皆さん、突然ですが「iDTGV」ってご存知ですか?「OUIGO」はいかがでしょう?
どちらも専用ウェブサイトから購入する廉価版TGVのことです。iDTGVは一般のTGVと併結して一般のTGVと同じ区間を走ります。OUIGOはオール2等車、市心から離れた発着駅相互を運行する格安TGV(パリから一番近い発着駅はディズニーランドパリのあるMarne la Valée Chessyです。)で、いうなれば列車版LCCです。これらは専用ウェブサイトからクレジットカードで購入しなければならず、さらに決済では日本発行のクレジットカードが使えないといううわさがありますので、ほとんどの方が利用されたことはないと思います。
さらにフランス鉄道SNCFは、昨年あたりから「iDBUS」という格安バスの運行を始めました。これも同じく専用ウェブサイトからのみ予約・決済が可能なバスですが、こちらは日本のクレジットカードでも問題なく購入できることがわかりました。(ネットショップ用のセキュリティコードの入力は必要。)このiDBUSが今年の9月に名前をOUIBUSに変更いたしました。(iDTGVとOUIGOは別物ですが、iDBUSとOUIBUSは同じもの。)今回こちらのバスを利用しましたので報告させていただきます。
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私がiDBUSのサイトを見つけたのは2年前くらいだったと思います。その時は路線網も発達しておらず、老舗のEurolinesと比べてまだまだだと思った記憶があります。それにTGV網が発達しているフランスで、時間をかけてバスに乗る人たちがどれほどいるのか、という思いもありました。
今回パリからロンドンに日帰りとんぼ返り旅行をするにあたり、こちらのOUIBUSを利用いたしました。さらに、ユーレイルセレクトパスの適用日が1日足りなくなった時、ブリュッセル→パリでも利用することにいたしました。予約した時はiDBUSという名前でしたが実際の利用時にはOUIBUSに変わっていました。さらにいまウェブサイトをみると、どんどん新規路線を開設しているようで、力の入れ具合が相当なものであることがわかってきました。
予約はこちらのサイトから行います。
決済は現在VISA/Masterのみのようですが、それぞれセキュリティコード(VISAはV-PASS、MasterはSecurityCode)を設定したクレジットカードでないと決済できないようです。
もちろんEチケット制ですが、乗車当日はこちらの紙を印刷して持っていく必要はありません。運転手がスマホを持っていて、パスポートと座席番号を照合して乗車OKとなります。
今回私はフランス旅行の最中にラグビーのワールドカップを観るために、このOUIBUSでロンドンを往復しました。
夕方パリ到着。そのままロンドン行き夜行バスに乗車。39euro
翌朝ロンドン到着。スタジアムのある街まで電車で往復し、夜パリへ移動。39euro
合計78euro。およそ1万円で往復の移動費+宿泊代をまかなう。
また別の日、ブリュッセルにいた私がパリへ移動しようとしたところ、運悪くベルギー鉄道の24時間ストライキにぶつかってしまいました。Thalysも含めて全列車運休。しかしここでもOUIBUSを利用します。
昼前ブリュッセル・ミディ駅前からOUIBUS乗車、15:40にパリ・ベルシー到着。15euro
運賃だけではなく、このバス、全席電源コンセントが備え付けられています。さらにWiFiも無料。ホテルに宿泊せずにスマホの充電ができるのはとてもポイントが高いと思います。
写真左:パリ・ベルシー駅のバスステーション
写真右:フェリーからみるカレー港。バスごとフェリーに積み込まれドーヴァーへ。