イドリヤ

スロヴェニア西部、山に囲まれたイドリヤは水銀鉱山がある町として有名です。世界史において重要な役割を果たしてきて、スペインにあるアルマディンという都市とともに｢水銀の遺産アルマデンとイドリヤ｣として2012年に世界遺産登録されました。言い伝えられたところによると、15世紀後半にひとりのバケツ職人が水銀を発見したことから、この地で発掘が始まったといわれています。町は水銀の恩恵を受けて発展してきましたが、鉱山は1994年に閉鎖してしまいました。イドリヤ鉱山の中で最も古く約500年間も掘られた700km以上の坑道「アントニイェフ坑道」は、現在ツアーで見学できますし、水銀精錬博物館では当時の採掘物や採掘方法を見ることができます。製錬所に木材や道具を運ぶため、至るところに水門が作られている当時の木材運搬システムなど興味深いものがあるので、当時の貴重な様子を英語ガイドと一緒に見学してもよいでしょう。 イドリヤの中でも、水銀鉱山以外の観光の中心はイドリヤ旧市街で、昔ながらの街並みを散策しながらお城や博物館などを巡るのがおすすめです。