー・ヴィルヘルムの騎馬像」は実は第2次世界大戦の終戦のとき、アメリカ軍が要塞と間違えて爆破してしまったとのこと。後になって再建された2代目の騎馬像で、ドイツ再統一と平和のモニュメントとなっています。
     
     
    【写真左】ドイチェス・エックの先端
    【写真中央】ドイチェス・エックの全景
    【写真右】ドイツ再統一のモニュメント

  • 春色のコブレンツの街角

    ちょうどこの日、ライン川とその周辺は雲ひとつない快晴!
    日本は雨が降ったり寒かったりで、春らしさを感じませんでしたが、ドイツに行って初めて「春」を感じることができました。
     
    ここではコブレンツの街角で「春色のドイツ」を感じた3ショットをご紹介させていただきます!

  • 今度は反対岸からスタート!

    コブレンツを後にし、再びマインツに戻ります。
    でも同じ道を帰るのはご法度です!今度は反対岸を走る鉄道に乗って、再び車窓の旅を満喫するのです。もちろん、撮影旅行ですが・・・。
     
    反対岸を走る鉄道はコブレンツからヴィースバーデン行きの普通列車または快速列車です。列車のコードは「RE」もしくは「RB」と付いている列車に乗りましょう。30分~1時間に1本しか運行していませんので、コブレンツに着いたら、戻る列車の時間を事前に確認しておいてください。
     
     
    【写真左】今度は赤い車体が特徴の普通列車に乗って♪
    【写真中央】ライン川を渡り、反対岸に向かいます
    【写真右】改装中のお城

  • 進行方向右側を陣取って!

    再び進行方向右側の座席に座りましょう!
    車窓に飛び込んでくるのは行きのICEとはまったく違う風景です。今度は普通列車のため、比較的ゆっくり進んでくれます。シャッターもゆっくりピントを合わせてからで間に合います。

     
    【写真左】変わらない街並み・・・
    【写真中央】水面が光るライン川と街並
    【写真右】ローレライの切り立った断崖

  • まだ続くシャッターチャンス!

    今度は「シェーンブルク城」の登場です!
    シェーンブルク城は17世紀にフランス軍によって破壊された、現在はホテルとして活躍している城です。ヴィクトル・ユゴーが「最も美しい廃墟」と絶賛した佇まいです。
     
    次は「プファルツ城」です。ひと際目立つ真っ白な城で、ネズミ塔と同じく、通行税を取り立てるためにライン川の中洲に建設された城です。
     
     
    【写真左】変わらない街並・・・
    【写真中央】シェーンブルク城
    【写真右】プファルツ城

  • まだまだ続くシャッターチャンス!

    まだまだ古城は続きます。
    次は「ゾーンエック城」です。ゾーンエック城はラインタール地方でも特に美しい城のひとつで隣のライヒェンシュタイン城が守護城でしたが、この城も盗賊の巣窟となり、13世紀に破壊されてしまったようです。
     
     
    【写真左】シュタールエック城
    【写真中央】ゾーンエック城の遠景
    【写真右】ゾーンエック城

  • 大満喫のライン川車窓の旅

    ライン川古城めぐりのラストを飾るのは「ライヒェンシュタイン城」と「ラインシュタイン城」です。
    ライヒェンシュタイン城は11世紀に完成したといわれている城ですが、盗賊の巣窟となったために相次いで破壊され、廃墟と化しています。
    一方、ラインシュタイン城は900年ごろ完成し、大司教の税関所として使われた後は荒廃していましたが、19世紀初めにプロイセン公が再建しました。

    最後の見どころは「ネズミ塔」です。ライン川を行き交う船から通行税を取るための税関として、13世紀に建設されました。塔に幽閉された大司教がネズミに食い殺されたという伝説があります。

     
    ライン川といえばクルーズが定番ですが、個人旅行だからこそ、鉄道で一周したライン川周辺は格別でした。ゆったりと流れるライン川と水面に映る街並み。ライン川両岸の斜面にはぶどう畑、教会の鐘楼を取り囲むように集まっている村々、丘の上には見下ろすように古城が点在しています。ドイツの原風景を探しに、是非ライン川を訪れてみてください。まさに中世にタイムスリップです!

     
    【写真左】ライヒェンシュタイン城とゾーンエック城
    【写真中央】ラインシュタイン城
    【写真右】ネズミ塔