ぶどう畑が広がる「リースリングの宝庫」♪ ~リューデスハイム~ | ドイツの旅行記

支店
渋谷
福岡

ぶどう畑が広がる「リースリングの宝庫」♪ ~リューデスハイム~

エリア
リューデスハイム
/ドイツ
テーマ
街歩き
時期
2010/4/16~2010/4/16
投稿日
2010/04/24
更新日
2017/10/6
投稿者
石井 宏明

マインツの対岸にあるヴィースバーデンから鉄道で30分。
ドイツ有数の白ワインの産地として知られるリューデスハイムラインの真珠とも呼ばれる小さなかわいらしい街です。マインツからケルンへのライン川クルーズを、ここリューデスハイムから乗る人も多く、いつも世界中の観光客でにぎわっています。
 
そんなリューデスハイムはずっと行きたかった街。目下、マイブーム継続中の「リースリング」のふるさとだからです。
「リースリング」とはドイツを代表する白ワイン用のぶどうの品種です。リースリングは、シトラスや花の香りとトロピカルフルーツの弾けるような香り、しなやかな酸味と豊富なミネラルが特徴の奥深い味わいのあるワインです。ワイン初心者にはとてもぴったりで、ドイツワイン=甘口の概念を覆した「キリリとした辛口タイプ」もあります。
そんなリースリングに出逢ったのが1年半前。ずっとリースリングの産地「ラインガウ」のひとつであるリューデスハイムに行ってみたいと思っていました。

  • つぐみ横丁

    リューデスハイムの見どころといえば、真っ先に「ドロッセルガッセ(つぐみ横丁)」です。幅3メートル、長さ150メートルほどの小さな通りに、ワインレストランや土産物屋が軒を連ねています。ちょうどこの時期、ドイツの春を告げる名物「シュパーゲル(ホワイトアスパラガス)」がメニューに並び、レストランでは生演奏合戦が繰り広げられていました。
     

    【写真左】つぐみ横丁の入口
    【写真中央】かわいいレストランが軒を連ねます
    【写真右】平日のため、この日は通りが閑散としていました

  • ゴンドラリフトに乗って①

    つぐみ横丁を抜けて、右に歩くとドイツ統一記念碑が建つニーダーヴァルトへ至るリフト駅があります。
    そのニーダーヴァルトへ至るゴンドラリフトは往復6.5ユーロ。ちょっとした空中散歩にもってこいです!
    このゴンドラリフトは窓なしなので、風の強い日は揺れるんです。実際、私が乗ったときは風がまだ冷たく、強風のたびにリフトが一時停止するというハプニングもありました。定員は2~3名です。
     

    【写真左】ゴンドラリフトの駅
    【写真中央】ゴンドラリフトの車窓から
    【写真右】リューデスハイムの街を上から・・・

  • ゴンドラリフトに乗って②

    ゴンドラリフトでどんどん上がっていくと、進行方向左手にリューデスハイムの街並み、右手に一面のぶどう畑が広がります。この時期、当然ぶどうの実はまだ付いていません・・・。苗木だけが一列に並び、芽が出るのを今か今かと待ちわびている時期です。
     
     
    【写真左】左手にリューデスハイムの街並み
    【写真中央】一面のぶどう畑。すべてリースリング種!
    【写真右】どんどん街が小さくなっていきます

  • ゴンドラリフトに乗って③

    さらにさらに上っていくと、もう眼下には一面のぶどう畑♪
    これがすべて「リースリング」種かと思うと、ニヤニヤが止まりません!
     
     
    【写真左】丘陵地帯を埋め尽くすぶどう畑
    【写真中央】ニーダーヴァルト記念碑が見えてきました!
    【写真右】右見ても左見ても下見ても「ぶどう畑」

  • ゴンドラリフトに乗って④

    さらにさらにさらに上ると「ニーダーヴァルト記念碑」のリフト駅に到着です。
    眼下には水面輝くライン川とライン川の両岸に小さな街が広がっています。もちろん、ぶどう畑も♪
     

    【写真左】リューデスハイムの街を通り過ぎて・・・
    【写真中央】ニーダーヴァルト記念碑から見た街並み
    【写真右】ニーダーヴァルト記念碑の展望台

  • ニーダーヴァルト記念碑

    ニーダーヴァルト記念碑に到着です。
    ニーダーヴァルト記念碑」は、1871年のドイツ統一を記念して1883年に建てられたゲルマニアの女神の記念碑です。
    ニーダーヴァルト記念碑のある展望台からはライン川はもちろん、地平線の彼方まで一望できます。
     
     
    【写真左】展望台から眺めるライン川とぶどう畑
    【写真中央】ニーダーヴァルト記念碑
    【写真右】またまたぶどう畑

  • ゴンドラリフトに乗って⑤

    ニーダーヴァルト記念碑からの眺めを堪能したあと、再びゴンドラリフトに乗って、リューデスハイムの麓の駅へ向かいます。
    帰りのゴンドラリフトは眼下にぶどう畑が間近に迫ってくる光景を見ることができ、進行方向左手遠くには「エーベルバッハ修道院」も見ることができます。
     
    リューデスハイムはフランクフルトからも鉄道で約1時間と十分日帰り観光圏内です。ライン川がゆったりと流れ、点在するかわいい木組みの家、そしてなだらかな丘につづくぶどう畑・・・本当にドイツらしい風景が広がっています。

    リューデスハイムは「泊まる」ことをオススメします!夜はつぐみ横丁で生演奏を聞きながら、リースリングを飲むという、最高の夜をお楽しみいただけます。
    たしかに昼間からリースリングで酔いつぶれるわけにはいきません・・・。
     
    リューデスハイムに1泊すれば、ライン川クルーズに乗って、ライン川両岸に点在するお城や有名なローレライも堪能できます。
    そして、ドイツでは珍しい赤ワイン「シュペート・ブルグンダー」種の産地として有名な「アスマンスハウゼン」にも足を伸ばせます。
     
     リューデスハイムはフランクフルトに泊まるよりもはるかにドイツの原風景を楽しめる街です。フランクフルトは見本市が多かったりするなど、時期によってはホテル代金も高騰しがちです。そんなときは是非リューデスハイムに泊まってみてください。ちょっとしたショートステイにはもってこいの街です。