キエフ

ウクライナの首都キエフは、1500年余の歴史をもつ東スラヴ随一の古都。「ルーシ（東スラヴ）諸都市の母」と称えられ、人口300万近い大都市となっています。市内だけでもペチェルシク修道院とソフィア大聖堂、ターコイズブルーの外観がとても印象的な聖アンドリーイ教会など、多くの歴史遺産が点在しています。市街地への入口として建てられた黄金の門は、ムソルグスキーの作品「キエフの大門」のモデルになったと伝えられています。 キエフの地下鉄は、ソ連時代に防空壕としても作られたため、地下深くに駅があります。それぞれの駅はシャンデリアやモザイク画などのデザインが施され、地下の美術館とも言われ、観光客の目を楽しませてくれます。ウクライナで忘れてはいけないのがチェルノブイリ原発事故。キエフ市内には原発事故の悲惨な様子や被害の状況などを学べる博物館があり、事故直後に政府が国民に隠し通そうとした事実や被害の様子など目を覆いたくなるような博物館ですが、アウシュビッツと同様に一度は訪れるべき場所かもしれません。