杉浦 悠斗

2017年新卒入社
所属部署 メキシコトラベルファクトリー 


Career pass

01

入社1〜3年目

新宿支店で北中南米、渋谷支店で南太平洋ビーチを担当。
3年間の研修先は、カナダ・アメリカ・タイ・モルディブ・タヒチ・ニューカレドニア・バヌアツ共和国の7カ国。

02

入社4年目

海外事業部に異動。

03

(コロナ禍)

休職支援制度を利用し、グアテマラの語学学校やメキシコでのバックパックを1年間体験。

04

入社8年目

カンクン支店責任者に抜擢。

初めて見た「ワクワク働く大人」がSTWの社長だった

大学生のときは取り憑かれたように海外旅行をしていました。必要最低限の授業に出席し、猛烈にバイトをして、お金がたまったら南米やフィジーにバックパッカーに出かける生活です。

バックパッカーは基本的に予定がないので、「今日どこ行く」「明日どうする」と決断の毎日。デング熱にはかかるし、コロンビアでは強盗に刺されましたが、自己責任で生きていく日々が面白く、常にワクワクしていました。

日本に帰国しても南米が恋しく、就活に身が入らない状態。就活サイトに登録しても面白そうだと思える企業が見つかりませんでした。どの会社に入っても、満員電車に揺られてくたびれた顔のサラリーマンにはなりそうで怖かったんです。海外で日本語教師として働こうかと考えていたとき、周囲から「さすがに1社くらい受けてみたら?」と心配され、参加したのがSTWの説明会。これが予想外の面白さでした。

何が印象的って、とにかく社長がぶっ飛んでいる。若手社員をカナダのド田舎に派遣してオーロラが見えるロッジを建設したり、マチュピチュに山や星を一望できるテラス付きホテルをつくるという話をしていたり。「それって旅行会社の仕事?」と驚くばかりでした。

「今までにない新しいものをつくったら面白いに決まっている」と、楽しそうに夢を語る社長を見て、日本にもワクワク働く大人っているんだと衝撃でした。この会社でなら面白く働けるかもしれない。即エントリーをして、無事に内定を獲得しました!

入社3年間で7カ国を視察、「お客様といくらでも話せるように」

入社1年目は新宿支店で北中米を担当しました。2年目、3年目は渋谷支店へ異動し、STW主力商品であるモルディブをはじめとした南太平洋のビーチを担当。ピーク時は目が回るほど忙しい仕事でしたが、辛いとか嫌だと思ったことは一度もありません。

なぜかというと、自分の好きな商品を求めてくれる人に勧める仕事だから。営業などでストレスが溜まるのは、相手が求めていないのに売り込まないといけない瞬間ですよね。STWでは、旅行がしたい人の願いを実現する。しかも商材は、自分が現地を視察して実際に良いと感じた旅のプランです。

海外視察の写真

海外視察や出張は、毎年2回、多い年は3回も行きました。自分が担当するエリアほぼ全てに行けるので1年目はカナダ、アメリカ、タイ。2年目と3年目で、モルディブとタヒチ、ニューカレドニア、バヌアツ共和国。3年間で7カ国です。

おかげで、その土地の魅力をいくらでも話せるようになりました。お客様が他社で話を聞いた後にSTWに来て驚くのは、情報量が圧倒的に違うから。新婚旅行など一生に一度の旅を信頼して任せてくれるのが嬉しくて、どんどん仕事にのめり込んでいきました。

30歳で海外支店の現地マネージャー

4年目になると、海外事業部へ異動になりました。海外支店で働く話も出たのですが、コロナウイルスの感染拡大で中止に。コロナ期間は、1年間休職してグアテマラやメキシコでバックパッカーをしたりしていました。

そして30歳のとき、念願だった海外勤務のチャンスを掴みます。「カンクン支店の責任者をやらないか?」と上司に声をかけてもらいました。コロナ明けは、カンクンなどハネムーン需要の高い都市から順次営業を再開する戦略だったため、一足先に現地での受け入れ態勢の構築を任されました。

カンクン支店での写真

入社当時から「いつか中南米かフィジーで働きたい」と思っていたので、希望通りのキャリアで嬉しかった反面、初めての海外赴任に不安もありました。コロナで色々なことがリセットされた状態だったので、日本からのツアー予約は0。渡航制限の影響で、しばらく日本人観光客は見込めない苦しい状況でした。

一発逆転のためターゲットにしたのは、メキシコやアメリカ在住の駐在員向けツアー商品です。日本からは新婚旅行など一生に一度の旅先になることが多いカンクンですが、駐在員にとっては年に数回旅行する人気スポット。駐在員は横のつながりが強いので、「あの旅行会社良かったよ」という口コミが広がれば勝てると思いました。

カンクン支店の立て直し戦略「インスタ」「圧倒的な顧客満足度」

具体的な戦略は2つ。まずはカンクン支店公式インスタグラムの更新です。当時の私は「ハッシュタグってなに?」というくらいSNSに疎かったのですが、他社の投稿を参考にカンクンの魅力や期間限定セール情報や、おすすめ観光スポットなど毎日必ず投稿するようにしました。

2つ目の戦略は、ツアーのお客様に圧倒的な満足を得てもらうこと。普通の満足ではなく「圧倒的」です。カンクンのツアーは、スタッフが1泊2日のうち8〜10時間ほどガイドとしてお客様とご一緒するチャンスがあります。その時間で観光地の案内を完璧にすることはもちろん、旅行遍歴や駐在生活の苦労といった話も伺って、どこの旅行会社よりも格段に楽しく過ごしていただくことを心がけました。

特に覚えているのは、ツアー2日前に「この旅行で彼女にプロポーズしたい」とご相談くださった男性のお客様です。目的地がカンクンから300km離れる田舎のため、100本のバラの花を購入できる花屋の確保や、バラがしおれないうちにプロポーズできるロマンチックな場所選びなど、相当頭を捻りました。

ピンクレイクの写真

そして当日。ドキドキしながら向かったのがピンクレイクというメキシコ随一のフォトジェニックスポットです。お二人には物見やぐらに登ってもらいました。高台から見下ろすピンクの絶景に、お客様が目を奪われた隙を狙って、隠れていたスタッフがサッとバラを男性に手渡します。そして女性が振り向いた瞬間、男性がプロポーズして花束を渡す。そばで見ているスタッフももらい泣きしそうな超感動のプロポーズが実現しました。

1件のツアー申し込みにここまで濃厚に関わっていくなんて普通はあり得ません。ですが、当時は時間だけは豊富にあったことと、コロナで0になった支店を軌道に乗せなければいけない非常事態だったため、できることは全てやりました。非常に大変でしたが、お客様からめちゃくちゃ喜んでもらえますし、旅行後には感謝の手紙やプレゼントをいただいたりして、ハードワークも楽しみながら乗り切っていました。

そんな努力が実を結んだのは、責任者となって半年後です。毎日投稿の効果でインスタグラムのフォロワーは当初の10倍に増え、現地の日本の旅行会社の中で最多を達成することができました。タイミング良くアメリカの祝日サンクスギビング・デーがあり、多くの観光客がSTWのツアーに参加し、口コミが一気に拡散しました。今ではお問い合わせのほとんどがインスタグラム経由となり、カンクン支店の最大の集客ツールと成長しています。

挑戦に不安を感じない理由

海外支店の責任者は、マーケティング、企画、見積もり、予約対応、ツアーのアテンド、宿泊施設との打ち合わせ、スタッフのマネジメントなど、仕事が多岐にわたります。毎日が決断の連続で、バックパッカー時代の「今日は何が起こるか」というワクワクを味わえています。

やりがいも日本勤務の時と変化しました。日本で旅行をご提案していたときは、帰国したお客様から感謝のメールや手紙をいただいていましたが、海外支店では喜ぶお客様の姿をダイレクトに見ることができます。自分の頭で考え、決断して、その結果を見る仕事がものすごく楽しいです。

海外赴任の任期は3〜5年が多いのですが、今のところ帰国したい気持ちが一切ありません。カンクン支店でやりたいことがたくさんありますし、いずれは日本人知名度0の土地で新支店を立ち上げ、軌道に乗せたいという目標があります。

挑戦に対して不安はありません。なぜなら鹿島社長が率先して新しいことを始めているから。「失敗しても良いからとにかく面白いことをやれ」と口癖のように周りに言うだけでなく、本当に当たる企画をバンバン出すし、その分ガンガン失敗もあるので説得力があります(笑)。

鹿島社長との写真

STWはやる気があれば若いうちから失敗を気にせず挑戦でき、結果を出せばしっかり評価してくれる会社だと思います。僕が最初に海外赴任の話が来たのは入社4年目なのでコロナがなければ、30歳よりずっと前に海外支店の責任者ができていました。そんな早くから機会がある会社も珍しいと思うので、若いうちから挑戦したい人にはSTWを強くお勧めしたいと思います。