中国雲南省の麗江にプライベートで行ってきました。
麗江は中国雲南省の中でも、特に有名な観光地で、大自然に囲まれ、少数民族が住み、伝統文化に培われた、3つの世界遺産を持つ街です。
雲南省は中国でも南西部の奥の方にあり、北京からは遥か遠く、ベトナムやミャンマーに隣合ったところにあります。今回はハノイ経由のベトナム航空を利用。
正確には下記のようなルートで行きました。
往路:成田→ハノイ→昆明→大理→陸路で麗江。
復路:麗江→昆明→ハノイ→成田。
お隣の国といっても北京や上海とは違って道のりは遠いです。
北京とは経度的に1~2時間の差がありますが、北京が標準時になっている為、少し朝は暗くて夜は明るいことからも、中国の広大さが顕れています。
でも時間をかけて行くだけのことはあり、大自然と面白い文化が待っていますよ!
麗江古城は水路と石畳で整備され、 瓦屋根の伝統的な建物が立ち並ぶ美しい街で、世界文化遺産に登録されています。
麗江の街ではぜひ街の高台と万古楼という五重の塔へ登ってみて下さい。
瓦屋根がどこまでの続く景色を見ることが出来ます(写真左&中央)
昔ANAのCMで女優さんがここに登っていました☆
宮崎監督の「千と千尋の神隠し」の舞台になったという噂もあるように、本当に湯婆婆が出てきそうです・・・!!!
右の写真はナシ族の民族衣装を来たおばあさん達です。マージャンやってます。
麗江では、日本で着物を着た年配の人がいるように、年配の女性は普段着として民族衣装を着ています。
日が暮れはじめるとだんだんと提灯が灯り始め、古城内は夢のように綺麗になります!!
日が暮れはじめると、街の中はクラブのようにあちらこちらの店で音楽も鳴り始め、とても賑やかになります。最近は中国人観光客が増え、賑やかなお店が増えてしまったので、少し昔ながらの趣が薄れてしまっているようです。ですがそのマイナス部分を差し引いても尚、麗江の美しさには感動でした。
トンパ文字は古代ナシ族の象形文字で、その希少性から「世界記録遺産(記憶遺産)」に指定されています。
例えば、左の写真の文字の意味は「愛」。一見して伝わってきますよね。
中央の写真は、「踊る」。これは”白沙村”にあった塀です。
現在は数少ないトンパ研究者しか読み書きが出来ないそうです。
お土産にお勧めなのは、自分の名前をトンパ文字で彫ってくれる判子。
今回利用したのは麗江古城内にある「東巴印鑑店鴻興」というお店。
友人と揃って、自分と両親の分を作りました。6個買うから安くして~と言って、少し値引きしてもらいました。1つ50元(石の種類によって値段は違います)。石を選んで、文字のデザインを選び、自分の名前を小さい紙に書いて伝えると1~2時間くらいで出来上がり。
右の写真は私の名前の判子です♪自分の名前の漢字がこんな文字になるとは♪
綺麗に出来上がり、嬉しかったです♪
麗江観光ツアーでは「トンパ博物館」に行きます。
博物館に入ると日本語の上手な博物館員が出てきて、館内を回りながらトンパ文字の紹介をしてくれました。最後におもむろに、「あなた達は運がいいです。今日はトンパの記念日で、たまたま世界に数人しかいないトンパ先生が来館しています。会ってみませんか?」とのこと。私達は館内説明内で、トンパ先生は首相よりも尊敬されているとか聞いていたので、そんな人に会えるんだーとドキドキ。そして、今日はトンパ先生が文字を書いてくれ、執筆代はボランティアで無料なので、紙代150元だけでいいです、とのこと。一瞬高いと思いましたが、せっかくだし書いてもらいました・・・・・(写真中央)。
でも、このお方、後々聞くに、いつもいるそうです・・・・。がーん。
エンターテイメントとして楽しむということでしたら、買ってみましょう。
今後行く人は「トンパ先生はいつもいる」ということだけ覚えておいて下さい。
文化の違いですよね、こんなこともアルアル。白沙村にいたワンちゃんの写真で癒されましょう。
玉龍雪山は標高5596mもある山。
今回は玉龍雪山を「雲杉坪」から見る予定だったのですが、ロープウェイがメンテナンス中だった為、急遽「牝牛坪」へ行きました。
牝牛坪は標高3700m。富士山と同じくらいの高さですね。
牝牛坪まではバスとロープウェイでラクラク登れます。
高山病を心配し、高山病には甘いものが効くと聞いたのでカバンに命のスニッカーズチョコを忍ばせたりして行ったのですが、大丈夫でした。そう言われれば頭が痛いような疲れやすいような気もしましたが・・・、私は肩こりで常にそんな感じなので、あまり気づきませんでした。
しかし、登ってみたものの、霧だらけ・・・。山は見えませんでした。今は雨期なのでほとんど見えないそうです・・・。悲しいが仕方ない!(山はホテルからは少し見えました。)
写真右:漢方を売っていた「イ族」のおばあさん。
山が見えなかったので、途中にあったプチ九賽江のようなところ(「鏡潭湖」 「藍月谷」など)に行くことにしました。ツアーには組み込まれていなかったので追加40元でチケットを買い、カートで行きました。青が綺麗です!!!
こんなところがあると知らなかったので、嬉しいおまけでした。 雨期の間はなかなか玉龍雪山は見れないので、ここだけに来る中国人も多いようです。
ここではヤク(牝牛)の乗ることが出来ます。
手前で写真を取るだけなら20元、奥の方まで歩くなら40元です。私達は20元の方。
ヤクは中国西部に棲む牛科の大きな体の動物で、 長い毛と角があります。
ドキドキしながらヤクに乗ってみます。
・・・あったかい。座布団を何枚も敷いているにも関わらず、ヤクの背中からお尻にヤクの体温が伝わってきます。
どうりでこの冷たい雪解け水の中で立っていられるわけです。高地に順応すべく体温が高いのでしょう。
ちなみにヤクは3000m以上の高地にしか生息することが出来ないため、高度2400mしか(!?)ない麗江の街の方まで行くとすると死んでしまうそうです。
自分のカメラをヤクのおじさんに渡して写真を撮って貰います。
写真ダイスキな中国だけあって、
おじさんはジェスチャーを交えてノリノリで色々なポーズを要求してきました。
きわめつけは、手の小指と親指だけを立ててネコの耳みたいに自分の頭にあてる「牛さんポーズ」・・・。
普段は直立不動でピースくらいしか出来ない私達にとっては恥ずかしかった・・・(笑)笑うしかなかったです。でも楽しかったです★
麗江には旅行会社に入る前から行ってみたかったのですが、ツアーは、一人あたり20~30万円して添乗員がつく豪華な周遊ツアーが主流な為、今まで行かずじまいでした。そんな時、当社STWのアジアセクションでベトナム航空利用、現地日本語係員がずっとついてくれ、お値段10数万円というツアーを発見し、これなら行けると思い、今回旅先に選びました。
学生時代は何回か言ったことがあった中国ですが、社会人になってからは一度も行っておらず、久々の中国では、食べ物やトイレなど、ちょっぴり辟易した部分もありましたが、やはりひとつひとつが中国ならではのスケールが大きい見どころばかりで面白かったです。
中国麗江は決してハワイやグアムのようにメジャーな観光地ではありませんが、不思議なことに、旅行した後、時間がたって見返せば見返すほど、どんどんと味わい深い思い出になっていくのがいいと思います。