はじめてのクルーズ | カザフスタンの旅行記

支店
渋谷
福岡

はじめてのクルーズ

エリア
アラスカ
/カザフスタン
テーマ
クルーズ
時期
2010/7/10~2010/7/18
投稿日
2010/8/25
更新日
2017/10/6
投稿者
T様

夏休みを利用してアラスカクルーズに行ってきました。はじめてのクルーズ旅行、英語も話せず不安だらけ、当初は添乗員が同行する他社ツアーも検討していましたが、最終的には、添乗員が同行しないこちらのツアーを利用することになりました。日本人コーディネーターも乗船せず、日本人はほとんど乗船していません。毎晩、電子辞書を片手にプリンセスパター(船内新聞)と格闘。小さなトラブルもありましたが思い出深い旅行になりました。

  • 乗船するも不安

    デルタ航空にて成田からシアトルへ
    スーツケースをピックアップ後、バスにて港まで移動します。
    その際、空港の一角でスーツケースにプリンセスクルーズのタグを付けて預けます。そこはカウンターも無く立て札があるだけ、乗客名簿の確認もありません。送迎バスに乗る際も名簿確認はなし。港のターミナルビルについて、はじめて乗客名簿を確認、クルーズカードを受け取りました。クルーズカードは身分証明&財布であり、船内での買い物はカードとサインで行われます。乗船時に顔写真を登録され、寄港地での下船、最乗船時のセキュリティチェックにも用いられるカードです。
    カードを受け取り、無事に乗船できたものの、空港で預けたスーツケースが部屋に届くまでは本当に不安で、部屋の外を何度も確認しました。

  • 船内探索:1

    乗船後、まずは船内を探索しました。
    写真左:カジノ
    写真中央:船内シアターのひとつ。乗船日はワールドカップを放映。航海中はビンゴゲームや、ニンテンドー ウィーなどが行われていました
    写真右:無料のアイスクリームバー

  • 船内探索:2

    写真左:屋外スクリーン。最新映画をプールに入りながら見ることが出来ます。ワールドカップ決勝戦もここで放映されました。
    写真中央:バスケットのハーフコート
    写真右:3フロアの吹き抜けホール。高い頻度で生演奏が行われていました。

  • メンデンホール氷河

    最初の寄港地、ジュノーではメンデンホール氷河までバスで行くショアエクスカーション(オプション)に申し込みました。船を降り、すぐの駐車場には大小様々なバスが停まっていました。ツアースタッフがショアエクスカーションの番号札を掲げ、大きな声で叫んでいます。私達は「100A」のチケットを持っています。「ワンハンドレッド エー」、声のほうへ同じチケットを持つ人達がゾロゾロと集まり、バスに乗り込みます。すぐにバスは満員になり、出発。バスに乗れなかった人達は、ツアースタッフについて、あっちへこっちへ。私達は3台目のバスにやっと乗ることが出来ました。目的地でバスを降りると、港とは異なった冷たい空気を感じます。メンデンホール湖には、氷河から崩れた塊がたくさん浮いていました(写真左)。先に進むと、崩れた氷河が展示されています(写真中央)。氷河の色といえば、「グレイシャーブルー」ですが、展示された氷河は無色で透き通っていて、とても綺麗です。この日はあいにくの曇り空、空気も冷たく非常に寒い日でしたが、やはり氷河は青く、木々の緑とのコントラストが美しく、飽きることなくいつまででも見ていられそうでした。
     
    写真左:メンデンホール湖
    写真中:メンデンホール氷河
    写真右:メンデンホール氷河

  • ロバート山

    ジュノーではロバート山にも上がってみました。ケーブルカーで急斜面を上がっていきます(写真左)。街はどんどん小さくなり、あんなに大きかったゴールデンプリンセス号もおもちゃの船の様…(写真中央)。一緒に写っている小さいほうの船は、ホーランドアメリカラインのロッテルダム号、シアトルから同じコースをクルーズしています。
    山頂には、お土産屋さん、レストラン、ハイキングコースなどがあり、白頭鷲も飼育されています(写真右)。テラスに置かれた望遠鏡で、野生の白頭鷲の巣を観察出来るようですが、家族連れが独占、私に順番は回ってきませんでした。
     
    写真左:ロバート山
    写真中:ロバート山
    写真右:ロバート山の白頭鷲

  • ホワイトパス列車の旅

    2番目の寄港地、スキャグウェイでは「ホワイトパス列車の旅」のショアエクスカーションに参加しました。 港内まで線路が敷かれていて、下船後、すぐに列車に乗ることが出来ます。客車内にはトイレ、ストーブが設置され、3時間強の列車の旅も安心です。また、ペットボトルの水のサービスもありました。列車はゴトゴトと動き出し、街を抜け山を登ります。左側に谷を見て登るこの列車では、左側の席が絶対にオススメです。眼下に広がる深い渓谷、雄大な景色を楽しんでいると、向かいの山に架かる線路が目に入り、「あそこまで行くのかな?」と期待が高まります。席を離れ、日本では経験できない客車の外(連結部)に立ちます。頼りない柵にしがみつき、高度が上がるほどに下がっていく空気を肌で感じ、連結部のきしむ音に耳を傾け列車の行く先を見据えます。列車は高架橋を渡り、先ほどまで走っていた線路を眼下にとらえ、トンネルを抜け、山頂の湖の脇を走ります。国境を越えユーターン、列車を降りることなく、同じルートを下りました。
     
    写真左:ユーコン鉄道
    写真中:ユーコン鉄道
    写真右:ユーコン鉄道

  • グレイシャーベイ国立公園

    朝から雨が降る非常に寒い一日でした。窓なし内側キャビンの私達は、ホライズンコート(デッキ14のビュッフェレストラン)での朝食後、窓際の席で氷河観光することにしました。国立公園の入り口で、遠くから近づくレンジャー艇を発見(写真左)。船を横付けし、レンジャーが乗り込んできました。船内に臨時のデスクを設置し、国立公園内の動植物や氷河について説明をします。やがて船は、グレイシャーベイ最大の氷河、マージェリー氷河の前へ(写真中央)。波による氷河への影響を最小限に抑えるため、大型船は氷河との距離をおかなくてはなりませんが、それでもすごい迫力。その迫力に圧倒されていると、「ゴゴゴ」という音をたて、氷河が崩落。崩落を見た喜びと、このペースで崩落が続くことに対する不安が入り混じった、なんとも言えない気持ちになりました。
    その後、船はランプルー氷河(写真右)などをまわり、公園を後にしました。
     
    写真左:レンジャー艇
    写真中:マージェリー氷河
    写真右:ランプルー氷河

  • 氷河崩落

    目の前で氷河が音を立てて崩壊。
     
    写真左:崩落
    写真中:崩落
    写真右:崩落

  • ケチカン

    3番目の寄港地、ケチカンは今回の寄港地で最も興味深い街でした。街を走る観光馬車や水陸両用車、レジャー船が走り回る海、次々と飛び上がる水上飛行機に目移りします。そんな街の中にあっても、クリークストリートは特別。ここだけは時間が止まっているかのよう。クリーク沿いの小さな通りですが、ここから見る川の流れは本当にすばらしく、時間がたつのも忘れて眺めていました。通りにある小さなケーブルカーに乗り込むと、ロッジに到着。玄関前にはトーテムポールがあったりして、かわいいロッジでした。
    ここでは、ランバージャックショー(きこりショー)のショアエクスカーションに参加しました。客席を、アメリカチーム、カナダチームにわけ、それぞれのチームを応援させるスタイルで、会場は応援合戦。英語がわからなくても十分、筋肉マン達の本気の対決は見ごたえがありました。
     
    写真左:馬車
    写真中:クリーク
    写真右:ランバージャックショー

  • ビクトリア

    最後の寄港地はビクトリアです。ここでは、馬車でのビクトリア観光のショアエクスカーションに申し込んでいました。船を降り、ターミナル前に集合とありましたが、場所がわからず、人に聞くも「あっちいけ、こっちいけ」と…気がつけばシャトルバスで街に出ていました。残念ながら馬車に乗ることは出来ませんでしたが、これまでの寄港地とは街の色が違う、ビクトリアの街を散策し、歩いて船に戻りました。
     
    写真左:ビクトリア
    写真中:ビクトリア
    写真右:ビクトリア

  • 迷った末の服装は

    クルーズに参加するに際し、もっとも困ったのが服装でした。スマートカジュアル?フォーマル?周りはどんな格好をするんだろう?寄港地の気温は?暖かいのか、寒いのか…。
    初日(スマートカジュアル)はスラックスにワイシャツ、ジャケットに革靴で夕食に挑みましたが…周囲はラフな服装で、Tシャツ短パンサンダルの人までいました。
    フォーマルナイトはダークスーツに蝶ネクタイをしました。はじめての蝶ネクタイです。フロアに出ると、タキシードは非常に少なく、スーツに結び下げのネクタイが多数。女性は着飾った人も多いのですが、男性は思っていたより「普通」という印象でした。
    日中は、氷河観光など「流石に涼しいだろう」と思い、防寒着として薄手のダウンをもっていきました。クルーズ期間中、ずっと曇っていたこともあり、毎日とても寒く、このダウンが大活躍。船内で販売しているフリースを購入する人も多く、みんなが同じ格好をする中、私達は自前の服装だけで過ごすことが出来ました。

    写真:2度目のフォーマルナイト、ポーズにも余裕があります

  • ジャパニーズメニュー プリーズ

    初日の夕食は「ドナテッロ・ダイニング」で。私達のテーブルは窓側の海が見える素敵なテーブルでした。出発前、「日本語メニューは必ずありますので確認してください。」とアドバイスをいただいており、日本語メニューの確認をするも、「今日はない」と言われ撃沈。
    翌日は「ベルニーニ・ダイニング」に挑戦。レストラン入口で、「ドナテッロにあなた達のテーブルがある」と言われるも、「こっちで食べてみたい」と拙い英語で交渉。こちらのレストランでは待望の日本語メニューをゲット。3日目は初日と同じ「ドナテッロ」で、またもや「今日はない」と言われ、4日目に「ベルニーニ」で日本語メニューをゲット。料理が出てくるまでの時間よりも、ずっと時間がかかって出てきたそのメニューは、作ったばかりの出来たてホヤホヤの日本語メニュー。その優しさに感動、以後、「ベルニーニ」にお世話になりました。
     
    写真左:パン
    写真中:前菜
    写真右:メイン

  • 新しい遊び

    クルーズを終え、船を降りたときの率直な感想は、「すごく楽だった、ちょっと物足りないかも…」でした。これまで行った旅行は、短い日程で多くの場所をバスで回る旅行ばかりでした。そんな私にとって、疲れたときにはいつでも横になれるクルーズは、疲労が少なく、ちょっと物足りない旅行だったのです。しかし今…旅行案内の最初に目を通すページは「クルーズ」のページです。船が気なって仕方がありません。クルーズに参加した人の多くがそうであるように、私も「新しい遊び」を覚えてしまいました。
    次はどこをクルーズしようか、考えている時間がとても楽しいです。

    写真:引き波