基本的に体を動かしていたい性格で、大学生の時も冬はスノボ、夏はサーフィンと1年中色々なところに出かけては遊び続けていました。スキューバダイビングに出会ったのは、大学3年生の時。はじめての海外で、ミクロネシア諸島のロタ島でスキューバダイビングを体験しました。普通、初心者が海外でダイビングと言えば、サイパンやグアムあたりを考えると思います。けれど、先になって「はじめて行った海外は?」と質問された時に、誰でも行くような場所は言いたくないなと思いました。そこで、ガイドブックで調べに調べ、世界でも有数の透明度を誇る美しい海がある、まだあまり知られていないロタ島を選びました。潜ってみると、その迫力に圧倒されて、すっかりダイビングの魅力にはまってしまいました。帰国後、すぐにライセンスを取得。学生時代は時間とお金が許すかぎり、世界各地の海に出かけては潜り続けていました。なので、就職活動を始めた時も、旅行会社というよりもダイビングに特化した会社を探していました。STWを選んだのも、ダイビングに強い旅行会社だったから、というのが最大の理由です。
入社して感じたことは、自分の好きなことをやるためには、基本的な知識や業務をしっかりと身につけなければいけないということです。STWの旅は全てオリジナル。お客様ごとに異なる予約内容を記録して、飛行機やホテルなど滞りないように手配をする、といった細かな仕事も多いですが、旅行業務のすべてを自分ひとりでできることは大きなやりがいにもつながります。将来自分のやりたいことを実現するために、日々新しい知識を吸収し、充実した若手時代を送ることができました。
一番しんどいなと感じたのは、横浜支店時代。支店長を任せてもらった初日に、東日本大震災が発生。キャンセルのお申し出が殺到し、旅行中のお客様の安否確認など、とにかく電話の対応に明け暮れました。やっとのことで電話対応が落ち着くと、今度はまったく電話が鳴らなくなり、予約が取れない。支店長の責任が重くのしかかってきました。それでも他の店舗よりも回復が早かったのは、スタッフ全員でどうやったら立ち直れるかを考えて実行に移すスピードが早かったから。こういう時だからこそ、お問い合わせに対する返信のスピードを上げる、接客の細かなクオリティを上げるなど、支店が一丸となって取り組んだ結果、予想以上に早くお客様が戻ってきてくれました。はじめはダイビングの魅力だけで飛び込んだ仕事でしたが、本当にSTWという会社と、そこで働く人たちの魅力に気づかされた出来事でした。
販売、手配、企画と業務の幅を広げて、責任者も経験。次のステップとして、自ら希望したのは海外でした。今までに経験していないことがやってみたいと、今年メキシコに旅立ちます。メキシコにあるカンクン・メキシコシティ・ロスカボスの3つの拠点と、昨年立ち上げたばかりのキューバを統括します。カンクンは既にお客様も多く、韓国マーケットも手掛けていますので、その拡大はもちろんのこと、航空会社の新規就航・増便が予定されているメキシコシティを拠点として、今扱っていないメキシコ国内の地域を開拓したいと考えています。また、キューバは、古くからある街並みや雰囲気が情勢変化で変わってしまう前に、と最近旅行客がとても増えています。その人たちにもっとキューバを楽しんでいただくための、現地ツアーの企画やキューバならではの“民泊”も手掛けます。お客様を受け入れるという海外拠点での仕事は初めてですし、スペイン語もまだまだこれから。予想もしない困難が待っているかもしれませんが、STWには頼りになる仲間が世界にいる。だから、不安よりもこれからどんな楽しいことが待っているんだろうという気持ちの方が強いですね。すでに成熟したところに行くよりも、これから成長していく、大きくしていける可能性がある方が面白い。それは、会社も仕事も同じだと思っています。