世界絶景!ランペドゥーザ島〈イタリア〉 | の旅行記

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世界絶景!ランペドゥーザ島〈イタリア〉

エリア

/
テーマ
自然
時期
2017/4/15~2017/4/17
投稿日
2017/4/18
更新日
2017/10/6
投稿者
北村 和将

 世界の絶景にも選ばれるイタリア、ランペドゥーザ島に行ってきました。ここはマルタ共和国よりも南、シチリアから220kmアフリカ寄り、アフリカのチュニジアから東に120kmとヨーロッパの中で最南端に位置する島です。

 海があまりにもきれいでボートが宙に浮いているように見える「フライングボート」を見にきたのですが残念ながら時期早すぎ、しかもイースターということもあり観光客はいない、ボート会社は家族で過ごすためにお休み・・・ということで残念ながら見ることはできませんでした。しかし、素晴らしい海を見れただけでも感動、感謝です。検索してもほとんど情報のないランペドゥーザ島3日間の旅日記をご案内いたします。

  • シチリア、パレルモからプロペラ機で1時間

    • タラップなしで飛行機に乗るのは旅の臨場感ありありです。

    • あっという間にランペドゥーザ島が見えてきました。ということはアフリカ大陸はもう目と鼻の先。

    • 小さな空港なので迷うことなし。おじさん、イタリア語とスペイン語しか話せないようです。

    • 乗り合い送迎車。それにしても荒野な感じがして驚きな風景。

     往路はローマからシチリアのパレルモ経由、復路はカターニャ経由でフライトを予約しました。夏になるとローマからアリタリア航空はじめいくつかの航空会社がローマ、ランペドゥーザ間の直行便が飛ぶのでアクセスが便利になります。


     でもこの機会に世界遺産のアラブ・ノルマン様式のパレルモに立ち寄ってみたり、海好きにはカターニアでグランブルーの舞台になったタオルミーナに立ち寄ってもいいかもしれません。


     遅延もなくランペドゥーザ島に到着すると今回お世話になるリゾート「O’SCIA HOTEL」の優しそうなおじさんが空港で待ってました。私以外もう1組のお客様を乗せてわずか7、8分でホテルに到着。空港からホテルまで近いのは楽でうれしいですね。

  • ビーチへのバス停も近い3つ星ホテル「O'SCIA HOTEL」

    • 街もそば、Guitgiaビーチからも近くでとても便利。

    • レセプションではWIFIつながりましたが部屋では少し弱いかな・・・

    • 一人でKINGサイズベッドはのびのびできます。

    • 朝食は軽食系のみ。甘いコルネットとカプチーノでイタリアーノな食事。

     ラビットビーチまで行くバス停までわずか3分、そして街中にも近いこのホテルは立地的に素晴らしい場所です。一番近いビーチ「Guitgiaビーチ」も徒歩で10分もかからず、夜は街中のレストランにも5分~10分で行けてしまいます。ただし、このホテルだけではありませんが島のインフラはまだまだ不十分なためシャワーの勢いが弱かったり水の供給が悪いためにバスタブがないなど、部屋の設備は十分に至ってないのが現状です。


     この島は5ッ星といった高級リゾートがありませんのでホテルライフを楽しみたい方はオススメできませんね。寝れれば良い、細かいことは気にしない、とにかく海が好きで絶景が見たいという旅人にオススメです。ホテルリゾート&イタリアビーチを楽しみたいならばカプリ、イスキアあたりがオススメかな?と思いました。

  • バスに乗ってビーチへGO!GO!

    • 地図、島右側あたりがレッドライン、左のラビットビーチ方面がブルーライン

    • 1時間に1本しかありません。ただ・・・なにもない島なのでジェラート食べながらゆったり待つのもいいですよ。

    • バス停そばの一番栄えている「ローマ通り」。閑散期のせいか静かです。

    • 多分15席ぐらいしかないバン・・・バスと言えるのだろうか?

     ホテルから裏の階段駆け上がりわずか3分でバス停。時刻表を見ると「おいおい、1時間に1本か!」まあ焦っても仕方がないので待ってみることに。


     バスはレッドラインのクレタ湾(CALA CREATA)方面とブルーラインのラビットビーチ(ISOLA DEI CONIGLI)の2つだけ。運賃は1回1ユーロをバスの中で渡します。

     1日目ということもあり、16時も過ぎていたので(でも日が沈むのは19時過ぎ)一か所にしよう、しかも来た方のバスに乗ろうと決めたところ先にクレタ湾のレッドラインがやってきました。

     えっ?これがバス?ただの10人乗りぐらいのバンじゃない?でもお客さん自分だけだし・・・不安ながら乗って1ユーロを払い、「カラ・クレタ」と告げてどこで降りたらいいのか?教えてほしいアピールをしたところわずか7、8分程度で「ここだよ」言われて降りてみました。これなら歩ける距離ですね!
    (実際、帰りに街まで30分で歩いて帰ってきました。)

     余談ながら国際免許があればスクーターも借りれます。ただしオススメはしません。なぜならランペドゥーザ島は閉ざされた世界なのか?英語がほとんど通じません。ましてや警察にお世話になってしまったら・・・と考えるとやはり怖いですね。そういえばホテルでさえも英語はあまり通じなかったなあ・・・。

  • 羊の群れに誘われて・・・「CALA CRETA」クレタ湾

    • 牧歌的な風景とはまさにこれですね!

    • 誰もいない・・・夏だと混みあっているのだろうか?

    • 涸れた大地に青い海はエジプトの紅海、メキシコのバハカルフォルニアみたい。

    • 人もいないので人目を気にすることなく、とりあえずセルフタイマーで記念写真。

     バス停で降りると・・・いきなり羊の放牧、羊の向こうには確かに「CALA CRETA」の文字が・・・。どこだここは?モンゴルみたいだぞ。羊飼いは本当にイタリア人なのか?といきなりタイムスリップした感じを味わいながらてくてくとビーチへ。このノスタルジック感と一人旅の孤独さがマッチして「こんなところまで来てしまった・・・」と郷愁に浸れるのもなんとなく良いです。


     バス停から歩いて7、8分ほどすると高台の場所から真っ青な海が見えてきます。んんん?ボートはあるけどフライングしてないぞ・・・そうなんです、きれいな海なのですが、海底に岩礁があり浮いているようには見えないビーチでした。(海底は真っ白な砂浜ではないと浮いているようには見えません。)ただ、せっかく来たのできれいな透明度の高い海をみながら久しぶりにぼぉ~っとしてみました。

  • Trattoria Pescheria Azzurra 海の幸を満喫!

    • CARPACCIO DI POLPO(たこ)ピスタチオとオーリブオイルが絶妙!

    • LINGUINE PESCHERIA AZZURRA 店名のついたパスタは外れなし!

    • 店内はかわいらしい雰囲気。いいお店でした。

    • 夏場は予約しないと入れないと思います。予約なしならオープン直後が狙い目。

     ここはシチリアタイムなのか?レストランは20時スタートが多く、どこも予約をしていないためオープン直後にレストラン探し。メイン通りのローマ通りを歩いていると呼び込みスタッフに誘われたのがここ「トラットリア・ペスケリア・アズッラ」。ローマでは呼び込みレストランを避けているものの、まあ雰囲気良さそうだからいいやと思い入店。

     びっくりすることに英語があまり通じない島なのにここには日本語のメニューがあり驚き!
     
     シチリア州なのでやはり魚介がメインということもあり、まずは冷えた白ワインをグラスでオーダー。前菜にタコのカルパッチョ、セコンドにリングイネ・ペスケリア・アズッラをオーダー。日本でもそうですが店名がついているメニューならば間違いないはずと安易に決めてしまいました。

     タコのカルパッチョは思った以上に量が多く、完食せずにパスタを持ってきてもらいました。パスタはエビ、イカ、そして魚介ソースが絡んだ味はまさにボーーーノ!絶品を味わい、昼食が少なかったせいもありお腹いっぱい、幸せなひとときでした。お水も頼んで合計28ユーロ。日本の居酒屋と比べれば安いし、おいしいし、大満足です。

  • 一番のメイン「ラビット・ビーチへ」しかし、いきなり試練が・・・

    • 途中、漁の女神様(勝手につけました)にラビットビーチへ着いたら晴れるようにお祈り。

    • なにもなき道・・・誰もいない。一人の郷愁感がたまらない。ん?晴れてきたぞ!

    • 荒野に咲く花ってきれいだなぁ・・・とビーチ入口直前に思う。

    • 間違いないISOLA DEI CONIGLI(うさぎ島)ここが入口だ。

     2日目、期待を寄せてラビットビーチへ。しかしながら朝から曇り・・・しかも雨が降りそう。仕方がないので午前はホテルでのんびりして、近くのお店で昼食のパニーノを買い、いざ12時のバスでGO!!とバス停で待っていると・・・一台の車が目の前に止まり、「今日はイースターだからバスは運休だよ」えっ?!。国際免許を忘れてきてスクーター使えないし、街中にはレンタルサイクルもなかったし・・・いろいろ考えた挙句、グーグルマップで距離を見たところ街から6キロ・・・仕方がない、歩くか・・・これなら夕食が美味しいこと間違いなしと前向きに歩きました。


     グーグルでは60分と出ていたのでこういう時役に立ちますね。途中、小雨が振りながらも13時すぎにビーチ入口に到着。なんだかんだ歩けるし、目標に向かうって素晴らしいと感じた瞬間でした。

  • 絶景!ラビット・ビーチ、ついにやってきました。

    • ここがラビットビーチ入口。ここからはまだきれいな海は見えません。

    • ここです!ラビット島。感動なほどきれい!フライングボートが見たかった!

    • どうです??今、自分しかいないので世界で一人になった気分。

    • ここが誰もが憧れる、ラビットビーチ。人がいないのは奇跡に近いはず。

     標識のある入口からてくてく野道を下ること10分、す、す、すごい、感動の海が見えてきました。なるほどこれがラビット島か・・・と思ったところ、あれ?船がない、どこにもない!イースターのせいか?時期はずれでまだ寒いからか?どこにもないため肝心の「フライングボート」が見れませんでした。唯一浮いているカモメがちょっとばかり宙に浮いている感じでした。残念でしたがこんなにきれいな海を見れるならば幸せです。


     ちなみにラビット島の右側には砂浜がありここがラビットビーチになります。うさぎがいるのかと思い、肉眼ではピョンピョン跳ねている姿がないのでここでもグーグルでチェックしてみると・・・どうやら昔々にここの近くでたくさんうさぎが生息していたとか?でこの名前のようです。
     
     では早速ビーチに下りてみることに!

  • イタリアン気分の休日。ラビット・ビーチにて。

    • 透明度の高さと赤茶けた大地のコントラストが素晴らしい。

    • 真っ白とまでは言えませんがさらっさらの砂。

    • イタリアでお弁当といえばやっぱりパニーノ。ローマでは見たことのない形なのでパニーノではないかも?

    • 親子連れでのんびりビーチライフはいいですね。

     ビーチへ下りてみると何人か日光浴を楽しむ人たちがいました。(ビーチは自分だけのものではなかった・・・)ちょうどお昼なので持参したパニーノをほお張り、あとはのんびり小説を読みながら日光浴。のんびりとイタリアンな休日を満喫。水着にもなったのですがまだ水が冷たくて泳げませんでした。気合の入っているイタリア人はバシャバシャ泳いでましたが我慢できなかったのか?すぐにあがってきてはビーチで寝転んでいました。


     それにしても透明度が高くて真水のよう!これは石灰岩が崩れて白い砂と化し、プランクトンが住みつかないので余計な濁りはなく透明度と白砂で美しく見えるそうです。だから魚影は少ないんですね。

     ここは一日中ぼぉーっとしてられますが夏場の写真見る限りピーク時期はイモ洗い状態になるようです。

  • 「La Cambusa」〈ラ・カンブーサ〉もちろんここでも海の幸を堪能

    • 街の中心、ローマ通りとビットリオエマニュエレ通りの交差したところにあります。わかりやすい場所です

    • 海の幸がふんだん盛られたパスタ。これで12ユーロは日本ではあり得ないですね。

    • 店内はかなり広くいので20時に来れば予約なしでも入れるような気がします。

    • 白ワインに海鮮パスタはよく合います。

     ラビット・ビーチの往復で12キロ、ランチはパニーノのみでしたのでお腹はペコペコ。がっつり海鮮のパスタを食べたく、またもやふらっとローマ通りそばのお店に入ってみました。お店の名前は「ラ・カンブーサ」、船の貯蔵庫という意味のようです。やはり海鮮系のトラットリアは日本人にはうれしいですね。

     
     ということで今回は喉も乾いておりそばで飲んでいる白ワインのハーフボトルを指さし「あれをお願い」と注文。あと、前菜では軽くミックスサラダ。そしてパスタはPASTA ALLO SCOGLIO。(岩場、磯のパスタ)これは魚以外のムール貝、アサリ、手長エビが入っており魚介ダシの効いたソースが絶品でした。

     シチリア産白ワインのハーフが8ユーロ、パスタが12ユーロでもろもろ合計が29ユーロでした。ここでも大満足なディナーを味わえて良かったです。

  • 次回来たら泊まりたい。高台の「NAUTIC HOTEL」

    • 1階はレストラン併設。ローマ通りのそばなので他のレストランのアクセスもいいです。

    • 赤を基調としたが素敵です。

    • 朝はホテルの朝食会場、夜はレストラン。宿泊者は簡単にディナー予約ができますね。

    • 屋上から見えるこの素晴らしい景色。海が見えるホテルはいいですよね。

     DAY3はランペドゥーザからローマへ戻る日。お昼のフライトなので午前中、街をフラフラしていると、見晴らしの良い高台に建つ「NAUTIC HOTEL」を見つけました。


     突然の訪問にも関わらず部屋を見せてもらうことに。
    部屋数10ルームとピーク時期に予約することはなかなか難しそうですがこじんまりしたここは4ッ星ホテル。赤を基調としたスタイリッシュな感じがいいですね。

     レストランも併設してあるので夜もゆったりホテルで過ごせます。屋上からはすばらしい海が広がり、夏場だけビーチベッドが開放されます。夜なんてとても雰囲気良さそう!

  •  

     いかがでしたか?ランペドゥーザは?今回は時期外れということもあり「フライングボート」は見れませんでしたが天気もよく人の少ないのんびりとしたランペドゥーザライフが味わえました。

     
     イタリア人向けの避暑地といった感じでしたが世界絶景の素晴らしさはだれもが見に来たいはずです。イタリア語がわからなくても、バスが来なくても、人がいなくてもランペドゥーザならなんとかなります。
      
     帰る日、港で少年が釣りをしていました。一枚写真を撮らせてほしいとジェスチャーすると素敵な笑顔を見せてくれました。

     また会いにくるよ!ランペドゥーザ島に!
     Ci vediamo! / また会いましょう!!