ここ数年行くのをためらっていたインドネシアのレンベ・メナド。なぜなら,シンガポールでの1泊を含む移動で,到着までに2日近くもかかってしまう「秘境」だからです。
しかし,ここはそのデメリットを考慮しても行く価値のあるポイントでした。(羽田ーシンガポール便の就航で時間はずいぶん短縮されました)
2010年8月に参加したツアーでは,次から次へとでてくる固有種をはじめ,レアな魚のオンパレードに“おなかいっぱい”になったツアーでした。
ダイビング,リゾート,食事,スタッフのどれも合格点のツアーだったので,絶対リピートします!
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今回は2つのリゾートをはしごしました。
最初に訪れたのは,カサワリレンベリゾート。メナドの空港から車で90分ほどの道のりでした。
コテージが10棟ほどのこぢんまりしたリゾートにダイビングサービスが併設されています。
ついたその日にいきなりナイトダイビング。「え?え?え?」という感じでしたが,これがなかなかすごかった。
ミナミハナイカ,メガネウオ(写真左),オオウミウマ,カエルアンコウ,ココナッツオクトパス(写真右)…。
ナイトでこれだけ見られるポイントはそうそうありません。ローカルガイドに「どうだった?」と聞かれて,思わず「おなかいっぱい!」と答えてしまいました。
2日目からは1日4本のダイビング。スケジュール的にはダイブクルーズと同じです。
朝食前に1本目,朝食後に2本目,昼食後に3本目,おやつを食べて夕方4本目。
ダイビングはいわゆる殿様ダイビング。スタッフがすべてセッティングしてくれてサポートもしてくれます。「これぞリゾート」という感じです。
レンベストレイトとよばれる海峡は波がほとんどなく,遠いポイントでもボートで20分以内なので船酔いとは無縁でした。
ダイブクルーズよりよいところは,ダイビング後はすぐ近くのリゾートに帰るのでゆったり温水シャワーを浴びたり,広いベッドで休んだりできるということ。
このリゾートには,カメラ専用ルームがあって,エアガンなども装備してありました。カメラ派には満足の設備です。(写真右)
レンベには30以上のポイントがありますが,その多くがマックダイビングとよばれる黒い泥のポイントを潜るダイビングです。
ここは本当に固有種の宝庫でした。いったいどういう進化を遂げてきたのでしょうか,
ヘアリーフロッグフィッシュをはじめ,「こんな変な魚見たことない。」というものばかりでした。
ガイドはすごく目がよくて,「どうして見つけられるの?」と思うほどいろんな生きものを紹介してくれます。
確かに大物はいないけれど,潜るたびに変化に富んでいてすごかった(*^_^*)
写真左:バンガイカーディナルフィッシュ 中:ウミウシカクレエビ 右:ハタタテカレイ
リゾートには日本語の話せるスタッフが3人いました。日本で働いていたことがあるそうで,流ちょうな日本語を話すので全く不便はありませんでした。
食事は事前に20種類以上のメニューから選んで注文する方式でした。メニューにはパスタもあればローカルな料理もあって,毎日選ぶのに困るほどで,全く飽きませんでした。
海の見える見晴らしのよい2階のレストラン(写真左)は,真夏でも涼しい風が吹いて快適です。偶然同じツアーになった方との会話も弾んで,ゆるやかに素敵な時間が流れます。
そのほか,このリゾートにはプールやスパも併設されています。
写真中:メインディッシュ 右:デザート
次に訪れたのは,レンベから車で2時間のメナド・ココティノスです。レンベでダイビングしたあと機材はかごに入れたまま車に積んでの移動だったので,片付ける必要がありませんでした。
このリゾートもコテージでした。予約の段階では相部屋ということでしたが,ラッキーなことに一人だけだったので,優雅に部屋を(写真左)使うことができました。
食事はレストラン(写真中)でバイキング方式。好きなものを好きなだけ。しかもサービスで一定額までの飲み物がついているので,おいしい料理に舌鼓。
最近桟橋(写真右)ができたり,レストランでは無線LANも使えたりするなど,インフラの整備も進んでいる印象でした。
ダイビングは,朝リゾートを出発して2ダイブ,リゾートに帰って昼食の後3ダイブ目というスケジュールでした。ちょっと大きめの船でポイントまで1時間弱の移動でした。
船にはトイレやシャワーがついていました。また,ダイビングの後にはタオルや飲み物,果物などのサービスがありました。
澄んだ水のドロップオフのポイントには,ウミガメやナポレオンがいたり,カスミチョウチョウウオやフュージュラーが群れをなしていたりして,魚影の濃い印象でした。(写真左)
ここは,基本的にドリフトのようで,マイルドな流れの中を流されながらの快適ダイビングでした。 また,ドロップオフの棚には,ミナミハコフグの幼魚(写真中),ニチリンダテハゼやオドリハゼ,深場にはスミレナガハナダイ(写真右)などもいて,ワイド派にもマクロ派にも楽しめるポイントばかりでした。
リゾートからのサービスでサンセットまたはナイトダイビングがついていました。そこで,ニシキテグリ狙いのサンセットダイビングを申し込みました。参加者はアメリカ人の男性と2人。
リゾートから10分ほどのポイントでニシキテグリのメーティングを待ちました。(写真左)
夕暮れが迫るにつれてサンゴの間からニシキテグリが顔を出しメーティングする様子は,何度見ても素敵です。写真がうまく撮れないのが悩みの種ですが。
暗くなってしまったので,ガイドが誘導して辺りを探索しました。
すると,砂の中から抜け出して泳いでいるエビ(写真中)や背中にウミトサカ背負っているカニ(写真右)に遭遇するなどして,期待以上のダイビングになりました。