入社してすぐはインターネット課に配属され、1年目から企画販売に携わってきました。その後も企画販売をメインに、新宿店、本社へと移り、オセアニアやアジアなどビーチのきれいなリゾート地を担当していました。産休を経ても企画販売の部署に復帰しましたが、ここで大きな転機が待っていました。ブライダルのセクションで、管理職を任されることになったんです。しかも、「やってみない?」という軽いノリで。STWでは産休や育休を取る社員も多く、男性でも育休を取りやすい環境なので、復帰にはあまり不安を感じていませんでした。でも、仕事と子育ての両立のため時短勤務で働いていた私としては、「ちゃんと務まるかな」というのが本音。ただ、社内でだんだん女性社員が多くなってきたこともあり、ママさん社員も年を追うごとに増えてきている。そんな状況もあって、私のような管理職がいてもいいんじゃないかなと考え、思い切って受けてみることにしました。
ブライダルのセクションは、4名の比較的小規模な部署です。私のほかにも、もう一人時短勤務の社員がいます。仕事内容としては、全国に展開する海外ウェディング・ハネムーン専門の旅行ブランド「ムーンシェル」の店舗運営と、展開するホームページ媒体の管理、ウェディングの仕入れ、値付け、販売までの一連の流れを統括しています。一番難しいと感じている部分は、ライバルは数百人も社員のいる大手ウェディング会社であることや、今の時代の流れについていくだけではなく、さらに一歩先を行くことです。新しいサービスをつくり出し、それを広く認知させることが一番大変だと実感しています。仕事としてはハードな部分もありますが、「時短だから」という言い訳だけは、絶対にしたくないと思っています。確かに周囲のサポートも厚く、頼りになる仲間もいますが、時短だからしょうがないと諦められる風にはしたくない。時短でも責任者としてきちんとマネジメントできるということを証明したかった。だから、決められた時間の中で、仕事に優先順位をつけて、いつも効率を考えて仕事をしています。育休前は終電まで残って仕事をすることもありましたが、同じ業務量でも、スピードは格段に上がっていると感じています。
自分の仕事について責任をもって進めるのは当然ですが、いまは管理職として、みんなが仕事をしやすい環境づくりにも気を配っています。STWが良いのは、社員同士の距離がとても近いところ。本来は別々の役割を持っている企画と販売も、すぐ声をかけられるところにいる。販売のスタッフが電話口でお客さまに断りを入れている時、こちらで空いている枠を探し出して「ここなら大丈夫だよ」と教えてあげるのも日常的な風景です。自分がもっとこうしたらいいと思っていること、悩んでいることなども社内のチャットツールを使ってすぐに広報できるので、手を挙げさえすれば、自分のやりたいことがすぐに実行に移せる環境が整っています。配置転換も多すぎるくらい頻繁にあって、いろんな仕事を経験できる。どの部署がどのような仕事をしていて、どんな要望を持っているかなど、お互いの気持ちがわかるから、それぞれが常に自分以外の誰かのことを考えて仕事に取り組んでいます。STWはCMなど特に大きなキャンペーンは行っていませんが、10年前と比べると認知度も大幅に上がり、会社として大きくなっている実感があります。それも、特定の誰かではなく、みんなで成長を支えている喜びを感じられるのが、この会社の最大の魅力ですね。