南イタリア・シチリア島、日本人スタイルで駆け足、バカンス気分! | の旅行記

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南イタリア・シチリア島、日本人スタイルで駆け足、バカンス気分!

エリア
シチリア島
/
テーマ
世界遺産
時期
2017/7/17~2017/7/25
投稿日
2017/7/29
更新日
2020/4/13
投稿者
北村 和将

 1日1都市滞在、夏の南イタリアを駆け足で周遊してきました。訪れた場所はほとんどが世界遺産でしかも絶景ばかりです。イタリア人は夏のバカンスを長期で過ごしますが私は日本人らしく?時間がないため短期間で下記のような周遊をしてみました。

 バーリ → アルベルベッロ → マテーラ → カプリ島 → ナポリ ⇒ フライトでシチリア島のカターニャ → タオルミナ → シラクーサ → カルタジローネ → アグリジェント → トラパニ → ファビニャーナ島 → パレルモ → チェファルー 
 と14カ所の駆け巡りをご案内いたします。
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  • とんがり帽子トゥルッリの町「アルベルベッロ」

    • リオーネ・モンティ地区のトゥルッリ群

    • 夏の日中は照り返しが暑くあまり人がいません。

    • こちらがトゥルッリのホテル。かわいらしいです。

    • 耳たぶパスタ「Orecchiette e cime di rape」

     ローマから電車でプーリア州のバーリに入り、テレビでもおなじみのとんがり帽子屋根のアルベルベッロへ。中世時代、簡単に造り、税金逃れのために簡単に壊すことのできるとんがり帽子屋根のトゥルッリは今となっては世界遺産に登録されています。


     もちろん宿泊ホテルもトゥルッリ。世界遺産に訪れるのではなく世界遺産に宿泊する!場所って世界でもあまりないかもしれませんね。空の青さとトゥルッリはとても写真映えする場所でした。食事もプーリア州の耳たぶパスタ「オレキエッテ」はじめプリミティーボの赤ワインで煮込んだステーキは絶品です。

  • 寂しさを感じさせるセピア色の町「マテーラ」

    • サッソ・カヴェオーソ地区

    • 岩山から掘りぬかれた家々が見られます。

    • 渓谷とともに一望できるサッシはとても素敵です。

    • 寂しさ漂う荒涼感がいいのかもしれません。

     アルベルベッロから車で1時間弱で「マテーラ」へ。プーリア州からバジリカータ州に変わり、高台から見えてくるマテーラの町は寂しい美しさを感じさせます。ここは「サッシ」と呼ばれる洞窟住居で渓谷の岩山を掘りぬいて作られた独特のスタイル住居です。


     1993年、世界遺産に登録されこちらでも洞窟スタイルのホテルに宿泊することも可能です。海から離れ、盆地になっているため夏場はとても暑いです。できたら春、秋がおすすめかもしれません。

  • 大人気リゾート、青の洞窟でも有名な「カプリ島」

    • 青の洞窟入口。ボートに寝転がらないと洞窟内に入れないぐらい狭さ。

    • 驚くほど幻想的な世界が待ってます!

    • 7月の時期は花が咲き乱れカプリ地区はとてもおしゃれです。

    • アウグスト公園からは絶景が見渡せます。

     マテーラから一度バーリに戻り、バーリからバスで3時間かけてマルゲリータピザで有名なナポリへ。ナポリで1泊して翌日の朝、ナポリの代表する港、ベベレッロ港からカプリ島へ。

     カプリ島へ到着すると、人・人・人だらけ。夏の時期は青の洞窟に入れる可能性が高く、気候もいいので観光客で溢れかえっていました。

     カプリ港へ到着後、同じ港から出発する青の洞窟ツアーへ申し込み小型船に乗って青の洞窟へ。私、2回目のカプリですが前回、5月に訪れたとき天気ではあったのですが潮位の関係で見事、行くことができなかったため今回はかなりテンションがあがりました。

     青の洞窟入口はかなり狭く、たしかにこれでは満潮だと確実に入ることができませんね。温暖化で水位が高くなってしまったら入ることができなくなるのでしょうか?もしくは入口を削ってしまうのでしょうか?温暖化で閉鎖!なんてことがないように是非一度は訪れていただきたい場所です。


  • 映画「グラン・ブルー」でおなじみのシチリアリゾート「タオルミナ」

    • グランブルーで何度も出てくる「イゾラ・ベッラ」(美しい島)

    • 海岸線が見渡せる美しい「4月9日広場」

    • RISTORANTE「Malvasia」エビのフィットチーネ、いわしのパスタは絶品です。

    • これがBAM BARのグラニータ。パンを浸して食べます。絶品です!

     ナポリから飛行機で1時間弱。シチリアの第二の玄関口カターニャーへ。こちらで1泊して翌日、車でタオルミナへ。2017年は首脳会議(G7)が行われたことで一躍有名になってしまったせいか?カプリ島に劣らずここもたくさんの観光客で賑わってました。

     人が多くてもいいことはたくさんあります。レストランがたくさんあり、しかもシチリアだからか?ローマに比べると物価は驚くほど高くはありません。シチリアならではの海鮮系の食事はまさに絶品です。あと是非、朝食には「ブリオッシュ」と呼ばれるパンをグラニータにつけて食べてください。はじめて食べましたが絶品です。写真のBAM BARというお店は有名で阿部首相夫妻も訪れたようです。朝食はやっぱりグラニータなんて言えれば立派なシチリアンです。

  • 古代都市と中世の町の両方を堪能できる「シラクーサ」

    • オルティージャ島の「ドゥオモ広場」

    • La Cambusaの海の幸。マグロのたたき、うにのパスタ、フリットは最高です。

    • 紀元前に1万5000人も収容することのできた「ギリシャ劇場」

    • ローマで有名画家、カラヴァッジョが名付けた「ディオニュシオスの耳」

     カターニャーからタオルミナとは逆方向に車で南下すること1時間半でシラクーサの町に到着します。こちらは町全体が世界遺産です。みどころは古代ローマ時代、もっとも有名なギリシア劇場のある「考古学地区」とシラクーサの駅挟んで逆の海側に位置する旧市街「オルティージャ島」になります。

     島と言っても江の島のように陸続きになってます。おすすめは午前に考古学地区を見学して午後、ランチがてらにお洒落なレストランがたくさんあるオルティージャ島が良いかと思います。

     今回はイタリア人シェフと日本人の奥様が経営されている「La Cambusa」に訪れさせていただきました。おもいっきりイタリアンなのですがメニューは日本語もあり、説明もあり、そしてシチリアンな食事を堪能できるのでこれだけすべてが揃うと毎日でも行きたくなるお店ですね。

  • パレルモに続く第二のシチリア都市「カターニャ」

    • 聖アガタのドゥオモ。1093年に建立。

    • ドゥオモ、ファザード(正面)ヴァッカリーニ作

    • 町のシンボル、象の噴水があるドゥオモ広場

    • シチリアのおしゃれTシャツブランド「Sicula Mente」エトネア通りにあります。

     バロック建築の多いカターニャもやはり世界遺産。シチリアは世界遺産だらけです。カターニャー中央駅から徒歩で20分ぐらいで旧市街地区に到着します。あまり日本人観光では知られていないかもしれませんがゴシックの建物群やちょっとした買い物、おいしいアランチーノ(ライスコロッケ)、駅前ではカターニャスタイル馬肉入りパニーノ(驚き価格3ユーロ)まさにB級グルメの宝庫です。


     今回のように日帰りでタオルミナやシラクーサに行かれる人(特に学生ツアーにはオススメ)であればカターニャを拠点としてバスを使って日帰りで行き来することが可能です。シチリアに来たらカターニャーも見どころたっぷりなので、町を散策してほしいですね。ガイドブックにはない新たな発見があるはずです。

  • チェラミカ(陶器)、マヨリカ焼きで有名な「カルタジローネ」

    • 町中心のドゥオモ。ドゥオモの屋根はやはりチェラミカです。

    • ここが有名な「スカーラ」1枚1枚のタイルを見てください。

    • 「顔鉢」の落書き?おしゃれなので1枚撮りました。

    • 有名な「顔壺」伝説では生首でバジルを育てた・・・なんていう話が。

     カターニャから専用車でトラパニへ向かう途中、約1時間ほどで陶器の町、「カルタジローネ」に2時間ほど立ち寄りました。


     町が一望できる場所からみるとマテーラのような感じ。ここはイスラム支配の時代から陶器作り(マヨリカ焼き)が盛んで今でも伝統を受け継いでいます。
     
     町の中心にある142段もある「スカーラ」(階段)はとても素晴らしいです。一段一段に貼られている陶器タイルはすべて手作りのため1枚1枚の模様が異なります。とても素晴らしいのですが142段はなかなか堪えるものがあります。

     シチリアではいろいろな場所で陶器細工が売っていますが是非、本場でお気に入りの陶器を買ってみてはいかがでしょうか?私は小さな小皿を二つ購入しました。

  • 古代ギリシャの神殿群、世界遺産「アグリジェント」

    • コンコルディア神殿

    • ジュノーネ・ラチニア神殿

    • 神殿の谷は広大で徒歩ルートはこのような感じ。

    • 彩度を薄くして自分なりに加工。フォトジェニックな写真を楽しめます。

     カルタジローネから車で走ること2時間ほど、ちょうどパレルモから南下した位置にある世界遺産のアグリジェント。


     ここはイタリア?シチリア?ギリシャみたい??と思うほど圧巻する神殿があります。古代ギリシャ人がなのためにこんな高台に建てたのだろうか?と思わせます。
     実際、ここに来るならば古代ギリシャの歴史を勉強してきたほうが紀元前の世界を思い浮かべながら見学できることでしょう。ちょっと私の知識だけでは残念なことに神殿がすごかった・・・ぐらいなのでもったいないですね。

  • ファビニャーナ島の玄関港「トラーパニ」

    • 岬(防波堤)先端の「リニーの塔」から町が見渡せます。

    • この船(Liverty Line)でファビニャーナ島へ。

    • 町中心のヴィットリオエマニュエル通り。ここは一番賑わう界隈。

    • 夜遅くても賑わいある中心地。リゾート感たっぷり。

     一度は見たい絶景の「ファビニャーナ島」の玄関港でもある「トラーパニ」。ファビニャーナ島に行くほとんどの方が1泊する場所でマグロの水揚げと塩田の有名な町です。


     町の規模はあまり大きくはありませんが風情のある小さな旧市街にはレストランやおしゃれなバーがたくさんあり、ここでも海鮮系の美味しい食事を堪能することができます。海のそばということもあり夜は町中に涼しい風が吹き、夜でも治安の問題はなさそうです。明るい通りは夜遅くまで観光客で賑わってました。

     ちょうど滞在日が土曜の夜ということもあり、トリップアドバイザーで調べた人気店は予約でいっぱいでした。それでもヴィットリオエマニュエル通りの海側沿いのレストランに早い時間(20時頃)で入店できたのでラッキーでした。21時すぎると断られている方が目立ちましたので予約なしならば早めにレストランを探す!が鉄則かもしれません。

  • 一度は訪れたい絶景の「ファビニャーナ島」

    • 絶景な場所だと誰もがこのようにシャッターを切り続けますね。

    • 港そばにはたくさんのレンタル自転車屋があります。

    • Bue Marinoビーチ。ヨーロッパらしいビーチです。

    • これが飛んでいるように見えるフライングボートです。

     トラーパニから水中翼船で40分ほどでファビニャーナ島へ到着します。以前、東芝レグザのCMで福山雅治がボートに乗ったシーンに見覚えありませんか?海があまりにもきれいすぎてボートが宙に浮かんでいるように見えるシーンはフライングボートとも呼ばれます。条件として晴天、太陽が真上に来る正午から15時ぐらい、そして風がなく波がたってない状態、で初めて見ることができます。夏場はその条件に満たされることが多いので今回、晴れ男の私は見ることができました。厳しい条件の中見ることができたことはまさに感動です。


     話を戻して、港からはレンタルサイクルを借りて20分ほどでこの有名なビーチ「カラ・ロッサ」に到着します。ホテルの少ない島なのでトラーパニに滞在して水着で訪れ、日帰りで行くパターンがオススメですね。

  • ティレニア海の避暑地「チェファルー」

    • 海側からは旧市街の建物がおしゃれに見えます。

    • 観光客がそこまで多いとは思わなかったけど雰囲気あるお土産屋がたくさんあります。

    • こちらが世界遺産の大聖堂

    • ヨーロッパで海水浴、リゾート気分はなかなか味わえないですよね。

     パレルモに数泊滞在するならば必ず訪れてほしい場所「チェファルー」。パレルモの喧騒とした町から雰囲気はがらりと変わり小さな旧市街ときれいな砂浜が続くビーチはとてものんびりとできる場所です。 


     パレルモからトレンイタリアで約1時間。駅から旧市街、ビーチと共に徒歩で行動することができます。町中心の大聖堂はパレルモと同じくアラブ・ノルマン王朝の建築群として世界遺産に登録されています。それだけでなく町中にはおしゃれなレストランがたくさんありウニのパスタはじめシチリアならでは海鮮系の料理を堪能することができます。

     夏ならばパレルモから1日は海水浴の日をつくってみてもいいかもしれませんね。

  • 最後に・・・シチリアの玄関口、アラブの雰囲気が漂う「パレルモ」

    • アラブの雰囲気たっぷりのカテドラーレ

    • ずっといても飽きない「バラッロ市場」

    • 夜はたくさんの屋台が出る「ヴッチリア市場」

    • ゴッドファーザーパートⅢの舞台「マッシモ宮殿」

     シチリア最大の都市パレルモ。イタリアなのに古代のアラブ・ノルマンの文化が入り乱れイスラムの雰囲気も漂うパレルモ。町は旧市街はじめ喧騒とした感じとさらには大きな市場(ヴィチリア市場、バラッロ市場、カーポ市場)が3つもありアジア好きの私にはなにか共通するものが見いだせます。


     夜の市場ではバーベキューのようにサルシッチャ(イタリア風ソーセージ)やゆでダコなどその場で食べることができB級グルメを味わうことができます。(ただし日曜はやっていません。)
     パレルモ滞在だけでも日帰りでチェファルーやアグリジェントにも行けるので冬でもシチリアを楽しめる場所です。

     駆け巡り、南イタリアはいかがでしたか?個人旅行ではなかなかハードルが高いと思われがちな南イタリア、特にシチリアですが情報さえあればうまく周遊することは可能です。イタリアは一度だけの訪れだけではすべて見ることは不可能です。滞在すればするほどイタリアは好きになってしまいます。

     ラテン系の明るいノリのイタリアには何度も足を運んでいただきたいですね。



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